南西フランスのカルカッソンヌは「カルカッソンヌを見ずして死ぬな」と言われる中世から栄える都。このカルカッソンヌの郊外にあるペノーティエ(Pennautier)という小さな町がある。インターネット予約サイトでここにラ・ベイティナ(La Beytina)という宿を見つけて予約していた。
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ファンアールトがファンデルプールに1分38秒差をつけて圧勝
ベルギーのワウト・ファンアールトが、2023年1月5日にベルギーのコクスアイデで開催されたシクロクロスレース、X2oトロフィー第5戦で優勝した。ライバルのマチュー・ファンデルプール(オランダ)に1分38秒差をつけて圧倒した。

ともにロードレースのツール・ド・フランスでも活躍するファンアールトとファンデルプール。2023年になってはやくも2回目の直接対決となった。1月3日の最初の戦いはオランダのファンデルプールに軍配。

その2日後にコクスアイデで行われたX2oトロフィー第5戦で、地元ファンの声援に後押しされたファンアールトが有利にレースを展開し、優勝を収めた。ファンデルプールは1分38秒差の2位。ローレンス・スウィークが2分06秒遅れで3位。

冬のロードバイク専用アンダーをチェック…自然な感じの保温力
冬のロードバイク専用、ミズノ・ブレスサーモアンダーウエアが発売された。税込み6380円。発売は日本のスポーツ用品メーカー、ミズノ。スポーツバイク専門チェーン店のワイズロードが共同企画し、自転車に特化した商品に仕立て上げた。

吸湿発熱で保温力が高く汗冷えしないのがセールスポイント
ロードバイクが「ロードレーサー」と表記されていた時代から自転車に乗っているボクとしては、アンダーウエアの重要性を痛感している。夏場もパフォーマンスを向上させるために大切だが、冬場にその選択を間違えると健康を害するようなトラブルを誘発しかねないほど重要だ。
冷たい冷気の中であっても汗をかくほどの激しい運動量。コースのアップダウンや気象状況の変化により、冬のサイクリングには体調を崩す要因がたくさんある。ロッカールームで着替えたりするスポーツとは違う。家や拠点を出たら身にまとったものと携行品だけで状況変動に対処して、生還しなければならないからだ。

だからさまざまなスポーツの中でも、自転車のウエアは大事。汗を排出させるインナー(アンダー)、保温するミッド、そして冬場の高所や下山時などで冷気を遮断するアウター。この3層のレイヤリング(重ね着)が基本となる。
今回は冬場のアンダーウエアに着目し、厳冬期を待ってミズノ・ブレスサーモアンダーウエアを試してみた。
ミズノがいま一押しする吸湿発熱素材「ブレスサーモ」を採用
このアンダーウエアに採用されているのが吸湿発熱素材「ブレスサーモ」だ。ミズノのホームページを訪ねると、各種スポーツ用に企画されたブレスサーモ商品がずらりと並ぶとともに、普段着として使われるタイプも多数販売されている。ライフシーンに合った快適さも追求しているようだ。ミズノがどれだけこの素材に力を入れているかはすぐに分かる。

ところでスポーツというのは簡単なようで、奥が深くて難しい。運動量が高まるにつれて体温が上がり、それが苦しくなったり成績を落とす原因となる。だから体温を放熱してできる限り楽にプレーできるウエアが求められる。ところが厳冬期になると、寒くてカラダが動かなくなりがちで、外気に負けないくらいの保温力をキープしながら動き回れるものがほしくなる。
そのさじ加減は極めてセンシティブで、さらにスポーツによって異なってくる。そういった特殊性から今回の、ワイズロードオリジナルモデル、ミズノ・ブレスサーモアンダーウエアが企画されたのだ(と思う)。
商品特徴をチェックすると、おもに厳冬期におけるアクティブシーンに対応するレベルのプレスサーモ原綿を10%含有。発熱力と保湿力を実感できると書かれている。厚さは中厚とある。ロードバイク乗車時の発汗量を考慮して中厚素材にしたようだ。温かさレベルは4段階のうち、温かくないほうから3番目だ。
この「温かさレベル3」というのが「冬のロードバイク専用」という着地点である。

そしてもうひとつ、後ろ丈を長く設計して、自転車をこぐときの乗車姿勢に合わせたという点も「冬のロードバイク専用」のゆえんだ。それ以外のソデの取り付け位置や前身頃と後ろのカッティングなどは見たところ、他スポーツとの違いはない。ただし、着用してみるとミズノ製品だけに運動時の動きやすさを追求したデザインが完成されていて、自転車に乗っていて窮屈な部分はない。
冷気が侵入しやすいエリ部分はそれほど大げさではないハイネックだ。手首部も冷気の侵入を防止するために長めにしたという。手首心拍計測の腕時計を装着する人たちは折り返す必要があるのでメリットは感じにくいかもしれない。ハンドル部に搭載したサイクルコンピュータに数値を飛ばす人にとってはありがたい仕様だ。
素材感とデザイン面を着用してみて感じた限りでは、ロードバイクだけではなく、クロスバイクやMTBでも問題ないはず。規定時間内に激しすぎる運動を余儀なくされるシクロクロスではどうかなとは思うが、汎用性は高いようだ。

汗冷え対策モデルとしてはとてもいい。肌面に撥水ポリエステルを使用することで汗が外へ移行。肌に汗が残りにくいので、汗冷えしにくく温かさが続くという特徴があるという。
素材そのものの心地よさがあって、伸縮性もいいので着脱も比較的容易だ。アンダーウエアの機能を十分に発揮させるためには肌にまんべんなくフィットさせる必要があり、ジャージ類よりも小さめのサイズを選択しがちだが、そのため汗をかいた後に一人でアンダーウエアを脱ぐのが大変だということがある。
このモデルも肌が濡れている状態で脱いだときは多少苦労したが、汗が比較的すぐに肌からなくなるので、乾いた状態では簡単に脱げる。ちなみにボクは身長173cm、体重56kg、BMI18.9、体脂肪率8.0%というヤセ型の60歳。Mサイズを着用した。ミズノが示す適合サイズ表でMは身長165〜175cm、胸囲88〜96cm、ウエスト76〜84cmとある。
これまでのアンダーウエアはSサイズだったが、この商品にはSがなく、Mは多少ルーズに感じたが、着心地はまずまずで、機能性も問題はないように思えた。

携帯カイロのような発熱ではなく、自然な感じの保温力か?
ブレスサーモ素材最大の売りは吸湿発熱だ。専門的には難しいが、体から出る汗を素材が吸収して熱を発生させるのだという。そんな夢物語な繊維があるのかと疑ってしまいそうだが、人体そのものに体温と汗というパワー源があるので、それをうまく活用した化学的・科学的な原理なのかと思う。
実際に着用してみた。「冬のロードバイク専用」とあるので、厳冬期まで待ってロードバイクに乗ってみた。走り始めはいつものサイクリングで感じるようにカラダが温まらず寒い。で、自分の感じた結論から書くと、「イメージしていた携帯カイロのような発熱を期待するものではなく、なんとなく温かい気がする」。
試しにもっと簡単に汗がかけるランニングで使用してみたが、ウインドブレーカーで冷気をシャットアウトする状態なら発熱が感じられた。それでいて内に汗がこもらないのでいいと思った。ウインドブレーカーなしで化学繊維の長袖ウエアを重ね着したときは、おそらく放熱と発熱のバランスがイーブンで、温かさの恩恵はない。
弓道のアンダーウエアとして弓道着の中に着用してテストしてもみたのだが、所作が静かで発汗しないからか、さすがにこれは寒かった。でもそのとき理解できたのは、発熱アンダーのメリットを享受するためには、高機能なジャージとアウターウエア、あるいはサイクリングジャケットとの相互作用によって快適なサイクリング環境が演出できるのだということ。

人間というのはいいものから悪いものに変わったときはその違いが明らかにわかるのだが、いいもののよさに触れてしまうとメリットに気づきにくい。率直に言えば、これまで愛用してきたアンダーウエアとの違いはわからないものの、快適に走れてライドに集中できることは確かだ。
最もメリットを感じたのは吸汗速乾機能だ。これまでフリースを着込んで辛い刀削麺を食べたりすると、店内で脱ぎたくなるほど不快だった。今回はブレスサーモを着て本格インドカレーを食べてみたが、ひたいから汗がにじみ出るほど辛いのに、ボディは汗を感じす、その快適さには驚くほどだった。
洗濯10回ほどで毛玉の徴候が見られたので、洗濯ネットに入れるなどデリケートに扱うのがいいと思った。
ピドコックがシクロクロス世界連覇に固執せずロード練習に集中
2022年のシクロクロス世界チャンピオン、2020東京五輪MTB金メダリスト、2022ツール・ド・フランス最難関のラルプデュエズ区間勝者であるトム・ピドコック(英国、イネオスグレナディアーズ)が、連覇のかかる2月5日のシクロクロス世界選手権をターゲットとしていないことが明らかになった。

シクロクロス世界選手権は2月5日にオランダのホーヘルハイデで開催されるが、3強と言われるマチュー・ファンデルプール(オランダ)、ワウト・ファンアールト(ベルギー)、ピドコックのうち、ピドコックの目標変更宣言により、ファンデルプールとファンアールトの一騎打ちの様相を呈してきた。



アルケア・サムシックがUCIワールドツアー昇格…伝統カラー継続
フランスのアルケア・サムシックが2023シーズンへの意気込みを語った。彼岸のUCIワールドツアーに昇格を果たしたチームは男女のプロチームを組織。赤と黒のチームジャージは継承された。

「フランスのブルターニュ地方のアンバサダーとして、最高峰のカテゴリーでシーズンを戦えるのはうれしい」と、エマニュエル・ウベール監督。
オーストラリアのサントス・ダウンアンダー(1月17〜22日)でシーズンイン。7月の地元レース、ツール・ド・フランスではワレン・バルギルらフランス勢の活躍が期待されている。
ワールドツアー大会が2026年に大改革…重要大会の重複を回避
UCI(国際自転車競技連合)が2023年から4年間かけて、ロードレースの最高峰カテゴリーであるワールドツアーレースの大改革に動き出した。主要大会は過去数十年にわたって独自の日程を確保してきたが、大会の重複をなくすことになった。


現在開催されているワールドツアーではパリ〜ニースとティレーノ~アドリアティコ、カタルーニャとゲント〜ベベルゲムの開催日程が重なり、2大会には出場できない。戦力が豊富なトップチームにとっては問題点は少ないが、組織力のないチームにとっては悪影響を及ぼす。
UCIは4年間かけて、伝統レースの開催日程を調整し、2026年にワールドツアーシリーズの日程を確定させる策に乗り出した。
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