青山ベストサイクリスト…5月5日におシャレなサイクリストを選出

5月の自転車月間に合わせて、サイクルドリームフェスタ2018が5月5日に東京の聖徳記念絵画館前通りで開催される。青山通りにも近いこの会場で、青山のまちにふさわしいおシャレなサイクリストを選出し、「AOYAMA BEST CYCLIST」として表彰する。選ばれた人はバイシクルタウン青山店舗からステキなプレゼントが手渡され、1年間「バイシクルタウン青山」のアンバサダーに就任する。

「バイシクルタウン青山」は2009年、自転車に優しい街を宣言して以来、自転車フレンドリーな店舗を増やして自転車をテーマにしたさまざまな企画やイベントを行っている。5月は自転車月間として5月5日のサイクルドリームフェスタにあわせてスタンプラリーを開催する。期間中は自転車で青山をめぐると、うれしい特典がある。自転車マップを参考に参加店をめぐり、各ショップのデジタルスタンプに登録し、スタンプを3個以上集めるとその場で景品が抽選で当たる。

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サンウェブがチームと無期限スポンサー契約…事業目標の達成に投資は有効

インターネット旅行代理店のサンウェブは、男女の自転車プロチームのスポンサー契約について、期限を定めないことに変更し、長期にわたって自転車ロードレースをサポートしていく考えがあると発表した。これまでの契約は2019年までとなっていた。

「みなさんの休日をより満足させたいという会社なのだから、その事業目標の達成にスポーツイベントへの投資は有効。若者の健全な成長とアンチドーピングにおける取り組みに責任を負うことを目指していきます。このユニークな新契約はチームにとってだけでなく、サイクリング全般にいい効果を発揮すると期待している」とサンウェブのティム・バンデンベルクCEO。

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キナンはサバイバル化したレースに対応できず…JBCF東日本ロードクラシック群馬2日目

国内公式戦Jプロツアーの2018年第6戦にあたるJBCF東日本ロードクラシック群馬2日目が4月29日、群馬サイクルスポーツセンターで行われた。キナンサイクリングは5選手で出走。終始活発なレース展開にあって中盤以降の絞り込みで前方に選手を送り込むも、サバイバル化した流れにあと一歩対応しきれず。上位進出を逃し、メイン集団でレースを進めた雨乞竜己の14位がチーム最高位だった。

JBCF東日本ロードクラシック群馬2日目 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

2018シーズンのJプロツアー初参戦となったキナン。前日は序盤から積極的にレースを展開しながら、最終局面でわずかに及ばず。終盤に集団から抜け出した選手による勝負で、中島康晴の8位が最高だった。この日も中島のほか雨乞、山本元喜、中西健児、新城雄大の5選手が参戦。前日のレース内容と結果を踏まえ、中盤以降の動きを重視することを確認。1周6kmのコースは前半が下り、後半が上り基調。キナン勢は5選手ともコース、レース距離への適応はできていて、あとは逃げ、スプリント、どちらにも対応できるよう強い意識づけを行って本番へと臨むこととなった。

こうして始まったレースは、前日同様序盤から出入りの激しいものに。アタックが出ては集団が引き戻す流れが繰り返される。キナン勢は新城や中西が前をうかがう場面があったものの、先行するまでには至らない。ようやく明確な動きとなったのが9周回目。有力チームが逃げに選手を送り込む形になり、キナンからは再び中西が合流。6人が先行すると、さらに15人程度がメイン集団から追い上げて先頭へ。山本もこの中に入り、キナン勢は2人が前方へ。12周回目には5人の飛び出しに山本が反応。さらに追走グループが形成されると中西が入り、14周目までに先頭グループへジョイン。この段階で19人に膨らむと、メイン集団とのタイム差は3分以上の開きに。キナン勢は山本と中西での勝負を視野に入れることになった。

しかし、先頭グループに最大5人を送り込んだチームもあるなど、キナンにとっては数的不利な状況もいなめない。人数を多く残したチームを中心に優勝争いはサバイバル化し、ライバルチームが次々繰り出す仕掛けに山本と中西は消耗を強いられる。17周目には中西が、次の周回には山本が先頭グループから遅れ、前方で粘るもトップに追いつくには厳しい状況になってしまった。

メイン集団では、レースを振り出しに戻すべく後方待機をしていた中島と新城がコントロールを続けた。先頭に追いついた場合は雨乞でのスプリント勝負をねらいつつ、前のグループに選手を送り込めなかったチームと協力して集団コントロールを担う。やがて前方から中西と山本も集団へと戻り、残る力をプロトン牽引に費やした。だが、周回を追うごとに活性化する先頭グループまで追い上げは届かず。メイン集団は上位フィニッシュねらいに切り替えて終盤を走行。キナン勢は雨乞のスプリントに託し、1つでも上の順位を押さえることに集中した。

その結果、チーム最上位となった雨乞が14位でのフィニッシュ。その雨乞を引き上げた中島が45位で続いた。終盤はメイン集団のペースアップに力を使った山本、中西、新城の3人は1周回を残してバイクを降りている。

結果だけ見れば厳しいものとなったが、局面に応じた動き方やチームにとって有利となる展開の作り方など、課題がより明白となったことで次のレースへとつなげやすくなったあたりはポジティブに捉えてもよさそうだ。また、国内リーグを2レース走り、全体の傾向を把握できたことは、日本人選手主体で臨むうえで戦術や連携を図るための指標づくりにもなったといえる。

これをもって2日間の群馬シリーズは終了。今後は再びUCI(国際自転車競技連合)公認の国際レースメインのスケジュールへとシフトする。日本人メンバーのみで戦うJプロツアーで得た収穫と課題を、主戦場であるアジアのレースで生かしていくことになる。なお、チームとしての次戦は、5月4日から6日までのスリランカTカップ(UCIアジアツアー2.2)を予定している。

JBCF東日本ロードクラシック群馬大会 Day-2結果(132km)
1 アイラン・フェルナンデス(スペイン、マトリックスパワータグ) 3時間15分48秒
2 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) +0秒
3 鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)
4 安原大貴(マトリックスパワータグ)
5 入部正太朗(シマノレーシング) +1秒
6 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
14 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +4分23秒
45 中島康晴(KINAN Cycling Team) +5分0秒
DNF 山本元喜(KINAN Cycling Team)
DNF 中西健児(KINAN Cycling Team)
DNF 新城雄大(KINAN Cycling Team)

中西健児

中西健児のコメント
全体的に後手を踏んでしまったことが敗因。逃げにチームから選手を送り込むにしても、なかなか有利な展開を作り出せなかった。(山本)元喜さんのいた先頭グループに合流した時点で、追走で脚を使ってしまっていた。人数の多いチームが次々とアタックする状況で、ほとんどを元喜さんに対応してもらうような感じになってしまった。レース途中までは自分たちで逃げを作ろうと試みた場面もあったが、結果的に決まった逃げが、顔ぶれも含めて厳しいものになってしまった。
もっとクレバーに走ることも必要だと感じた。みんなで連携して、それぞれに頭を使って走ってはいるけれど、調子がよかったこともあってか目立つような動きに終始してしまった感がある。この先はUCIレースとJプロツアーと並行して走る。2週間後のJプロツアー宇都宮では今回のリベンジをしたいし、日本人選手だけでもこのチームが戦えることを示さなければならない。

中島康晴

中島康晴のコメント
序盤から中西と新城が積極的に動いてくれたおかげで、元喜や自分は脚をためながら走ることができていた。中盤以降に自分と元喜とで動くことをイメージしていたのに、自分が後ろに残ってしまったことがこの結果につながってしまったと思う。それまでのお膳立てを無駄にしてしまい、本当に申し訳ない。前方に多く人数を送り込めていれば、それぞれの役割を明確にして戦うことができていたと思う。
もう少し人数をかけて、畳みかけるような攻撃をしてもよかったかもしれない。逃げを試みつつ、もし捕まるようなら次の動きを…と意識しながら走っていたので、攻撃的な走りが控えめになってしまったところはあったように思える。チームとしての動きそのものはよかったので、結果的に優勝争いとなるグループに自分や雨乞といったスプリント勝負できる選手を乗せられなかったことが惜しいところだった。
日本のチームで、日本人選手が結果を出すことが大切。2週間後のJプロツアー宇都宮に限って言えば、昨年はクリテリウムで雨乞が2位に入っているし、今回の反省点を生かすためのレースにもなる。それがUCIレースでの走りにもつながるはずだし、よかったことと悪かったこととを選手間で話し合いながら、次の戦いに必ず反映させたい。

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「ヘルシースルメ」…子ども乗せ自転車の事故から守るチェック項目

自転車安全サポート委員会は、5月5日(日)「自転車の日」「子どもの日」を前に子ども乗せ自転車を事故から守るためのチェックシート「ヘルシースルメ」を作成、発表した。ママ自転車先生として知られる北方真起(きたかたまき)が全国のママと子どもに向けて、事故防止の5項目をまとめ、分かりやすいようにそれぞれの頭文字を並べて「ヘルシースルメ」とした。

2008年6月1日の道路交通法改正により、保護者が児童または幼児を自転車に同乗させる場合や13歳未満の子どもが自分で自転車を運転する際にヘルメットの着用に努めることが明言化されている。ところが義務化施行後8年を経た2016年の着用率調査でも、ヘルメット着用率はわずかに増加傾向ながら「必ず着用させている」子ども乗せ自転車利用者は44.5%にとどまっている。

同委員会の北方代表は、自らが自転車事故に遭った経験から、子育て期の保護者や未就学児など5000人を超える人に自転車安全利用の心得とルールを指導してきました。今後は、この子ども乗せ自転車を事故から守るためチェックシート「ヘルシースルメ」を使用して、全国の幼稚園・保育園・自治体などで自転車安全利用のための講座を開催。保護者が学べるもの、子どもたちが参加しながら楽しく学べるものなどを用意していくという。

5月13日(日)京都市の自転車マナーアップフェスタ 同委員会ブース
6月16日(土)さいたま市の保護者向け の自転車安全講習会にて当チェックシートを使用・配布 予定です。

「ヘルシースルメ」チェックシートの詳細

自転車安全サポート委員会ホームページ

▼自転車安全サポート委員会とは・・・
行政でも企業でもない、ママがママ・パパ・子どもなど家族とともに自転車の安全を考え、学ぶための会。自転車の事故は「知ること」で確実に減らすことができる。これまで豊島区、板橋区、さいたま市、大阪市、千葉県他で 自転車の安全利用に関する講座・講演などを積極的に開催。各自治体の自転車まちづくり施策や自転車イベントの企画、安全啓発に関する冊子・印刷物・WEB制作・保護者向けの市場調査なども行っている。

北方真起

北方真起(きたかたまき)プロフィール
自転車安全サポート委員会「じてサポ」代表・自転車安全利用コンサルタント
NPO法人自転車活用推進研究会理事・ Wa-Life Labo(わらいふラボ)代表
国土交通省、東京都、豊島区、さいたま市などの 自転車まちづくりや子ども子育てなどの委員や講師などを歴任。
メディア掲載実績多数。

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自転車活用推進計画案…国民から広く意見を求めるパブリックコメント募集中

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自転車活用推進計画案…国民から広く意見を求めるパブリックコメント募集中

国土交通省の自転車活用推進本部は4月27日から5月10日まで自転車活用推進計画案を公表し、国民から広く意見を求めるパブリックコメントを受け付けている。案を一読してコメントを送るチャンスなのでぜひ意見を送ろう。

2017年5月1日に施行された自転車活用推進法に基づき、自転車の活用推進に関する目標や実施すべき策を定める「自転車活用推進計画」が現在作成作業が進められている。自転車活用推進本部では、自転車専用道路の整備やシェアサイクルの普及促進などをどのように展開したらいいかという「自転車活用推進計画」を2018年夏までに策定することとしている。この計画の策定に向けて、有識者会議における検討とともに広く意見を募ろうというのが今回のパブリックコメント募集の意図。

意見募集の詳細については、電子政府の総合窓口(e-Gov)中「パブリックコメント(意見募集中案件一覧)」欄を参照のこと。
「自転車活用推進計画(案)」に関する意見募集について

自転車活用推進計画(案)に関するパブリックコメント実施(国土交通省)

自転車活用推進計画(案)=PDF形式

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写真家オリビエロ・トスカーニがジロ・デ・イタリアを撮影…父の遺志を継ぐ

まだ無名だったベネトンを世界的ブランドに押し上げたイタリアの写真家オリビエロ・トスカーニがジロ・デ・イタリアの開幕地であるイスラエルのエルサレムを訪問し、初めて自転車レースを撮影する。父のフェデーレはかつてジロ・デ・イタリアに帯同していたカメラマンで、ファウスト・コッピやジーノ・バルタリといった名選手と親交があった。

オリビエロの父であるフェデーレ・トスカーニ(左)とイタリアの伝説的自転車選手ファウスト・コッピ

「1950年代、ボクの父はジロ・デ・イタリアを追うカメラマンだった。コッピやバルタリと友だちだったようで、いつか父のように自転車レースに関わりたいと願っていた。それが現実となったよ。現代のコッピやバルタリを撮影したい」とトスカーニ。

エルサレムでは広告キャラバン隊に交じって、選手から沿道のファンのために働くスタッフらを撮影していくという。レースがイタリアに渡ったのちもアッシジ、トレント、ベナリアレアレ、ローマでジロ・デ・イタリアに合流する予定だという。

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