2025ミラノ〜サンレモにポガチャル、フィリプセン、ファンデルプール

イタリアに春を告げるレースとして知られるミラノ〜サンレモが3月22日に開催され、前年の覇者ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)らをはじめ、タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)、フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)、マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)らが参戦する。

2025ミラノ〜サンレモに出場するポガチャル ©LaPresse

最も注目されるポガチャルは、クラシックレース完全制覇をするためのまだ勝っていない2つのモニュメントの1つであるこのミラノ〜サンレモを勝ち取りたいと繰り返し表明している。過去3年間、ポガチャルは着実に進歩を示し、2022年には5位、2023年には4位、2024年には初めて表彰台に上がり、フィリプセンとマイケル・マシューズの後ろに位置した。

2024ミラノ〜サンレモを制したフィリプセン(中央) ©LaPresse

フィリプセンは、2023年の勝者ファンデルプールを擁するアルペシン・ドゥクーニンクでナンバーカード1番を着用してスタートする。ガンナとリドル・トレックのジョナタン・ミラン(イタリア)は、ティレーノ〜アドリアティコで際立ったパフォーマンスを見せた選手。リドル・トレックのスプリンターであるマッズ・ピーダスン(デンマーク)とリーダーシップを分担する。

注目すべき好調なライダーにはトーマス・ピドコック、ステファン・キュング、マグナス・コルトニールセン、マキシム・ファンギルス、オラフ・コーイなど。

2025ミラノ〜サンレモのコースプロフィール

これからの温泉トレンドはちょいズラし、進化型と体験型に

「BIGLOBE第16回みんなで選ぶ温泉大賞」が3月17日に行われ、東西の温泉番付が発表されたが、観光客が殺到する名湯から「ちょいズラし」、空き家再生などで「進化するニュー温泉地」、プラスアルファの魅力がある「体験型温泉宿」など、これからの温泉を楽しむヒントが温泉専門家から明かされた。

橋本マナミと藤原紀香

ビッグローブが主催する同賞は16回目の開催。コロナ禍はWEB発表で、報道陣を集めての記者発表は2019年以来6年ぶり。賞は日本を東西に分けて相撲番付風にしたもので、東の横綱は16年連続で群馬県の草津温泉。西の横綱は9年連続で大分県の別府温泉郷だった。

温泉宿ではこんな感じの浴衣を選ぶという橋本マナミ

「温泉ファンのみなさまに感謝したい。効能がいい湯治場として古くから病を治すことには定評があったが、観光地ではないので一時は低迷。湯畑などを作って盛り上げることに努力した。新幹線駅から遠いなどなかなか訪れることができないが、泊まらないといけないというメリットを活かして、ライトアップなどで楽しんでいただけるようにした」と草津温泉。

「市政100周年を迎えた昨年は賑わいを見せることができた。次の100年を見据えて新湯治ウェルネスなどを展開していきたい」と別府温泉。

着物姿の藤原紀香。対談する橋本マナミの浴衣と格を合わせて配慮した

旅館・ホテル部門は、2024年に続き、東は鬼怒川温泉あさや(栃木県)が、西は神戸みなと温泉 蓮(兵庫県)が横綱となった。

「7年連続で賞をいただき感激。創業137年目、温泉はあさやの自家源泉。192室全てに温泉を引いていて、肩こり・腰痛・膝の痛みに効能がある。予防医学として心の悩みも半分は解決してしまうと言われている」と鬼怒川温泉郷あさや。

「都会の中にある温泉宿。神戸空港からもタクシーで15分。大きな宿ではないが、手軽な日帰り温泉としてもみなさまの健康増進に寄与していきたい」と神戸みなと温泉 蓮。

同賞は、今まで訪れた中で一番よかった温泉地、温泉宿、その宿の満足度に関しての投票を実施したもの。今回の有効投票総数は1万860票。「被災で再開できていない温泉宿もあるので、そういったところも応援していきたい」とビッグローブ取締役執行役員の石井隆宏常務。

2025年温泉トレンドは? 温泉旅行スペシャリストが偏愛する温泉宿リスト

BIGLOBE旅行と温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリストの石井宏子、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗が共同で検討した「ちょいズラし穴場温泉」「進化するニュー温泉地」「体験型温泉宿」の3つのテーマに注目。

ちょいズラし穴場温泉

「いよいよ海外観光客4000万人の時代へ。混んでいるところに行くと疲れてしまうので、外国人観光客にまだ見つかっていないところがいい。たとえばおすすめは山形県にある肘折温泉。湯治場と朝市がポイントで、豪華さはないが昭和に戻ったようなローカルさがある。山形県の銀山温泉は予約が取れないが、ここなら取れる。来日中のメジャーリーガーもこんな温泉に行って楽しんでほしい」(鳥海)

水上温泉のひとつ、法師温泉の長寿館

「上越新幹線上毛高原駅や関越道水上インターからもほど近い水上温泉は18棟あって、リノベーションした旅館などがあり、料金が格安。肘折温泉は温まるいい温泉」(石井)

ビッグローブで同賞を担当したリアライズ事業本部西尾真由美によれば、「ちょいズラし」とは穴場温泉と説明。」有名温泉からちょっとだけ離れたところにある温泉がトレンドになる。混雑していなくてゆっくりできる。王道の温泉地にも劣らない泉質。地域の味も同じものが堪能できる」とメリットを語った。

進化するニュー温泉地

町を一つの宿としてとらえ、地域全体で楽しめるようにした温泉地に注目。空き家の再生で古民家をバーにしたり、夜も楽しめる、あるいは日中もおしゃれで楽しめるカフェなどが設定されているなどが魅力だという。ワーケーションできる宿もある。最近は必ずしも宿で夕食を取らない「泊食分離」が進んでいて、街に出て食べることもトレンドになるという。道後温泉、城崎温泉などがおすすめだ。

体験型温泉宿

ウェエルビーイング特別な体験ができる温泉宿に注目したい。神戸みなと温泉 蓮では健康増進プログラムがある。雪国文化を体験、土間クッキングができるRyugon(新潟県・六日町温泉)。お茶をスタイリッシュに入れてくれる和多屋別荘(佐賀県・嬉野温泉)。ブックホテルになっている松本十帖(長野県・浅間温泉)などがおすすめ。

ジョーゲンソンがパリ〜ニース2連覇…負傷リタイアのヴィンゲゴーの不運を晴らす

第83回パリ〜ニースは最終日となる3月16日、ニースを発着とする119.9kmで第8ステージが行われ、チームヴィスマ・リースアバイクのマッテオ・ジョーゲンソン(米国)が総合優勝した。ジョーゲンソンは第3ステージのチームタイムトライアルの結果で首位に。第4ステージでチームメートのヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)に首位を譲ったが、第5ステージでヴィンゲゴーが負傷して再び首位に。チームの組織力を活かして最後までその座を守った。

左からポイント賞ピーダスン、総合優勝ジョーゲンソン、新人賞リポヴィッツ、山岳賞ガシニャール ©A.S.O. Billy Ceusters

総合2位は1分15秒遅れでフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)。リポヴィッツは新人賞も獲得。最終ステージの優勝者はイネオス・グレナディアーズのマグナス・シェフィールド(米国)。

左から新人賞リポヴィッツ、ポイント賞ピーダスン、総合優勝ジョーゲンソン、山岳賞ガシニャール ©A.S.O. Billy Ceusters

ジュニアのチームメート、シェフィールドと戦えてよかった

「「私はとりわけ安堵している。かなりストレスが軽減された。今週のことを3カ月間考えていた。ここにやってきて全力を尽くしてそれがうまくいってよかった。コントロールできてよかった。本当にチームを祝福しなければならない」とジョーゲンソン。

「今週は信じられないほど素晴らしいサポートを受けた。今日はヨナス・ヴィンゲゴーがいないことで孤立してしまうことは分かっていたが、それ以外のステージは非常に強いチームだった。初日から全員がパワーを出した」

「本当に、本当に気持ちいい。このチームに所属できてとてもうれしい。パリ〜ニースで2年連続優勝したと言えるのは信じられない! マグナス・シェフィールドと戦えて本当によかった。私たちは同じジュニアチーム、ホットチューブサイクリングに所属していた。私は本当に彼を捕まえようと努力したけど、彼が勝つのを見てうれしく思った。彼はそれに値する。超クールだね。パリ〜ニースは米国のレースになりつつある!」

「昨日、ラ・ロジュ・デガルドで選手生活で初めて本当に寒さに苦しんだ。たぶん痩せすぎているのかもしれない。決して楽な1週間ではなかった。それぞれのステップにはそれなりの課題が伴った。毎日を1日のレースとして捉え、完走できてうれしい。 2024年よりも私が強くなっているかどうかは見ている人に判断してもらう」

パリ〜ニース第8ステージはマグナス・シェフィールドが優勝 ©A.S.O. Billy Ceusters
ジョーゲンソンが単独2位でゴールしてパリ〜ニース2連覇 ©A.S.O. Billy Ceusters
ジョーゲンソンがパリ〜ニース2連覇 ©A.S.O. Billy Ceusters

第83回パリ〜ニース日程
3月9日 第1ステージ ル・ペレ・アンイヴリーヌ〜ル・ペレ・アンイヴリーヌ 156.1km
3月10日 第2ステージ モンテソン〜ベルガルド 183.9km
3月11日 第3ステージ シルキュイ・ド・ヌヴェール・マニクール〜ヌヴェール 28.4km)チームタイムトライアル)
3月12日 第4ステージ ヴィシ〜ラ・ロジュ・デ・ガルド 163.4km
3月13日 第5ステージ サンジュスト・アンシュヴァレ〜ラ・コートサンタンドレ 203.3km
3月14日 第6ステージ サンジュスト・アンサンタルバン〜ベールレタン 209.8km
3月15日 第7ステージ ニース〜オロン 109.5km
3月16日 第8ステージ ニース〜ニース 119.9km
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22歳のアユソがティレーノ〜アドリアティコ総合優勝…次の目標はジロ・デ・イタリア

イタリア半島の西側に広がるティレニア海と東側のアドリア海を結ぶ7日間のステージレース、第60回ティレーノ〜アドリアティコは大会最終日となる3月16日、ポルト・ポテンザ・ピチェーナ〜サンベネデット・デル・トロント間の147kmで第ステージが行われ、UAEチームエミレーツ・XRGのフアン・アユソ(スペイン)が初の総合優勝を手中にした。

トライデント(三叉のやり)を獲得したアユソ ©Massimo Paolone/LaPresse

アユソは2024年の総合2位。初日から第6ステージまで首位を走ったイネオス・グレナディアーズのフィリッポ・ガンナ(イタリア)を第7ステージの独走勝利で逆転。紺碧のリーダージャージ、マリア・アッズーラを獲得し、最終日も守り切った。22歳のアユソは新人賞でも1位。

総合2位は35秒遅れでガンナ、総合3位は36秒遅れでバーレーン・ヴィクトリアスのアントニオ・ティベーリ(イタリア)。第7ステージの優勝はリドル・トレックのジョナタン・ミラン(イタリア)。今大会2勝目で、ポイント賞を獲得した。

2025ティレーノ~アドリアティコ第7ステージ ©Massimo Paolone/LaPresse

ジロ・デ・イタリアに向けてこれまでにない状況を体験できた

「このティレーノ〜アドリアティコは、精神的にも大きく成長できたと思う。なぜなら、これまで寒さや雨の経験があまりなかったので、このような日が何日かあるはずのジロ・デ・イタリアに向けてこれが必要だったからだ」とアユソ。

「辛い瞬間もあったが、他のライダーも苦しんでいるのを見ると、それは学びの道だと感じた。それを乗り越えて、昨日のステージに集中し続けなければならないことはわかっていた。チーム、特にジロ・デ・イタリアでも一緒に走ってくれるイサーク・デルトロには大きな助けがあったし、彼に恩返しをするためにまた彼と一緒にレースをしたいと思っている。今年はプレッシャーがかかってきて、それが気に入っている」

2025ティレーノ~アドリアティコ第7ステージ ©Massimo Paolone/LaPresse

2位は勝利ではないけど、最高のパフォーマンスだった…総合2位ガンナ

「2位は勝利ではないけど、私のキャリアの中で最高のパフォーマンスの1つとなった。私たちはチームとして素晴らしい仕事をした。仲間たちは表彰台に立つチャンスを与えてくれた。彼らはそれを信じてくれた。今日はスプリントの前にいくつかのアタックを試みたが、私の後ろに選手がいた。ミラノ〜サンレモでもうまくやりたいと思っている」とガンナ。

ミランがティレーノ~アドリアティコ第7ステージ優勝 ©LaPresse
総合優勝のアユソ、左が2位ガンナ、右が3位ティベーリ ©Fabio Ferrari/LaPresse

ティレーノ〜アドリアティコ日程
3月10日 第1ステージ リド・ディ・カマイオーレ 11.5km(個人タイムトライアル)
3月11日 第2ステージ カマイオーレ〜フォッローニカ 192km
3月12日 第3ステージ フォッローニカ〜コルフィオリート(フォリーニョ) 239km★★
3月13日 第4ステージ ノルチャ〜トラサッコ 190km★★★
3月14日 第5ステージ アスコリピチェノ〜ペルゴーラ 205km★
3月15日 第6ステージ カルトチェート〜フロンティニャーノ(ウッシータ) 163km★★★
3月16日 第7ステージ ポルト・ポテンザ・ピチェーナ〜サンベネデット・デル・トロント 147km
★は難易度
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距離短縮の第7ステージでジョーゲンソン首位死守【パリ〜ニース】

第83回パリ〜ニースは3月15日、悪天候で距離短縮の109.5kmに変更されたニース〜オロン間で第7ステージが行われ、チューダープロサイクリングチームのマイケル・ストーラー(オーストラリア)が優勝。チームヴィスマ・リースアバイクのマッテオ・ジョーゲンソン(米国)が首位の座を守った。

マイヨジョーヌ・エ・ブランを守ったジョーゲンソン ©A.S.O. Billy Ceusters

距離が短縮されたパリ〜ニース第7ステージは、15人の逃げ集団が最大3分10秒の差をつけた。2021年に同様の状況でブエルタ・ア・エスパーニャでステージ2勝を挙げているストーラーは、チームメイトのジュリアン・アラフィリップにサポートされ、パリ〜ニースで初優勝を果たした。

マイヨジョーヌ・エ・ブランを着用するジョーゲンソン ©A.S.O. Billy Ceusters

優勝候補のグループが1分遅れでゴールしたことにより、ストーラーは総合順位で13位から4位に順位を上げた。首位を守ったジョーゲンソンは総合2位フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)に37秒のアドバンテージをもって最終ステージに挑むことになった。

2025パリ〜ニース第7ステージ ©A.S.O. Billy Ceusters

チームメートのアラフィリップに感謝している

「勝ててよかった! とても寒かったけど、素晴らしい1日となった。2度の世界チャンピオン(チームメートのアラフィリップ)が逃げ集団で走るなんて、毎日あることではない。本当に感謝している」とストーラー。

「当初の計画では、実はジュリアンが逃げ切る予定だった。私としては、直感に従って行動し、マルコ・ハラーとともに、適切なタイミングで適切な場所にいた。私たちは堅実なグループで先頭に立っていた。そして、その溝を埋めるためにジュリアンがそこにいてくれたのは素晴らしいことだった。今日は無線を持っていなかったが、彼は稀に見る知性を持った選手だ。彼はチャンスを察知し、我々の勝利の鍵となった。この作品を完結することができて本当にうれしい。総合順位が上がったのもうれしいボーナスだが、ステージ優勝は本当に素晴らしい」

2025パリ〜ニース第7ステージを走るジョーゲンソン ©A.S.O. Billy Ceusters

最終ステージは緊張するが、すでに昨年経験している

「パリ〜ニースは決して終わらないということを私たちはよく知っている。最終日が終わるまでは! 今日のような日はいつもストレスがたまり、簡単ではない。昨日とはなんの関係もなかったとしても、状況は厳しかった」とジョーゲンソン。

「しかし、すべてはうまくいき、我々の知る限り、状況は制御下にあった。このリードは明日の勝利に十分だと思うが、同時に最終ステージがいかに緊張するものかも分かっている。同時に、この最後の段階をすでに経験していることは私にとって有利なことであり、私はこのことを自覚した上で自分自身を表現したい。そして自信がある」

2025パリ〜ニース第7ステージを走るマイケル・ストーラー ©A.S.O. Billy Ceusters
マイケル・ストーラーが2025パリ〜ニース第7ステージ優勝 ©A.S.O. Billy Ceusters

第83回パリ〜ニース日程
3月9日 第1ステージ ル・ペレ・アンイヴリーヌ〜ル・ペレ・アンイヴリーヌ 156.1km
3月10日 第2ステージ モンテソン〜ベルガルド 183.9km
3月11日 第3ステージ シルキュイ・ド・ヌヴェール・マニクール〜ヌヴェール 28.4km)チームタイムトライアル)
3月12日 第4ステージ ヴィシ〜ラ・ロジュ・デ・ガルド 163.4km
3月13日 第5ステージ サンジュスト・アンシュヴァレ〜ラ・コートサンタンドレ 203.3km
3月14日 第6ステージ サンジュスト・アンサンタルバン〜ベールレタン 209.8km
3月15日 第7ステージ ニース〜オロン 109.5km
3月16日 第8ステージ ニース〜ニース 119.9km
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アユソが第6ステージ独走勝利でティレーノ~アドリアティコ首位に

イタリア半島の西側に広がるティレニア海と東側のアドリア海を結ぶ7日間のステージレース、第60回ティレーノ〜アドリアティコは3月15日、カルトチェート〜フロンティニャーノ(ウッシータ)間の163kmで第6ステージが行われ、2024年の総合2位、UAEチームエミレーツ・XRGのフアン・アユソ(スペイン)が独走勝利。

アユソがティレーノ~アドリアティコ第6ステージで独走して首位に ©Massimo Paolone/LaPresse

アユソは総合成績でも初日から首位に立っていたイネオス・グレナディアーズのフィリッポ・ガンナ(イタリア)を逆転して、紺碧のリーダージャージ、マリア・アッズーラを獲得した。

ティレーノ~アドリアティコ第6ステージ ©LaPresse

総合優勝の有力候補であるアユソは、ガンナの影に6日間隠れた後、最終日前日の山岳区間でマリア・アッズーラを取った。アユソはフロンティニャーノへの最後の上りの途中で加速。Q36.5プロサイクリングチームのトーマス・ピドコック(英国)とレッドブル・ボーラ・ハンスグローエのジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)の反撃をかわし、13秒差をつけてフィニッシュ。ガンナは総合3位以内に留まった。

アユソに食らいつくピドコックとジャイ・ヒンドレー。ティレーノ~アドリアティコ第6ステージ ©LaPresse

ティレーノ〜アドリアティコはジロ・デ・イタリアに向けた最初のチェックポイント

「この日の戦術はチーム全員で練ったものだった。計画を立て、それぞれがそれにコミットした。完璧に実行することができた。私は非常に速いペースを望んでいた。バーレーン勢がペースアップを始めたが、それが不十分だとわかったのでアタックすることに決めた」とアユソ。

「チームは素晴らしい仕事をした。イサーク・デルトロは私を含む全員を限界まで追い込み、彼の最後の引きで私は攻撃する必要すらなかった。ペースを上げて一人で行くことができた」

「ティレーノ・アドリアティコはシーズン初めの大きな目標としていた。ジロ・デ・イタリアに向けて、自分を証明したいと思っていた。これは私が取りたかった最初の大きなステップであり、準備ができていると示すことができた。これは大きな前進だ。今年は3レースに勝った。これ以上のスタートはなかっただろう。冬の間に行った改善が効果を発揮し、レースにそれを反映させることが重要だった。ティレーノ〜アドリアティコはジロ・デ・イタリアに向けた最初のチェックポイントだ」

アユソが総合1位のマリア・アッズーラを獲得 ©Massimo Paolone/LaPresse
ピドコックがポイント賞1位に ©Massimo Paolone/LaPresse
ティレーノ~アドリアティコ第6ステージ ©LaPresse

ティレーノ〜アドリアティコ日程
3月10日 第1ステージ リド・ディ・カマイオーレ 11.5km(個人タイムトライアル)
3月11日 第2ステージ カマイオーレ〜フォッローニカ 192km
3月12日 第3ステージ フォッローニカ〜コルフィオリート(フォリーニョ) 239km★★
3月13日 第4ステージ ノルチャ〜トラサッコ 190km★★★
3月14日 第5ステージ アスコリピチェノ〜ペルゴーラ 205km★
3月15日 第6ステージ カルトチェート〜フロンティニャーノ(ウッシータ) 163km★★★
3月16日 第7ステージ ポルト・ポテンザ・ピチェーナ〜サンベネデット・デル・トロント 147km
★は難易度
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