全日本選手権エリート女子ロードで与那嶺恵理が3連覇…U23は中井彩子

第87回全日本自転車競技選手権大会ロードレースが6月22日に島根県益田市で開幕し、女子エリートで与那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)が3連覇を達成。女子U23は中井彩子(鹿屋体育大)が優勝した。

全日本選手権エリート女子ロードを制した与那嶺恵理 © 2018 JCF

14.2kmのコースを9周する128kmで行われた女子エリート。4周目に与那嶺がアタックすると金子広美(イナーメ信濃山形)と牧瀬翼(マースランドステル)の3人が先行。萩原麻由子(アレ・チポッリーニ)、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)らの集団は2分以上後方となり、勝負は先行する3人に絞られた。残り3周の上りで牧瀬が遅れ、その後に金子も遅れ、与那嶺が独走で残り2周へ。最終的には2位以下に3分の差をつけてフィニッシュし、女子エリート3連覇を達成した。

全日本選手権エリート女子ロード優勝の与那嶺恵理(中央)。左は2位金子広美、右は3位牧瀬翼 © 2018 JCF

中井彩子が全日本選手権U23女子ロードで優勝 © 2018 JCF

7周99kmで行われた女子U23。序盤から梶原悠未(筑波大)と池上あかり(福岡県自転車競技連盟)の2人が逃げ、後続に2分の差をつける。5周目に下山美寿々(早稲田大)、菅原朱音(八戸大)、中井が追走して追いつき、池上が遅れて新たに4人の先頭集団が形成された。最終周回の上りで下山がアタックを繰り返すと菅原が遅れて3人に。その後も下山と中井がアタックするが決定的な動きにはならず、最後のスプリント勝負へ。残り300mから抜け出した中井が先頭でフィニッシュし、女子U23優勝を決めた。
全日本選手権U23女子ロード優勝の中井彩子(中央)。左が2位下山美寿々、右が3位梶原悠未 © 2018 JCF

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JALがロードバイクを受託手荷物として荷室搭載する専用ボックスを開発

日本航空が自転車輸送用の受託手荷物専用ボックス「SBCON=エスビーコン」を、せとうち観光推進機構、S-WORKSとともに開発。国内線ツアーに参加したサイクリストのロードバイクを受託手荷物として機内の荷物室に搭載するサービスを2018年8月に開始する。今後ますます盛んになることが予想されるサイクルツーリズムのニーズに応える試みで、今後は個人利用者にも利用できるように準備を進めていく。

樹脂製段ボールの重厚なボックスは単体で十数kgと重いため、宅配には適さないが集合場所となる空港に配備。利用者は空港まで自転車で走っていくか、クルマで運搬するなどでアクセス。前輪を外すだけでボックス内にものの数分で収容できるという。現在はさまざまな施策を検討中の段階だが、2018年8月には羽田空港発の国内線を利用した「しまなみ海道モニターツアー」を3日間の日程で開催したいという。ツアー代金は未定。

ボックスは機体下部の荷物室にフィットする形状をしている

ロードバイクならディスクホイールにも対応。MTBは現在のところ収納できないという

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2日間で伊豆半島13市町村を走るサイクリングイベントが11月17、18日開催

「伊豆半島1周サイクリング2018」が11月17日(土)、18日(日)に開催されることになり、6月22日(金)よりエントリーを開始する。2日間で伊豆半島を1周するサイクリングイベントで、2018年で5回目の開催となる。大会アンバサダーは、元五輪代表でサイクリングプランナーの田代恭崇さん、プロロードレーサーの西加南子。申し込み締め切りは10月26日(金)。

海と山が織りなす伊豆半島1周の本格コース

走行距離210km、獲得標高3836mの走り応えのあるコースを2日間をかけて走るコースで、スタート会場は4カ所から選択できる。初心者サイクリストでも参加しやすい「伊豆ワンウェイコース」も2コースある。計10カ所あるエイドステーションでは伊豆半島各市町が土地の名物・特産品をふるまう予定。2018年から「ツール・ド・ニッポン」シリーズのひとつとして開催される。

伊豆半島1周に伊豆の絶景スポットがオールインワン


伊豆半島1周サイクリング2018 
■開催日:2018年11月17日(土)、18日(日)
■会場:伊豆高原駅、日本サイクルスポーツセンター、サイクルステーション静浦東、道の駅くるら戸田、まどが浜海遊公園、河津桜観光交流館
■種目:サイクリング 定員:1000人
■主催:美しい伊豆創造センター、ルーツ・スポーツ・ジャパン 
■事務局:ツール・ド・ニッポン事務局(ルーツ・スポーツ・ジャパン内)
伊豆半島1周サイクリング2018の公式サイト

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ジロ・デ・イタリアの「ライドグリーン」活動でゴミの9割をリサイクル

2018年5月に開催された第101回ジロ・デ・イタリアは国内で開催された18ステージで75トンの資源ゴミを回収し、全体の9割のリサイクルに成功した。大会は「ライドグリーン」プロジェクトと題して、3年前から資源ゴミ回収活動を行っている。

補給地点には選手がゴミを捨てていいエリアを設定 © Fabio Ferrari – LaPresse

各ステージのスタートやゴールの会場には「生ゴミ、紙、プラスチック、瓶、分別不能」の5つのゴミ箱が設置され、来場者に分別回収をうながした。それぞれの町ごとにリサイクル率を集計し、高い回収率を記録した自治体を表彰するなどの企画を展開した。

スタートやゴールには分別ゴミ箱が設置された © LaPresse – Spada

オーガニック飲料を新発売したレッドブルがライドグリーンプロジェクトを支援した

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USTロードチューブレスホイールに新たなカーボンリムモデルが登場

アメアスポーツジャパンの取り扱うMAVIC(マビック)が幅広いシチュエーション、スピードで効率のいい走りを可能にするコスミックプロカーボンUSTを新たに2019年モデルとして発売する。

コスミックプロカーボンUST(フロント)

2017年にデビューしたUSTロードチューブレス、コスミックプロカーボンSL USTと同じリムを採用するモデル。日本
国内では先行してツール・ド・フランスモデルが発売となり、9月以降に通常モデルの発売を予定している。ツール・ド・フランスモデルにつきましては、近日中に告知予定。

コスミックプロカーボンUSTはリムブレーキタイプ、ディスクブレーキタイプともに24万円(税別)。

コスミックプロカーボンUST(ロヤ)

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全日本選手権ロードにキナン勢はエリート5選手、U23に2選手が参戦

2018年のロードレース日本チャンピオンを決める全日本選手権ロードレースが島根県益田市で6月22日から24日までの日程で開催され、キナンサイクリングは7選手が参戦する。

全日本選手権ロードに出場するキナンチームのメンバー

23日に行われる男子アンダー23には、前週のタイムトライアルを制した山本元喜が塚本一樹とともに出場。ロードレースではアジアチャンピオンの山本大だが、さらなるタイトル獲得を目指し、タイムトライアルに続く2枚目の日本チャンピオンジャージ獲得をねらう。

大会最終種目として行われる24日の男子エリートには山本元喜、中西健児、雨乞竜己、中島康晴、新城雄大の5選手が出走。前週にタイムトライアルを走った山本元以外の4人は、6月16日にKINAN AACA CUPを走り、それぞれに順調な調整ぶりをアピール。しっかりとコンディションを整え、サバイバル必至のレースへと挑む。

大会は1周14.2kmのサーキットコースを舞台とし、カテゴリーごとに周回数・距離を変動させ、それぞれで日本の頂点をかけて競う。サーキットコースは前半を北東へ、後半を南西へと行き来し、周回前半には長い上りが登場。最大で6%近い勾配が選手たちの脚を試す。さらに周回の中間地点を目前に、「牛の壁」と呼ばれる勾配3.1%の登坂区間が待ち受ける。距離は500mと短いものの、レース本番ではポイントとなることが考えられる。周回後半は下りからの平坦基調。フィニッシュが設けられるコントロールライン手前は緩やかに上っているものの、難易度はそれほど高くないものと見られる。

レース距離は男子エリートが15周回・213.0km、男子アンダー23が11周回・156.0kmに設定されている。

全日本選手権自転車競技大会ロードレース
6月23日 12:00~ 男子アンダー23 14.2km×11周回 156.0km
6月24日 9:00~ 男子エリート 14.2km×15周回 213.0km

大会情報(日本自転車競技連盟公式ウェブサイト内)

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