ジルベールV、キンタナが総合2位に再浮上…ブエルタ・ア・エスパーニャ第17S

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月11日(水)、アランダデドゥエロ〜グアダラハラ間の219.6kmで第17ステージが行われ、ドゥークニンク・クイックステップのフィリップ・ジルベール(ベルギー)が第12ステージに続く今大会2勝目、大会通算7勝目を挙げた。

この日は風が強く、集団が分断される要因があった ©Photogómez Sport

序盤から50人ほどの第1集団が形成され、この中に7選手を送り込んだドゥークニンク・クイックステップが主導権を掌握。エースのジルベールが残りわずかなところで抜け出して優勝した。

時速50kmのスピードで突き進む第1集団 ©Photogómez Sport

「風を受けた高速レースはプロ生活17年の中でもクレージー。平たん路で時速75kmが出るんだから驚いた」とジルベール。

総合1位のログリッチェ(右)と新人賞のポガチャル ©Photogómez Sport

この第1集団に総合6位のナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)が加わっていて、首位プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)らのメイン集団に5分以上の大差をつけたことから、キンタナが総合2位に浮上。

フィリップ・ジルベールが今大会2勝目 ©Photogómez Sport

モビスターはアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)も総合3位の位置にいて、大会は過酷な山岳ステージが2つ残ることから、上りを得意とするモビスター勢が逆転をねらって攻撃を仕掛けてくることが予想される。

総合2位に再浮上したキンタナ ©Photogómez Sport
なんとかマイヨロホを守ったログリッチェ ©Photogómez Sport

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨルナレス(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rラモンディアル)
□マイヨブランコ(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

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LEOMOの新作モーション解析機器TYPE-Sはスマホ的

エンデュランススポーツアスリートやそのコーチ向けにTYPE-RやLive Video Syncアプリケーションを開発・発売するLEOMOは新しいラインナップとしてTYPE-Sを、9月9日米国コロラド州ボルダーで発表した。

創業当初よりLEOMOは、アスリートが今までの限界を越えたパフォーマンスを発揮できるよう、それまでにないアスリートのモーション解析をサポートするツールの開発に全力を注いできた。積極的に最先端の情報・技術を日々のトレーニングに取り入れ、己の目標達成に貪欲なシリアスアスリートを対象としたTYPE-Sは、LEOMOの先進的なモーション解析技術を特徴としていて、ハードウェアとソフトウェア両面において実用的なあらゆる機能を備えている。

また今までのサイクリングに加えランニングやストレングストレーニングを視野に新商品を今秋から展開していくという。

TYPE-S: Precision Makes Perfect
TYPE-Sはシリアスアスリートやアクティブな生活を送る人のために設計されたスポーツパフォーマンスコンピュータだ。あらゆる場面においての利用を考慮したIPX7レベルの防水機能や直射日光下でも視認性の高い3インチの半透過型ディスプレイ。Android 9.0 OSで作動し、パフォーマンスをトラッキング用アプリLEOMO Appを標準装備。

さらにはGoogle Playストアからはミュージックアプリその他のお好みアプリを追加でダウンロードすることで、トレーニングやレースをより充実させることが可能。

TYPE-SはWi-Fi接続に加えてnanoSIMカードを使って2G/3G/LTEを経由して、どこでも常時接続が可能。コーチとのトレーニングのコミュニケーションから家族や友人とのメールのやりとり、ネットサーフィンまでTYPE-Sなら1台ですべて可能だという。

またANT+ やBluetoothに対応するセンサーを接続することで、パワー、ケイデンス、スピード、ペース、心拍や標高などあらゆるデータの同時に計測・解析が可能となる。

加えて5つのLEOMOモーションセンサーと同期できる。LEOMOモーションセンサーが収集したデータはMPI(モーションパフォーマンスインディケーター)として表示され、ユーザーはモーションを素早く数値化し分析できる。この貴重なモーションデータを確実に収集するため、TYPE-SにはLEOMOモーションセンサーとの通信に特化した専用のBluetoothチップを追加で装備した。1つのチップは一般的なBluetoothデバイス(ヘッドホン、時計、パワーメーターなど)と通信させ、もう1つのチップは5つのBluetooth LEOMOモーションセンサーのみと通信する。これにより、記録されるデータの信頼性向上とデータの欠落やセンサーの接続切断のリスクを抑えることを可能になった。

現在すでに利用可能なサイクリング用のMPI(モーションパフォーマンスインディケーター)を活用することで、シリアスなサイクリストはTYPE-Sをすぐにトレーニングやレースにおいて使用可能。またLEOMOはTYPE-Sの発表と同時に、ランニング用のMPI開発の最終段階に入っていることも発表した。同社は今まで世界的な長距離ランナーやコーチと協業することで、ランナーにとってランニングエコノミーや成績に影響を与える重要な指標を見極めてきた。これらの指標はMPI(モーションパフォーマンスインディケーター)として表示され、ランナーがランニングの効率を上げたりケガのリスクを下げたりすることが期待されている。

「私たちは今までスポーツの現場で役立つ新たなテクノロジーの研究・開発を推し進めてきました」とLEOMOのCEOで共同設立者でもある加地邦彦氏。
「自分の目標に向けて日々のトレーニングにストイックに取り組むあらゆるカテゴリーのアスリートを私たちは応援しています。私たちは、そんな彼ら彼女らの成功をサポートするためにTYPE-Sを開発しました」

LEOMOの加地邦彦CEO

製品情報
LEOMOは2つのTYPE-Sのラインナップの提供を今秋に予定
9月9日よりキックスターターで先行受付を開始

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フルーム復帰。ツール・ド・フランスさいたま参戦へ

イネオスのクリストファー・フルーム(英国)が10月27日にさいたま新都心駅周辺で開催されるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムに参戦することが決まった。ツール・ド・フランスで4度の総合優勝を誇るフルームは6月12日、フランスのクリテリウム・デュ・ドーフィネ第4ステージの試走時に大腿骨などを骨折。手術を受け、リハビリに集中していた。

2017年にベロドール賞を獲得したフルーム

フルームは2013年の第1回大会から2017年まで5年連続でツール・ド・フランスさいたまに出場。2013年にはクリテリウムメインレースで優勝している。親日家として知られ、来日中は首都圏のサイクリングコースを走ったり、行きつけとしている都内の日本料理店に出没したりする。

●フルームのコメント
「こんにちは! 2019年のさいたまクリテリウムにまた戻ってこれることを本当に楽しみにしています。

私自身、いつもこのイベントを楽しんでおり、特にツール・ド・フランスや欧州の自転車レースに熱狂的な日本のファンのみなさんにお会いできるのが本当に楽しみです。さいたまでお会いしましょう!」

クリストファー・フルーム。2017ツール・ド・フランス

●クリストファー・フルーム
●生年月日:1985年5月20日(34歳)
●国籍:英国
●さいたまクリテリウム出場:2年ぶり6回目
●ツール・ド・フランスの主な戦績
総合優勝4回(2013,2015,2016,2017)
●さいたまクリテリウム戦績
34位/山岳賞(2017)
3位(2016)
3位(2015)
44位(2014)
優勝(2013)

●ツール・ド・フランスさいたまの公式サイト

フルサングがブエルタ・ア・エスパーニャ初優勝…第16S

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月9日(月)、プラビア〜アルトデラクビリャ間の144.4kmで第16ステージが行われ、アスタナのヤコブ・フルサング(デンマーク)が20人の第1集団から残り7kmで抜け出し、初優勝した。

ヤコブ・フルサングがグランツール初優勝 ©Photogómez Sport
プリモシュ・ログリッチェ ©Photogómez Sport

フルサングは2011年の同大会で、初日のチームタイムトライアルに優勝。チーム内で最初にゴールラインを通過したことで首位のリーダージャージーを1日だけ着用した実績がある。ただし個人としてグランツールと呼ばれる三大大会のステージ優勝は初。

世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ ©Photogómez Sport

急しゅんな3つの峠が設定された山岳ステージを制したフルサングは、「エースとして出場したツール・ド・フランスではケガでリタイアしたので、この勝利はうれしい」と語った。

イネオスのオウェイン・ドゥール ©Photogómez Sport

首位のプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)は総合2位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)に23秒差をつけてゴール。総合成績でのタイム差を2分48秒と広げて、初の総合優勝に一歩前進した。

マイヨロホを着るログリッチェ ©Photogómez Sport
山岳賞の1位に立ったジョフリー・ブシャール ©Photogómez Sport

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨルナレス(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rラモンディアル)
□マイヨブランコ(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

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アテネ五輪代表田代恭崇さんと行く沼津サイクリング…参加無料

リンケージサイクリングは、2019年10月9日(水)と10月12日(土)の計2回、NUMAZUサイクルステーション静浦東(静岡県沼津市口野30-23)を拠点に、沼津市プレゼンツによる参加費無料のグループサイクリングを開催。参加者を募集している。

沼津市に本店を構え、同市とパートナーシップ協定を締結しているスルガ銀行も全面的に協力する。

自分のロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車で、沼津市おすすめスポットをガイドスタッフ先導のもと、サイクリングとウォーキングでゆっくり巡る。地元スタッフならではの話も聞くことができる。NUMAZUサイクルステーション静浦東を拠点に距離約55km、獲得標高746m、駿河湾越しの富士山絶景スポットへの登りもあるコースレイアウト。ランチは駿河湾の海の幸を楽しめる。

初級者でも楽しめるのんびりサイクリング
駿河湾越しの富士山絶景スポット

アテネオリンピックロードレース日本代表でJCA公認サイクリングガイドのリンケージサイクリング田代恭崇さん、リンケージサイクリングスタッフ、沼津市サイクリストフレンドリーエリア創造プロジェクトチームメンバー、スルガ銀行ロードバイクプロジェクトメンバーが参加者をサポートする。

NUMAZUサイクルステーション静浦東

沼津市Presents 沼津ゆる〜りCYCLING&WALKING 55km Supported by スルガ銀行
[日時]:2019年10月9日(水)、10月12日(土)8:30-16:00
[参加費]:無料 ※別途昼食費
[定員]:20名 ※先着申込順定員になり次第募集締め切り
[会場]:NUMAZUサイクルステーション静浦東 (旧)静浦東小学校 静岡県沼津市口野30-23
[内容]:スポーツバイクにて沼津市のオススメスポットを巡る走行距離約55kmのグループサイクリング
[雨天時]:開催場所・時間の降水確率が50%以上、または悪天候が予想させる場合は安全を考慮しイベントを中止する場合がある。前日17:30を目安にメールでイベントの開催有無を連絡する。
[申し込み]:リンケージサイクリングホームページより
10月9日(水)開催
10月12日(土)開催
[問い合わせ]:リンケージサイクリング TEL:0466-51-8497

アテネ五輪代表の田代恭崇さん(右)がアテンド

ログリッチェのアシスト役クスがブエルタ・ア・エスパーニャ初V

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月8日(日)、ティネオ〜サンチュアリオデルアセボ間の154.4kmで第15ステージが行われ、首位のプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)のチームメート、セップ・クス(米国)が第1集団に抑え役として加わり、残り7kmから独走して初優勝した。

セップ・クスが第15ステージで優勝 ©Photogómez Sport

カテゴリー1級の峠が4つも待ち構える山岳区間は、モビスターのアシスト役であるマルク・ソレル(スペイン)がアタック。「総合優勝を争うライバルチームが第1集団にだれかを送り込むことは分かっていたので、ボクがそれをマークするために着いていった」というクスがこの動きに反応し、17人の第1集団に加わった。

2019ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ ©Photogómez Sport

クスは後続に残ったログリッチェの存在があるため第1集団の先頭に立つ必要はなく、体力を温存しながら距離を重ね、最後の山岳で抜け出すことに成功した。

モビスターのバルベルデとキンタナがペースアップ ©Photogómez Sport
モビスターとユンボ・ビスマが主導権争いを見せる ©Photogómez Sport

ログリッチェは総合2位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)のアタックに反応。両選手は他の有力選手を置き去りにして同タイムでゴール。総合3位以下との差をさらに広げた。

バルベルデをマークするマイヨロホのログリッチェ ©Photogómez Sport
総合優勝争いを演じるバルベルデとログリッチェ ©Photogómez Sport

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨルナレス(山岳賞)アンヘル・マドラゾ(スペイン、ブルゴスBH)
□マイヨブランコ(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

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