「アジアのベストレストラン50」最優秀女性シェフ賞はビー・サトンガン

「アジアのベストレストラン50」の部門賞のひとつで、エリートウォッカ社 がスポンサーを務める2018年の「最優秀女性シェフ賞」に、タイのバンコクにあるレストラン「ペースト」の女性シェフ、ボンコック・ビー・サトンガンが選出された。同賞は情熱的かつ革新的な視点で美食を追求していると認められた女性シェフに贈られるもの。3月27日にマカオで開催される、サンペレグリノとアクアパンナがメインスポンサーを務める「アジアのベストレストラン50」の授賞式で表彰される。

バンコクにあるレストラン「ペースト」の女性シェフ、ボンコック・ビー・サトンガン

独学で料理を学んだサトンガンは、家族の経営するレストランで仕事をしながら料理の腕を磨いた。その後、オーストラリア出身シェフのジェイソン・ベイリーと結婚し、2013年に夫妻にとって初めてのレストラン「ペースト」をオープンし、底深く複雑かつ洗練された味わいのタイ料理を提供した。その後、2015年にはバンコクのゲイソンビレッジ・ラグジュアリーモール内に同レストランを移転。

伝統的な食文化を大切にするサトンガンは、長年忘れられていたレシピや希少な食材を復活させるべく、何百年も前のタイの料理本を参考に自身の料理を研究。タイ王朝に代々伝わる料理からインスピレーションを得ることで、芸術的なアプローチをメニューを通じて表現している。地元の農家からの新鮮な食材で特製のカレーペーストを作ったり、燻製にライチの木材、ココナッツの殻や果肉を使用するなどがその具体例。

巧みな技術と創造性に定評がある料理には本格的な風味や対照的なテクスチャー、細部へのこだわりが感じられる。伝統と革新の繊細なバランスを追求しつつ、古代と現代のタイ料理の利点を巧みに融合させ、伝統的なタイ料理をモダンに昇華させている。

「伝統的なタイ料理をさらに進化させた料理を世界中の人々に知ってもらうことは私の長年の夢でした。この栄誉あるアワードの受賞の知らせを受けとても驚きましたがこれを励みに今後もさらにまい進したいと思います」(ビー・サトンガン)

「ビーは女性シェフたちの間だけでなく、世界中の料理家たちにとってもパイオニア的存在といえます。彼女の妥協を許さないアプローチの仕方と食材のコンビネーションは業界全体を長年に渡って刺激し続けるでしょう。最高の素材を見極めるエリートウォッカ社を代表し、他にない個性的なひと皿を作り出す、ビーの類稀なる才能を讃えます」(エリートウォッカ社を管轄するストリグループのインターナショナルマーケティングディレクター、フランシス・ガイヤード)

「最優秀女性シェフ賞は次世代の料理家に影響を与える強力な役割を果たすことを目指した、幅広いエンゲージメントプログラムのひとつです。サトンガンはこれまで世界有数の美食都市で自身のもつゆるぎない伝統的なタイ料理の腕をふるってきた女性シェフであり、まさにその役割を担うのに最適な人物といえます」(「アジアのベストレストラン50」グループエディター、ウィリアム・ドリュー)

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【Column】世界遺産モンサンミッシェルをツール・ド・フランス観戦がてらに訪ねよう

ツール・ド・フランスがどうして世界最大の自転車レースになったのか。いくつかの理由はあるが、その舞台が世界第1位の観光大国であることは大きな要因だ。フランスは毎年8500万人もの外国人旅行者が訪れ、そして観光産業がGNPの8%を占めているのだ。

2016ツール・ド・フランス第1ステージ。モンサンミッシェルを目指す選手たち

2013年はツール・ド・フランスの第100回記念大会として、フランス国土を一度も逸脱することなく忠実に1周した。その結果として、コース上にはユネスコの世界遺産がなんと7カ所。ただ単に走り回れば世界遺産にぶつかるというのがフランスなのである。

フランス地方都市の観光名所と言えばノルマンディー地方にある世界遺産、モンサンミッシェルが真っ先に挙げられる。海に浮かぶ小島に作られた荘厳な修道院はその独特な景観が魅力で、パリから4時間かけて観光に向かう日本人も多い。

ツール・ド・フランスは25年以上取材しているボクではあるが、モンサンミッシェルに行ったことは数回しかない。初めて訪れたのは2002年だ。この日は50kmほど離れたアブランシュにゴールした。その日の夜は日本人取材陣が珍しく10人ほど集まって、モンサンミッシェルまで仲よく観光に行ったのだ。

駐車場に着いてみると、ツール・ド・フランス関係者のクルマがズラリと並んでいたのにビックリ。主催者からチームスタッフ、キャラバン隊、取材陣までゾロゾロと観光していて、記念写真を撮ったりとまるで京都の修学旅行みたいだった。

イタリアのメカニシャンは「9ユーロを払って尖塔まで登ってきたよ」と自慢していた。あとで聞いたところによれば、世界チャンピオンとして大会に参戦していたスペインのオスカル・フレイレもホテルを抜け出しておのぼりさんの仲間になったらしい。

じつは翌日のスタート地点にフレイレの姿はなかった。落車の影響もあってスペインに帰ったという。「初めてツール・ド・フランスに出たんだから、モンサンミッシェル見てから帰るか」みたいなノリだったのかな?

2016ツール・ド・フランスはモンサンミッシェルで開幕した

2011年ツール・ド・フランスの第6ステージでも訪れた。この日は46.5km地点で、和訳すると「きれいに見える」という意味を持つボーボワール村を通過した。たいていの取材陣はモンサンミッシェルを遠望するこの町で撮影などをしていたが、ボクだけコースから離脱して、修道院を見学してきた。ツール・ド・フランスの交通規制があって観光客がモンサンミッシェルにアクセスするのは困難で、ボクは貸し切り状態のモンサンミッシェルを楽しめたというわけだ。

2013年には第11ステージで個人タイムトライアルのゴール地点となった。絶好調の新城幸也もこのときの個人タイムトライアルを走ったが、ゴール後に「モンサンミッシェル、意外に小さかったな」と周囲を笑わせた。

2016年の第103回ツール・ド・フランスはグランデパールと呼ばれる開幕地をフランス北西部のラ・マンシュ県にした。そのラ・マンシュ県にモンサンミッシェルがあった。ツール・ド・フランスは1911年から2013年まで同県を23回通過しているが、グランデパールとなるのは初めてだ。「死ぬまでに一度は訪れてみたい世界の絶景」というたぐいの本が話題だが、モンサンミッシェルはそのなかでは手っ取り早い絶景だと思う。ぜひツール・ド・フランス観戦がてらに訪問してみては。

現在のモンサンミッシェルは大規模な掘削工事によって満潮時は完全に海の中の島となる

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鎧塚俊彦シェフが群馬産いちご「やよいひめ」を使ったおうちスイーツのレシピ公開

パティシエの鎧塚俊彦シェフが、群馬県産のいちご品種「やよいひめ」を使って家庭でも簡単につくれるおうちスイーツ「やよいひめのポワソン・ダブリル」を公開した。鎧塚シェフとやよいひめが2017年11月から始めたコラボ企画で、その第3弾が1月31日にウエブ発表。報道陣にはその前日、東京都中央区の京橋エドグランにあるToshi Yoroizuka TOKYO店で公開された。

ポワソン・ダブリルは「4月の魚」という意味のフランス語。フランスの風習で古くから4月1日に家庭で食べるスイーツで、魚の形をしたパイ生地の上に、いちごを並べるというとても楽しい季節のお菓子。スイーツ好きには見逃せないトピックスだ。

「ポワソン・ダブリルは、パイとカスタードクリームといちごという、とてもシンプルなのですが、非常に遊び要素があるスイーツです。僕が考案する“やよいひめのポワソン・ダブリル”は、トラディショナルに仕上げる予定ですが、ご家庭で皆さんにつくっていただく際には、自由にやっていただきたい」と鎧塚シェフ。

やよいひめのポワソン・ダブリル

<材料>
パイ生地シート1枚
やよいひめ7個
ホワイトチョコ適量
チョコ適量
ナパージュ(フルーツの艶出し)適量=なしでも可
(A)クレーム・ディプロマット<材料>クレーム・パティシエール500g、クレーム・シャンティ100g

<作り方>
①冷凍パイ生地シートをお好みのお魚の形にカット(中心に円ができるようにカットします)
②飾り用にお魚のひれの形もカット。
③ ①でカットしたパイ生地の中心に重しを置き、②のパイ生地と一緒にオーブンで焼き上げる(焼き上げ時間/180度で約30分間。オーブンにより焼き加減が異なるため、温度・時間は、目安となります。
④焼きあがったパイの重しを取り、中心部に(A)を65g詰める。
⑤やよいひめを縦半分にカットし ④に飾る。
⑥やよいひめの表面に艶出し用のナパージュ(フルーツの艶出し)を塗る。
⑦ホワイトチョコを円形にしたものに、チョコで目玉を作ったものを載せ、一緒に焼き上げたひれの形のパイを飾って完成
(詳細は最下段のリンク先を参照)

東京・京橋にあるToshi Yoroizuka Tokyo店内

魚をモチーフにしたパイ生地がメインだが、鯛であったり、ひらめであったり、くじらであったり、サメであったり、パイ生地の形も楽しみながらつくっていいという。「魚の表情もこうでなければいけないということはなく、とにかく楽しみながら“やよいひめのポワソン・ダブリル”を味わってもらいたい」

最後に「ボクらしいデザートになったかな」とニッコリの鎧塚シェフ。

ぐんまアグリネットの「やよいひめのおうちスイーツ第3弾」

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パティシエの鎧塚俊彦シェフと群馬県のマスコット「ぐんまちゃん」が群馬県産のいちご「やよいひめ」をピーアールするイベントに登場。「ぐんまのやよいひめ× Toshi Yoroizuka」新作オリジナルスイーツ&おうちスイーツ記者発表会が1月30日、東京都中央区の京橋エドグランにあるToshi Yoroizuka TOKYO店で行われた。

パティシエ鎧塚俊彦シェフと、ぐんまちゃん。Toshi Yoroizuka TOKYOで。

同県農政部ぐんまブランド推進課は毎年、フルーツに造詣の深い鎧塚シェフに「やよいひめ」を使用した新作スイーツの開発を依頼。「やよいひめ」のオリジナルスイーツは期間限定でToshi Yoroizuka店舗で販売され、とてもおいしいと大評判だ。2018年で4回目を迎える注目の新作は「Fleur de YAYOIHIME (やよいひめの花)」というタイトル。

全国には100超のいちご品種があるとされる。その代表はおとなり栃木県の「とちおとめ」で、シェア16%を誇る。群馬県産いちごは全国11位で、シェアは発展途上の2%だ。一般的にいちごは気温が高くなる3月から品質が落ちやすくなるというが、やよいひめは3月(弥生)以降もおいしさが維持されることから命名されたという。

「Fleur de YAYOIHIME (やよいひめの花)」

「特徴は色が鮮やかで、糖度が高く、酸味とのバランスがいいこと。大粒で、果肉の食感がいいこと。そして切断面が美しく、スイーツにも映える」と、ぐんまブランド推進課の新井薫課長。

群馬産いちご「やよいひめ」を生産する金井繁正さん

やよいひめはこんなに大きいんだよ!

「日本には独特のいちごショート信仰があって、真っ白なクリームの真ん中に真っ赤ないちごが乗っているのがケーキとしての絶対的イメージ。私のお店にはあまり店頭に並べていなくて、あるときお店を訪れたお子さんが、『お母さん、このお店ケーキがないよ』と言われたことがあります」と鎧塚シェフ。

それだけにいちごを使ったスイーツには常に注力し、各産地の特性を把握してオリジナルのスイーツづくりを心がけているという。

フルール・ド・やよいひめのコース。期間限定でToshi Yoroizuka店舗で味わえる

「いちご生産者って若くてイケメンが多いんですよ。いい意味で日本の農業が変わろうとしているんですよね」と分析する鎧塚シェフ。
「やよいひめは旬がちょっと後ろにずれているのがボクらにとっては使いやすい。女性にたとえたら、そうだなあ。デカいというのは別にして、上品で甘みと酸味のバランスがよくて。いろんなことを経験しておいしくなった熟女というイメージですね」
その言葉の裏に他界した奥さま、川島なお美さんの姿をダブらせているのが手に取るように分かった。

「Fleur de YAYOIHIME (やよいひめの花)」を完成させた鎧塚俊彦シェフ

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【Column】海外ホテルのネット予約で失敗しないためのテクニック

23日間の日程で開催されるツール・ド・フランスは連日ホテルでその日暮らし。こうした現地ホテルはインターネットの宿泊予約サイトでほぼ完璧に取れる。便利な時代になったものだが、それにともなって現地でネット予約ならではのトラブルも。賢く利用するならその対策が必要だ。

フランスは郊外に行くととてものんびりできるホテルがあちこちにある

四半世紀前のツール・ド・フランス取材はホテル予約なんかせずにその場しのぎだった。だって、予約するのもたいへんだけど、そのホテルをさがすのもたいへんだったからだ。それでも仕事を終えた人からホテルを探し始めるので、原稿書いていると焦るのね。だから予約は大切だなと考え直して、電話やFAXで部屋を確保するように。農家の部屋を借りる「シャンブルドット」なんて国際郵便をやりとりした。そんな過渡期もあった。

農家を改装して旅行者に提供するシャンブルドット。水回りを含めてとても清潔で快適に過ごせる

そのうち大手チェーン店はネット予約ができるようになり、最近は宿泊予約サイトが圧倒的に便利に。ホテルドットコムとかブッキングドットコムとかあるが、どちらで予約してもホテルに着いたら「ああ、エクスペディアね」と言われる。どうやらフランスではネット予約は総称してエクスペディアらしい。ボクはこのうちの1つを利用しているが、10泊すると1泊が無料になり、ツール・ド・フランス取材をしているとあっという間に10泊するので、経費が浮いてうれしい。

フランスは世界有数の観光大国なので、ホテルに宿泊予約が通ってなかったり、なにかのトラブルで当てにしていた部屋がなかったりすることはめったにない。めったにないというのはたまにあるというわけで。そしてボク自身がトラブルに数えていないというけーすもままある。まあ、その場で解決できるものばかりだからだ。でも解決できなかったらそれなりのトラブルになる。

6人ほどの家族で過ごせる山小屋をシングルユース。宿泊料は1万円ほどだ

例えば値段の食い違い。ディスカウント料金が適用されるはずなのに、ホテルに行ったら通常料金だったり。また支払いは予約時にカード決済するか現地でチェックアウト時に支払うかが選択できるのだが、払ったのに料金を請求されることもある。このあたりは当日フロントにいたスタッフが単に間違っているだけなので、問題を解決するためにはネットの予約サイトをプリントアウトして持っていくことだ。

ホテル名は合っているのに、「あなたの名前では予約がない」と言われたことも何回かある。これはボクのほうのミスで、同じ系列ホテルの別の町に行ってしまったという間違い。例えば「イビスホテル・モンペリエ」を予約したつもりで行ってみたら、ボクが予約したのはモンペリエの南にある町の「イビスホテル・モンペリエ南」だったり。フランスのホテルチェーン店はひとつの町にいくつも同じブランドを持っていたりするので、住所をしっかりと確認して向かわなくちゃ行けないのだ。

1泊7000円程度のエコノミーなホテルは午後9時を過ぎるとフロントが閉まってしまう。無人になると自動ロックされた玄関の外にあるマシンで予約番号や予約時のクレジットカードを入れるなどの手続きを踏まないとマシンからカードキーが出てこない。聞き取りにくい音声ガイダンスで、間違えたらこの日はクルマの中で寝るしかないなと思うと冷や汗が出る。そのためできればまだスタッフがいる午後9時前に訪れたい。予約取り消し忘れや宿泊日間違いも多いミスなので、しっかりと事前チェックしておく必要がある。

ツール・ド・フランスではクルマで帯同することが普通なので、無料駐車場がある郊外型ホテルを利用することが多い。ただし付近にディナーを食べるところがないなんてところも。さらにはレストランを併設したホテルのはずなのに日曜日なのでレストランが閉まっているなんてことも。そんなときにひもじい思いをしないために、常に1食分の食べ物やワインかビールはクルマに積んでおくのがいい。

ちょっとした旅籠に泊まると、併設されるレストランがミシュラン掲載店だったりする

最近はいわゆるホテルではない宿泊施設も予約できるようになった。例えば巡礼者を宿泊させる宗教的な宿泊所だ。かなり安価に宿泊でき、キッチンつきの部屋はベッドが5つもあるのに1泊2食で5000円なんてところも。ここでは夕食はみんなで一斉に同じテーブルに着き、修道女が作ってくれたスープや食べ物を口にしながら語り合う。食後はミサだ。ホテルの看板も掲げていないような隠れ家的なところもあった。天体研究者が泊まる標高2800mの天文台なんてところも体験した。

いずれにしても「今夜はどんなところに泊まれるんだろ?」とツール・ド・フランスの期間中はワクワクしっぱなし。たまに不安になることもあるけど、それを含めて旅は楽しまなくちゃ。

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イタリアの自転車工房が良質のエクストラバージンオイル生産…料理用です

イタリアのトスカーナ州にあるハンドメイド自転車工房、トッマジーニ社。所有するオリーブ畑から今シーズンもエクストラバージンオイルが作られ、日本に入荷された。青い実だけを厳選して絞ったこだわりのオリーブオイルで、内容量500ml、3500円(税別)。

トスカーナ州のグロセットの街に自転車工房を持つトッマジーニは、マスプロメーカーとは一線を画し、ハンドメイドでこだわりの自転車を作り続けている。その独特なラグのデザインとこのエリアをモチーフとしたようなデザインが世界中から愛されている。多くのイタリア自転車メーカーは、有名になると台湾や中国での生産にシフトするが、この工房はそれをせず、地元のオリーブ畑に収益を還元してきた。

トスカーナと言えば、工業地帯というよりはアグリツーリズモやスローフードに代表される一次産業を主体とした典型的なイタリアのローカルエリア。丘陵地帯にはブドウ畑に限らず、良質なオリーブ畑が広がっている。

トッマジーニは丘陵地帯に点在する良質なオリーブ畑を所有し、その中には、何百年という古木もあると聞く。こだわりの製法で絞られたこのエクストラバージンオリーブオイルは、濃い緑とトスカーナのローカルエリアを彷彿させるフレッシュな香り、そして少し刺激的な後味が和の食材とも相性がとてもいいのが特徴だ。

◆問い合わせ先&輸入販売元
株式会社ACTIONSPORTS
http://www.actionsports.co.jp