NIPPO・ヴィーニファンティーニのチームプレゼンテーションがイタリア・アブルッツォ州のキエーティにあるマッルチーノ劇場で1月13日に開催された。アブルッツォ州はチームのメインスポンサーであるヴィーニファンティーニ(ファルネーゼヴィーニ社)や2018年からメインスポンサーに加わった精肉加工メーカーであるヨーロッパオヴィーニが本社を構えるチームにとって非常にゆかりの深い土地。当日は世界の舞台で活躍する地元のオリンピアン(体操、射撃など)や関係者、政治家、スポンサーなど多くのゲストで荘厳な劇場は埋め尽くされた。
最初にスピーチを行ったのはNIPPOの岩田裕美社長。2017年シーズンに日本で大活躍したマルコ・カノラのエピソードなどを披露。イタリアと日本が強力にタッグを組み、グローバルに活動するチームへ大きなエールを送った。
ファルネーゼヴィーニのヴァレンティーノ・ショッティやデローザのクリスティアーノ・デローザらスポンサー代表のあいさつに引き続いて、2018シーズンに所属する全選手が壇上で監督から紹介された。何人かの日本人選手にもマイクが向けられ、それぞれにイタリア語であいさつや抱負を語った。2017年に公式戦6勝という成績を挙げて今季キャプテンを務めるカノラに続いて、最後にダミアーノ・クネゴが紹介された。2018年での引退を表明しているクネゴには、これまでの素晴らしいキャリアのハイライトとなるビデオをサプライズ上映する演出があり、驚きとともに目に涙を浮かべながらの登壇となった。
●NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ
イタリア籍UCIプロコンチネンタルチーム。所属19選手(うち日本選手7)。日本との共同チームという世界でも珍しい運営スタイルをコンセプトに、世界各国のトップレースに出場する。多くの勝利をめざしながら若い選手の育成や日本とヨーロッパの自転車競技界との橋渡しも担い、また日本自転車競技連盟承認、東京オリンピックへ向けた橋本聖子日本自転車競技連盟会長が理事長を務める日本人選手強化プロジェクト「ジャパンプロサイクリング」と連携。日本自転車競技界の中核を担う有力選手が活躍する。
コメントを投稿するにはログインしてください。