フルーツに造詣の深いパティシエの鎧塚俊彦シェフと群馬県のマスコット「ぐんまちゃん」が群馬県のいちご産地を訪問。いちごハウスの中で「もぐもぐタイム」を体験し、いちごの味わい深さとその効能を語り合った。
左から金井いちご園の金井繁正さん、鎧塚俊彦シェフ、ぐんまちゃん
世界的パティシエの鎧塚さんが「やよいひめ」産地を訪問したのは2月26日。「自分のお店で使うフルーツは、産地を訪問して生産者と対話することがポリシー」という鎧塚シェフの希望により実現した。訪れたのは群馬県高崎市郊外。金井繁正さんが手がける「金井いちご園」だ。
「金井いちご園」のやよいひめは、第35回「群馬県いちご品評会」で最高賞である群馬県知事賞を受賞している。金井さんは12年前からいちご作りを始め、「たくさんの人たちに、安全・安心で美味しいいちごを食べて幸せな気持ちになってほしい」という想いで、有機質中心の土づくり、発酵熱を利用した農薬を使わない土壌消毒、天敵を利用した減農薬栽培等、最先端技術を取り入れながら高品質ないちご作りを行っているという。
金井いちご園の「やよいひめ」をモグモグする鎧塚シェフ。ぐんまちゃんは食べられなかったね
「いちごにはキシリストール成分があるので口の中がサッパリとします。スポーツの補給食としてはビタミンCが豊富なところがいいと思います。お肌もツヤツヤになりますよ」と金井さん。
「スポーツ選手はよくバナナを食べるというイメージがありますが、いちごは栄養バランスがとてもいいので、適量を食べることで(スポーツ選手にも)効果があります。群馬のやよいひめは大ぶりなのでショートケーキの上に乗せるとかなり大きく感じますが、味わいがいいのでスイーツの素材としてピッタリ」と鎧塚さんもこれに同意する。
いちごにはビタミンCが多く、しかも手をかけることなくそのまま食べられるのでスポーツ時の補給食に最適だ。野菜にもビタミンCはあるが、火を通す料理の具材とする場合が多く、ビタミンCが加熱で失われがち。だから生で食べられる果物がいいとされる。ストレスの低減、運動によって損傷した筋肉などの部位を回復させる作用もある。
いちごは甘いので「血糖値が高くなるの?」という心配もあるが、いちごに含まれる糖質は血糖値をほとんど上昇させないという。アスリートとしても血糖値の乱高下は精神状態を不安定にさせる原因なので、高カロリーな栄養補助食品をむやみに食べていてはダメで、そういった理由から平昌オリンピックのカーリング女子で銅メダルを獲得した日本チームは、いちごを「もぐもぐタイム」に採用したという経緯があったようだ。
群馬産いちご「やよいひめ」を生産する金井繁正さん
やよいひめはこんなに大きいんだよ!
「Fleur de YAYOIHIME (やよいひめの花)」
「お菓子作りを30年もやっているとだんだんひねりを入れたくなってしまう。でもお客さんってもっとシンプルなものを食べたいはず。だからボクはいちご本来のおいしさを引き出せるようなお菓子作りを今でも心がけています」(鎧塚さん)
鎧塚さんがやよいひめを使って作り上げたオリジナルスイーツは2018年で4回目。最新作は「Fleur de YAYOIHIME」(やよいひめの花)という名前で、3月15日(木)から31日(土)の期間限定で、Toshi Yoroizuka ミッドタウン店と「Toshi Yoroizuka TOKYO」で販売される。
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