車と自転車どっちも8割が「相手にもっと配慮してほしい」…和解はあるのか?

「交差点を左折するクルマが幅寄せしてきて前に出られない」とサイクリスト。「自転車が道路脇からふくらんで走行する」とドライバー。互いに噴出する、相手側の走行への不満がつのる。議論はヒートアップし、車、自転車どちらも譲らない。自転車の交通事故が社会課題化する中で、「自転車の交通マナー」について注目が集まり、SNS上では「車VS自転車どっちが悪い論争」が白熱している。

互いに自らの運転が相手にとって危険・迷惑になる可能性を自覚していない

このような実態を踏まえて、車と自転車のリアルな不満と運転事情を明らかにすべく、アンケート調査が行われた。調査により車と自転車の双方の不満と事情を明らかにし、相互理解を促すことを目的としたものだ。

警察庁「自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~」より
相手側の運転への不満や、日頃のうっぷん。車、自転車どちらも譲らないまま議論は平行線になりがち
調査結果 主要ポイント
「車と自転車の対立意識」が判明
車と自転車の双方の約8割が「相手に配慮してほしい」、「もっと事情を理解してほしい」と回答。
 
自転車の約8割が危険・迷惑と感じる「車の幅寄せ左折=ビタ寄せ左折」に、自転車の安全に配慮した車側の運転事情が判明
車が「幅寄せ左折」をする理由は「自転車を巻き込まないようにする」が最多。
 
車の約8割が危険・迷惑と感じる「自転車のはみ出し運転=膨らみ運転」に、安全に配慮した自転車側の運転事情が判明
自転車が「はみ出し運転」をする理由として「歩行者との接触回避」「路肩の障害物回避」が上位。

調査結果を踏まえ、互いに自らの運転が相手にとって危険・迷惑になる可能性を自覚し、路上で出会う相手がどのような事情があるのか想像し譲り合うことが、事故のない世界の実現の第一歩だと考えられるようになった。そのため車と自転車のすれ違いを埋めるサイトを公開し、プロジェクトムービーとして「~本音の交差点~ CAR vs BICYCLE」を2月26日より公開した。

路上で出会う相手がどのような事情があるのか想像し譲り合うことが事故のない世界への第一歩

サイトを公開したのは東京海上グループのイーデザイン損害保険。自転車の交通事故関与率が増加している実態を踏まえ、同じ車道を走る車ユーザーと自転車ユーザー計500名を対象とした「車と自転車の交通ルールを巡る対立意識調査」を実施した。特設サイト上で調査のレポートとともに、車と自転車のそれぞれの主張を描いたプロジェクトムービー「~本音の交差点~ CAR vs BICYCLE」を公開中。

●イーデザイン損害保険の特設サイト

垣田真穂、個人パシュート優勝確定後も激走して日本新&アジア新

2025トラックアジア選手権は大会7日目の2月27日、マレーシアのニライにあるベロドローム・ナショナル・マレーシアでエリート女子個人パシュートが行われ、垣田真穂(楽天Kドリームス/早稲田大)が優勝した。

垣田真穂がアジア選手権エリート女子個人パシュートでアジア新・日本新 ©日本自転車競技連盟

アジア選手権でなんと三冠の垣田…U23ロードを含めて4タイトル

すでにポイントレースとチームパシュートで優勝している垣田は、予選をトップタイムで通過。1-2位決定戦に進出した。韓国のシンジエウンとの1-2位決定戦でも圧倒的なスピードの違いを見せつけて、レース中盤でシンを追い抜いて優勝が確定するが、その後も最後まで走り切った垣田は4000mを4分41秒436の記録でフィニッシュ。

エリート女子個人パシュートは2025年1月1日から競技距離が男子と同じ4000mに変更されていて、垣田自身も大会では初めての距離へ。追い抜き勝ちを決めたあとも4000mを走り切ってタイムを計測。この結果、日本新記録・アジア新記録を達成した。

垣田真穂がアジア選手権エリート女子個人パシュートで優勝 ©日本自転車競技連盟

垣田は2月にタイで開催されたアジア選手権ロードのU23女子でも優勝。これを合わせるとアジア4冠となる。今後はトルコのトラックネーションズカップに出場。イタリア籍のコンチネンタルチーム「ビーピンク・ボンジョアンニ」に合流すればロード選手としてのシーズンも待っている。

アジア選手権エリート女子個人パシュートで優勝した垣田真穂 ©日本自転車競技連盟

ブロンプトンがアジア限定モデルCherry Blossomを3月下旬に投入

英国ロンドン生まれの折りたたみ自転車ブランド、ブロンプトンが桜をモチーフにした特別なデザインのアジア限定版「Brompton Cherry Blossom」を3月下旬より順次発売開始する。374,000円 (税込)。

ブロンプトン・C Line

この特別なBrompton Cherry Blossomは、自然とのつながりや冒険する喜びからインスピレーションを得た特別仕様のブロンプトンだ。自然とのつながり、冒険する喜びからインスピレーションを得て、繊細な色調とプリントが温かさと自信に満ちた自己表現を醸し出しているという。

ブロンプトン・C Line。374,000円 (税込)

軽量で持ち運び可能、折りたたみ可能なブロンプトンの実用性をすべて備えながら、桜をモチーフしたユニークで美しいデザインが春を彩ってくれるはず。

Cherry Blossom Zip Pouch標準装備
C Line – Explore 6 Speed
●       サドル: Cherry Blossom限定カスタムホワイト
●       シリアルプレート: Cherry Blossom特別シリアルプレート
●       タッチポイント: ピンクカラータッチポイント
●       ギア:  6速 (50T)
●       ハンドルバー: Mid  (Mハンドルのみ)
●       ライト:  バッテリーライト
●       タイヤ: Schwalbe Marathon Racer
●       シートポスト: スタンダードレングス
●       ラック:無し
●       アクセサリー:Cherry Blossom Zip Pouch
●       価格: 374,000円 (税込)

●ブロンプトンの詳細ページ

池田瑞紀が逆転優勝…アジア選手権エリート女子オムニアム

2025トラックアジア選手権は大会6日目の2月26日、マレーシアのニライにあるベロドローム・ナショナル・マレーシアでエリート女子オムニアムが行われ、同種目に初めて起用された池田瑞紀(楽天Kドリームス/早稲田大)が優勝した。

池田瑞紀がアジア選手権エリート女子オムニアム優勝 ©日本自転車競技連盟

4種目で争われる複合競技のオムニアム。池田は第1種目のスクラッチ、第2種目のテンポレースで1位。第3種目のエリミネーションでは7選手中の6位となり、6ポイント差の暫定2位で最後のポイントレースに挑んだ。

ポイントレースで池田は優勝争いをする香港チャイナのリーを相手にポイント周回で先着、1 位のポイントを積み重ねて逆転優勝した。

アジア選手権エリート女子オムニアムを走る池田瑞紀 ©日本自転車競技連盟

兒島直樹はエリート男子オムニアムで圧倒的勝利

エリート男子オムニアムには兒島直樹(ブリヂストンサイクリング)が出場。3種目を終えて2ポイント差の暫定2位で迎えた最終のポイントレース。日本の兒島は、得意とするポイントレースでライバルを圧倒し、終わってみれば1ラップポイントを含む大差で優勝した。

アジア選手権エリート男子オムニアム手優勝した兒島直樹 ©日本自転車競技連盟

ジュニア女子エリミネーションに出場した西原夕華 (京都・北桑田高)は2位。

西原夕華がアジア選手権ジュニア女子エリミネーションで2位 ©日本自転車競技連盟

ジュニア男子マディソンには中谷友紀 (奈良北高)と松田奏太朗(愛媛・松山学院高)が出場。終始ライバルチームにリード許す苦しい展開ながら、3位でフィニッシュ。

松田奏太朗、中谷友紀がジュニア男子マディソンで3位 ©日本自転車競技連盟

ジュニア男子エリミネーションの成田光志(福島・学校法人石川高)は10位。

ジュニア男子エリミネーション10位の成田光志 ©日本自転車競技連盟

股間を圧迫しない戦闘機尾翼形状サドルは長時間ライドの痛みを開放?

股間を圧迫しないノーズレス自転車用サドル、evo4 Super HornetがAll wings社から再発売された。ロードバイクやクロスバイク、一般の自転車まで幅広く取り付け可能だという。台湾製で、特徴的な機能や形状は米、欧州、中国、台湾で特許を、日本でも意匠登録を取得しているという。

evo4 Super Hornetはその名が示す通り、米軍のF-18スーパーホーネットの尾翼から着想を得た「ノーズのない」自転車用サドル。中央部分も空洞で、お尻を乗せても股間への圧迫がほとんどないことが特徴だ。

またお尻を乗せる座面が狭い一般のサドルと違い、evo4 Super Hornetは翼のように横に細長くデザインされている。これは実際にサドルにお尻を乗せる坐骨部分に合わせた形状だという。坐骨は骨盤の中で最も衝撃に耐えられる部分で、左右に細く長い座面が坐骨にかかる体圧を効率よく分散させる効果があるようだ。

座面は坐骨部分に掛かる体圧を均等に分散できるように設計されている。また下り坂や上り坂、速度を上げる時など、体のフォームを変える時も常に坐骨を水平で支えられるように、座面に3方向の角度付けでデザインされた。

evo4 Super HornetはMakuakeでプロジェクト形式の予約受け付けを開始。日本の取り扱いはフェニックス合同会社(東京都豊島区)。通常価格は2万6400円で、早割などの割引がある。

●Makuakeプロジェクトページ

世界チャンピオンの佐藤水菜がアジア選手権ケイリンで6位に沈む

2025トラックアジア選手権は大会5日目の2月25日、マレーシアのニライにあるベロドローム・ナショナル・マレーシアでエリート女子ケイリンが行われ、この種目の世界チャンピオンである佐藤水菜(楽天Kドリームス)が6位。仲澤春香 (楽天Kドリームス)は4位で、日本勢は上位の記録を残せなかった。

世界チャンピオンのアルカンシエルを着用する佐藤水菜がアジア選手権でまさかの6位 ©日本自転車競技連盟

1回戦の上位3名が決勝に進出する女子ケイリン。日本の仲澤、佐藤はともに勝ち上がって決勝に進出。決勝では海外勢の早めの仕掛けに埋もれてしまった。優勝はマレーシアのアスリモハド。

中野慎詞がエリート男子ケイリンで優勝

エリート男子ケイリンには太田海也 (楽天Kドリームス)と中野慎詞 (楽天Kドリームス)が出場。1回戦は上位2名が準決勝に進出する。日本の中野、太田はともに1位で勝ち上がって準決勝に進出。

中野慎詞(左)がアジア選手権エリート男子ケイリン優勝。中央が3位太田海也 ©日本自転車競技連盟

上位3名が決勝に進出する準決勝では、同組で出走した太田が1位、中野が2位でともに決勝に進出。決勝では中野、マレーシアのサフロム、太田が横一線でフィニッシュしたが、中野が優勝、2位サフロム、3位太田となった。

中野慎詞(中央)がアジア選手権エリート男子ケイリン優勝。右は3位太田海也 ©日本自転車競技連盟

エリート男女マディソンは日本勢が圧勝

エリート女子マディソンは梶原悠未(TEAM Yumi)と内野艶和(楽天Kドリームス)のペアが出場。ポイント周回12回中の11回を先頭で通過した日本が、圧倒的な力の差を強さを見せつけて優勝。

梶原悠未と内野艶和がアジア選手権エリート女子マディソン優勝 ©日本自転車競技連盟

窪木一茂(アイサンレーシング)と橋本英也(キナンレーシング)がペアを組んだエリート男子マディソンは女子以上に圧倒。2ラップで40ポイントを上積み、2位に85ポイントの大差をつけて優勝した。

アジア選手権エリート男子マディソンで窪木一茂、橋本英也ペアが優勝 ©日本自転車競技連盟