キャノンデールが日本を撤退…10月からの販売はインターテックが継承

ブランド創業50周年を迎えた最も歴史の長い米国スポーツバイクブランド、キャノンデールが日本を撤退。日本法人のキャノンデール・ジャパンでの販売と各種サービスは2024年9月30日で終了する。日本国内におけるキャノンデールバイクの販売・サービスは、自転車関連商品の輸入・販売商社インターテックに事業移管される。

キャノンデールは1971年に米国コネチカット州で創業したスポーツバイクブランド。アルミの製造技術で業界をリードするとともに、リヤサスペンション、前輪側サスペンションシステムのヘッドショック、片持ちフロントフォークのレフティ、BB30などの斬新な機構を生み出して市場をリードしてきた。

U23対象のトレーニングキャンプ…講師は中根英登、竹之内悠、柿木孝之

豊かな自然を生かし、市町村と観光関係団体が一体となってオールシーズン・オールエリアでスポーツが楽しめる「東三河スポーツツーリズム」を推進してい東三河地域で、自転車ロードレースのトレーニングに励む次代を担うU23ライダーを対象として東三河の練習環境を体験できる合宿(トレーニングキャンプ)を開催する。

愛知を中心に講演会やサイクリングアカデミーを実施する中根英登 ©山内渓太

2026年のアジア競技大会における自転車ロードレースの開催候補地である新城市や、トレーニング環境に優れた北設楽郡一帯で、自転車ロードレース世界最高峰のワールドツアー参戦の経験を持つ中根英登氏を中心とした講師陣による練習プランやディスカッション形式の座学を実施。

中根英登サイクリングアカデミー2024 トレーニングキャンプ in 東三河

(1) 開催日
2024年9月5日(木)から9月8日(日)まで(3泊4日)
(2) 会場
新城市内及び北設楽郡一帯
(3) 講師
中根英登、竹之内悠、柿木孝之
(4) 内容
2024年9月8日(日)に開催される自転車ロードレース「JBCF新城ロードレース」にあわせ、実際のロードレースコースの試走を含めた実践練習やディスカッション形式の座学講習を行う。
(5) 対象
U-23カテゴリーにて自転車ロードレースに参加している19歳から22歳までの方。   
(6) 定員
10名
(7) 参加費
・イベント参加費用:無料
・宿泊費:16,500円(3泊4日食事(朝・夕)付き)
その他イベント参加に伴う交通費等は、参加者各自で御負担いただきます。
(8) 申込期間
2024年8月5日(月)から2024年8月26日(月)まで

●申し込みフォーム

スーダルクイックステップやボーラが使用するヘルメット発売開始

スペシャライズドを使用するプロロードチーム、スーダルクイックステップとSDワークスが2024年のレースで着用しているヘルメット、ボーラ・ハンスグローエ(現レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が使用していたものと同じデザインのチームレプリカヘルメットをスペシャライズドが発売。

S-Works Evade 3 – Team Replica (QuickStep 2024) ©CAuldPhoto

モデルはS-Works Evade 3とS-Works Prevail 3の2種類。勝利のために進化を遂げた最新モデルを、プロ選手と同じカラーで購入できる。

S-Works Evade 3 – Team Replica (Bora 2024) ©cyclingimages
S-Works Prevail 3 – Team Replica (SD Worx 2024)
S-Works Evade 3 – Team Replica
価格:¥38,500 (税込)
カラー:QuickStep 2024、Bora 2024
サイズ(Round Fit):S、M、L
S-Works Evade 3 – Team Replica (QuickStep 2024)
S-Works Evade 3 – Team Replica (Bora 2024)
S-Works Prevail 3 – Team Replica
価格:¥38,500 (税込)
カラー:QuickStep 2024、Bora 2024、SD Worx 2024
サイズ(Round Fit):S、M、L(SD Worx 2024はLサイズ展開なし)
S-Works Prevail 3 – Team Replica (Bora 2024)
S-Works Prevail 3 – Team Replica (QuickStep 2024)
S-Works Prevail 3 – Team Replica (SD Worx 2024)

●スペシャライズドのホームページ

2025ツール・ド・フランスはリール開幕…第3ステージまでのコース明らかに

2025年の第112回ツール・ド・フランスは、フランス北部のリールメトロポールとそれを取り囲むオードフランス地域圏で開幕する。すでに第1ステージから第3ステージまでのコースが発表されていて、第4ステージのスタートがアミアンメトロポールになることまでが明らかになっている。

2025ツール・ド・フランス最初の3日間

リールは首都パリの北250kmに位置する交通の要衝で、TGV、ユーロスターなどの鉄道、高速道路、空路を利用してパリ、ブリュッセル、ロンドン、アムステルダムといった首都にアクセスできる。

2023年11月30日に2025ツール・ド・フランス最初の3日間がリールとその周辺で開催されることが発表された

日本では馴染みがないが、フランス独自の地方行政に関わる法律(2014年施行)によって「メトロポール」という独自の共同体を形成。拠点となる大都市を中心に周囲の市町村が密接に結びついて発展していくことを目的としている。リールメトロポールやアミアンメトロポールもその一つ。

第1ステージ(7月5日)リールメトロポール〜リールメトロポール

2025ツール・ド・フランス第1ステージ
2025ツール・ド・フランス第1ステージ

第2ステージ(7月6日)ロワンプランク〜ブローニュシュルメール

2025ツール・ド・フランス第2ステージ
2025ツール・ド・フランス第2ステージ

第3ステージ(7月7日)バランシエンヌ〜ダンケルク

2025ツール・ド・フランス第3ステージ
2025ツール・ド・フランス第3ステージ

榊原爽がパリ五輪BMXレースで金…全レース1位の圧勝劇

幼少期の日本在住時にBMXを始めた榊原爽(さかきばらさや=オーストラリア)が2024年8月1日と2日にわたって開催されたパリ五輪BMXレーシング女子で初の金メダルを獲得した。同学年で幼なじみの畠山紗英(さえ)はファイナルチャンス(敗者復活戦)を勝ち上がったが準決勝敗退。

BMXの日本代表として年齢別クラスで複数の世界チャンピオンとなった榊原爽 © Andy Green/Red Bull Content Pool

榊原は3レースの合計ポイントで争われる準々決勝ですべて1位。準決勝1位、決勝1位で完全優勝して金メダルを獲得した。

榊原の父は英国人、母は日本人。生まれたのはオーストラリアのゴールドコーストだが、2歳の時からしばらく日本の東京都府中市に住んでいた。その当時に兄の魁(かい)がBMXをしていて、それを追いかけるようにBMXを楽しみ始めた。

オーストラリアの榊原爽 ©Jarno Schurgers / Red Bull Content Pool

榊原は2013年から2015年まで、日本代表として参戦した世界選手権で3連覇。同い年の畠山が2009、2011、2012年と同タイトルを獲得していて、この年代は常に日本勢がタイトルを獲得してきた。

「17歳になる前に国籍を決める必要がありました。兄はオーストラリアを選んでいて、私もそれがいいかなとオーストラリアに決めました」

オーストラリアが国をあげて取り組むアスリート育成の強化指定選手となり、2021年は東京五輪に出場。パリは2回目の五輪出場となり、世界の頂点を初めて極めた。

レッドブル・パンプトラック世界選手権で榊原爽は準決勝敗退 © Ryan Fudger / Red Bull Content Pool

日本自転車競技連盟が新コミュ配信開始…練習メニューやスキル相談も

日本自転車競技連盟(JCF)が競技登録者の拡大を目的として、上達のヒントや技術的な相談、コミュニティ交流、出場大会への練習メニューなどを配信するコミュニティ、「JCF CYCLING HUB」をスタートさせる。コミュニティサクセスプラットフォーム「コミューン」と、カスタマーサクセスマネジメントツール 「サクセスハブ」を提供するコミューンがサポートする。

潜在層へのアプローチによる普及拡大が課題であり、解決策の一つのツールを模索している中で、適切なツールだと感じました。国内に自転車愛好者は多いものの、ホビー層から競技者登録へのハードルが高く、自転車使用人口に対して競技全体の活性が伴わない現状があります。コミュニティを通して、競技に対する難しいイメージを払しょくし、カジュアルに楽しめるということを訴求していきたいと考えています。

JCF CYCLING HUBは、自転車好きのサイクリングライフをより充実させることを目的とした自転車ファンのためのコミュニティ。コミュニティ名「JCF CYCLING HUB」は、自転車の中心部「HUB(ハブ)」と「スポーク」のように、中心軸と外側の輪を繋ぐコミュニケーションの場の創出を目指していきたいと名付けられている。メンバーのサイクリングライフが円滑に進んでいくように、さらには自転車に関する情報の中心地になれるような場にしていきたいという思いが込められてるという。

知見・ノウハウをシェアし、サイクリングライフをより豊かにする。応援してくれる人とサイクリング文化を発展させていく。サイクリングだけでなくさまざまな交流による新しい楽しみの発見が目的。自転車に関するニュースやイベント情報、上達のヒントや技術的な相談、コミュニティ交流、出場大会への練習メニューなど、さまざまなトピックを配信する。

「JCF登録者の増加」「競技全体の盛り上がり」を目指し、現状の競技層とホビー層が交流を通じて融け合うことで、各競技の魅力やナレッジが蓄積・伝播し、熱量の底上げに繋がり、ひいてはJCF登録競技者の増加、さらには自転車競技者の裾野が広がり、日本の自転車競技がさらに発展していくことが期待されるという。