創立は1964東京五輪の年…ブリヂストンサイクリングが2019チーム体制発表

ブリヂストンサイクルは12月19日、2019年の自転車競技チームの新体制および機材サポート選手を発表した。同社は引き続き東京2020オリンピック・パラリンピックでのメダル獲得を目指し、自転車競技アスリート、トライアスリート、パラトライアスリートへの幅広いサポートを行っていく。

TEAM BRIDGESTONE Cyclingは、1964年の東京オリンピックが開催された同年にブリヂストンサイクル自転車競技部として設立した、同社が保有する自転車競技チーム(旧ブリヂストン・アンカーサイクリングチーム)。さまざまな困難を乗り越えながら夢に向かって挑戦し続けるすべての人の挑戦・旅(Journey)を支えていく という同社の思いを表現した「CHASE YOUR DREAM」を体現するべく、2017年に名称を変更して活動を開始。「ブリヂストン・アスリート・アンバサダー」を中心に、オリンピック・パラリンピックをはじめ各々の競技で表彰台を目指し挑戦するアスリートが所属している。

同社では2017年12月から、東京2020オリンピック・パラリンピックでのメダル獲得に向けたチーム体制強化の一環として、TEAM BRIDGESTONE Cyclingの活動拠点を静岡県三島市に新設している。その伊豆地域において、自転車競技を紹介する講演会や伊豆市内保育園およびこども園の園児を対象としたランニングバイク出前教室などの地域イベントに参加し、自転車を楽しむ文化を「レガシー」として根付かせる活動にも取り組んでいる。

これからもチームは、東京2020オリンピック・パラリンピックでのメダル獲得を目指すとともに、自転車競技が開催される伊豆ベロドローム周辺地域での機運醸成と自転車文化の普及につながる活動も積極的に実施していくという。

TEAM BRIDGESTONE Cycling
自転車競技・トラック/ロードレース
近谷涼・窪木一茂・橋本英也・石橋学・沢田桂太郎・今村駿介・太田りゆ・平塚吉光・黒枝士揮・徳田優・孫崎大樹 (計11名)

●ロードチームのコメント

●トラックチームのコメント

自転車競技・MTBクロスカントリー
沢田時・平野星矢 (計2名)
●五輪出場枠争いが始まる5月末から1年間全力で戦う…沢田時、平野星矢のコメント

機材サポート選手
トライアスロン
上田藍・ゴードンベンソン (計2名)
パラトライアスロン
谷真海・秦由加子 (計2名)
自転車競技・トラック/ロードレース
梶原悠未・小林優香 (計2名)
エカーズ(若手育成チーム)・ チームユーラシア(若手育成チーム)

ロードバイクが最大で1万3000円OFF…あさひが正月クリアランスセール

快適な自転車ライフを提供する自転車専門店のあさひは、2019年1月3日、一部店舗では1月1日より「冬のスポーツサイクルキャンペーン」を開始する。旧型モデルのスポーツサイクルを求めやすい価格で提供する。

スポーツサイクルクリアランスセールでは、本格的なスポーツ自転車が値引きされるほか、携帯工具セットやビンディングシューズなどサイクリングを楽しむために必要な周辺アイテムをプレゼントするなどスポーツサイクルデビューをサポートする。

スポーツサイクルクリアランスセール
実施期間 : 2019年1月3日(木)~2019年1月31日(木) ※一部店舗では1月1日より開始
実施店舗 :全国のサイクルベースあさひ スポーツサイクル取扱店
     ※電動アシスト館・LOHAS高石店を除く。
特設サイト実施店舗※12月28日公開予定

■ロードバイクデビュー応援に関するキャンペーン内容
①2018年モデルのロードバイクが店頭販売価格から1万円OFF
また、不要なスポーツサイクルを持ち込み・下取りで、さらに3000円OFFとなり、最大合計で1万3000円もお得に
②年式を問わずロードバイク購入で、携帯工具をプレゼント
③スポーツサイクル専門フロアを有するあさひスポーツスペシャリティストア(全国に28店舗)限定!ロードバイクとビンディング用ペダル同時購入の人を対象に、ビンディングシューズ(当社指定品)をプレゼント

■スポーツサイクル、周辺アイテムに関するキャンペーン内容
①不要なスポーツサイクル持ち込み・下取りで新しいスポーツサイクル(年式問わず)が店頭販売価格から3000円OFFに。(税込み3万9980円以上の品を購入の人に限る)
②年式を問わず3万9980円以上のクロスバイク/MTB購入でサイクルコンピューター(当社指定品)をプレゼント
③あさひオリジナルブランド秋冬スポーツサイクルウェアとシマノ製旧型ビンディングシューズを30%OFFで。※③のみ2/19(火)まで実施
(ウェア取扱店のみ)
④スポーツサイクル一式点検(税込み3000円、希望によりTS付帯保険付与)利用で、拭くだけシート(チェーン用)をプレゼント

ブエルタ・ア・エスパーニャが2019年から新人賞のリーダージャージを新設

グランツールと呼ばれる三大ステージレースの中で、新人賞のリーダージャージが唯一なかったブエルタ・ア・エスパーニャが2019年から新人賞ジャージを新設した。白色のマイヨブランで、2018年まではコンビネーション賞のジャージだった。新人賞ジャージのスポンサーはスペインのガス会社フェニエエネルジアが協賛することになった。

ブエルタ・ア・エスパーニャは2017年から新人賞を設定。リーダージャージはなかったがトロフィーが用意され、2017年はミゲルアンヘル・ロペス(左)、2018年はエンリク・マスが受賞した

新人賞ジャージは26歳未満の選手の中で最も総合成績のいい選手に与えられる。ブエルタ・ア・エスパーニャでは2017年から最終的な新人賞受賞者にトロフィーを贈っていたが、ジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスとは異なりリーダージャージはなかった。

コンビネーション賞は1970年に設定された。個人総合時間、ポイント賞、山岳賞の順位を足して、最も数字が小さい選手が1位となって、マイヨブランを着用する。ただし他の3つのリーダージャージと着用選手が重複することがあり、2位選手に繰り下がることが多かった。

ヴェロフェスタinモリコロパークはクリスマスの装いでサイクリング納め

冬のサイクリングイベント「ヴェロフェスタ in モリコロパーク」が12月16日、愛知県長久手市の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で開催された。好天のもと、参加者は2つのクラスに分かれてコースへと繰り出した。キナンサイクリングなど2018年のレースシーンを盛り上げたゲストライダーも参加。2018年シーズンの最後を飾るイベントで華やかに「サイクリング納め」となった。

ヴェロフェスタ in モリコロパーク ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

同イベントは例年、クリスマス直前の時期に開催されていて、いまや年末の風物詩としてすっかり定着。「走り納めはモリコロパークに集まろう!」を合言葉に、120分と60分の2クラスによるエンデューロが行われた。

なかでも魅力的なのが、各クラスともにソロとペアカテゴリーが設けられ、スキルや好みによって参加種目を選ぶことができる点。ペアであれば、2人が同時にスタートして、それぞれが走った周回数の合計がリザルトに反映されるあたりもヴェロフェスタならでは。サイクリストに人気のモリコロパーク内全長約5kmのコースは、高速コーナーやヘアピンカーブなど多彩なレイアウトで、上級ライダーはもちろん、ビギナーでも思い思いのペースで走ることができる。

そんなイベントに、2018年も多くのゲストライダーが参戦。ホストを務めたキナンからは、山本元喜、椿大志、マルコス・ガルシア、中西健児、サルバドール・グラルディオラ、山本大喜、雨乞竜己、トマ・ルバ、中島康晴、新城雄大の10選手。さらには“山の神”こと森本誠(GOKISO)、テレビ出演でおなじみの筧五郎(56サイクル)、ヒルクライムを中心に活躍する金子広美(イナーメ信濃山形)もスタートラインへ。走行時のペースコントロールを担うとともに、事故を未然に防ぐための安全性の確保に努めた。

各クラスとも、トップを目指す参加者はゲストライダーに負けじと食らいつき、かたやゆっくりと景色を楽しみながら走るサイクリストの姿や、クリスマスにちなんだコスプレで走る参加者の姿も。走る楽しみが参加するそれぞれにゆだねられるあたりも、ヴェロフェスタの醍醐味といえそうだ。

イベントでは、エンデューロにとどまらず会場内のいたるところでさまざまな催しが展開された。多数の企業が出展したブースには、キナンのサプライヤーであるYONEX、チャンピオンシステムジャパン、IRC TIRE(井上ゴム工業)、WAKO’S(和光ケミカル)、Aggressive Design(アグレッシブデザイン)などが軒を連ねたほか、チームグッズが手に入るキナンブースも登場。

さらには、マウンテンバイク・トライアル競技出身のパフォーマー“おかっぴ”によるアクロバットショー、HAROのランニングバイクを使ってのキッズスクール、愛知県に伝わる郷土芸能「棒の手」演舞でも盛り上がった。キナンンバーも各所に“出没”し、アクロバットショーとキッズスクールには椿と中西が、棒の手には山本元喜と山本大喜が兄弟で出演。思いがけない“珍プレー”が飛び出すなど、選手たちの一挙手一投足に笑いが生まれる和やかな空間となった。

エンデューロ後のコースではYONEX製ロードバイクの試乗会が行われたほか、メインステージでは「ちゃりん娘」がプレゼンターを務めた各部門の表彰式、キナンの2018年シーズン活動報告会、メンバーとの対決となったじゃんけん大会などが開かれ、最後の最後まで大盛り上がり。来年もモリコロパークで再会することを約束してイベントは幕を閉じた。

ゲラント・トーマスが盗まれたトロフィーと同じものをツール・ド・フランスから受け取る

2018ツール・ド・フランスの総合優勝者、スカイのゲラント・トーマス(英国)が大会の主催者ASOから総合優勝者に贈られる新しいトロフィーを受け取った。じつは英国バーミンガムのショーで、パリで受け取ったトロフィーが盗まれてしまったからだ。

スカイチームのTwitterアカウントでトーマスはASOに感謝の意を伝えている。ツール・ド・フランス最終日のシャンゼリゼで、総合優勝者に贈呈するトロフィーをトーマスに贈っていた。ところが10月初旬にバーミンガムで行われたショーの間に、シャンゼリゼの表彰台で受け取ったものなくなってしまい、警察の捜査でも発見されなかった。

「トロフィーを持っていった人にとって、それはたいした価値があるものじゃない」とトーマス。
「でもチームとボクにとっては努力の象徴だった。もちろんトロフィーは重要だが、最も大切なのはこの美しい夏の思い出で、それだけは誰も私から奪い取ることはできない」

サイクルサッカーはRSV OSAKA同士で決戦…女子競技も初めて実施

室内自転車競技の日本一を決める第49回全日本室内自転車競技選手権大会が12月8、9日に大阪府和泉市・桃山学院大総合体育館で開催された。サイクルサッカーは11月の世界選手権代表ペアであるRSV OSAKA1(村上・高橋)が優勝した。

サイクルサッカー決勝はOSAKA1(村上・高橋)対RSV OSAKA2(岡嶋・森本) ©2018 JCF

■サイクルサッカー
チームメイト同士の対戦となったサイクルサッカー男子決勝。11月の世界選手権代表ペアであるRSV OSAKA1(村上・高橋)がRSV OSAKA2(岡嶋・森本)を破り優勝。RSV OSAKA1の村上はペアを変えての2連覇となった。3位は過去9度の優勝を誇る松田率いるたちかわサイクルサッカークラブ1(松田・赤津)。

激しい戦いを見せるサイクルサッカー ©2018 JCF

今大会ではサイクルサッカー女子も非正式種目ながら実施され、また9月に実施されたUCI総会(オーストリア・インスブルック)にてデモンストレーションが実施されるなど、発展へ向けた片鱗を見せている室内自転車競技。2019年は50回という節目を迎え、大いに盛り上げていきたいという。

今大会ではサイクルサッカー女子も非正式種目ながら実施された ©2018 JCF
今大会ではサイクルサッカー女子も非正式種目ながら実施された ©2018 JCF

1位 RSV OSAKA 1(村上・高橋)
2位 RSV OSAKA 2(岡嶋・森本)
3位 たちかわサイクルサッカークラブ 1(松田・赤津)

サイクルサッカー決勝はOSAKA1(村上・高橋)対RSV OSAKA2(岡嶋・森本) ©2018 JCF
サイクルサッカー決勝はOSAKA1(村上・高橋)対RSV OSAKA2(岡嶋・森本) ©2018 JCF
たちかわサイクルサッカークラブの松田・赤津組 ©2018 JCF
第49回全日本室内自転車競技選手権大会が大阪府和泉市・桃山学院大総合体育館で開催された ©2018 JCF
第49回全日本室内自転車競技選手権の日本チャンピオン ©2018 JCF