U23男子で日本勢の5選手は完走できず…世界選手権ロード

UCIロード世界選手権インスブルック・チロル大会は6日目となる9月28日(金)、男子U23カテゴリー(23歳未満)のロードレースが開催された。コースはクーフシュタインからスタートし、インスブルックの周回コースを4周回する179.5kmで合計獲得標高は2910m。52カ国から178名が出走した。

U23男子の日本代表チーム © 2018 JCF

ヨーロッパの強豪国にはすでにUCIプロチームで活躍する選手も多く含まれていて、非常にレベルの高いレースとなることが予想されていた。日本ナショナルチームは、U23アジアチャンピオンの山本大喜(キナンサイクリング)、U23全日本チャンピオンの石上優大(EQADS)、松田祥位(EQADS)、大前翔(慶應義塾大)、渡辺歩(GSCブラニャック)の5名でチームを編成し、好調な山本を軸に戦う作戦でスタートした。

世界選手権U23ロード © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

90kmのライン区間を終えて、スイスの1選手が先行する展開で周回コースへと入ったが、60km地点のグナーデンバルトの登りで渡辺が遅れてしまう。周回コースに入っても集団は常にハイペースを刻み、2周回目に入ると、大前、松田、石上もメイン集団から脱落。山本も懸命に食らいついていったが、周回コース終盤の道幅の狭い登坂区間で遅れ、渡辺が1周回完了時、山本と松田は2周回完了時に足切りとなった。石上と大前が3周回目に入ったが、大前は登坂区間で大きく遅れたために頂上でリタイア、石上も3周回完了時に規定のタイムリミット(先頭から15分経過)に達していなかったものの足切りとなった。石上は8月のツール・ド・ラブニールで落車し鎖骨骨折した経緯があり、万全とは言えないコンディションでの今大会出場だった。

メイン集団は2周回目の下りからアタックの攻防が始まり、3周回目の登坂区間では完全に集団は崩壊。最終周回の登坂区間で3名の先頭集団が形成され、下りに入るとマルク・ヒルシ(スイス)がアタックを仕掛け、圧倒的な下りのスキルを活かして一気に後続を振り切り、独走で優勝した。完走者は90名だった。

スイスのマルク・ヒルシがU23の世界チャンピオンに © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

浅田顕コーチのコメント
90㎞のライン区間と7㎞の峠を含むゴール周回を4周する非常に厳しい今回の山岳コースでは、山本を可能な限り最後までメイン集団に残すためにライン区間は渡辺と大前、登り区間では松田が山本の位置取りと牽引を受け持つことで30位以内を成績目標とした。8月の骨折以来の復帰戦となる石上は自力で動き、今できる最大の走りでゴールを目指した。
レースは全体的に速く純粋に登坂力がなければ残れない展開のなか、日本チームは早い段階で戦列から離れることになり、各周回での規定タイムオーバーにより全員が途中棄権となった。結果は本当に残念だが、これが山岳コースでの実力評価。真直ぐ受け止め来年の成長に繋げたい。レース自体は1年を戦ってきた各国ライバル同士のぶつかり合いで、U23世界一を決めるに相応しい実力勝負の素晴らしいレース展開であった。

石上優大のコメント
完走できると思っていたが甘かった。(鎖骨骨折のため)自転車乗り始めて2週間ちょっと。やれることはやってきたが全然足りなかった。結果的にはケガの影響はいなめない。テーピングと強い痛み止めを飲んで、なんとかごまかしたが、練習できなかったのが響いてしまった。アンダー23はあと1年。もう時間はないと思っている。限られた時間のなかで、やれることをやって結果を出していきたい。

山本大喜のコメント
調子もよく、自分のできることをやりきったが、完全に力の差で遅れてしまった。ライン区間の登りでは脚があったが、周回コースの登りで絶対に集団に付いていこうと全力で走り、頂上で遅れかけてもなんとか付いていったが、その後、下り切ると集団は伸びきり、そこでちぎれてしまった。このままでは世界のトップとの差がどんどん大きくなってしまうため、ここをきっかけにして違う取り組みをしていかないといけない。自転車競技をやるからには、世界をめざすという目標でやっている。その目標が変わってしまうときは、やめるべきだと思っている。エリートカテゴリーでもしっかりと世界を目標にして走っていきたい。

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●世界選手権ロードの結果
9月23日(日) UCI女子チームタイムトライアル
9月23日(日) UCI男子チームタイムトライアル
9月24日(月) ジュニア女子個人タイムトライアル
9月24日(月) U23男子個人タイムトライアル
9月25日(火) ジュニア男子個人タイムトライアル
9月25日(火) エリート女子個人タイムトライアル
9月26日(水) エリート男子個人タイムトライアル
9月27日(木) ジュニア女子ロードレース
9月27日(木) ジュニア男子ロードレース
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9月29日(土) エリート女子ロードレース
9月30日(日) エリート男子ロードレース

サンウェブがサーベロと契約…トム・デュムランが動画に出演

ドイツ登録の自転車ロードチーム「サンウェブ」と、カナダ発祥の自転車レーシングバイクメーカー「サーベロ」が2019シーズンのパートナーシップ契約を締結した。契約は2019年1月1日から。サンウェブチームは男子・女子、そして育成チームを含めてサーベロを使用することになった。

サーベロとの契約を報じたプロモーションビデオ。トム・デュムランがどんな役どころで登場するのか見どころ

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前年覇者トム・デュムランがジロ・デ・イタリア初日の個人タイムトライアル優勝

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2019版カレンダー「伝説の自転車レースII」…かつての米国ステージレースを収録

2019版カレンダー「伝説の自転車レースII」がモーターマガジン・ウェブショップで発売を開始した。収録されている写真はは1986-87年のCoors BICYCLE CLASSIC(クアーズバイシクルクラシック)。フィルムフォトをデジタルリマスタリングして完全復刻した。当時のミヤタ自転車・レーシングカレンダーや、自転車専門誌バイシクルクラブなどでも未発表のシーンや、フィルム版オリジナルよりも鮮やかな画質が楽しめる。

2019版カレンダー「伝説の自転車レースII」

2018版に続く発売。2019版は前回と同じ画像メインの写真集型と、スケジュール機能のあるバージョンの2種類がある。どちらも判型はA3ノビ。ダンボール箱梱包で届けられる。

価格は1部2268円+送料。2部以上(異なる種類可)は送料無料なので共同購入がオトク。以下の直販サイトで購入できる。

●モーターマガジン・ウェブショップ

2019版カレンダー「伝説の自転車レースII」の中ページ

スケジュール機能のあるバージョン

スケジュール機能のあるバージョン

●写真家紹介
松本賢/MazKen (まつけん)
1958年生まれ。大学在学中より自転車競技専門誌のカメラマンとしてプロの世界へ。現在までクルマ雑誌をメインに、近年は建築インテリア・大小機械モノを撮影。雑誌連載や著作も手がけている。JAGDA会員

アレハンドロ・バルベルデが世界チャンピオン…7度目の表彰台で初めて中央に

オーストリアのチロル地方にあるインスブルックで開催されてきた世界選手権ロードは最終日となる9月30日、エリート男子ロードが行われ、38歳のアレハンドロ・バルベルデが4人のゴール勝負を制して初優勝。2位はフランスのロマン・バルデ、3位はカナダのマイケル・ウッズ、4位はオランダのトム・デュムラン。

アレハンドロ・バルベルデが7度目の表彰台にして初めてど真ん中に © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

バルベルデはこれまでの世界選手権で2003年と2005年に2位、2006・2012・2013・2014年に3位と6回も表彰台に上りながら世界チャンピオンの称号である5色の虹色ジャージ「アルカンシエル」まであと一歩だった。最終周回の激坂でバルデとウッズとともに抜け出したバルベルデは、ゴール手前でデュムランに追いつかれ、4人のゴールスプリント勝負となったが、この中では最も爆発力を持つバルベルデがトップフィニッシュした。

世界選手権エリート男子ロード © Dario Belingheri/BettiniPhoto

これまでの最年長優勝者は38歳8カ月29日のヨープ・ズートメルク(オランダ)で、38歳5カ月10日のバルベルデは歴代2位。大会4連覇を目指したスロベニアのペテル・サガンはレース中盤に遅れてリタイア。日本から唯一参加の中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)は途中リタイア。

ベガールステイク・ラエンゲン(先頭)とキャスパー・アスグリーンが序盤から終盤までトップを激走 © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto
世界選手権エリート男子ロード © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

「世界選手権とツール・ド・フランスで優勝することが夢だった。ツール・ド・フランスはうまくいかなかったが、ボクはついに世界チャンピオンになった。レースに勝った後に叫んだのは初めてじゃないけど、虹色のジャージを手に入れることができなくて何度も落胆したので、これまでで一番感情的になってしまった」とバルベルデ。
「気象状況、チーム戦略、レース展開。すべて私にとって絶好のものとなり、今日の夢を実現する要因になった。チロルの幻想的な群衆もモチベーションとなった。大勢の熱狂的な観客のなかで走るのは本当に感動的だった」

世界選手権エリート男子ロード © Dario Belingheri/BettiniPhoto

「2番手か3番手の位置でスプリントを始めたが、もう後続のことを気にしていたらこの勝負には勝てないと割り切った。トム・デュムランが追いついてきて、これで4人になったと思ったとき、このなかの1人はメダルを獲得できないと思った。残り350mからスプリントを始めたけど、それはボクにとって完ぺきな距離だった」

「これまでの世界チャンピオンのなかで2番目に年長者だとはあとで聞いたが、年長サイクリストだって勝つことができることを意味する。秋のイルロンバルディアがアルカンシエルを着用する最初のレースになると思う」

左からロマン・バルデ、アレハンドロ・バルベルデ、マイケル・ウッズが最後の坂を登る © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto
アレハンドロ・バルベルデが4人のゴール勝負を制した。右が2位ロマン・バルデ、左が3位マイケル・ウッズ、背後に4位トム・デュムラン © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto
アルカンシエルを着たアレハンドロ・バルベルデを中央に左が2位ロマン・バルデ、右が3位マイケル・ウッズ © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

日本選手の成績
●エリート男子ロード
中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)途中棄権
●エリート女子ロード
与那嶺恵理(ウィグル・ハイ5)79位
金子広美(イナーメ信濃山形)途中棄権
唐見実世子(弱虫ペダルサイクリング)途中棄権
●U23男子ロード
石上優大(EQADS)途中棄権
大前翔(慶應義塾大)途中棄権
山本大喜(キナンサイクリング)途中棄権
松田祥位(EQADS)途中棄権
渡辺歩(GSCブラニャック)途中棄権
●ジュニア男子ロード
小野寺慶(ブラウ・ブリッツェン)51位
日野泰静(愛媛・松山城南高)途中棄権
馬越裕之(奈良・榛生昇陽高)途中棄権
福田圭晃(神奈川・横浜高)途中棄権
香山飛龍(神奈川・横浜高)途中棄権
●ジュニア女子ロード
川口うらら(兵庫・龍野高)23位
中冨尚子(京都産業大)87位
●エリート女子タイムトライアル
与那嶺恵理(ウィグル・ハイ5)29位
●U23男子タイムトライアル
松田祥位(EQADS)47位
山本大喜(キナンサイクリング)49位
●ジュニア男子タイムトライアル
日野泰静(愛媛・松山城南高)58位
馬越裕之(奈良・榛生昇陽高)61位

4連覇はならなかったペテル・サガンがアレハンドロ・バルベルデを祝福 © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

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●世界選手権ロードの結果
9月23日(日) UCI女子チームタイムトライアル
9月23日(日) UCI男子チームタイムトライアル
9月24日(月) ジュニア女子個人タイムトライアル
9月24日(月) U23男子個人タイムトライアル
9月25日(火) ジュニア男子個人タイムトライアル
9月25日(火) エリート女子個人タイムトライアル
9月26日(水) エリート男子個人タイムトライアル
9月27日(木) ジュニア女子ロードレース
9月27日(木) ジュニア男子ロードレース
9月28日(金) U23男子ロードレース
9月29日(土) エリート女子ロードレース
9月30日(日) エリート男子ロードレース

美しいチロル地方を走る © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

キナンのトマ・ルバがツール・ド・バニュワンギ・イジェンで個人総合3位

インドネシア東ジャワ州を舞台に開催されてきたインターナショナル・ツール・ド・バニュワンギ(International Tour de Banyuwangi Ijen、UCIアジアツアー2.2)は、9月29日に4日間の戦いを終了。キナンサイクリングは最終の第4ステージでトマ・ルバがステージ3位に入り、個人総合でも3位フィニッシュ。個人総合5位でスタートした山本元喜が順位をキープしたほか、大会後半に猛追したサルバドール・グアルディオラも同9位。総合トップ10に3人を送り込み、チーム力をアピールした。

ツール・ド・バニュワンギ・イジェン総合優勝のベンジャミン・ダイボールを中央に左が2位ジェシー・イワート、右が3位トマ・ルバ ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

26日に開幕した総距離599kmのレースは、山頂フィニッシュだった第1ステージでルバが4位、山本が6位。続く第2ステージは、グアルディオラが8位に入り、いい流れで前半戦を終えた。前日の第3ステージでは、勝負どころと見られた激坂区間で5選手が次々とアタックを決める奇襲攻撃に成功。ルバと山本がそれぞれ個人総合順位を上げ、3位と5位につけた。

そしていよいよ大会はフィナーレを迎えた。最後を飾るのは、この地域のシンボルでもある秀峰イジェン山のヒルクライム。鋼青色の炎で知られるこの山の頂上にフィニッシュラインが敷かれ、選手たちの登坂力を試す。特に2018年は最終日にこの区間が設けられたこともあり、総合成績を決定づけるものと予想されてきた。

127.2kmのステージ全体では、スタート以降しばらくは平坦が続き、残り30kmを切ってから山岳区間へ。4級山岳ジャンベサリ(Jambesari)、3級山岳カリベンド(Kalibendo)を続けて越え、そのままイジェン山へと入る。登坂距離6.3kmで、平均勾配13%の上りは、登坂に入ってすぐに急坂が訪れる。中腹で最大の22%、その後も20%前後の激坂が立ちはだかるばかりか、路面が滑りやすいのも特徴。レース終盤に3つのカテゴリー山岳が連続するコースレイアウトだが、緩急さまざまな勾配がフィニッシュまで続いていくイメージだ。

キナンは、このステージに総合での逆転をかける。首位と3位のルバとの総合タイム差は2分58秒。難所のイジェン山での走り次第では、逆転は大いに可能だ。

レースはアクチュアルスタートとともにアタックがかかり、やがて7選手が逃げグループを形成。序盤はコース幅が狭いことを生かして、リーダーチームのセントジョージコンチネンタルが7人以上の逃げを封じ、プロトンのコントロールを開始。キナン勢5人はその背後につけ、終盤の勝負どころに備える。

逃げグループとメイン集団とは、最大で約6分差まで拡大。この中に個人総合で上位に位置する選手が含まれ、集団はその差を慎重にコントロールする必要があった。

終盤の山岳区間に入った時点でタイム差は約4分。4級山岳ジャンベサリまではセントジョージコンチネンタルが牽引した集団は、3級山岳カリベンドから新城雄大がペースアップを担う。新城の強力な引きによって、集団の人数が絞り込まれていく。カリベンドを越え、イジェン山へ向かうタイミングでさらにキナン勢がレースを動かす。まずアタックを仕掛けたのはグアルディオラ。これはセントジョージコンチネンタル勢のチェックにあうが、有力選手たちの争いを活性化させるきっかけとなった。

いよいよ勝負は大会の華であるイジェン山へ。長く続く激坂に各選手の登坂力と消耗度の差がそのまま反映される。1人、また1人と遅れていき、クライマーによる本格勝負の様相になると、ここまで個人総合2位につけていたベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル)が抜け出し、ルバと前日ステージ優勝したジェシー・イワート(オーストラリア、チームサプラサイクリング)が追う形となる。序盤からの逃げメンバーも数人が先頭付近で粘っていたが、クライマーとの勢いの差は歴然。少しずつリードを広げていくダイボールがトップに立ち、ルバとイワートによる2位争いへと変わっていった。

イジェン山で独走に持ち込んだダイボールが後続に1分近いタイム差をつけて、今大会のクイーンステージを制覇。2位争いはフィニッシュを目前にイワートが抜け出し、ルバはダイボールから1分4秒差のステージ3位とした。

さらに後ろでも熾烈なステージ上位争い。山岳アシストを務めたマルコス・ガルシアが4位で走り切り、グアルディオラも6位。個人総合成績がかかる山本も9位に入り、キナン勢は4選手がトップ10圏内でステージを終えた。

このステージの結果によって、総合上位陣にシャッフルが発生。ルバは順位を保ち個人総合3位で表彰台の一角を確保。山本も同様にスタート時の個人総合5位をキープ。変動が起きた中で、ここ数ステージで好走を見せてきたグアルディオラが9位に浮上。キナン勢が総合トップ10に3人を送り込んだ。これにより、UCIポイント44点を加算することに成功している。個人総合優勝はダイボールだった。

このほかキナンは、各ステージのチーム内上位3選手のタイム合算で競うチーム総合で2位、山岳賞ではルバが3位となり、それぞれ総合表彰台へと上がった。

これらをもってアジア屈指の山岳ステージレースである大会が終了。キナンとしても、9月中旬から始まったインドネシア遠征が終了。今回のテーマであった、UCIポイントの獲得と総合上位進出は今大会で果たすことができ、一定の成果を残して遠征を終える。

インターナショナル・ツール・ド・バニュワンギ・イジェン第4ステージ(127.2km)結果
1 ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) 3時間49分44秒
2 ジェシー・イワート(オーストラリア、チームサプラサイクリング) +47秒
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)+1分4秒
4 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +4分6秒
5 マルセロ・フェリペ(フィリピン、セブンイレブン・クリックロードバイクフィリピンズ)
6 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +4分9秒
9 山本元喜(KINAN Cycling Team) +5分20秒
29 新城雄大(KINAN Cycling Team) +14分3秒

個人総合時間賞
1 ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) 15時間8分7秒
2 ジェシー・イワート(オーストラリア、チームサプラサイクリング) +58秒
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +1分14秒
4 マーカス・クレイ(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) +5分38秒
5 山本元喜(KINAN Cycling Team) +6分47秒
6 マリオ・フォイト(ドイツ、チームサプラサイクリング) +10分23秒
9 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +14分14秒
16 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +17分17秒
34 新城雄大(KINAN Cycling Team) +28分5秒

ポイント賞
1 ジャマリディン・ノウアルディアント(インドネシア、PGNロードサイクリング) 24pts
8 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 14pts
12 山本元喜(KINAN Cycling Team) 9pts
13 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 8pts
24 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 3pts

山岳賞
1 ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) 33pts
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 22pts
5 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 12pts
10 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 8pts
12 山本元喜(KINAN Cycling Team) 6pts

チーム総合
1 セントジョージコンチネンタル 45時間40分13秒
2 KINAN Cycling Team +2分26秒

山本元喜

山本元喜のコメント
チームオーダー通りにレースを運ぶことができ、特に山岳に入ってからの(新城)雄大の素晴らしいアシストによって、自分が想定していた以上に重要な局面まで脚を温存して走ることができた。その甲斐あって、総合成績の維持ができた。順位アップこそならなかったが、結果としてUCIポイントの獲得につなげられたのはよかった。
インドネシア遠征を通して、スプリントにトライするといった新たな試みもできて、山岳での走りも含めて自らの可能性が広がっている実感がある。調子も上がっているので、残るシーズンもコンスタントにUCIポイントを獲得しながら、持ち味を生かしていきたい。

トマ・ルバ

トマ・ルバのコメント
今日の結果そのものには驚いていない。山岳で全力を尽くし、実力のある上位2選手とよい勝負ができたと思う。大会初日のミスが最終的な結果に直結したように感じている。ただ、その後もトライを続け、第3ステージでの攻撃や今日の山岳に挑むことができた。今後もレースが控えているので、コンディションを整えて本番を迎えたい。

世界選手権エリート男子ロード出走リスト

オーストリアのチロル地方にあるインスブルックで開催されている世界選手権ロードは最終日となる9月30日、エリート男子ロードが開催される。総距離258.5km、競技距離252.9。獲得標高は4670m。

インスブルック市の中心街を走るロードコース © Dario Belingheri/BettiniPhoto
地元オーストリアのベルンハルト・アイゼル(左)と2002年の世界王者マリオ・チポッリーニ(イタリア)がトレーニング © Innsbruck-Tirol 2018 / Jan Hetfleisch

エリート男子はクーフシュタインをスタートして84.7kmを走り、インスブルックの周回コースへ。1周23.8kmのショートラップを6周し、最後の7周目は31kmのロングラップを走ってゴールする。ショートラップにも上り坂があるが、最後のロングラップはさらに1つの激坂が加わるので、2つの上りがキーポイントとなる。

エリート男子ロードの出走リスト。クリックすると拡大します
世界選手権ロードの周回コース部分。ジュニア男子はショートラップ2周、U23は4周、女子は3周、エリート男子はショートラップを6周し、最後にロングラップを1周する

世界選手権エリート男子ロードの周回コース部分

世界選手権エリート男子ロード、大回りとなる最終周回に登場する28%の激坂。事前に走ったアマチュアサイクリストイベントでは1人も上れなかったとのこと。© Innsbruck-Tirol2018 / Jan Hetfleisch

世界選手権ロードの周回コース高低表。エリート男子はショートラップを6周し、最後にロングラップを1周する

全カテゴリーで使用するショートラップと、エリート男子のみ使用するロングラップの高低表

日本選手の成績
●エリート男子ロード
中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)
●エリート女子ロード
与那嶺恵理(ウィグル・ハイ5)79位
金子広美(イナーメ信濃山形)途中棄権
唐見実世子(弱虫ペダルサイクリング)途中棄権
●U23男子ロード
石上優大(EQADS)途中棄権
大前翔(慶應義塾大)途中棄権
山本大喜(キナンサイクリング)途中棄権
松田祥位(EQADS)途中棄権
渡辺歩(GSCブラニャック)途中棄権
●ジュニア男子ロード
小野寺慶(ブラウ・ブリッツェン)51位
日野泰静(愛媛・松山城南高)途中棄権
馬越裕之(奈良・榛生昇陽高)途中棄権
福田圭晃(神奈川・横浜高)途中棄権
香山飛龍(神奈川・横浜高)途中棄権
●ジュニア女子ロード
川口うらら(兵庫・龍野高)23位
中冨尚子(京都産業大)87位
●エリート女子タイムトライアル
与那嶺恵理(ウィグル・ハイ5)29位
●U23男子タイムトライアル
松田祥位(EQADS)47位
山本大喜(キナンサイクリング)49位
●ジュニア男子タイムトライアル
日野泰静(愛媛・松山城南高)58位
馬越裕之(奈良・榛生昇陽高)61位

●エリート男子ロードのインタラクティブコースマップ
●世界選手権ロード関連ニュースまとめサイト

●世界選手権ロード
9月23日(日)10:10 – 12:05 UCI女子チームタイムトライアル
9月23日(日)14:40 – 17:05 UCI男子チームタイムトライアル
9月24日(月)10:10 – 11:55 ジュニア女子個人タイムトライアル
9月24日(月)14:40 – 16:50 U23男子個人タイムトライアル
9月25日(火)10:10 – 12:40 ジュニア男子個人タイムトライアル
9月25日(火)14:40 – 16:50 エリート女子個人タイムトライアル
9月26日(水)14:10 – 17:10 エリート男子個人タイムトライアル
9月27日(木)09:10 – 11:15 ジュニア女子ロードレース
9月27日(木)14:40 – 18:15 ジュニア男子ロードレース
9月28日(金)12:10 – 16:50 U23男子ロードレース
9月29日(土)12:00 – 17:00 エリート女子ロードレース
9月30日(日)09:40 – 16:40 エリート男子ロードレース
日本との時差は7時間。上記の現地時間に7時間をプラスしてください。
(例=現地の16:40は日本の23:40)