ビンゲゴー、クス、ログリッチが上位独占【ブエルタ・ア・エスパーニャ】

第78回ブエルタ・ア・エスパーニャは2023年9月8日、スペインのフォルミガル・ウエスカラマジアからフランスのツールマレー峠までの135kmで第13ステージが行われ、ユンボ・ビスマのヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)が独走勝利。

ビンゲゴーがツールマレー峠で独走勝利 ©Tommaso Pelagalli/SprintCyclingAgency©2023

ユンボ・ビスマ勢は首位のセップ・クス(米国)が30秒遅れの区間2位、総合4位のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が33秒遅れの区間3位と独占。3連覇を狙ったスーダル・クイックステップのレムコ・エベネプール(ベルギー)は27分05秒も遅れ、総合優勝争いから陥落した。

ダミアノ・カルーゾのペースに食らいつくクス(左) ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

最難関のこの日のステージを終えて、首位はチームのアシスト役だったクス、1分37秒遅れの総合2位にログリッチ、同44秒遅れの3位にビンゲゴー。

ツール・ド・フランス2勝のビンゲゴーがアタック ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

娘の誕生日に勝つことができてとてもうれしい(ビンゲゴー)

「この日じゃなければダメだったので、本当にうれしい。今日は娘フリーダの誕生日で、彼女のために勝ちたかった」とビンゲゴー。

「チームの計画は、総合優勝を争うライバルからタイムを奪えるかどうかを確認することだった。それが実現できたので誇りに思う。ステージと総合成績で1-2-3は思ってた以上の結果となった」

ブエルタ・ア・エスパーニャ3勝のログリッチがマイヨロホを着るクスをアシストする ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

チームの3人とも、お互いのために走っている(クス)

「ヨナスが勝利のボトルをプレゼントしてくれるのはとてもうれしいことだけど、正直に言うと、ヨナスもプリモシュも、レースを通して多くのアドバイスと自信を与えてくれた。彼らもボクを信じてくれているのがうれしい」とクス。

「時々だけど、ボクたちはみな、お互いのためにそこにいる。それが最も重要だと思う。ログリッチがやったように、秒数を稼ぐために努力するのは決して悪いことではない。いいポジションにいれば、それを狙うのは簡単だ。明日はさらに差が大きくなるはずだけど、それもいいことだよ。明日は守備か攻撃か、今言うのは難しい。まだチームには3人が上位にいる。自分の気持ちを見極める必要がある」

ツールマレー峠。アシスト役のロベルト・ヘーシンクがフィニッシュ ©Rafa Gomez/SprintCyclingAgency©2023
ツールマレー峠を上るヒュー・カーシー ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023
セップ・クスがスパート。エンリク・マスが追走 ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023
ツールマレー峠で区間2位に入ったセップ・クス ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023
エイネルアウグスト・ルビオ ©Tommaso Pelagalli/SprintCyclingAgency©2023

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)セップ・クス(米国、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨルナレス(山岳賞)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
□マイヨブランコ(新人賞)フアン・アユソ(スペイン、UAEエミレーツ)

ツールマレー峠 ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

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フアン・モラノが大会通算2勝目【ブエルタ・ア・エスパーニャ】

第78回ブエルタ・ア・エスパーニャは2023年9月7日、オルベガ〜サラゴサ間の151kmで第12ステージが行われ、UAEエミレーツのフアン・モラノ(コロンビア)がゴール勝負を制し、2022年の最終ステージ以来の大会通算2勝目を飾った。

フラン・モラノがステージ優勝。リード役のルイ・オリベイラがガッツポーズ ©Rafa Gomez/SprintCyclingAgency©2023

総合成績では第8ステージで首位に躍り出たセップ・クス(米国、ユンボ・ビスマ)が大集団の中でゴールし、その座を守った。

2023ブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージ ©Tommaso Pelagalli/SprintCyclingAgency©2023
グローブスを擁するアルペシン・ドゥクーニンクがメイン集団をペースメーク ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023
負傷したダニエル・ナバロが医療車に手当てを受ける ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023
ビンゲゴーにアシストされるマイヨロホのクス ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)セップ・クス(米国、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨルナレス(山岳賞)ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(新人賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)

クスが第12ステージでもマイヨロホを守った ©Tommaso Pelagalli/SprintCyclingAgency©2023

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エラダが大会通算3勝目、クスが首位堅持【ブエルタ・ア・エスパーニャ】

第78回ブエルタ・ア・エスパーニャは2023年9月6日、レルマ〜ララグナネグラ・ビヌエサ間の163.5kmで第11ステージが行われ、コフィディスのヘスス・エラダ(スペイン)が優勝。2年連続、大会通算3勝目。

ヘスス・エラダがゴール前で抜け出して優勝 ©Rafa Gomez/SprintCyclingAgency©2023

総合成績では首位セップ・クス(米国、ユンボ・ビスマ)がその座を守った。

2023ブエルタ・ア・エスパーニャ第11ステージ ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023
マイヨロホのクスを先導するログリッチ ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023
2023ブエルタ・ア・エスパーニャ第11ステージ ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)セップ・クス(米国、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨルナレス(山岳賞)ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(新人賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)

総合1位を守ったセップ・クス ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

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この冬はこたつのようにハンドルバー周辺に温かな空気をためて走る

真冬でも走るサイクリストに向けて、新作ロードバイク用ウィンターハンドルカバーがR250から発売される。同ブランド初のMakuakeによる新商品となる。

真冬のサイクリストの最後の手段として、冷たい風を防いで快適なライドを実現できるというアイデア商品。分厚い冬用グローブとは異なり、変速やブレーキ操作がしにくくならないのが特徴。Mサイズで同社旧商品と比べて38%の軽量化を実現。ハンドリングへの影響を少なくした。

●商品の詳細と予約ページ

個人タイムトライアルでガンナ初優勝、クスが首位を死守【ブエルタ・ア・エスパーニャ】

第78回ブエルタ・ア・エスパーニャは2023年9月5日、バリャドリードで第10ステージとして距離25.8kmの個人タイムトライアルが行われ、イタリアチャンピオンのフィリッポ・ガンナ(イネオスグレナディアーズ)がトップタイムで優勝。ブエルタ・ア・エスパーニャでの初勝利を飾った。

トップタイムを叩き出したイタリアチャンピオンのガンナ ©Rafa Gomez/SprintCyclingAgency©2023

この種目の世界チャンピオン、レムコ・エベネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)は16秒遅れの2位。それでも総合優勝のライバルであるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)に20秒差をつけ、首位まで1分09秒差の総合3位に浮上した。

タイムトライアルの世界チャンピオン、エベネプールがスタート前にバイクを入念にチェック ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

首位セップ・クス(米国、ユンボ・ビスマ)は1分29秒遅れの13位だったが、前日までの貯金でその座を守った。

エベネプールはガンナから16秒遅れの2位 ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023
ログリッチはガンナから36秒、エベネプールから20秒遅れた ©Rafa Gomez/SprintCyclingAgency©2023
ステージ優勝のガンナを祝福するツール・ド・フランス5連覇の実績を持つミゲール・インデュライン ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023
イタリアチャンピオンのガンナが第10ステージの個人タイムトライアルを制す ©Unipublic

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)セップ・クス(米国、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨルナレス(山岳賞)エドゥアルド・セプルベダ(アルゼンチン、ロット・デスティニー)
□マイヨブランコ(新人賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)

第10ステージの個人タイムトライアルでチーム内のトップタイムを出したログリッチ ©Unipublic

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日本最強クラスのヒルクライムコース、富士山に挑戦しよう

富士山ヒルクライムが2023年10月29日に4年ぶりに開催される。日本最強クラスのヒルクライムコースを擁した「メインコース(距離27.1km、標高差1653m、平均勾配6.1%)」のほか、ヒルクライムに初めて参加する人や不安のある人でも安心して走ることのできる「ショートコース(距離9.0km、標高差715m)がある。

メイン会場は「富士いち」と同じ富士山樹空の森で、東京から2時間と関東圏からのアクセスも良好。

日本最強クラスのヒルクライムコース

御殿場から富士五合目まで27.2kmのコースは、ヒルクライム界最長クラスの距離。さらに標高差1653m、平均勾配6/1%というコースプロフィールは、走行時間も長く日本最強クラスの強度。走行をサポートする給水や補給食が提供される。

海抜0mから2400mまでの眺望が楽しめる

ゴール地点の富士宮口五合目はマイカーで行ける標高最高地点で、晴れた日は標高2400mから海抜0mの駿河湾を眺めることができる。また五合目付近は森林限界のため樹林が開け、天空を思わす雄大な景色も見ることができる。

●富士山ヒルクライムのホームページ