フレーム内蔵ポンプを試してみた…トピークのおすすめポンプ3モデル

個人的な経験から言うと、パンク修理キットや携帯ポンプを持っていないときに限ってパンクする。万全の装備をしていればパンクしない。つまりキットやポンプはお守りみたいなものだ。でもツール・ド・フランスを走るプロ選手はポンプなんて持ってないよね。フレームに重いポンプなんか装備せずに走りたい。それをかなえるアイデア商品があった。

フレームのこの部分に内蔵してしまうのだ

ポンプを持っていないように見えるのがプロっぽい

サイクリングをするときは万一に備えてパンク修理キットと携帯ポンプを持って走らなければならない。この携帯ポンプというのがじつにやっかいだ。大きくて丈夫なほうが楽に空気が入るのだが、いつするとも限らないパンクに備えたお守りなのだから、多少手こずっても軽くて小さくて、目立たないほうがいい。

そこで今回入手したのがフレームの中に入ってしまうトピーク社のニンジャP。厳密に言うと、サドルとフレームを結ぶシートポストというチューブの中に収納する。チューブの内径は自転車によって異なるが、付属するアタッチメントを交換することで3タイプの内径に対応。ほとんどのスポーツバイクに使える。

トピークのニンジャPは重さ62g。およそ11気圧まで充填可。仏式バルブ専用
ゴム製リングを交換することで3サイズの内径に内蔵することができる
グレーの樹脂製リングで空気穴をふさいで、ダストが入らないようにして収納する
グレーの樹脂製リングをスライドさせると空気穴が露出する

使い方はこんな感じ。まずフレームからサドルの付いたシートポストを抜く。このシートポストの中に携帯ポンプを収納し、ポンプのネジを指で回していくと、樹脂製のリングが太くふくらんでいき、ポストの内径にしっかりと固定されるという仕組み。着脱に工具は不要だが、シートポストを抜くときに工具がいる。

5mmアーレンキーを使って締め込んでいくとゴム製リングがつぶれていくのだが、この作業は指でできるので工具不要だ
この部分をシートポストから出しておけば、指で簡単に回すことができる

携帯ポンプの平均的な重量は200g、長さは25cmほどだが、この内蔵ポンプは62g、20cmとかなり小さい。こういった軽くて小さいものは空気を入れるのが相当大変だが、思ったよりもスムーズに装填できた。大きなものほどポンピング回数は少なくて済むが、パンクするとも限らないのに重いものを携行するのは苦痛でもある。携帯ポンプはたくさんのタイプとモデルがあるので、それぞれの考え方に応じて選択するのがいい。価格は2500円(価格はすべて税別)。

従来から使用していた重めの携帯ポンプと比較してみた
たいていはこんなふうにフレームのどこかに搭載するのだが、見た目がよくない
フレーム内にポンプを内蔵するとこんなにもシンプルに

テールランプ兼用ポンプも賢いアイデア

ミニロケットiグロウ

自転車には白い前照灯と、赤いテールライトあるいは反射板を装備する必要がある。トピークのミニロケットiグロウは携帯ポンプの胴の部分が赤く光るので、自転車の後部に取りつけておくとテールライトとしての役目も果たす。ボタン電池2個で点灯50時間、点滅100時間。3000円。

上端部にあるスイッチを入れると赤く光る

スタンド兼用ポンプがあれば遠征が楽しくなるかも

自転車ライフを送るためには2種類のポンプを使い分ける。1つは携帯ポンプ。もう1つが毎回の走行前に適正空気圧を入れるためのフロアポンプだ。気圧計が付いたドッシリとしたタイプで、床に置いて体重をかけながら空気を装填するのでこう呼ばれる。

自転車フックの付いたフロアポンプ。ポンプとスタンド部分は分離することもできる
1台2役のすぐれもの。遠征先などでとても便利

トピークのトランスフォーマーXXは、スタンドのないスポーツバイクを引っかけることができるアイデアグッズ。簡単な整備もこれを利用すれば容易に作業できる。クルマに積んでいき、遠征先などで利用すると便利。重量は2.21kg。1万4000円。

●トピークの日本語ホームページ

ベルナール・イノー特製ジャージ発売…マヴィック130周年記念

2019年で創業130周年を迎えたMAVIC(マヴィック)は、この記念すべきアニバーサリーイヤーにMAVICの歴史を語る上で欠かせない3名の自転車競技のレジェンドにオマージュを捧げたコレクション「Les Héros du Cyclisme」を発表。第一弾の「ショーン・ケリー」に続く第二弾としてフランス人選手の「ベルナール・イノー」に敬意を表した「Bernard Hinault Limited Edition」のジャージ、キャップ、ソックスを発表する。

第二弾は1970~80年代にかけてプロトンの第一人者として頂点に立ち続け、1981年春に世界チャンピオンの座に君臨。ツール・ド・フランス5回のほか、ジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャを加えた3つのグランツールすべてで勝利を修めたことで知られるレジェンド、フランス人選手の「ベルナール・イノー」に敬意を表した。現代のファブリックテクノロジーの素晴らしさを備えたこの復刻版のスペシャルキットとしてBernard Hinault Limited Edition jersey・cap・socksの3アイテムでイノーを称える。

Bernard Hinault Limited Edition jersey

メリノウール34%ポリエステル66%。軽量で肌触りがよく、身体をドライに保ち、自然な吸湿発散性と抗菌性を兼ね備えた快適で無臭なメリノウールを使用。寒冷なコンディションでは寒さを防ぎ、温暖なコンディションでは通気性を発揮する。

頂点に立ち続けたイノーの好戦的でアグレッシブなレーススタイルをサポートするような、自然な涼しさと快適性が特徴。メリノウールを混紡している素材によりすべてのコンディションに使用できる多様性と高いパフォーマンス性を実現。

襟にはシリアルナンバー
袖にはプレミアム刺繍
Bernard Hinault Limited Edition cap。4000円(税別)

Bernard Hinault Limited Edition cap

軽量で柔らかなポリエステルを使用することで、優れた吸汗と速乾性を実現させたデザイン、ロングライドに求められるしっかりとしたフィットと快適性を提供するソフトでしなやかなエラスティックバンド仕様。

Bernard Hinault Limited Edition socks。2500円(税別)

Bernard Hinault Limited Edition socks

甲部分はオープンメッシュ構造で優れた通気性を発揮、つま先と踵部分に補強を施し耐久性をアップ。中足骨部分にはクッション、つま先部分は縫い目のないフラットロックシームにより快適性と耐久性を兼ね備えた超軽量デザイン。

世界チャンピオンのアルカンシエルを着て走るベルナール・イノー。後ろはロジェ・ドブラマンク

ベルナール・イノーとは

平地、山岳、タイムトライアルと、いずれも超一流の実力を兼ね備え、真のオールラウンダー選手と評価され、ツール・ド・フランス5回のほか、ジロ・デ・イタリアおよびブエルタ・ア・エスパーニャを含む3つのグランツールすべてで勝利を修めたことで知られる万能のレジェンド。

パリ〜ルーベを走るベルナール・イノー

イノーの素晴らしいキャリアの中で語り継がれる数多くの伝説の一つ、1981年春。彼はスプリングクラシック「パリ~ルーベ」とその過酷な石畳のロードを嫌っていたが、アルカンシエルジャージを着用して「北の地獄」と呼ばれるレースに挑むことになると、誰もが、この「ブルターニュの穴熊」が勝利を狙うことを知っていた。この年の天候は雨、石畳には危険が潜んでいた。

立て続けに起こるクラッシュでレースは大荒れ、イノーも3度転倒し途中、転倒によってコースを塞ぐバイクを避けるために自らバイクを担いでフィールドを走らなくてはならない場面も。

ゴールまで13㎞のレース終盤では、小さな犬がイノーの前に飛び出し、またもやクラッシュを引き起こした。大荒れのレースだったが、イノーは先頭の選手たちと競い合い、トラックでのフィニッシュで彼らに追随。そして、Mavic SSCリムで全力疾走し、勝利を手にした。

杏寿沙と伊豆の名所を巡るeバイクファンライドin修善寺

ミヤタサイクルが元宇都宮ブリッツェンフェアリーの杏寿沙さんといっしょに伊豆の名所を巡るeバイクファンライドin修善寺を2019年4月29日(月・祝)に開催する。

日本国内での独占販売権を有するMERIDA(メリダ)の試乗・展示施設 『MERIDA X BASE(メリダ・エックス・ベース)』(静岡県伊豆の国市)で『MERIDA CYCLING ACADMY(メリダ・サイクリング・アカデミー)』を開設するミヤタサイクル。地域へのスポーツ自転車文化の浸透と発展を促進するプログラムを定期的に開催していて、前回も大変好評だったツアーを実施する。

今回は伊豆箱根鉄道修善寺駅西口広場からスタートして旭滝、修禅寺、独鈷の湯に立ち寄り「和」を感じながらのんびりと過ごした後は、3月に修善寺駅前にオープンしたサイクリスト向けイタリアンレストランTheCrankで「洋」を味わう。長い歴史のある伊豆の「和」と新しい「洋」を感じるプランとなっている。コース距離18km、標高差210mで最新のeバイクを使用するため、初中級者でも無理なく楽しめる設定となっている。 

参加予約は4月6日(土)よりMERIDA X BASE公式HPの予約ページで受付を開始。

MERIDA CYCLING ACADMY  e-bikeファンライドin修善寺
2019年4月29日(月・祝) 9:40~16:00 (伊豆箱根鉄道 修善寺駅西口広場集合)
※西口広場のMERIDAテントが目印です。スタッフがお待ちしております。
参加費 13,000円(税込) (おやつ、昼食、バイクレンタル込み)
定員 10名 (最少催行人員 5名)
当日予定 10:00修善寺駅出発
10:30 旭滝見学
11:15 茶処水くち(おやつ)
13:00 修善寺温泉街出発
14:00 TheCrank(昼食)
15:00 修善寺駅到着

独鈷の湯

ゲストライダー:杏寿沙
2015年~2016年 宇都宮ブリッツェンフェアリー自転車競技部所属。現在はラジオパーソナリティ、栃木県内のイベントMC、スポーツジムでのインドアバイクトレーナー、JプロツアーイベントMC、自転車イベントのゲストライダー、宇都宮ブリッツェンコラムを担当するなど自転車を中心に幅広く活動中。心拍計POLARアンバサダー、サイクルアパレルブランドASSOSアンバサダー。

※当日はe-bikeの無料お貸し出しをご利用いただけます。※駅にロッカーがございます。(有料)
※駅に更衣室は御座いませんが仮設の更衣室(テント)が御座います。
※下記の備品を無料でご使用いただけます。
ヘルメット/グローブ/フロントライト/テールライト/ボトルケージ
※e-bikeはフラットペダルが標準装備となります。
※入場料や昼食代はプランに含まれておりますが、小銭などを携帯されることを推奨いたします。
※中学生以下の方は必ず保護者の同伴が必要です。
※天候不順等による開催可否に関しましては3日前にSNS等にてご案内いたします。

【MERIDA X BASEとは】
『MERIDA X BASE(メリダ・エックス・ベース)』は静岡県伊豆の国市に位置し、「XCITING(EXCITING)」「XCELLENT(EXCELLENT)」「XPERIENCE(EXPERIENCE)」の3つのXを掲げ、その卓越した技術力と商品力を持つMERIDAの「楽しさ」を「最高」の環境で「体験」することができる、国内外では他に類を見ない規模のスポーツバイクの試乗・展示施設です。スポーツバイク市場を盛り上げ、伊豆半島全体をサイクリングで活性化することを目指します。

自転車を使った障害物競走シクロクロスに出てみよう

日本シクロクロス競技主催者協会(AJOCC)加盟団体によるシクロクロスレースの日程が発表された。シクロクロスは自転車を使った障害物レースと言われ、日本では2019年から2020年にかけて64大会を予定。調整中の大会を含めると70大会に近づく見込みという。

茨城シクロクロス取手ステージ

AJOCCレースへの参加者数は毎年増加していて、2018-2019seasonも前シーズンに続きのべ2万人を超える選手が参加した。新規加盟となった「シクロクロス富士川」の盛況は記憶に新しく、また長い歴史を持つ既存大会も幅広い年代から支持を集めている。

協会は引き続き、ビギナーが楽しめる大会や世界を目指すレーサーが集う競技会を全国各地で運営し、シクロクロス競技の普及発展に取り組んでいくという。

シクロクロスミーティングNOBEYAMA

ジャパンシクロクロスシリーズ

全国から選定された10大会を「ジャパンシクロクロスシリーズ」(JCXシリーズ)対象レースとし、順位に応じて与えられるポイントの集計によりJCXシリーズランキングを発表する。男女エリート(C1/CL1)のシリーズ総合上位3選手には賞金が授与される。JCXシリーズ各大会は、賞金枠の設定、ナショナルシリーズとしてメディアリリースを行い、「競う」「魅せる」両面から競技の魅力発信に努めていきたいという。

宇都宮シクロクロス
関西シクロクロス マキノ高原
関西シクロクロス 日吉

ボントレガーの中で最も人気のR2、R3ロードタイヤの新モデル発売

トレック・ジャパンは4月4日、ボントレガーの中で最も人気のR2およびR3ロードタイヤの新モデルを発売した。

ボントレガーR3タイヤ

新しいR3 Hard-Case Lite
新しいR3は速くなり、寿命が大幅に伸び、耐パンク性能が向上した。また、浅めのトレッドがトラクションと安心感を高めるものに。

製造とテストを見直し、全く新しい独自コンパウンドのTR-Speedを開発した。TR-Speedは、転がり抵抗は7%低下してより速く走れ、トレッドの耐久性を75%向上させている。また、きつく編み込んだNylon105のしなやかなブレーカーベルトを用いて、耐パンク性能を12%向上させた。

ボントレガーR3タイヤ

タイヤのワイド化に伴い、用途に合ったタイヤトレッドとしている。23cはスムーズで軽く、25cは浅めの溝が付いたトレッドを備え、28cは外側にもトレッドが付き、32cでさらにトレッドが増え、荒れた路面での安心感を高める。

R3のモデルは3種類。通常のR3 Hard-Case Liteは23c/25c/28c、サイドウォールに反射材を用いたR3 Hard-Case Lite Reflectiveは25c、容易にチューブレス化できるR3 Hard-Case Lite TLRは32cをラインアップしている。

ボントレガーR3 HardCaseLite

新しいR2 Hard-Case Lite
R2 ラインもまた新たになり、浅めのトレッドデザインを採用するが、コンパウンドとHard-Case Lite パンクプロテクションは従来モデルと同じ。 R2 Hard-Case Liteは23c/25c/28cをラインアップする。

トレックがSRAMのForce eTap AXSを選択できるように

トレック・ジャパンは4月4日、SRAMの新型ロードコンポーネント「Force eTap AXS」を搭載した完成車を、カスタムプログラムProject Oneを通じて発売する。

Force eTap AXSを搭載したトレックのMadoneSLR7Disc

このまったく新しい電動ワイヤレスグループセットは、2月に発表されたRED eTap AXSのメリットを完全に引き継いでいる。ワイドなギアレンジとクロスレシオを同時に実現する12速のカセットを採用し、いつでも適切なギアを見つけられる。

AXSアプリで好みの操作感に調整し、コンポーネントの状態を把握できるAXSを組み合わせた。 以下のProject Oneのベースモデルでこの新型ロードコンポーネントが選択できる。
Madone SLR
Émonda SLR
Domane SLR

Force eTap AXS