UCIトラックチャンピオンズリーグ終幕…4人の覇者が決定

全5戦で行われたUCIトラックチャンピオンズリーグは、12月4日に英国のロンドンで最終戦が行われ、男女のスプリント系、男女のエンデュランス系でシリーズ総合優勝者が決まった。同リーグは2021年に始まり、今季は2シーズン目。

UCIトラックチャンピオンズリーグ第5戦 ©Will Palmer/SWpix.com

男子スプリントはオーストラリアのマチュー・リチャードソン、女子スプリントはフランスのマチルド・グロ、男子エンデュランスはスイスのクラウディオ・イムホフ、女子エンデュランスは米国のジェニファー・バレンテが総合優勝した。優勝賞金はそれぞれ約400万円。

第5戦ロンドン大会で地元英国勢が声援に応える ©Will Palmer/SWpix.com

シリーズは11月12日、スペインのマジョルカ島パルマで開幕し、4週間で5戦を一気に行う。同19日にドイツのベルリン、26日にフランスのパリと転戦。最後の2戦は12月2日と3日にロンドンで行われた。(日本時間はすべて翌日)

UCIトラックチャンピオンズリーグ

すべて室内250mバンクで開催され、金曜開催の第4戦を除いて土曜日の深夜に行われる。照明や音楽を駆使して会場を盛り上げる。自転車競技の国際統括団体であるUCI(国際自転車競技連合)がトラックレースの人気を高めるために仕掛けたイベントだ。

選手との距離の近さが魅力 ©Will Palmer/SWpix.com

出場選手は世界チャンピオンと世界ランキングの上位者が招待され、全5戦を戦って獲得したポイントによって最終成績を争うというもの。男子スプリント系18選手、女子スプリント系18選手、男子エンデュランス系18選手、女子エンデュランス系18選手で、総勢72選手だ。

ケイリンのモーターペーサーにメッセージが

短距離のスプリント系はスプリントとケイリンの2種目、中距離のエンデュランス系はスクラッチとエリミネーションの2種目を行う。どちらも観戦していて優劣が目で見てわかる競技が採用された。

第1戦はスペインのマジョルカ島で行われた ©Simon Wilkinson/SWpix.com

日本からは女子エンデュランス系に内野艶和が出場して16位、男子スプリント系に中野慎詞が出場して11位だった。

©Alex Whitehead/SWpix.com

●UCIトラックチャンピオンズリーグのホームページ

リマールがアスタナ・カザフスタンと共同開発した新型エアロヘルメットAIR ATLAS発売

1986年にイタリアに設立され、サイクルヘルメットを製造開発するLIMAR(リマール)がアスタナ・カザフスタンチームと共同開発された新型エアロヘルメットAIR ATLAS(エアーアトラス)を12月から国内発売を開始した。3万3000円(税込み)。

バックルはマグネットタイプを採用

AIR ATLASは、2022ジロ・デ・イタリアで実戦デビュー。エースが序盤ステージでリタイアする中、今シーズン限りで引退を表明していたビンチェンツォ・ニバリが総合4位という輝かしい成績を残した。ブエルタ・ア・エスパーニャでもミゲルアンヘル・ロペスが総合4位と、高順位でフィニッシュした。

2022ブエルタ・ア・エスパーニャ総合4位のロペス

30年以上ヘルメットを開発してきたLIMAR史上、最もエアロダイナミクス性能に優れている。しかし、ただ単純に空気抵抗を減らすための設計ではなく、暑いシーズンやヒルクライムを想定し17個もベンチレーションホールが戦略的に設けられている。

大量の空気が内部チャンネルを高速で流れ、頭部を冷却し、ベンチュリ効果によって後方へ排気される。凹凸のないヘルメットの外面を沿って流れる空気と合流し、渦や乱流もない空気と通り道が完成した。

流線型の設計は、自然の中で抵抗が非常に少ない水滴の形状と人間が作り出した最も空気力学的に優れた飛行機の翼からインスパイアされた。

そして最も特徴的なU.F.O.という未確認物体を新開発した。エアロダイナミクスをさらに向上させる唯一無二のパーツが付属。 本体のテール部分に取り付けが可能で、天候やレースの種類 に応じて使用できる。

ロペスもお気に入りのヘルメット

●メニーズのホームページ

ワイズロードスポーツバイクデモは1月21日に東京初開催

ワイ・インターナショナルが一般を対象としたスポーツ自転車の大規模展示・試乗会「ワイズロード スポーツバイクデモ2023 in 東京」を、2023年1月21日に東京都調布市の味の素スタジアム「あじペン広場」で開催する。

入場無料。「ワイズロードオンライン」で入場申し込みをする必要がある。

「ワイズロード スポーツバイクデモ」はこれまで埼玉、大阪、松山で計20回開催してきたワイズロード主催の最新スポーツバイクの展示・試乗会。

今回は東京初開催となり、都心からのアクセスもいい味の素スタジアム「あじペン広場」を
会場に、スポーツ自転車やパーツ、ウエアなどの78ブランドを揃えた展示・試乗会となる。

さらに各種講習会やトークショーなどのイベントを開催するほか、一部ブースでは成約特典、
試乗特典で数量限定のノベルティの配布や、会場限定のアウトレット品の販売も予定している。

ワイズロード スポーツバイクデモ2023 in 東京
開催日時:2023年1月21日(土)9:00~16:00
会場:味の素スタジアム「あじペン広場」(東京都調布市西町376-3)
アクセス:京王線「飛田給」駅より徒歩5分、西武多摩川線「多磨」駅より徒歩20分
 ※来場には公共交通機関を利用
料金:入場無料
下記サイトからのアンケート回答による事前申し込みが必要
●申し込みページ

サイクリングガイド基礎検定講習会が2023年3月に神奈川と滋賀で開催

一般社団法人日本サイクリングガイド協会(JCGA )がJCGAサイクリングガイド基礎検定講習会を神奈川県と滋賀県で開催する。

ガイドツアーでは絶対不可欠の「出発前ブリーフィング」を熱演する田代恭崇講師

「JCGAサイクリングガイド基礎検定講習会」とは?

「基礎検定講習会」はのべ3〜5日間の基礎講習会の最終日に「JCGA公認サイクリングガイド基礎検定(ベーシック検定)」を組み込んだ講習プログラム。発足直後から新型コロナ禍で社会情勢が激変したため、現在は、事前の自主学習と4日間のリアル講習とを組み合わせることで効率的かつ効果的に実施している。
・自主学習:JCGA公認サイクリングガイド養成テキストとオンライン講義(限定公開YouTube)
・リアル講習:連続2日間(平日または土日)の講習 x 2回 = 4日間

下り坂のカーブの先で一時停止。前後左右すべての方向からクルマ、自転車、歩行者が現れるカオスな交差点で道交法に即して右折誘導

これからサイクリングガイドとして活動していきたいというサイクリストには必須のプログラムとなる。また、すでにショップやクラブなどのライドを引率している人であっても、自らの技術や見識を客観評価されることで将来に向けた自信と課題を同時に得られるので、非常に有益。

世界的な混乱もようやく収束しつつあり、いよいよ2023シーズンから、全国的にサイクルツーリズムの本格稼働が期待される。ぜひこの機会に参加してみよう。

「びわ湖浜大津」付近の路面を走行する京阪電車は鉄道ファンでなくとも一見の価値ありだが、サイクリングを引率するには非常に高難度

■「JCGAサイクリングガイド基礎検定講習会(2023春)@神奈川湘南」
・週末:2/25(土)-26(日)、3/18(土)-19(日)=合計4日間  ※申込締切=2/13(月)AM10時
・平日:2/28(火)-3/1(水)、3/28(火)-29(水)=合計4日間 ※申込締切=2/13(月)AM10時

■「JCGAサイクリングガイド基礎検定講習会(2023春)@滋賀大津」
・平日:3/8(水)-9(木)、3/22(水)-23(木)=合計4日間  ※申込締切=2/20(月)AM10時
・週末:3/11(土)-12(日)、3/25(土)-26(日)=合計4日間 ※申込締切=2/20(月)AM10時

「無駄も隙もない」JCGA流チューブ交換手順を解説

●一般社団法人日本サイクリングガイド協会の詳細ページ

マリアローザは2023年にデジタル進化…高速化繊維を採用

ジロ・デ・イタリアの首位選手が着用するバラ色のジャージ、マリアローザの2023年版デザインが12月5日にイタリアのミラノで発表された。制作はサイクリングアパレルのカステリ社で、リサイクル&サスティナブル繊維を駆使し、デジタル進化した。

2023マリアローザ ©Gian Mattia D’Alberto / LaPresse

新作ジャージはクリスマスエディションとして12月5日から公式ショップでオンライン発売。2023年2月からはその他のチャンネルでも購入できるようになる。

ギザロ博物館に展示された歴代マリアローザ ©Gian Mattia D’Alberto / LaPresse
©Gian Mattia D’Alberto / LaPresse
2023マリアローザ

●ジロ・デ・イタリアのオンラインショップ

モンベルがオリジナルデザインの「けん玉」…山形工房が手がける

アウトドアブランドのモンベルがオリジナルデザインの「けん玉」を発売した。玉にモンベルロゴとモンタベアの顔がプリントされているものの2種類がある。どちらも税込み2500円。

けん玉 モンベルロゴ

山形県長井市にある、競技用けん玉「生産日本一」認定工場の山形工房が作る、精度と品質に優れた木製のけん玉。日本けん玉協会が定める規格に準じて作られているので、級・段位試験を受けたり、全国各地で行われるけん玉大会に参加することができる。老若男女問わず、屋外でも楽しめるのでキャンプにもおすすめ。

説明書に記載されている山形工房の公式アプリをダウンロードすると、日本語・英語でけん玉本体や技の解説などHOW TO動画が見られる。

けん玉 モンタベア

生産者はあの山形工房

山形工房は約50年にわたり、日本の熟練職人の目と手で本格派仕様のけん玉を作ることにこだわり、競技用けん玉の製造を手がける。多くの種類の技に対応できるよう、精度と品質にこだわって一つひとつていねいに仕上げている。

社是は「自然の恵み 木の美しさ 伝統と現代的な技」。大自然の恵みに感謝し、木の美しさを最大限生かした製品をつくること。そして、伝統を重んじながらも、現代の先端技術を駆使し、時代に合ったモノ作りに励んでいく会社の姿勢を示す。

●けん玉 モンベルロゴ
●けん玉 モンタベア