日本で依然人気のキッテルがツール・ド・フランスさいたま大使に

ツール・ド・フランスでステージ通算14勝を挙げた元プロロードレーサーのマルセル・キッテル氏(35)がツール・ド・フランスさいたまクリテリウムの大会アンバサダーに就任した。

ティレーノ〜アドリアティコ第6ステージを制したマルセル・キッテル ©LaPresse/Fabio Ferrari

大会は2023年11月5日、さいたま新都心駅周辺で開催される。

キッテル氏はツール・ド・フランス 区間通算14勝をはじめとした多くの戦績を残し、2019年に現役を引退した元プロロードレーサー。さいたまクリテリウムにも過去5大会に出場。2019年、2022年は大会アンバサダーとしてプロモーション活動に参加し、大会期間中はファンと一緒に大会を盛り上げた。

ビンチェンツォ・ニーバリ、マルセル・キッテル、マッテオ・トレンティンが和太鼓にチャレンジ © Yuzuru SUNADA

「日本のみなさん、こんにちは! 2023年もさいたまクリテリウムのアンバサダーに就任し、またさいたまに戻ってこられることをうれしく思っています」とキッテル氏。

伝統的な日本の空手に挑戦した(左から)新城幸也、リリアン・カルメジャーヌ、ミハウ・クビアトコウスキー、マッテオ・トレンティン、マルセル・キッテル氏 ©Yuzuru SUNADA

「さいたまクリテリウムのアンバサダーになれたことをとても誇りに思っており、大会を盛り上げることはもちろん、この素晴らしい大会を日本のファンだけではなく、世界中のツール・ド・フランスファンにも届けることができるよう精一杯努めたいと思います。11月5日、さいたまで会えることをとても楽しみにしています!」

キッズレースに参加したマルセル・キッテル氏やエガン・ベルナル ©Yuzuru SUNADA
ツール・ド・フランス2014第1ステージで優勝してマイヨジョーヌを獲得したマルセル・キッテル。第2ステージで脱落しても笑顔で声援に応える

本大会ではさまざまなプロモーション活動に参加して、大会の盛り上げに協力。詳細は決定次第発表されるという。

日本の食を体験するアレハンドロ・バルベルデ、ビンチェンツォ・ニバリ、大会アンバサダーのマルセル・キッテル ©Yuzuru SUNADA

●ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムのホームページ

10,000UP公式チャレンジャーにホビーレース界のレジェンド高岡亮寛

群馬県の利根沼田地域で、5つのコースを2日間で走破して獲得標高10,000mを目指すチャレンジDayが7月8日、9日に開催され、その公式チャレンジャーが決まった。イベントは利根沼田サイクルツーリズム推進委員会が主催する「ツール・ド×10,000UP in Gunma」のコースを利用した特別企画。

高岡亮寛 ©©Makoto Ayano / Cyclowired

チャレンジを達成した猛者は「10,000UPマイスター」と認定され、自転車メディアでの特集記事や達成報酬を受け取ることができる。

今回のチャレンジには公式チャレンジャーとして高岡亮寛、公式サポートチームとして群馬グリフィンレーシングチームの金子宗平、小山貴大の参加が決定した。

公式チャレンジャー高岡亮寛(ホビーレース界のレジェンド)

中学時代にロードバイクに出会い、大学時代にはインカレ優勝、U23世界選手権完走などを果たす。その後競技から引退するが、2006年よりホビーレーサーとして競技に復帰。ホビーレース界の頂点である「ツール・ド・おきなわ 市民210km」を前人未到の過去最多7回制覇。2020年には、自転車日本縦断記録がギネス世界記録に認定された。

金子宗平

公式サポートチームは群馬グリフィンレーシングチーム

2015年に群馬県初の地域密着型プロロードチームとして誕生。2020年より若手選手の強化、エリートチームの発足とチームに厚みを持たせているバランスの取れたチーム。特に金子宗平は2022年全日本選手権・個人TT男子エリート優勝、全日本ロード選手権8位、富士ヒルクライムでは主催者選抜クラス男子で優勝するなど、現在上り調子の選手。

小山貴大

●10,000UP チャレンジDayのホームページ

スペシャライズドが北海道ボールパークFビレッジにパンプトラック

スペシャライズド・ジャパンが北海道ボールパークFビレッジに「スペシャライズド パンプトラック in Fビレッジ」をオープンさせる。

プロ野球・北海道日本ハムファイターズの新本拠地として2023年3月に開業したエスコンフィールドがあり、スペシャライズドはエクスペリエンスセンターをオープンさせていた。

3塁側ゲート前に設置されたパンプトラックは、自分のバイクでも、バイクレンタルでも利用することができる。ヘルメットやプロテクター類も用意されているので、手ぶらでやってきて楽しむこともできる。キッズバイクのレンタルもあって、家族で体験するものおすすめ。

北海道ボールパークFビレッジのエスコンフィールド。野球の試合がないときは無料で入場できる

初めてパンプトラックを利用する人は、必ずスタッフの安全講習を受ける。2回目以降から安全講習なしのフリーライドのみで利用できる。

6月20日、21日、24日、25日はプレオープン期間として、初回講習料、利用料が無料。要予約。

スペシャライズド・北海道ボールパークFビレッジ・エクスペリエンスセンター
アイヌ工芸家がデザインしたエクスペリエンスセンター限定モデル

パンプトラックとは

米国発祥の凹凸のあるコースで遊ぶアクティビティ。自転車のペダリングを使わずに、「プッシュ」と呼ばれる体重移動のテクニックを使い、腕や脚の動きで進みながらリズミカルにコースを楽しむことができる。普段は山奥でしか味わえない起伏のあるコースを街中で簡単に楽しむことが可能。

●スペシャライズド北海道ボールパークFビレッジのホームページ

梶原悠未がアジア選手権で無敵の4冠…次は世界選手権

2023アジア自転車競技選手権が最終日となる6月19日に各種目の決勝が行われ、東京五輪銀メダリストの梶原悠未がオムニアムに出場して優勝。日本勢最多の4冠を達成した。

アジア選手権のエリート女子マディソンで優勝した梶原悠未(左)と内野艶和 ©JCF

梶原はチームパシュート、スクラッチ、マディソン、オムニアムで優勝した。

トラック日本代表は8月3日から13日に英国で自転車競技の全種目が集中開催される世界選手権に挑む。また9月23日から10月8日までは中国で開催されるアジア競技大会に参加する。

ツール・ド・フランスの各ステージが距離を微修正して確定

第110回ツール・ド・フランスは全21ステージの競技距離を再測定し、最終版に修正した。通常この時期に告知することなく微修正され、ホームページの競技距離が修正される。この距離が最終的なものとなり、公式プログラムなどに掲載される。

●2023ツール・ド・フランスのコース
7月1日(土) 第1ステージ ビルバオ〜ビルバオ(スペイン) 182km
7月2日(日) 第2ステージ ビトリア・ガスティス〜サンセバスティアン(スペイン) 209km
7月3日(月) 第3ステージ アモレビエタ・エチャノ(スペイン)〜バイヨンヌ 187.5km
7月4日(火) 第4ステージ ダクス〜ノガロ 182km
7月5日(水) 第5ステージ ポー〜ラランス 163km★★
7月6日(木) 第6ステージ タルブ〜コトレ・カンバスク 145km★★★
7月7日(金) 第7ステージ モンドマルサン〜ボルドー 170km
7月8日(土) 第8ステージ リブルヌ〜リモージュ 201km
7月9日(日) 第9ステージ サンレオナール・ド・ノブラ〜ピュイドドーム 182.5km★★★
7月10日(月) 休日
7月11日(火) 第10ステージ ブルカニア〜イソワール 167.5km★★
7月12日(水) 第11ステージ クレルモンフェラン〜ムラン 180km★
7月13日(木) 第12ステージ ロアンヌ〜ベルビル・アン・ボジョレー 169km
7月14日(金) 第13ステージ シャティヨン・シュル・シャラロンヌ〜グランコロンビエール 138km★★
7月15日(土) 第14ステージ アンヌマス〜モルジンヌ・レ・ポルトデュソレイユ 152km★★★
7月16日(日) 第15ステージ レジェ・レ・ポルトデュソレイユ〜サンジェルベ・モンブラン 179km★★★
7月17日(月) 休日
7月18日(火) 第16ステージ パシ〜コンブルー 22.4km★(個人タイムトライアル)
7月19日(水) 第17ステージ サンジェルベ・モンブラン〜クーシュベル 166km★★★
7月20日(木) 第18ステージ ムーティエ〜ブールカンブレス 185km★
7月21日(金) 第19ステージ モワラン・アンモンターニュ〜ポリニー 173km★
7月22日(土) 第20ステージ ベルフォール〜ル・マクルスタイン・フェレルリン 133.5km★★
7月23日(日) 第21ステージ サンカンタン・アン・イブリーヌ〜パリ・シャンゼリゼ 115.5km
★は難易度

はじめての輪行旅ライド 辻堂to御殿場70kmが7月8日開催

サイクルウエアブランドのパールイズミが運営するサイクリングコミュニティーPICC(Pearl Izumi Cycling Community)のライドイベント、「はじめての輪行旅ライド 辻堂 to 御殿場 70km」が7月8日に開催される。参加無料。

帰路は輪行なので体力不安もない。東京駅から輪行のオプションも

今回は自転車のプロコーチで、安全に対する啓蒙活動や講習会も積極的に行っている、スマートコーチングの安藤隼人さんがアドバイザー。輪行を活用した旅ライドを企画した。輪行が心配な人でも安藤さんの輪行術の解説やサポート付きなので安心です。スタート地点は辻堂駅だが、希望者は東京駅からの行きの輪行サポートもある。

コースは辻堂をスタートして、中盤から後半は御殿場に向けて登りが続く走りごたえのあるコース。帰りは輪行なので、帰りの体力の心配はない。ゆっくり休憩をはさみながら走るので、みんなで旅ライドの達成感が味わえる。

スマートコーチングの安藤隼人さん

PICCは多くのサイクリストの出会い、つながり、楽しみを創出するコミュニティーを目指し、STRAVAグループでの交流、オリジナルウエアの製作・販売、ライドイベント(オンライン・屋外)の活動を中心に運営している。

●申し込みページ