ティボー・ピノがブエルタ・ア・エスパーニャ初優勝…グランツールすべてで勝利

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月9日(日)、リベラデアリバ~ラゴスデコバドンガ間の178.2kmで第15ステージが行われ、グルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)が独走で初勝利。ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスと合わせて、グランツールと呼ばれる三大大会すべてで区間勝利した。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージで独走するティボー・ピノ © Luis Ángel Gómez

スペイン北部のラゴスデコバドンガ頂上にゴールする大会中盤の勝負どころ。
「すでに総合成績で遅れていたので、有力選手は追ってこないと確信していた」というピノが最後の上り坂、ゴールまで6kmの地点でアタックした。
「グランツールのすべてで勝つというモチベーションをもってゴールを目指した」とピノ。「追走選手に15秒の差をつければ今のコンディションなら逃げ切れると信じていた」

総合成績の上位選手の中からアスタナのミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア)が抜け出すが、ピノは28秒の差で逃げ切って大会初優勝。ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスでも区間勝利しているピノはグランツールのすべてで勝利した選手の仲間入りを果たした。
「ついになし遂げたよ。これはボクのキャリアの中でも意味があるものだ。レースはまだまだ厳しいステージが残るが、明日は休息日なので楽しみたい」(ピノ)

ゴールを目指してペースアップする有力選手ら。第15ステージ © Luis Ángel Gómez

区間2位はロペス。首位のサイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)は2秒後にゴール。総合2位アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)はさらに2秒遅れた。総合成績では区間3位のボーナスタイム4秒を稼いだサイモン・イェーツがバルベルデとの差を20秒から26秒に広げた。

「明日の休息日はその次に控えたタイムトライアルのことを考えたい。今年の総合優勝争いのキーとなるステージだと思う」とサイモン・イェーツ。

ティボー・ピノがブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージで優勝 © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

🇪🇸ブエルタ・ア・エスパーニャの特集サイト
⚫最新ニュースへ

マイケル・マシューズがモントリオール優勝…3日でワールドツアー2勝

グランプリシクリスト・ド・モントリールが9月9日にカナダ東部のモントリオールで開催され、サンウェブのマイケル・マシューズ(オーストラリア)がゴール勝負を制して初優勝した。同大会は最高峰のワールドツアー大会で、2日前の7日に同じカナダのケベックで同規模のレースが行われ、マシューズが勝利。同選手は3日の間にワールドツアー大会で2勝を挙げたことになる。

グランプリ・ケベックを制したマイケル・マシューズ © Brian Hodes/Cor Vos

2位はバーレーン・メリダのソニー・コルブレッリ(イタリア)、3位はBMCのグレッグ・バンアベルマート(ベルギー)。

「うわー! なんと言っていいか、本当に言葉がないよ。ボクはチームに感謝するしかない。とても難しいレースが続く今シーズンだけど、この日もボクをサポートしてくれたアシスト陣の働きはスゴかった。こんなに強いチームはほかにはないはずで、彼らに感謝する言葉が見つからない」とマシューズ。

⚫関連ニュース

マイケル・マシューズがカナダのグランプリ・ケベックで初優勝

⚫最新ニュースへ

サイモン・イェーツがステージを制し総合成績で首位を奪還

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月9日(土)、システィエルナ~レスプラエレス間の171kmで第14ステージが行われ、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)が総合優勝を争う有力集団のグループから残り1kmで抜け出し、2年ぶり2度目の区間優勝を果たした。

サイモン・イェーツがブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ優勝 © Luis Ángel Gómez

峠の頂上にゴールする過酷な山岳レース。首位のヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)は大きく遅れ、イェーツは2日前に手放した総合1位の赤いリーダージャージ、マイヨロホを再び手中にした。

5月のジロ・デ・イタリアでは大会の半分以上を首位堅持したが、終盤に大きく崩れたイェーツ。
「あのときと同じ選手で、同じ名前さ。でも今回は準備が違う。23日間の長丁場レースでは徐々に調子を上げていくのがいいんだ」と語る。しかし僅差でモビスターの強敵2選手がピッタリとマークしている。優勝争いはこれからが正念場だ。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ優勝 © Luis Ángel Gómez
総合1位に立ったサイモン・イェーツ。ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ優勝 © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

🇪🇸ブエルタ・ア・エスパーニャの特集サイト
⚫最新ニュースへ

前田佳代乃が全日本選手権女子スプリントで10連覇達成

自転車競技トラックレースにおける日本一を争う第87回全日本自転車競技選手権大会トラックレースが9月9日、静岡県の伊豆ベロドロームで開催され、男子スプリントで深谷知広(競輪選手)が優勝した。

前田佳代乃が女子スプリントで優勝 ©2018 JCF

前田佳代乃(中央)が女子スプリントで10連覇 ©2018 JCF

女子スプリントは前田佳代乃(京都府自転車競技連盟)が10連覇。女子オムニアムではジャカルタ・アジア競技大会で金メダルを獲得した梶原悠未(筑波大)が優勝した。

女子オムニアムで1位になった梶原悠未(先頭) ©2018 JCF
女子オムニアム優勝の梶原悠未(中央) ©2018 JCF
男子スプリントで優勝した深谷知広(左) ©2018 JCF
男子スプリントで1位になった深谷知広(中央) ©2018 JCF

⚫関連ニュース

ケイリンは渡辺一成、個人パーシュートは窪木一茂が全日本を制す

⚫最新ニュースへ

ケイリンは渡辺一成、個人パーシュートは窪木一茂が全日本を制す

自転車競技のトラックレースで日本一を争う第87回全日本自転車競技選手権大会トラックレースが9月8日に静岡県の伊豆ベロドロームで開幕し、男子ケイリンで渡辺一成(競輪選手)が優勝し、日本チャンピオンになった。男子4km個人パーシュートでは窪木一茂(ブリヂストンサイクリング)が日本記録を更新して優勝した。

男子4km個人パーシュートで1位になった窪木一茂 ©2018 JCF

男子4km個人パーシュートで優勝の窪木一茂 ©2018 JCF
男子ケイリンで1位になった渡辺一成 ©2018 JCF
男子ケイリンの渡辺一成(中央) ©2018 JCF

⚫関連ニュース

20回記念のツール・ド・熊野開幕…キナンが総合Vに向けてスタート

⚫最新ニュースへ

エウスカディのロドリゲスが初優勝…ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月7日(金)、カンダス~バリェデサベロ間の174.8kmで第13ステージが行われ、エウスカディバスクカントリーのオスカル・ロドリゲス(スペイン)がメジャー初優勝を果たした。

オスカル・ロドリゲスがブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ優勝 © Luis Ángel Gómez

ロドリゲスは序盤に形成された32人の第1集団に加わり、一度は先頭から遅れたものの残り1kmで先行していた2選手を逆転して、ゴールまで独走。チーム名の「エウスカディ」はバスク語で「バスク」という意味で、主催者推薦枠で初めて出場を果たした格下チーム。バスク地方は第17ステージで訪問するが、凱旋に先立って無名選手が思わぬ勝利を手に入れた。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージを走る有力集団 © Luis Ángel Gómez

この日は峠の頂上にゴールするレースで、集団がバラバラに。首位のヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)は4分18秒遅れたが、前日までの貯金があってその座をなんとか守った。有力選手ではモビスターのナイロ・キンタナ(コロンビア)がいい走りを見せ、総合4位から3位に浮上。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

🇪🇸ブエルタ・ア・エスパーニャの特集サイト
⚫最新ニュースへ