警察庁がいよいよ自転車ルールに本腰…2025自転車十大ニュース

2025年の自転車関連トピックスから自転車活用推進研究会が重要と思われる30本のニュースを抽出し、この中からトップ10を投票によって決める「2025年自転車十大ニュース」が行なわれ、12月29日に発表された。

第1位は「警察庁が50ページに及ぶ自転車ルールブックを公表」。投票開始後の重大ニュース「自転車の交通安全教育ガイドライン最終案の公表」を付け出しとした。

2025年自転車十大ニュース

1 警察庁が50ページに及ぶ自転車ルールブックを公表 78.7%

2 国際会議Velo-City2027が愛媛県で開催決定 68.5%

3 高市政権で自転車議連の金子恭之幹事長が国交大臣へ 60.6%

3 青切符パブコメで歩道通行容認の要求意見が殺到する 60.6%

5 警察庁が自転車交通違反の反則金案を公表し炎上する 59.8%

6 普通自転車歩道通行可の標識を撤去する動きが継続中 53.5%

7 国家公安委員長が自転車のルール遵守へ働きかけ強化 41.7%

8 ホンダが後付け電動ユニットSmaChariを製品化 39.4%

9 シマノが充電不要オート変速システムQ’AUTO発表 31.5%

10 第三次自転車活用推進計画策定開始、ビジョン前面に 30.7%

付け出し 警察庁が「自転車の交通安全教育ガイドライン」公表

●自転車活用推進研究会のホームページ

スペシャライズドTarmac、Aethos、Allez一部モデルがアウトレット値引き

スペシャライズドのTarmac、Aethos、Allez一部モデルが2026年1月5日からアウトレット対象として割引販売される。

Tarmac SL8 Expert – Ultegra Di2

スペシャライズドを代表するレースバイク、Tarmac。最新のSL8では、S-WorksグレードのフレームセットおよびExpertグレードがアウトレット対象。さらに、信頼のShimano 105グループセットを搭載しながら、手の届きやすいパッケージのTarmac SL7 Sportも値引きされる。

S-Works Tarmac SL8 – Dura-Aceパッケージは1,149,500 → 1,030,700
商品名:S-Works Tarmac SL8 Frameset
税込価格:¥792,000(15%オフ) → ¥673,200
対象:旧カラーのみ

S-Works Tarmac SL8 FramesetであってもTarmac Build Support対象で、フレームセットを購入するとRoval Rapide Cockpitが無料でついてくる。

商品名:Tarmac SL8 Expert – Ultegra Di2
税込価格:¥825,000(15%オフ) → ¥701,250
対象:旧カラーのみ
商品名:Tarmac SL7 Sport
税込価格:¥385,000(10%オフ) → ¥346,500
Tarmac SL7 Sport
商品名:S-Works Aethos Frameset
税込価格:¥660,000(15%オフ) → ¥561,000
S-Works Aethos Frameset
商品名:Allez
税込価格:¥176,000(15%オフ) → ¥149,600
対象:旧カラーのみ
Allez

●スペシャライズドのホームページ

シェアサイクル値上げ傾向…事業者は安定的な運営を模索する

シェアサイクルサービスのチャリチャリが2026年2月2日正午からライド料金を改定。昨今の物価高騰や運営コスト上昇を受け、事業の持続性を確保するため、電動アシスト自転車は料金を1分あたり3.5円値上げする。一般軽快車については1分あたり0.5円値下げする。

写真はイメージ

運営コスト増…一方で企業や自治体の補助も

近年、都市部を中心に普及してきたシェアサイクルサービスだが、各社が料金の値上げを発表。値上げの主な要因は運営コストの増加だ。自転車の保守管理や充電、再配置などの運営コストが高騰。特に人件費やエネルギー費の上昇が顕著。

インフレ・物価上昇も逆風だ。世界的なインフレ傾向の中で、部品や資材調達コストも上がっていて、サービス提供価格に転嫁せざるを得ない状況。

事業の持続可能性確保もポイントだ。低価格競争が続いていたシェアサイクル業界だが、持続可能なサービス運営のために収益改善が求められるようになっている。

2024年以降、主要都市のシェアサイクル事業者は利用料金の引き上げ、定期プランの改定などを順次実施している。例えば、初乗り料金の上昇や、時間単位での課金体系への変更が見られる。

一方で、利便性や環境負荷低減という価値を重視する層も根強くいて、多少の値上げでも利用を継続する傾向が見られる。企業や自治体による補助やキャンペーンも、利用者離れを防ぐために強化されているようだ。

より持続可能なビジネスモデルを模索

値上げの動きはシェアサイクル市場の成熟と収益構造の見直しを示唆している。今後は、サービス品質向上や新たな付加価値の提供、サブスクリプション型の料金体系の拡充などが予想される。また、都市交通政策や環境対策とも連携しながら、より持続可能なビジネスモデルが構築されていくはずだ。

シェアサイクルの値上げトレンドは一時的な現象ではなく、業界の構造的な転換点と捉えられる。利用者ニーズの多様化や社会的要請に応えつつ、事業者は安定的な運営を目指す必要がある。

J SPORTSが2026シーズンもグランツール&モニュメント全生中継

スポーツテレビ局のJ SPORTSが2026シーズンにおける海外サイクルロードレースのラインアップを決定。ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャのグランツール全ステージをはじめ、UCI世界選手権ロードやワンデーレースの中でも歴史あるモニュメントと呼ばれる5つのレースを全て生中継。

2025ツール・ド・フランス第21ステージ ©A.S.O.

これらのレースは放送に加え、パソコン、スマホ、タブレットで視聴可能な動画配信サービス「J SPORTSオンデマンド」でも配信。また注目のレースを毎月1~2番組厳選し、無料放送およびJ SPORTSオンデマンドで無料配信する予定だという。

2026シーズンのサイクルロードレース中継は、1月20日から開催されるツアー・ダウンアンダーより幕開け。ツアー・ダウンアンダー初日は無料放送/配信。

2025ジロ・デ・イタリア第13ステージ ©Marco Alpozzi/Lapresse

●J SPORTSの詳細ページ

2026 UCIワールドチーム

2025ツール・ド・フランス第20ステージ ©A.S.O.

ALPECIN-PREMIER TECH

アルペシン・プルミエテック
チームコード:APT
登録国:ベルギー

BAHRAIN VICTORIOUS

バーレーン・ヴィクトリアス
チームコード:TBV
登録国:バーレーン

DECATHLON CMA CGM TEAM

デカトロンCMA CGMチーム
チームコード:DCT
登録国:フランス

EF EDUCATION – EASYPOST

EFエデュケーション・イージーポスト
チームコード:EFE
登録国:米国

GROUPAMA-FDJ UNITED

グルパマ・FDJユナイテッド
チームコード:GFC
登録国:フランス

INEOS GRENADIERS

イネオス・グレナディアーズ
チームコード:IGD
登録国:英国

LIDL-TREK

リドル・トレック
チームコード:LTK
登録国:ドイツ

LOTTO INTERMARCHÉ

ロット・アンテルマルシェ
チームコード:LOI
登録国:ベルギー

MOVISTAR TEAM

モビスターチーム
チームコード:MOV
登録国:スペイン

ムーランルージュではキャバレーのダンサーが選手たちを応援。2025ツール・ド・フランス第21ステージ ©A.S.O.

NSN CYCLING TEAM

NSNサイクリングチーム
チームコード:NSN
登録国:スイス

RED BULL – BORA – HANSGROHE

レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ
チームコード:RBH
登録国:ドイツ

SOUDAL QUICK-STEP

スーダル・クイックステップ
チームコード:SOQ
登録国:ベルギー

TEAM JAYCO ALULA

チームジェイコ・アルウラー
チームコード:JAY
登録国:オーストラリア

TEAM PICNIC POSTNL

チームピクニック・ポストNL
チームコード:TPP
登録国:オランダ

TEAM VISMA | LEASE A BIKE

チームヴィスマ・リースアバイク
チームコード:TVL
登録国:オランダ

UAE TEAM EMIRATES XRG

UAEチームエミレーツ・XRG
チームコード:UAD
登録国:UAE

UNO-X MOBILITY

ウノXモビリティ
チームコード:UXM
登録国:ノルウェー

XDS ASTANA TEAM

XDS・アスタナチーム
チームコード:XAT
登録国:カザフスタン

自転車競技の薬物グレーゾーンで健康被害とスポーツの信頼性低下

自転車競技の有識者で構成されたMPCC(競技薬物委員会)は、スポーツ界における薬物の過剰使用にますます懸念を強めており、統括団体に対し、いわゆるグレーゾーンの拡大に対処する措置を講じるよう求めた。

標高2000mのゴールに冷たい雨が降る

コンディショニングのために疑わしい薬を摂取する傾向

このグレーゾーンには、WADA(国際アンチドーピング機構)によってまだ禁止されていない物質や治療法が含まれるが、本来の治療のために開発された病気の患者ではなく、健康なアスリートが使用すると深刻な倫理的問題を引き起こす可能性があると指摘。自転車競技は、UCI(国際自転車競技連合)がスポーツの信頼性と選手団の健全性を守るために迅速かつ断固とした行動をとることを必要としている。そうすることで、どのアスリートも、単に調子を維持するために、疑わしい製品を服用せざるを得ないと感じることがなくなるからだ。

迅速かつ具体的な行動を伴わないアンチドーピングプロセスの長期化は、毎年さまざまな薬物に関する議論の余地を残し、健康やパフォーマンス向上効果に関する未解決の疑問を抱えたまま、アスリートが薬物を使用し続けることにつながっている。調査期間中は製品を禁止し、安全が確認された時点で使用を許可するほうが、より安全なアプローチと言えるのだが?

モンマルトルの上り。2025ツール・ド・フランス第21ステージ ©A.S.O.

グレーゾーンの筆頭は例のケトン

最も最近の例はケトン体。2017年にこのテーマに関する最初の科学的研究が発表されて以来、自転車競技界の信頼性をめぐる議論の的となっています。MPCCは、加盟選手がケトン体を使用しないという明確な立場を示したが、その約2年後、UCIはさらなる分析が完了するまで「非推奨通知」を発行した。多くのチームと選手はこの勧告を無視し、中にはケトン体サプライヤーと提携する選手もいた。

2025年10月25日、UCIはケトン体の使用を推奨しないという立場を再確認するプレスリリースを発表した。ただしあくまで推奨であり、この特定の製品を禁止(または許可)するための正式な医療規則やアンチドーピング規則の導入には至っていない。残念ながら、これでは議論や討論に終止符が打たれることはない。

ヴェルサイユ宮殿を2025ツール・ド・フランス第21ステージは通過 ©A.S.O.

いわゆる「フィニッシュボトル」の噂が再び集団内で渦巻いており、勝利に向けて選手たちを準備させるために、複数のボーダーラインにある物質が混ぜられ、集団に持ち込まれたと言われている。さらに、薬物乱用の危険性も懸念される。例えば、トラマドール(MPCCからの12年間のロビー活動の後、WADAによって競技での使用が禁止)の最大10倍の効力を持つタペンダトールなどが挙げられる。UCIは現在、この特定の物質を監視対象としているが、選手の健康が危険にさらされ、事故がさらに増加し​​ている中で、さらに長期にわたる分析の結果を待たなければならないのだろうか?

一酸化炭素によるパフォーマンスアップは2026年から禁止に

当局は明らかに迅速な意思決定を行うことができる。例えば、2024年のツール・ド・フランスで発覚した一酸化炭素(CO)の非診断的使用は、2026年からWADAによって禁止薬物としてリストアップされる予定だ。

グレーゾーンが残る限り、自転車競技の信頼性は低下し続け、選手の健康は危険にさらされることになる。