人気のTarmac SL8 Compにシマノ105 Di2搭載モデル新登場

ロードバイクからマウンテンバイクまで、スペシャライズドの注目モデルに新色が登場した。そのなかでもTarmac SL8 CompにShimano Di2を、S-Works Cruxに13速のSRAM RED XPLRを新たに搭載。最新のスペックと個性を表現するカラーが魅力。

Tarmac SL8 Comp – Shimano 105 Di2(サテンカーボン/ホワイト)

Tarmac SL8 Comp – Shimano 105 Di2

Tarmac SL8 Comp – Shimano 105 Di2(グロスレッドティントオーバーシルバーダスト/シルバーダスト)

空力性能と軽量性を極限まで追求したオールラウンドなレースバイクが、Tarmac SL8。この最新世代のフレームを採用したTarmac SL8 の Comp グレードに、Shimano Di2搭載モデルが新登場。528,000円(税込み)。

Roubaix SL8

Roubaix SL8(グロスモーブメタリック/ドロマイトメタリック)
Roubaix SL8(グロスホワイト/ピスタチオ)

ステム下に2cmトラベルのサスペンション機構Future Shockを搭載したRoubaix SL8は、快適性と走破性を兼ね備えたエンデュランスロードバイク。軽量かつスムース、そして速さに自信をもたらすその走りに、2つの新たなカラーが加わった。ひとつは、鮮やかなピスタチオグリーンのロゴが映えるグロスホワイト/ピスタチオカラー。もうひとつは、ラベンダーの季節を思わせるグロスモーブメタリック/ドロマイトメタリックカラー。上品で幻想的な色調が個性を演出。297,000(税込み)。

S-Works Crux – SRAM RED XPLR

S-Works Crux – SRAM RED XPLR

グラベルライドの真髄を楽しめるCruxの最高峰S-Worksグレード完成車にUDH対応の新色が登場。13速のSRAM RED XPLRを搭載し、102gの軽量化を実現した。軽量性に、専用のジオメトリーを組み合わせ、見事な走破性を発揮。1,540,000(税込み)。

Chisel Comp

Chisel Comp

クロスカントリーレースからトレイルライドまで幅広く対応する、軽量なアルミ製フルサスペンションマウンテンバイクのChisel に、新色が登場。新たに加わったドロマイトメタリックは、トレイルで出会う岩肌を思わせる落ち着いたグレーに、メタリックの輝きを追加。自然との一体感を感じさせながらも、光を受けて鋭くきらめくその表情は、Chiselの持つ疾走感と高い走破性を静かに物語る。440,000(税込み)。

●スペシャライズドのホームページ

鳴らされても嫌な気持ちにならない!?自転車ベルが発売

140年変わらなかったベルの形を一新した革新的なKNOG(ノグ)のバイシクルベル「Oi=オイ」。オーストラリアのメルボルンを拠点とする同社が誕生140年のサイクルベルに革命を起こしたOiベルのニューモデル、Oi Prima(オイプリマ)を発売した。

世界で今まで400万個以上を販売し、2016年からの登場後ずっと人気であり続ける商品のニューモデル。新たに採用されたWAVETEKハンマーは、ナイロン素材を使用した新しいハンマー。波打った形状と柔らかい素材を使用し、より大きく、より長く、より安定した音を出せるように開発された。

より遠くへ届くような音の抜け感が特徴

耳に刺さるような嫌な音ではなく、前方や斜め上に広がる自然な音の飛び方で、鳴らされた人も鳴らす人も、嫌な気持ちがしないのが特徴だという。

SMALLサイズ=ハンドル径 22.2mm
LARGE:サイズ=ハンドル径 25.4mm/26mm/31.8mm
COLOR=ANTHRACITE(アンスラサイト) / PRIMER GREY(プライマー グレー)
価格 : 4,290円 (税込)

●KNOGの日本語ホームページ

【ツール・ド・フランス旅日記 episode21】最後のアルプス下山を無事に完遂

第18ステージのクールシュベル、第19ステージのラ・プラーニュはアルプスのスキーリゾート。上り坂のどん詰まりにツール・ド・フランスがゴールするわけですから、すべてが終わったあとは上ってきた道を下ります。山頂ゴールのときは「このハリボテでアルプスの下り坂はアウトだろ」と感じる広告キャラバン隊の特殊車両などは上らせません。それでも関係車両は2000台以上。加えて路肩に駐車した観客のクルマ。

標高2000mのゴールに冷たい雨が降る

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アルプスの奥まったところにあるブールサンモリス

憲兵隊の誘導でチームや関係車両が一気に下山

トップ選手やマイヨジョーヌがゴールして、表彰式が行なわれ、30分遅れのスプリンターたちのグルッペットがやってきて、選手回収車とファンドクルス(最後尾の警備車両)がゴールしたら下山の開始。

こんなルートがランニングコース

アスリートファーストなのでチーム関係車両が優先されるのが原則ですが、なんと広告キャラバン隊が最初に下山するときも。彼らは選手の1時間前から一番奥の原っぱに詰め込まれていたので、準備万端なのです。憲兵隊のバイクに先導されて、疲れ果てても開放感いっぱいでうれしそうに降りていきます。

ブールサンモリスのパティスリーでフランス的なイートインをお願いして朝食を取った

選手バスとチームカーが降りると、そのあとがもうカオスです。取材者、大会関係者、施工班など。表彰式でゴールに残った選手はチームカーを1台だけ残しておき、憲兵隊のスペシャル先導でまっしぐらに飛び去っていきます。

プレスセンターからコースが見えるというのは珍しい

こうして憲兵隊が「エバキュアシオン・コンボワ」と呼ばれる下山の隊列を仕切り、道路の地元憲兵隊が一般車両を停車させてツール・ド・フランス車両を優先。でも下り車線は一般車両が列をなしているので、上りの車線をものすごいスピードで逆走していき、これに何万ものサイクリストが加わります。いまだに慣れないですが、そうしないとどれだけ時間がかかるかわからないのです。

いよいよこの日で山岳ステージも終了だ

一度も交通事故を起こすことなくフランスを27周

この日は連泊ホテルに帰るだけなので不安もなく、ストレスを感じることもなく最後の下山を楽しみました。予約したレストランが10時までなのでのんびり食べるために早めに帰りたいなとは思いましたが。頑張った自分をホメるためにおひとり打ち上げしながらfacebookをアップしました。

2025ツール・ド・フランス第19ステージ ©A.S.O.

さいわいにも一度も交通事故を起こすことなく、フランスを27周しました。アルプスが終わればもうこっちのもの。明日のコースとパリまでの位置関係をチェックしたら道中に予約したホテルまで500kmあるので、最後の頑張りどころとして安全運転していきます。ここでなにかあったらいい思い出でなくなっちゃうので。

アルプスを無事に乗り越えることができて、自分をホメてあげる打ち上げ

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【ツール・ド・フランス第19S】アレンスマン薄氷の2勝目、ポガチャル総合優勝に王手

第112回ツール・ド・フランスは7月25日、アルベールビル〜ラプラーニュ間の93.1kmで第19ステージが行なわれ、イネオス・グレナディアーズのテイメン・アレンスマン(オランダ)が有力選手に詰め寄られながらも逃げ切り、第14ステージに続く2勝目をあげた。

ポガチャルとヴィンゲゴーの戦い。2025ツール・ド・フランス第19ステージ ©A.S.O.

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2025ツール・ド・フランス第19ステージ ©A.S.O.

マイヨジョーヌを着るタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)はアレンスマンを追い上げたが、届かず。最後は総合2位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)に先着を許したが、難なく首位を守った。

ラ・プラーニュは雨中戦。2025ツール・ド・フランス第19ステージ ©A.S.O.

雨の山岳に強いアレンスマンが今大会2勝目

ピレネーのオタカムですでにステージ優勝を果たしているアレンスマンがアルプスのラ・プラーニュで2度目のステージ優勝を果たした。残り13kmからアタックを仕掛けた。ヴィンゲゴーとポガチャルの猛追を辛くもかわし、わずか2秒差でフィニッシュした。

4位はレッドブル・ボーラ・ハンスグローエのフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ)で、チーム ピクニック・ポストNLのオスカー・オンリー(英国)に差をつけ、最終的な表彰台と新人賞の座を守った。

2025ツール・ド・フランス第19ステージ ©A.S.O.

ポガチャルは52回目のマイヨジョーヌを獲得。ジャック・アンクティルの記録に並び、ツール・ド・フランスの総合順位をリードする日数でトップ5入りを果たした。

2025ツール・ド・フランス第19ステージ ©A.S.O.
アレンスマンが逃げ切った。2025ツール・ド・フランス第19ステージ ©A.S.O.

●ステージ成績
1位 テイメン・アレンスマン(オランダ、イネオス・グレナディアーズ)2時間46分06秒
2位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)2秒遅れ
3位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)2秒遅れ

●総合成績
1位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)69時間41分46秒
2位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)4分24秒遅れ
3位 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)11分09秒遅れ

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)
マイヨベール(ポイント賞)ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)
□マイヨブラン(新人賞)フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

2025ツール・ド・フランス第19ステージ ©A.S.O.

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リドル・トレックがツール・ド・フランスで使った特注カラーが都内で展示

リドル・トレックがツール・ド・フランスに導入して話題となったProject One ICONプレミアムバイク・ペイントテーマ「Couler」の実車が7月25日からTREK Bicycle 東京池袋東口に展示される。さらに、新作Lidl-Trek Project One ICON「Untitled No. 25」の販売も同日から開始。

Project One ICON「Couler」
ミランが2025ツール・ド・フランス第17ステージ優勝 ©A.S.O.

唯一無二の「Couler」は、アーティストの即興性と鮮やかさを感じさせるデザイン。マティスやポロックのような巨匠の即興性、鮮やかさ、きらめきに着想を得ており、ペイントというより動きそのものを感じさせる大胆なテーマ。視覚的リズム、抽象的で予想外、まったく束縛のない表現は、最高のバイクライドそのもの。すべての筆致に意味があり、限界の先を追い求めるアスリートとアーティスト共通の執念に敬意を表しているという。

Project One ICON「Untitled No. 25」

新作Lidl-Trek Project One ICON「Untitled No. 25」は、「偉大さは偶然ではなく、ディテールをひとつひとつ積み重ねることによって築かれる」ことを体現したデザイン。Lidl-Trek Tour de Femmesチームの公式ペイントテーマであり、ライダーたちが結果を出すまでに費やした努力と時間、そして細部へのこだわりを表現したデザイン。

Project One ICON「Untitled No. 25」

Project One(プロジェクトワン)とは 
トレックが提供するカスタムバイクプログラム。フレームカラーやコンポーネント、ホイール、サドルに至るまで、ライダー一人ひとりの好みに合わせて自由に選択可能。米国ウィスコンシン州ウォータールーの本社工場で熟練の職人が1台ずつていねいに仕上げるため、世界に一つだけのバイクが完成する。

●トレックのホームページ

【ツール・ド・フランス旅日記 episode20】アルプスのドミトリーが次元を超えた

最高に気持ちいいアルプスに何日滞在できるのかが毎年のツール・ド・フランスの楽しみです。2024年は5日でしたが、今回は2日。地上最高のリゾートを満喫しなくちゃ損です。

ブールサンモリスに着いたらアルカンシエルが歓迎してくれた

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【ツール・ド・フランス第18S】オコーナー独走、ポガチャル総合優勝に前進
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フランス的でおしゃれなドミトリー

家族や仲間とアルプスに行くならドミトリーもあり

これまで2段ベッドのドミトリーは敬遠してきたのですが、昨年のニース(ニースは広いのでアルプスもエリアです)で初体験のドミトリーが現代的で快適に過ごせるような仕掛けがあり、しかも安価なのにレストランなどが魅力的で、考えを改めました。

客室はシャンブルですが、ドミトリーはドルトワールと言います
ドミトリー各室の中にシャワーが複数ある
2段ベッド。この日はドイツやスペインなど欧州各国のサイクリストが泊まっていた

今回のアルプス2連泊はブールサンモリスのドミトリー。こんなのこれまでなかったですよ。パソコンを使うところがないのがどうかなと思いましたが、こんなところで原稿を書くことは想定されていないので、レストランでいま書いてます!

フランス語でバカンスは常に複数形ですが、やはり家族や自転車仲間とわいわいやるのが楽しい施設です。アルプスにはぜひ誘い合ってワイワイやりにきてください!

ランドリーと手洗い用の洗濯室
地階には自転車をメンテナンスできるスペースとバイクルームも無料で利用できる
カウンターバーもある
今日の原稿執筆デスクはここです
広大なレストランは笑い声であふれていますが、単身なのでパソコン業務
プレスセンターはクールシュベルのジャンプ台
2030年の第26回冬季五輪はフランスアルプスで開催されます
悪魔おじさんいました
2025ツール・ド・フランス第18ステージ ©A.S.O.

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