モンベルがつくる1万円以下の自転車専用ヘルメットに新たな2モデル

より安全で快適なライディングを楽しめるように、さまざまなシーンに合わせてつくられたモンベルの自転車専用ヘルメット。2025年、新たに2モデルがラインアップに追加。後付けできるバイザーや、ストレッチ性と通気性に優れたヘルメットカバーなど、オプション商品もさらに充実した。

ストリーム サイクル ヘルメット、9000円(税込み)

ストリーム サイクル ヘルメット

日本人の頭部形状に合わせて設計した、ロードバイクからクロスバイクまでさまざまなシーンで使用できるヘルメット。日除け、雨除けになる取り外し可能なバイザー付きモデル。帽体に多数のベンチレーションを設けることで不快な蒸れを軽減する。

ヘルメット内部への雨の侵入を防止する「ヘルメットカバー(別売)」を、バイザーを外した状態で装着することができる。3カラー。

クロスライド ヘルメット

クロスライド ヘルメット、6800円(税込み)

シティライドや通勤、通学や買い物などで自転車に乗る人でも抵抗のないシンプルなデザインで、日本人の頭部形状に合わせて設計した自転車専用ヘルメット。前から取り込んだ風がヘルメット内部を通って後ろへ流れるようにベンチレーションを設けていて、不快な蒸れを軽減する。

ヘルメット内部への雨の浸入を防止する「ヘルメットカバー(別売)」を装着することができる。4カラー。

●モンベルのホームページ

アプリで巡るサイクリングイベントは無料なのに賞品も当たる…どんな仕掛けなのか?

専用サイクリングアプリを使って日本各地に設定された1周コースを走る「サイクルボール Season6 -グランボール制覇の旅-」が2025年4月26日に6シーズン目のスタートを切る。参加費は無料で、各地の1周を達成するごとにアプリ上で1つの「サイクルボール」を獲得。期間終了までに指定した数のサイクルボールを集めると、賞品がもらえる。無料なのにどうして地域の特産品や自転車関連各社の商品などがもらえるのか?

期間型サイクリングイベントは現在のトレンド

自転車・サイクリングを活用した観光振興事業をサイクルツーリズム事業というそうだが、全国各地でこれを展開する一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンが考案した新しいサイクリングイベントだ。きっかけは新型コロナウイルス感染症拡大により多くの人が集まるスポーツイベントが開催できなくなったこと。

コロナ禍の新たなイベント様式として企画されたのである。おおまかに期間は設定するが、参加者それぞれがその期間内で走る日を決めていい。これならコロナ禍の「密」を回避できる。受け付けもないので、完走を認定するのはアプリ起動で取得するデータだ。その町の観光協会が運営する施設などが発着となり、画面のスタートボタンを押して走り始める。コース上の道の駅などがチェックポイントで、アプリでこれをチェックインしていく。完走したら走行記録が認定されるだけでなく、協賛社の賞品や地元特産物が当たる抽選にも応募できる。

これまでの参加型スポーツイベントは参加料ありきのものだった。今回なぜ無料化できたかといえば、イベント催行する地域が新たなビジネスモデルを構築したからだ。参加料を徴収するリアル大会は1〜2日で終わってしまうが、期間分散型なら1〜2カ月、定着すれば通年でサイクリストがその土地を訪れてくれる。都合がつく日に走ればいいから参加者数も増える見込みがある。

リアル大会を運営するよりコストは抑えられ、事前準備の人的負荷も大幅に下がる。だから費用対効果は確実に高まる。コロナ禍による観光産業の大打撃を逆手に取った、まさに起死回生の一手だった。

2024年度に開催したサイクルボール Season5の実績は、年間参加者数8046人、参加者1人・1ステージ走行あたりの域内直接消費額平均は9569円だったという。

6シーズン目のグランボールは現在11ステージ

それぞれの1周コースは「ステージ」と呼ぶ。今季は「秋田県大館市1周」「男鹿半島1周」「牡鹿半島1周」「宮城県大和町1周」「霞ヶ浦1周」「筑波山1周」「房総半島1周」「伊豆大島1周」「伊豆半島1周」「狩野川1周」「富士山1周」の計11ステージから開始。「秋田県大館市」「男鹿半島」は今シーズンが初めての開催で、ステージ数は順次増加予定という。

全ての1周コースを制覇したい強者から、一部のコースを走りたい人まで、幅広い層のサイクリストに1年を通してニッポン全国のサイクリングを楽しむ機会を提供してくれる。さらにステージ各地でサポート付きで参加者全員で走れるイベント「チャレンジDAY」も開催され、大勢の仲間と走れる従来型の大会も用意されている。

「この取り組みを通して、開催地域には1DAY 型イベントでの地方誘客にとどまらない、長期間にわたるサイクリストの来訪機会を提供します。各地での交流人口・関係人口の増加と地域活性化に貢献したい」と同社。

開催地域は増加。現在も新規コースを募集中

サイクルボールはこうして地域のサイクルツーリズム施策」として活用できる。サイクルボールのステージとして参画すると、長期間にわたるサイクリストの来訪機会を創出し、観光消費額・交流人口・関係人口の増加、地域活性化が期待できる。地域を1周するサイクリングコースを活用し、新規造成によるサイクルツーリズムの推進を検討する地方自治体・観光団体はちょっとしたチャンスかも知れない。

●サイクルボール Season6 -グランボール制覇の旅のホームページ

しまなみ海道でロッカー預けすると当日夕方までにホテル配送されるサービス

JR四国今治駅に2025年4月17日に設置されたスマートロッカーから、しまなみ海道の宿泊先ホテルやサイクリングターミナルに手荷物を配送する有料サービスが始まった。料金は1000〜5000円。

2024年3月から、しまなみ海道を訪れるサイクリストのために、手荷物移動の課題を解決すべく、JR西日本の尾道駅や尾道市にある尾道港、生口島瀬戸田港に設置したロッカーから、今治方面へ向かうしまなみ海道にある宿泊先ホテルに、当日の夕方までに手荷物を配送できるスマートロッカーを用いた新しいサービスを実証実験してきた。

JR四国今治駅にも新たにスマートロッカーを新設し、愛媛県今治から尾道方面へ向かうサイクリストにもサービスが利用できるようになった。

●詳細ページ

NAVITIMEで霞ヶ浦、琵琶湖、しまなみ海道を走って賞品をもらおう

自転車ナビゲーションアプリ『自転車NAVITIME』を使ってナショナルサイクルルート3本を走ってスタンプを集めるラリーが2025年4月18日から8月31日まで行われる。各ルートを走行してスタンプを集めると、獲得数に応じてオリジナルグッズなどの賞品が抽選で当たる。

しまなみ海道にある来島海峡大橋の新しい愛称「クラウン・ブリッジ」

ナショナルサイクルルートは現在6コースが認定されているが、このうち第1次認定ルートである「つくば霞ヶ浦りんりんロード」(茨城県)、「ビワイチ」(滋賀県)、「しまなみ海道サイクリングロード」(広島県・愛媛県)が対象。ナショナルサイクルルートはまだ一般に認知されていないので、今回の企画は認知向上と利用促進、サイクルツーリズムを活用した観光振興や誘客促進を目的としてナビタイムジャパンが各自治体などと連携した。

Y字の形をした霞ヶ浦を1周すると130kmほど、霞ヶ浦大橋を使ってショートカットすると90kmになる

参加方法は『自転車NAVITIME』アプリをダウンロードし、「サイクルスタンプラリー」ページから参加。GPSをオンにした状態で、対象のスポットを巡ってスタンプを獲得していく。

<各賞、スタンプラリースポット>
・第1次ナショナルサイクルルート制覇賞(全41カ所)
・つくば霞ヶ浦りんりんロード完走賞(全14カ所)
・つくば霞ヶ浦りんりんロード半走賞(7カ所以上)
・ビワイチ完走賞(全15カ所)
・ビワイチ半走賞(8カ所以上)
・しまなみ海道サイクリングロード完走賞(全12カ所)
・しまなみ海道サイクリングロード半走賞(6カ所以上)
※各ルートの完走賞は、アプリのルート内で指定された全てのスポットにチェックインすることが条件。

『自転車NAVITIME』は、「坂道が少ない」、「裏通り優先」、「サイクリングロード優先」など全7種類のルート検索や音声案内が可能な自転車専用のナビゲーションアプリ。高低差グラフの確認や、走行ルート、距離、消費カロリーなどの記録、お気に入り地点の保存などの機能が利用できる。

●ナビタイムの詳細ページ

既製バイクを電動化させるシステム初搭載ロードモデル今夏発売へ

既製の自転車を電動化・コネクテッド化する日本初のシステムSmaChariを採用した最先端の電動アシスト自転車として、シリーズ初のeロードバイク「FARNA DISC TIAGRA-e」が登場した。

FARNA DISC TIAGRA-e 324,500円(税込)

ワイ・インターナショナルが2023年に発売した自転車に取り付ける電動アシストユニットとスマートフォンアプリによる電動化の第3弾。FARNA DISC TIAGRA-eは4月19日のサイクルモード東京で初公開され、今夏発売予定。

新たに追加される新車種は、SmaChariシリーズ初のe-ロードバイクとなる「FARNA DISC TIAGRA-e」。重量はクロスバイクをベースにした「RAIL DISC-e」と比べ1.4kg軽い14.60kg(フレームサイズ465mm実測重量)。

「FARNA DISC TIAGRA-e」は、KhodaaBloom製のロードバイクがベースとなっていて、SmaChariシステムによる最適なパワー制御を実現する電動アシスト機能で、より軽く、より速く、より遠く、そしてよりスポーティにサイクリングを楽しむことができる。一般的なe-ロードバイクよりも安価な324,500円(税込)で販売開始予定。 

SmaChariは、学生の通学課題の解決と、移動の喜びを提供することを目指し、Hondaの新事業創出プログラム「IGNITION」より考案され、構想から4年をかけて開発された。このシステムは、電動アシストユニットと連動するスマートフォンアプリにより、速度や走行距離、消費カロリーなどの走行データを表示・記録するなど、既製の自転車を電動化するだけでなく、コネクテッド化によりさまざまな機能を利用できることが特長。

 ●ワイズロードの詳細ページ

帽子タイプヘルメットなら見た目が野球帽にもハンチングにもなる

日常使いのファッションとして生まれた帽子タイプヘルメットシリーズを国内最大手の二輪ヘルメットメーカー、オージーケーカブトが展開しているが、「キャップ」と「キャスハンチング」型の「DROA(ドロア)」を新たに発売した。オープン価格。

ドロア(KHキャップ アイボリー/ベージュ)

帽子タイプヘルメットは、自転車用の安全基準であるSGマーク制度に適合した軽量コンパクトなソフトシェル帽体に、パターンにこだわった立体感のある帽子(ヘルメットカバー)を装着。普段着の帽子感覚でかぶることができる自転車用ヘルメット。

DROAシリーズは、従来の帽子タイプヘルメットと比べ、よりカジュアルな印象を持たせることを目指し、開発を進めてきた。

ドロア(KHキャップ キャメル/ネイビー)

「キャップ」は、クラシックなベースボールキャップをモチーフにした帽子カバー。ナチュラルなカラーリングと立体感のある刺繍ロゴが、スポーティな雰囲気とカジュアルさを演出。シンプルながら存在感があり、日常のコーディネートにも自然に溶け込むデザインに仕上げた。

ドロア(KHキャップ グレー/チャコール)

「キャスハンチング」はクラシカルなハンチングのフォルムに、カジュアルな素材感を合わせている。落ち着いた印象を与えつつ、デニム調とキャンバス調の2種類をラインアップし、カジュアルな装いにもマッチする。

ドロア(KHキャスハンチング デニムネイビー)
ドロア(KHキャスハンチング ベージュ)

●オージーケーカブトの詳細ページ