シンプルでちょうどいいトーキョーバイクが英国グリーン色に染まった

トーキョーバイクが街を楽しむための自転車 「TOKYOBIKE MONO」と「TOKYOBIKE LEGER」の新色ブリティッシュグリーンを発売。2月28日からTokyobike Shop、tokyobikeオンラインストア、全国の取り扱い店で注文受け付けを開始。

「ちょっとそこまで」をもう少し先へと運んでくれる自転車

新色を発売する2つのモデルは、変速のないシングルギアが特徴。操作も簡単でトラブルも少ないため、誰でも扱いやすい自転車だ。また、シンプルなフレーム設計で、乗る人の生活スタイルに合わせた幅広いカスタムに対応できる点も魅力。

細身のホリゾンタルフレームは最もシンプルでベーシックなデザイン

英国伝統の緑色から着想を得た深みのあるグリーンは、どこか懐かしく、気品あるたたずまいが魅力的。変化の激しい時代のなかでも、気分や流行に左右されない普遍的な美しさを感じさせる。新旧が混ざり合う都会の街並みにも自然と馴染み、日々の生活を静かに彩ってくれそうだ。

TOKYOBIKE MONO 61,600円 (税込)
TOKYOBIKE LEGER 59,400円 (税込)

●トーキョーバイクのホームページ

YouTube配信も得意とする異色選手がスイスの女子チームに…ロス五輪を目指す

木下友梨菜(ベルマーレレーシング)、内野艶和(楽天Kドリームス)、池田瑞紀(早稲田大/楽天Kドリームス)、の3選手が、女子コンチネンタルチーム、NEXETIS(ネクセティス)に加入した。日本企業のNIPPOもチームパートナーとなり、2028年のロス五輪をめざす日本の女子選手をサポートしていく。

左から池田瑞紀、木下友梨菜、内野艶和

2024年11月にスイスを拠点として誕生したUCIコンチネンタルチームだ。長年スイス代表トラックチームのコーチを務めてきたダニエル・ギジガー氏とのつながりで実現した。同氏は2年前から日本自転車競技連盟(JCF)のトラック競技で世界のトップレベルを目指すセクションであるHPCJCに勤務。2028年のロス五輪を見据えたとき、女子ロードで好成績を修めるためにトラック中距離でパフォーマンスを発揮する選手の成長を期待してロードチームに送り込んだというわけだ。

女子チームは上からワールドチーム17、プロチーム7とあり、ネクセティスの所属するコンチネンタルチームは3番目のカテゴリー。そのため女子ツール・ド・フランスなどのメジャーレース参加は2025年においては難しい。

垣田真穂。12月14日に20歳の誕生日を迎える

3選手と同様にロス五輪に向けてNIPPOがサポートする垣田真穂(早稲田大/楽天Kドリームス)はイタリアのコンチネンタルチーム、BePink-Bongioanni(ビーピンク・ボンジョアンニ)に加入した。チームは2024ジロ・デ・イタリアウィメンに参加していて、今季も出場の可能性がある。

池田と内野はパリ五輪トラック日本代表トラックチームのメンバー。内野は2023年のグラスゴー世界選手権のポイントレースで3位になった。ガールズケイリンの選手でありながらナショナルチームでの活動をメインにして、2025年2月に開催されたアジア選手権ではエリート女子ロードに起用された。アジア選手権トラックでも池田や垣田とともに代表選手として参戦する。

一方、木下は異色の存在として注目される。10年間の陸上競技活動を経て、社会人になって趣味として自転車を始めた。当初は長距離サイクリング、そしてヒルクライム大会で負けなしの成績を修めるようになって2024年から本格的にレースを始めた。6月の全日本選手権エリート女子では優勝した与那嶺恵理と2人で逃げて2位。一躍世界選手権ロードに起用されることになる。

普段は『鈴なり妖怪 鈴』の愛称で知られ、YouTubeなどで自転車ライドの魅力を発進。

「ロードレースの本場で、チームのエースを勝たせるために積極的に動き、可能な限り経験を積むことが目標。得意な山では自分の実力をアピールし、他チームのクライマーたちにくらいついて戦っていきたい」と意気込みを語る。

「今回のヨーロッパ挑戦は確実に自分の人生の中でも最も大きい挑戦の1つになると思っています。今は自分がどんなことで困難に感じるかがわからない状況なので、なにからなにまで新しい環境で大好きな自転車に乗れることがとても楽しみであり、本場のロードレースを走る機会が増えることもとても楽しみ」

●木下友梨菜のInstagram

どうしてベルギービールは多様にあるのか? 2025ウィークエンドは全国7会場で

ベルギービールの多様性を、それにマッチした食事とともに楽しみ尽くす都会派イベントのベルギービールウィークエンドが、2025年も全国7会場で開催される。ベルギーはカトリック教徒が多く、料理や酒を楽しむ慣習が基盤にある。物流の交差点でもあり、北海や農業大国フランス、ドイツや北欧などからバラエティあふれる食材が運ばれてくる。随所にビール醸造所が林立し、料理に合わせてさまざまな銘柄がラインナップされる。

多様なビールが作られるのは物流の交差点と宗教観だ

ベルギーとその隣国オランダはいずれも「自転車王国」と呼ばれるほど自転車レースの盛んな国で、地元の人たちの関心度も高い。2カ国は地続きで、一部では言語も同じなのだが、実際に訪問してみるとまったく異なった文化が形成されていることに気づく。その最たるものは食文化、ビールだ。

どちらとは言わないが料理がおいしく、多種多様なビールが用意されている。その違いがどこに由来するのかというと、まぎれもなく宗教だ。オランダは禁欲性を求めるプロテスタントが多く、どうしても食事は質素になりがち。加えて気候も厳しいので食材が豊富ではなく、おいしいものを求める風土が育まれなかった。

全55種類のベルギービールを飲み比べてみたい

一方のベルギーはフランス同様にカトリックが多く、料理や酒を楽しむ慣習が基盤にある。さらには物流の交差点であり、北海や農業大国フランス、ドイツや北欧などからバラエティあふれる食材が運ばれてくる。ビールはほぼ1社独占のオランダに対し、随所に醸造所が林立し、料理に合わせてさまざまな銘柄がラインナップされたのである。

聞くところによると、フランスワインと同じで、ベルギービールは料理に合わせて選ぶのがいいらしい。ホワイトビールなら魚介類、色の濃いものなら肉、フルーツ系はデザートと。ざっと数えて10タイプ、100種類以上のベルギービールが輸入されている。

 「ベルギービールウィークエンド」は、ベルギーの首都ブリュッセルにある世界遺産グランプラス広場で毎年9月の第1週末に行われるビールの祭典だ。最近は日本の主要都市でもベルギービールを楽しむ催しが行われている。ベルギー王国を深く知り、ベルギーの文化やライフスタイルを満喫するために訪れてみるのも面白い。

多様なベルギービールはおみやげとして持ち帰ることもできる

そんなベルギーは3月になると「クラシック」と呼ばれる過酷なワンデーレースが毎週末開催される。天候はまだ春にはほど遠く、冷たい雨に見舞われることも。レースのコースにはときおり「ベルク=壁」という接尾辞を持った激坂が出現する。壁の斜度がキツいほど沿道の観衆が多く、ベルギービール片手に熱狂的な声援を送る。

自転車に乗るときはビールを飲んではいけないが、沿道で応援するときはアルコール度数が高めのベルギービールが一番似合うと思う。

ツール・ド・フランスの「この町のワインコーナー」がビールでした。さすがベルギー

Hibiya

東京都・日比谷公園にれのき広場
4月10日〜13日

Nagoya

名古屋市・久屋大通公園
エディオン久屋広場・エンゼル広場
4月24日〜 5月6日

Yokohama

横浜市・山下公園
5月8日〜 11日

Fukuoka

福岡市役所西側・ふれあい広場
5月14日〜18日

ベルギービールウィークエンド

Osaka

大阪市・中之島公園
5月21日〜25日(予定)

Roppongi

東京都・六本木ヒルズアリーナ
10月1日〜 5日(予定)

Shinjuku

東京都・新宿住友ビル三角広場
12月3日〜 7日(予定)

●ベルギービールウィークエンドのホームページ

横浜池辺町にサイクルベースあさひ…開店セール実施

快適な自転車ライフを提供するあさひが2025年2月6日、に「サイクルベースあさひ横浜池辺町店」を横浜市都筑区にオープンさせた。

シティサイクルをはじめ、幼児・子供用、電動アシスト自転車など幅広い自転車を取り扱うとともに、修理・点検などの各種サービスを提供する。

横浜池辺町店のオープンを記念して2月6日から3月9日までの期間、電動アシスト自転車やスポーツサイクルなどがお得に購入できるオープニングセールを開催。また、同期間中、横浜池辺町店近隣の港北電動アシスト館、港北富士見が丘店でも協賛セールを実施。

サイクルベースあさひ横浜池辺町店
住所  :〒224-0053 神奈川県横浜市都筑区池辺町4293
営業  :10時~20時 ※5月21日から2月20日の期間の平日の営業時間は11時~20時
定休日 :年末年始、棚卸日(2月と8月に、各1日)。2月20日(木)は棚卸のため店休日
TEL  :045-530-5894
駐車場 :あり
アクセス:電車=JR横浜線線「鴨居」駅から北西へ徒歩約13分、バス=横浜市営バス「ららぽーと横浜西」停留所から南へ徒歩約2分、車=緑産業道路沿い「出崎橋」交差点からすぐ

店舗情報:https://store.cb-asahi.co.jp/detail/1076

広大な自然が残る欧米に比べて日本のグラベルは課題が山積

グラベルとは砂利道のことで、自転車文化の原点を思い起こす自転車の新しい遊び方だ。ところが広大な土地が広がる米国や欧州とは異なり、日本のサイクリストにとっては、活動の場をどう確保するかが大きな課題。日本の場合、未舗装路といえば農道や林道がほとんどで、多くの場合地域との調整が必要。気軽に楽しめる環境が整っていない現状だ。

2024年12月に開催された試走会

富士グラベルが5月18日に初開催

日本のシンボルである富士山の南麓では林業が盛んで、多くの林道が存在している。中には、自由に走行できる路線や、許可申請手続きが必要な路線、ゲートが閉まっている路線など、扱いはさまざまだが、関東圏からも関西圏からも日帰りでアクセスでき、グラベル走行に最適なフィールドが整っているという。

富士グラベル supported by Panaracer

林道の管理者である富士市の後援のもと、この富士山南麓で26kmのショートコースと66kmのロングコースを構成し、2025年5月18日(日)に「富士グラベル supported by Panaracer」が開催されることになった。会場は家族連れに大人気な「富士山こどもの国」で、出店イベントや地域団体、事業者との連携を図り、家族で楽しめるコンテンツを組み合わせる予定だという。

5月といえば新茶の季節で、コース上のエイドステーションで地域のおいしいお茶や食材を参加者に提供する。「グラベル」の楽しさに触れる本格的なイベントであり、初心者でも参加しやすいイベントとして間口を広げることが「富士グラベル」の趣旨だという。

富士グラベル supported by Panaracer
日程:5月18日(日)
会場:富士山こどもの国
主催:株式会社テラインコグニタ
共催:TRYCLE合同会社
協賛:パナレーサー株式会社
後援:富士市(予定)

●富士グラベルのホームページ

林道の管理者である富士市が後援して岩倉地区で試走会を実施

突出した運動能力を疑問視…一酸化炭素吸入を制限するルール

自転車レースファンの間で、過去の記録を次々と塗り替えるサイクリストのパフォーマンスに関する疑問が浮上している。2024年に一酸化炭素吸入によるパフォーマンス向上という新手法が明るみに出て、レースを統括するUCI(国際自転車競技連合)がいよいよ規制に乗り出した。

ポガチャルとそれをマークするビンゲゴー ©A.S.O. Billy Ceusters

一酸化炭素を吸入するとヘモグロビン量が増えるので有酸素運動能力が向上する。ツール・ド・フランスで3度の総合優勝を達成しているタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG)と2度のヨナス・ビンゲゴー(ヴィスマ・リースアバイク)は、過去に高地トレーニングでの心肺機能向上効果を測る目的で一酸化炭素を吸入する再呼吸装置を使用したことを認めている。

一酸化炭素を「繰り返し」吸入することを禁止した

その反面、一般的に言われる一酸化炭素中毒で命を落とす場合もある。「禁止されていなければドーピングではない」という考え方で野ざらしにしていれば、アスリートとスポーツに対する信頼を著しく損なう。選手の健康と競技の公正さを守るために、UCIがルールを変更した。UCIは一酸化炭素を「繰り返し」吸入することを禁止したのだ。

この技術はWADA(世界アンチ・ドーピング機関)ではまだ禁止されていないが、UCIは国際的な独立機関に対し、競技中および競技外での一酸化炭素複数回吸入の弊害を明示するよう求めた。

「一酸化炭素を繰り返し吸入すると、頭痛や無気力、吐き気、めまい、混乱などの健康問題を引き起こす可能性がある」とUCIは言及している。「これらの症状は次第に悪化し、心拍リズムの問題や発作、麻痺、意識喪失に至ることもある」 禁止措置が施行される2月10日から、UCIは呼吸したガスを再利用して循環させるリブリーザー(循環呼吸装置)の使用規制を強化。今後、リブリーザーの使用は医療施設内に限られ、一酸化炭素吸入は1回のみ許可され、医療専門家の監督下で行われる。また、一酸化炭素吸入を用いてヘモグロビン量を測定する場合は、医療ファイルに記録する必要がある。