ツール・ド・フランスさいたまにログリッチ、バルデ、カベンディッシュら

2024ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム10回記念大会が11月2日、さいたま市のさいたま新都心駅周辺で開催される。コースはさいたまスーパーアリーナのメインアリーナを初めて通過。自転車ロードレースの本場欧州で大活躍した海外のトップ選手ばかりが来日する。

ログリッチが独走勝利で総合首位に返り咲く ©Unipublic Sprint Cycling Agency

ブエルタ・ア・エスパーニャ4勝のプリモシュ・ログリッチ

ブエルタ・ア・エスパーニャ史上最多タイとなる4度の総合優勝を達成。2019年は真紅のリーダージャージ、マイヨロホを着用してさいたま新都心を走った。初来日はスキージャンプ選手として長野県で開催されたワールドカップに出場したとき!

ラストツールでマイヨジョーヌを着用したロマン・バルデ

ロマン・バルデが初のマイヨジョーヌ ©A.S.O. Billy Ceusters

1985年を最後にツール・ド・フランス総合優勝から遠ざかっているフランス勢にあって、最も期待されたアイドル的存在。来季前半の地元レースで引退することを明かしていて、最後のツール・ド・フランスで悲願のマイヨジョーヌを着用。まるで漫画のストーリー。

史上最多の通算35勝を記録したマーク・カベンディッシュ

カベンディッシュのいつものサムアップ ©A.S.O. Charly Lopez

2024ツール・ド・フランス第5ステージで区間通算35勝目をマーク。自転車競技史上最強と言われるメルクスの34勝を塗り替えた。つまり霊長類最強。新記録達成後は、苦手なピレネーとアルプスを制限時間ギリギリでゴールして、涙の完走を果たした。

アフリカ勢初のポイント賞獲得を果たしたビニヤム・ギルマイ

2024ツール・ド・フランス第8ステージで2勝目を挙げたギルマイ ©A.S.O. Billy Ceusters

アフリカ大陸出身選手としてツール・ド・フランス史上初めてとなるポイント賞ジャージを獲得。2024ツール・ド・フランスではステージ通算3勝。第5ステージでポイント賞の首位に立つと、最後まで緑色のリーダージャージを守り抜いた。

グランツール出場16回、しかもすべて完走を果たした新城幸也

ツール・ド・フランスに参戦した新城幸也 ©A.S.O.

ツール・ド・フランスの敢闘賞を2回獲得。ツール・ド・フランス7回、ジロ・デ・イタリア5回、ブエルタ・ア・エスパーニャ4回の出場経験があり、驚くべきことに全て完走。五輪では2012ロンドン、2016リオ、2021東京、2024パリと4大会連続出場。

●ツール・ド・フランスさいたまのホームページ

世界記録保持者のトンプソンが日本縦断記録更新に向けてスタート

スペシャライズドのグローバルアンバサダーで、ジャック・ウルトラサイクリストとして知られる、ジャック・トンプソンが鹿児島県の佐多岬から北海道の宗谷岬まで、日本縦断の世界記録に挑戦。2024年10月4日にスタートした。

総距離約2600kmを6日弱で走破する壮大なチャレンジ。トンプソンは日本の風景や文化、人々を愛し、過去の経験から再び日本での挑戦を決意した。使用するのはRoubaix SL8で、多くの人々に目標に挑戦する素晴らしさを伝えたいという。

数々の壮大なチャレンジを通じてウルトラサイクリング界でその名を知らしめてきた。ウルトラサイクリングとは、通常のサイクリングよりもはるかに長い距離を走行する超長距離サイクリングのことを指す。最も印象的な挑戦のひとつは、世界中の険しい地形を舞台にした超長距離ライドで、数1000kmにわたる過酷な環境でのチャレンジを達成してきている。

「私は常に日本でのライドが大好き。風景、人々、食べ物、そしてその体験が本当に素晴らしいのです」とトンプソン。

「2018年には父と一緒に日本を北から南へと縦断しましたが、その時も素晴らしい時間を過ごしました。2023年には大阪から東京までのキャノンボール記録を破り、2024年の計画を立てる際に今度は日本全体を走って、最速記録に挑戦するのはどうだろうと考えました」

「この挑戦は、単に既存の記録を破ることだけでなく、チームでの協力、新しい友人関係の構築、そして通常の旅行では味わえない形で日本を体験することでもあります。冒険ですから、良い時もあれば悪い時もあるでしょうが、それも全て含めて楽しみです。この挑戦を通じて、もっと多くの日本の方々が目標を設定し、それに向かって挑戦してほしいと願っています。また、ライドが終わった後に、たくさんの伝統的な日本食を楽しむことや、温泉で疲れた脚を癒すことも楽しみにしています!」

●チャレンジの現在位置をチェック

ツール・ド・フランス35勝のカベンディッシュに大英帝国勲章

英国マン島出身の自転車プロロードレーサー、マーク・カベンディッシュ(アスタナカザクスタン)は、10月2日にウインザー城で英国王室のウィリアム王子から大英帝国勲章を授与された。

ツール・ド・フランスで35勝目を挙げたカベンディッシュ ©A.S.O. Charly Lopez

ナイトの爵位を得たことで英国メディアはその呼称を一斉に「サーマーク・カベンディッシュ」「マーク・カベンディッシュ卿」として報じた。

カベンディッシュは2011年の世界チャンピオン。ツール・ド・フランスでは史上最多ステージ優勝記録を2024年の第5ステージで勝ち、35に伸ばした。

マーク・カベンディッシュがコースプレゼンテーションに参加 ©A.S.O. Etienne Coudret

ピンク色のスズキ・スイフトをプレゼントされたイタリア人女性は

自動車メーカーのスズキが、自転車女子プロ選手のエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)にピンクのスズキ・スイフト・ハイブリッドを贈呈した。同選手は2024ジロ・デ・イタリアの女子優勝者。チューリッヒで開催された世界選手権で3位に入った。スポーツとイタリアの才能の卓越性を称えたもの。

ピンクスズキ・スウィフトハイブリッドとロンゴボルギーニ ©LaPresse

スズキとジロ・デ・イタリア主催者のRCSスポルトは、多くのファンの心をつかむイタリアのサイクリングチャンピオン、ロンゴボルギーニを称えた。10月2日、RCS本社でスズキがオフィシャルカースポンサーを務めた2024年のジロ・デ・イタリア女子での勝利を記念して、ユニークなエディションとして作られたピンクのスズキ・スイフト・ハイブリッドを提供した。

ロンゴボルギーニは2017年から続いたオランダ選手の連勝記録を打ち破り、ピンク色のリーダージャージ、マリアローザをイタリアに取り戻した。スズキは、「ジロ・デ・イタリアでのキャリア初となる素晴らしい勝利を、アイコニックなスイフトとともに、レースを通じて示した強さ、粘り強さ、スポーツマンシップへのオマージュとして祝いたい」と表明。

ピンクスズキ・スウィフトハイブリッドとロンゴボルギーニ ©LaPresse

「スズキのようなサイクリングを支える一流ブランドのアンバサダーになれたことをとてもうれしく思う。特に今年優勝したジロ・デ・イタリア女子が選んだ自動車ブランドを代表できることを誇りに思っている。ピンクのスズキ・スイフトを運転するのが待ちきれない」とロンゴボルギーニ。

アバンギャルディがツールドフランスさいたまのイベントに登場

ツールドフランスさいたまクリテリウムは10回大会を記念するステージイベントの特別企画として、「スペシャルアクト・サポーテッドバイJ:COM」を開催。レース当日となる11月2日14:10~14:45に注目のパフォーマンス集団アバンギャルディが出演し、ダンスパフォーマンスを披露。

アバンギャルディは、バブリーダンスの振付師、akane(アカネ)プロデュースによる17名で結成されたダンスチームとして2022年に発足し、「謎の制服おかっぱ集団」としてTikTokやInstagramで世界中から人気を集めている。

ステージイベントには、他にもゲストが出演予定で、詳細は決定次第、大会公式ホームページで告知する。大会当日のステージイベントはアリーナ内限定のイベント。アリーナ内で観戦できるオフィシャルサポーターズは各プランとも発売中。

●ツール・ド・フランスさいたまの詳細ページ

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19歳の垣田真穂が世界選手権ロード女子エリート代表に大抜擢

世界選手権ロードが2024年9月21日から29日までスイスのチューリッヒで開催され、早稲田大/EFオートリー・キャノンデールの垣田真穂がエリート女子の個人タイムトライアルとロードレースで日本代表になった。

垣田真穂

2022年9月の世界選手権ロードにジュニア代表として派遣され、5位に入って日本の関係者を驚かせた垣田。その後は早稲田大での学生活動と並行してトラックナショナルチームに起用され、2024パリ五輪に出場。9月にはトラック全日本選手権で5冠。さらに女子ロードチームのEFオートリー・キャノンデールの選手として欧州ロードレースにも参戦を始めた。

エリート女子ロードは与那嶺恵理(LABORAL KUTXA –FUNDACION EUSKADIと木下友梨菜(ベルマーレ)も出場。新城幸也(バーレーンビクトリアス)が男子ロードに出場する。

2024世界選手権ロード日程

9月21日(土)
パラサイクリング・チームリレー

9月22日(日)
パラサイクリング女子・個人タイムトライアル
エリート女子・個人タイムトライアル
エリート男子・個人タイムトライアル

9月23日(月)
ジュニア男子・個人タイムトライアル
パラサイクリング男子・個人タイムトライアル
U23男子・個人タイムトライアル

9月24日(火)
ジュニア女子・個人タイムトライアル
パラサイクリング男女・個人タイムトライアル

9月25日(水)
パラサイクリング男女・ロードレース
男女混成リレー・チームタイムトライアル

9月26日(木)
パラサイクリング男女・ロードレース
ジュニア女子・ロードレース
ジュニア男子・ロードレース

9月27日(金)
パラサイクリング男女・ロードレース
U23男子・ロードレース

9月28日(土)
パラサイクリング男女・ロードレース
エリート女子・ロードレース

9月29日(日)
パラサイクリング男子・ロードレース
エリート男子・ロードレース