エタップ・デュ・ツール参戦ツアー…2019年はオンデマンドで遠征を手配可能に

ツール・ド・フランスの1区間を走る一般参加レース、エタップ・デュ・ツールの日本人参戦枠が発売された。日本からはオフィシャル旅行エージェンシーの国際興業から参加申し込みができる。参加費のみは3万円だが、参加者の多様なニーズに対応するため手配旅行として自由に遠征内容をオーダー。航空券やホテルの手配、参戦アドバイスなど気軽に相談できるほか、現地集合型のツアーも企画されている。

国際興業のエタップ・デュ・ツール参戦ツアー。クリックすると拡大します

世界トップクラスのプロ選手が走るツール・ド・フランスで、最終日前日の7月27日に開催されるアルベールビル〜バルトランス間の第20ステージがエタップ・デュ・ツールのコースとなった。エタップ・デュ・ツールそのものは7月21日に開催される。

エタップ・デュ・ツールは29回目の開催。1万5000人の一般参加者がプロ選手に先がけてアルベールビル〜バルトランス間135kmに挑むことになる。コースには標高1968mのコルメドロズラン、1190mのロンジュフォワの丘があり、最後は距離33km・平均勾配5.5%の上り坂を走って標高2365mのバルトランスにゴールする。

国際興業のエタップ・デュ・ツール参戦ツアー。クリックすると拡大します

国際興業の現地集合型ツアーはスイスのジュネーブ空港が発着となり、エタップ・デュ・ツールのスタート地点とゴール地点の送迎などが用意され、現地ホテル3泊込みで27万円。日程は7月19〜22日。これ以外にも日本からのフル手配もオーダー可能。

距離135kmで獲得標高は4563m。2019ツール・ド・フランス最終日前日の勝負どころだ

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子ども連れOKの無料イベント…電動アシスト自転車・キッズバイクが集合

LOUIS GARNEAU(ルイガノ)日本総販売代理権を持つあさひは2018年11月26日(月)にCAKE CAFE POST(大阪市西区北堀江4-8-15)で「LOUIS GARNEAU POP UP STORE @POST」を限定オープンする。

LOUIS GARNEAU POP UP STORE @POST

小さい子どもがいる主婦や家族を対象に、ルイガノの電動自転車・キッズバイクをゆっくり見たり、実際にふれたりできるイベントとして、北堀江の人気カフェ「CAKE CAFE POST」で一日限定のPOP UP STOREをオープンする。

当日は入場料無料でカフェの落ち着いた空間の中、おいしいケーキと香り豊かなコーヒーを楽しんだりしながら、家族や友人とゆっくりルイガノの自転車を手に取ることができる。店舗の混雑状況によっては入店制限あり。

ルイガノの2幼児用子ども乗せ自転車
ルイガノのキッズバイク

LOUIS GARNEAU POP UP STORE @POST
開催日時:2018年11月26日(月) 10:00~18:00
会場:CAKE CAFE POST「ポスト」
     〒550-0014 大阪市西区北堀江4-8-15 1F 
入場料:無料
留意事項:18歳未満は保護者の同伴が必要。お子様連れ、ベビーカーでの入店も可能。店舗の混雑状況によって入店を待つ場合もあり。

LOUIS GARNEAU POP UP STORE @POST

飯野智行、馬渡伸弥、雨澤毅明が宇都宮ブリッツェンを退団

サイクルスポーツマネージメントが運営する地域密着型プロ自転車ロードレースチーム、宇都宮ブリッツェンに所属する飯野智行、馬渡伸弥、雨澤毅明が契約満了にともない2018年シーズンをもって退団することが発表された。

飯野智行

飯野智行のコメント
これまで宇都宮ブリッツェンで走ってきて思ったことはファンの温かさでした。レースを走るにしてもイベントにしても常にファンの人たちの熱い思いを感じ、それが自分にとっては走りにつながっていたと思います。2012年に加入させていただき実力のない無名の自分でもファンの人たちは優しく見守ってくれて支えてくれました。それが自分の強さを引き出してくれて2年間活躍することができたのだと思っています。
一度チームを離れ復帰したときもみなさんは温かく迎えてくれ、また頑張ろうという気持ちになれました。ですが、前みたいに思うように走れず結果全盛期のようにはいきませんでした。あっという間に3年が経ち、今の実力では足手まといになるのはわかっていますので、フロントとも話し合いを行い離れることになりました。
自転車のモチベーションがなくなりつつあり就職なども考えましたが、まだやりきれていない自分がいたので、また来年も頑張ってみようと思っています このチームで走る最後の年にチーム総合優勝ができて本当によかったです! 来年はブリッツェンで学んだことを活かせるように自分も頑張っていこうと思います。よろしくお願いします!

馬渡伸弥

馬渡伸弥のコメント
大学を卒業してからプロの道に進みたく、卒業後にプロの世界を宇都宮ブリッツェンで走れたのはとてもいい経験になりました。今シーズンは膝の故障もあり思った通りにいかない年ではありましたが競技はまだ続けて行こうと思っています。これからも引き続き宇都宮ブリッツェンへのご声援よろしくお願いします。

雨澤毅明

雨澤毅明のコメント
今シーズンをもちまして宇都宮ブリッツェンを退団することになりました。在籍は2016年から3年間ですが、自転車を始めるキッカケにもなったブラウブリッツェンの時からも大変お世話になりました。ブリッツェンがなかったら自分は自転車選手になっていなかったと思います。
また、これまでたくさんの方々に支えていたいたからこそ、代表でヨーロッパに挑戦することができ、UCIレースで優勝することもできました。チーム、スタッフはもちろんのこと、ご支援、ご声援をかけていただいたみなさんにも感謝しかありません。ありがとうございました。
今後に関しては、来季の所属先の発表がありましたら、改めてご報告させていただきます。ブリッツェンを離れても、1人の選手として見守っていただけたらと思います。

JAL専用飛行機輪行箱…課題山積で現行ルール改正が必要

日本航空などが6月22日に発表した自転車輸送用の受託手荷物専用ボックス(SBCON=エスビーコン)。高価なロードバイクが傷つくことなく空路で移動できると全国サイクリストの期待が高まったが、8月に初開催されたモニターツアーはさまざまな規制に阻まれ、開発陣が思い描いたようなシナリオにならなかった。魔法のアイテムのようで現実には多くの難題がある。

発表時から十数回の改良が加えられたという最新タイプのSBCON

SBCONを実質的に開発したのはIoTシステム開発会社として実績を持つ「Sワークス」。スペシャライズド社の持つブランドネームと同じだが、関連性はないものの「良好な関係」だという。6月の発表時からさまざまな課題をクリアするためにすでに十数回は改良型を制作しているという。

これまで飛行機に自転車を預けるケースでは、積載時の扱いによる破損が少なからず問題となっていた。チェックイン時に「破損時の免責書類」に署名しないと預けられないので、自分の手から離れるのさえ不安だった。それを解決したのが今回のSBCONだ。航空機下部の荷室にピッタリとフィットする独特の外観。重厚な樹脂製段ボールでできているので、収納したロードバイクが壊れることはまずない。

利用者は空港まで自転車で走っていくか、クルマで運搬するなどで空港チェックインカウンターに持ち込む。専用設計されたボックスは前輪を外すだけで、ものの数分で収容できるという。これなら不慣れな輪行をすることもないし、愛車がキズつく恐れもほとんどない。大手メディアや自転車専門誌などがそれを報じ、全国サイクリストの反響は大きかった。

2018年6月に発表された初期型のSBCON

8月に「しまなみ海道モニターツアー」を3日間の日程で開催したが、ここで思わぬ壁に直面する。空港ビルに自転車をそのままの状態で持ち込むことができないことが判明した。そのためツアー利用者はいったん輪行袋に収納してカウンターまで担いでいくことになった。

「サイクルステーションを備えているような地方空港ならそのまま自転車でアクセスできることもありますが、羽田や関西空港、セントレアなどの基幹空港は自転車によるアプローチが確立されていない。さらに現状では自転車を押して空港施設内を歩くことができないんです」とJAL担当者。

専用ボックスで行くツアーながら輪行袋がおまけでつくという、苦肉の策

SBCONは一般ユーザー向けのサービスに先がけて、ツアーなどに組み込むBtoB戦略を展開する。つまりパッケージツアーにSBCONが導入されるというかたちになる。そればらばツアー会社が空港施設の外で自走サイクリストを迎え、SBCONに収納してしまえばいいのではと期待したものの、荷物チェックを受ける際に箱から出して安全を確認しないといけないというのが現行ルールだという。またツアー催行にひと手間が加わるということで、参加費用がアップされることも予測できる。

SBCONを取り巻く課題はそれ以外にも多い。カートのように自転車を転がしてカウンターに歩いていけるようなルール改正も模索しながら、サイクリストが安全に空路で旅していけるようなシステム作りをこれからも検証していきたいという。

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サガンがトーマスを制してツール・ド・フランス上海クリテリウム優勝

ツール・ド・フランス上海クリテリウムが11月17日に中国の上海で開催され、7月の本大会でポイント賞を獲得しているボーラ・ハンスグローエのペテル・サガン(スロバキア)が総合優勝したスカイのゲラント・トーマス(英国)を抑えて優勝した。3位は欧州チャンピオンのマッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット)。

ツール・ド・フランス上海クリテリウムを制したサガン。2位はトーマス、3位はトレンティン © ASO / Pauline Ballet

大会には新人賞のピエール・ラトゥールとロマン・バルデ(ともにフランス、AG2Rラモンディアル)、マルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)らトップ選手も参戦し、中国のファンから熱い声援を受けた。

ツール・ド・フランス上海クリテリウム © ASO / Pauline Ballet

キナンのツール・ド・熊野自転車安全教室に528人の小学生が参加

和歌山県唯一のプロスポーツチームであるキナンサイクリングが地域貢献活動「ツール・ド・熊野 自転車安全教室」を11月16日に開催。選手・スタッフが新宮市立神倉小学校を訪問し、6年生を対象に安全な自転車の乗り方や楽しみを共有する機会を設けた。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

15日から始まった自転車安全教室では、エコで健康的な乗り物である自転車に親しむとともに、児童にとって地元で開催されるビッグイベントであるツール・ド・熊野の意義、そしてプロスポーツチームとして活動するキナンを身近に感じてもらうことを目的として行っている。同日は新宮市の熊野川小学校と三輪崎小学校に赴いた。

続く16日は、前日同様に加藤康則ゼネラルマネージャー(GM)を筆頭に、石田哲也監督、椿大志、中西健児、山本大喜、雨乞竜己、中島康晴、新城雄大の6選手が神倉小学校へ。6年生96人を前に、安全指導を実施した。

加藤GMが進行役を務めた座学では、基本的な交通ルールを確認。車道を通行することが法律で定められている自転車だが、小学生年代(13歳未満)であれば歩道通行が可能であることなど、スライドを用いて説明。また、交差点の写真を例に加藤GMが自転車走行時の注意点を児童に問うと、多くの手が挙がり、次々と意見が発表された。なかには、具体的な理由を添えて自らの考えを発言する児童の姿も見られ、「さすが6年生」とばかりに選手や教員から感嘆の声が上がっていた。

実技では、参加児童全員が自転車にまたがり、長さ10mのレール上を走る「一本橋」や数メートルおきに置かれたコーンをジグザグにすり抜けていく「スラローム」に挑戦。しっかり前方を目視しながら走ることや、ブレーキをして止まること、左右に体重移動で進路をコントロールすることなどを念頭に、自転車走行のスキルアップを図った。

そして、この日も代表児童と教員による「おそ乗り競争」がプログラムのハイライトに。クラスを代表して挑んだ仲間を勝たせるべく、みんなで全力応援。声援と歓声が体育館に響いた。

選手・スタッフによる自転車安全教室は、3校合計500人を超える児童の参加に恵まれた。自転車を通じた地域貢献活動には、チームメンバー一様に好感触を得ており、早くも今後の取り組みに向けた課題のほか、新たな試みを実践したいとの声も挙がっている。より有益なものとなるようチーム内外での意見交換を行いながら、この先の活動につなげていくことになる。

KINAN Cycling Team presents ツール・ド・熊野 自転車安全教室 参加児童データ
新宮市立熊野川小学校 全校児童43人
新宮市立三輪崎小学校 全校児童389人
新宮市立神倉小学校 6年生96人
計 528人