大迫傑と一山麻緒が東京五輪へ…マラソン男女代表が決定

ワコールの一山麻緒(22)が、3月8日に行われたMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジの名古屋ウイメンズマラソンで、日本女子歴代4位となる2時間20分29秒で優勝。東京五輪マラソン代表の座をつかんだ。

ナイキの大迫傑(左)とワコールの一山麻緒

また男子は、同日に行われたびわ湖毎日マラソンで、ナイキの大迫傑(28)が持つ日本記録2時間5分29秒を上回る選手がいなかったため、MGCファイナルチャレンジの東京マラソンでこの記録を出した大迫が東京五輪代表となった。

ナイキの大迫傑が2020東京マラソンで日本新記録
ナイキの大迫傑
22歳とMGC最年少の一山麻緒。東京五輪に「挑」と掲げた
一山麻緒はMGCで果敢に飛び出すが後半に失速した

●2020東京五輪マラソン男女日本代表
中村匠吾(26=富士通)
服部勇馬(25=トヨタ自動車)
大迫傑(28=ナイキ)
前田穂南(23=天満屋)
鈴木亜由子(28=日本郵政グループ)
ー山麻緒(22=ワコール)

富士通の中村匠吾がMGCで優勝
天満屋の前田穂南がMGCで優勝
富士通の中村匠吾
MGCで服部勇馬が大迫傑を振り切って2位に
トヨタ自動車の服部勇馬

激闘のMGCがついにフィナーレ

2019年9月15日に行われたMGCで、男子優勝の中村匠吾(26=富士通)、2位の服部勇馬、女子優勝の前田穂南(23=天満屋)、2位の鈴木亜由子(28=日本郵政グループ)を含め、男女各3選手の五輪代表が確定したことになる。

東京五輪のマラソンは男子が8月9日、女子はが8月8日、どちらも北海道札幌市で午前7時にスタートする。

MGC1位の前田穂南(右)と2位の鈴木亜由子
日本郵政グループの鈴木亜由子

●MGCのホームページ

2019年9月から2020年3月まで東京五輪マラソン代表を懸けたMGCシリーズが行われた

ストラーデビアンケは中止ではなく延期…主催者発表

イタリアの自転車レース主催者、RCSスポルトは3月7日に開催予定だったストラーデビアンケと、ストラーデビアンケ女子エリートを延期すると3月5日13時(日本時間21時)に発表した。

これぞストラーデビアンケ ©LaPresse – Fabio Ferrari

5日朝のシエナ県での会合の後、同県とシエナ市長の前で、DPCM(イタリア共和国の閣僚理事会の法令)規定を保証できないことを確認した。RCSスポルトは7日に予定されていた2つのサイクリングレースを開催するべきではないと当局と合意した。

RCSスポルトは、イタリア自転車競技連盟を通じてUCI(国際自転車競技連合)に、ストラーデビアンケと、ストラーデビアンケ女子エリートのための国際レースカレンダーに新しい開催日程を割り当てるように要求するという。

●国際自転車競技連合のホームページ

東京五輪中止も延期もない…IOCのバッハ会長

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、急速に広がるコロナウイルスが2020年の東京オリンピックに影響を与えるかについて、憶測で語られることを拒否し、大会開催に向けて進むだろうと繰り返した。

IOCのバッハ会長 ©Mark Runnacles/Getty Images for ANOC

バッハ会長は3月4日の記者会見で、スイスのローザンヌで開かれたIOC理事会の2日目に「キャンセルという言葉も延期という言葉もなかった」と語った。

IOCの指導部は3日、7月24日から8月9日まで開催される予定の東京オリンピックの成功に対する「完全なコミットメント」声明を発表した。しかし同日、日本のオリンピック大臣はまた、コロナウイルスの流行のために大会は後日に延期される可能性があると主張した。

オリンピックが延期されないと確信している理由を尋ねられると、バッハ会長はこう答えた。

「私たちはスポーツ団体であり、世界保健機関(WHO)の助言に従っている」

バッハ会長は2月28日、WHOのテドロス・アダノム事務局長や他の有力当局者と会談した。一方、2月中旬に創設された共同タスクフォースは、IOC、東京2020、東京の開催都市、日本政府、WHOの職員が協力して取り組んでいる。

東京大会を延期するかどうかの決定期限に関する別の質問に答えるにあたって、バッハ会長は「私は議論の炎に燃料を加えない」と付け加えた。しかし、WHOがパンデミックを宣言した場合、IOCの考え方は変わるのか?

「私はそのような単なる憶測のいかなる方法にも参加しない」と会長は主張した。

2019年末に中国で出現したコロナウイルスは、世界中で3000人以上が死亡し、9万5000人以上が感染している。スポーツ界の日程でも大混乱を引き起こし、東京2020の予選大会にも影響を与えている。延期、キャンセル、会場の変更、選手の旅行の問題があるという。

予選大会中止で参加資格増の可能性も

「これは難しい問題だ」とバッハ会長は認めている。

「しかし私はまた、オリンピック運動と誰もがこれらの課題に対処するためにこれまでに示した大きな連帯を誇りに思っていると言わなければならない」と語る。

バッハ会長は、コロナウイルスの影響を受けた競技に対して「五輪参加資格」の追加割り当てが実施される可能性があることを明らかにした。

「選手が資格プロセスに参加できない場合は、五輪参加資格に関して国際競技団体と協議しなければならないかもしれない」と、バッハ会長。

「このような場合には国際競技団体と協議して公正な解決策を見つけたい。この公正な解決策は、最終的には参加選手数の追加である」

●国際スポーツプレス協会のホームページ

ブルックスも厚底…ハイペリオンエリート世界同時発売

米国ランニングシューズブランド「BROOKS」がトップモデルとしてHYPERION ELITE(ハイペリオンエリート)の世界同時発売する。日本ではアキレスが2月29日(土)から新宿西口ハルクや主要店舗10店のほか、「BROOKS」公式サイトで220足を限定発売する。

ブルックスのハイペリオン エリート

「HYPERION ELITE」は「BROOKS」がトップランナーとともに4年の歳月を経て開発したトップモデル。世界のトップランナーに寄り添うことをテーマに、彼らが求めていた速さと安定感を両立させることに成功した。独自のミッドソール材とカーボンプレートを搭載しているため、走行中の足首やその付近のブレが競合品より少なく、レース後半までの走力を少しでも温存し、より速くより長く走れるという。


ハイペリオンエリートの3大特性

伸縮性に富むメッシュアッパーが快適なフィット感を生み出す

① ミッドソール材「DNA ZERO」フォーム

軽量(従来モデルから45%軽量化、15%ソフト化)なのに必要十分な硬度と反発力を持ち 、足首の内反やブレを軽減。ランニングフォームの安定に加え、エネルギーロスの軽減にもつながる。試走したアスリートから「足首 が安定し、力を伝えやすい」という声も聞かれた。

強力な推進力を生む可変形状カーボンプレートを内装

② 強力な推進力を生む可変形状カーボンプレート搭載

その復元力で踏み蹴り動作を助けふくらはぎ部・下腿三等筋(かたいさんとうきん)の筋活動を軽減。レース後半までの走力を温存できる。

③ 着地時の安定感をサポートするソール形状

接地面積を最適化したソール形状が安定した着地を生む

ドロップ(シューズのつま先と踵のソールの厚さの差)8mmで自然な前傾姿勢と体重移動を生み出す。

【価格】 2万7000円(税別)
【サイズ】 25.0~28.0cm
【ソール厚さ(大―小)】 35mm-27mm
【ドロップ】 8mm
【重量】 196g (27.0cm/片足)


ブルックスとは

「BROOKS」は1914 年の創業以降、数々の革新的技術を搭載したランニングシューズでビギナーからトップアスリートまで、多くのランナーたちをサポートしてきた。2018 年には米国ランニングシューズ専門店における大人用ランニングシューズカテゴリー(販売価格100ドル以上)で No.1のシェアを誇る。日常のランニングが身体と心にいい変化を与える“RUN HAPPY”をブランドアイデンティティに、ランニングがライフスタイルとして根付く米国で支持されている。また製造工程におけるブルーサイン認証の取得や昨今の環境問題にも配慮したミッドソールの開発など、サスティナブルな取り組みも高く評価されている。

ラグビー日本代表受賞ならず…ローレウス成長賞はエガン・ベルナル

スポーツ界のアカデミー賞といわれるローレウス・ワールドスポーツアワード2020が2月17日(日本時間18日未明)にドイツのベルリンで発表され、最優秀成長部門にノミネートされていたラグビー日本男子代表は受賞を逃した。ツール・ド・フランスを22歳で初制覇したコロンビアのエガン・ベルナルが受賞した。

ローレウス・スポーツアワード2020の受賞者 ©Getty Images for Laureus

ローレウス・ワールドスポーツアワードを自転車選手が受賞したのは現在の記録のうえでは唯一となる。米国のランス・アームストロングが2003年に最優秀男子賞を、2000年にカムバック賞を受賞したが、現在はドーピングで記録抹消されている。

エガン・ベルナル

2019年に同賞を獲得した女子テニスの大坂なおみは最優秀女子選手部門にノミネートされていたが、女子体操のシモーネ・バイルズ(米国)が2年連続3度目の受賞を果たした。

シモーネ・バイルズ

最優秀男子選手部門はF1チャンピオンのルイス・ハミルトン(英国)、サッカーのリオネル・メッシ(アルゼンチン)が史上初の同時受賞。

ルイス・ハミルトンがローレウス・スポーツアワードを受賞者 ©Andreas Rentz/Getty Images for Laureus

最優秀チーム部門では日本で開催されたラグビーワールドカップを制した南アフリカ男子代表が選ばれた。

ラグビーワールドカップ南アフリカ男子代表

世界40カ国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスが2019年のスポーツシーンにおいて、最も優れた功績を残した個人や団体を表彰した。

セレモニーのホストを俳優のヒュー・グラントが務め、過去から現在に至るまでの世代を超えたスポーツ界のレジェンドやスターたちに加え、ワン・ダイレクションのメンバーでシンガーソングライターのリアム・ペインによるステージパフォーマンスも行われ、セレモニーは華々しく彩られた。

チーム賞を獲得したラグビー南アフリカ代表 ©Ian Gavan/Getty Images for Laureus

■受賞一覧
・ローレウス年間最優秀男子選手部門:ルイス・ハミルトン、リオネル・メッシ ※史上初の2名同時受賞
・ローレウス年間最優秀女子選手部門:シモーネ・バイルズ
・ローレウス年間最優秀チーム部門:ラグビー南アフリカ男子代表
・ローレウス年間最優秀成長部門:エガン・ベルナル
・ローレウス年間最優秀復活部門:ソフィア・フローシュ
・ローレウス年間最優秀障害者スポーツ部門:オクサナ・マスターズ
・ローレウス年間最優秀アクションスポーツ部門:クロエ・キム
・ローレウス・スポーティング・モーメント賞2000-2020:「Carried on the Shoulder of a Nation」サチン・テンドルカール
・ローレウス生涯功労賞:ダーク・ノヴィツキー
・ローレウス・アカデミー偉業達成賞:スペインバスケットボール連盟
・ローレウス・スポーツ・フォー・グッド賞:サウス・ブロンクス・ユナイテッド

■ローレウス年間最優秀男子選手部門
F1チャンピオンのルイス・ハミルトン(英国)と、世界最高のサッカー選手リオネル・メッシ(アルゼンチン)が史上初のダブル受賞を果たした。F1世界選手権で6度目の優勝を飾り、タイトル獲得数2位となったハミルトンと、6度目のFIFA年間最優秀選手賞に輝いたメッシの活躍は甲乙つけがたいものであり、メンバーによる最終投票で、過去20年の歴史において初めて同数となり、史上初のダブル受賞に。

■ローレウス年間最優秀女子選手部門
シモーネ・バイルズ(米国)が2年連続、4年間で3度目の受賞。2019年、22歳のバイルズは世界選手権女子個人総合で5度目の優勝のほか、驚異の金メダル5個を獲得した。また、米国の団体総合5連覇にも大きく貢献した。これまで世界選手権で計25個のメダルを獲得していて、史上最多メダル獲得数を誇る体操選手。

■ローレウス年間最優秀チーム部門
2019年ワールドカップ優勝を果たしたラグビー南アフリカ男子代表が、リバプールやサッカー米国女子代表をしのぎ、2008年以来2度目の受賞。南アフリカラグビー代表史上初の黒人キャプテンとなったシヤ・コリシが、決勝の地横浜でウェブ・エリス・カップのトロフィーを掲げたシーンは、世界にインパクトを与えた印象的な瞬間であり、大会3度目の優勝を果たした功績も評価された。チームの勝利により南アフリカ全体が一つになり、スポーツが世界を変えることができることが証明された。

■ローレウス年間最優秀成長部門
3週間におよぶツール・ド・フランスのフィナーレとなったシャンゼリゼ通りを黄色のジャージで駆け抜け、わずか2度目の出場ながら優勝した22歳のエガン・ベルナル(コロンビア)が受賞。戦後のツール・ド・フランスの歴史の中で最年少優勝者となった。この世界的に有名なサイクリングレースでの優勝はコロンビア人初であり、国中にいいニュースをもたらした。

■ローレウス年間最優秀復活部門
F3ドライバーのソフィア・フローシュ(ドイツ)は、マカオのサーキットを時速267kmで走行中、車のコントロールを失いガードレールに衝突。背骨を骨折する重傷を負い、11時間の手術と数カ月におよぶリハビ 生活を余儀なくされた。この事故からわずか1年後の2019年11月、18歳のフローシュはコックピットに復帰し、マカオ・グランプリ再出場を果たした。

■ローレウス年間最優秀障害者スポーツ部門
チェルノブイリ原発事故の影響により、生まれながらに四肢障害を持ち、米国人の里親に育てられたオクサナ・マスターズ(米国)が、2019年の素晴らしい成績が認められ受賞した。パラノルディックスキー世界選手権で金メダル5個、銀メダル1個を獲得。さらに、クロスカントリーではワールドカップ総合優勝を成し遂げた。また、パラサイクリングロード世界選手権のロードレースとタイムトライアルH5で銀メダルを獲得した。

■ローレウス年間最優秀アクションスポーツ部門
スノーボードの天才と称されるクロエ・キム(米国)が2年連続受賞。2019年よりさらに躍進の一年となり、世界選手権ハーフパイプとXゲームズ・スーパーパイプで金メダルを獲得した。19歳ながらすでにXゲームズの金メダル5個、オリンピック金メダル1個、世界選手権の金メダル1個を獲得。

■ローレウス・スポーティング・モーメント賞 2000-2020
過去20年間のスポーツシーンにおいて、これまでになかった新しい方法や他にはない素晴らしい方法で、スポーツが人々に団結力をもたらし、世界中に大きなインパクトを与えた瞬間(モーメント)を表彰する賞。世界中のスポーツファンの投票により、長年国を背負い、インド代表チームをけん引して戦い続けたクリケット選手、サチン・テンドルカール(インド)の「Carried on the Shoulders of a Nation」が選ばれた。テンドルカールの6度にわたる挑戦の末、2011年ICCワールドカップでついに優勝。 史上2度目、かつインドにとって初のホームでのワールドカップ優勝は歴史的な勝利となった。

■ローレウス生涯功労賞
ドイツのバスケットボールスター、ダーク・ノヴィツキーはバスケットボール界への貢献が評価され、ローレウス生涯功労賞を受賞した。かつてヨーロッパNo.1のバスケットボール選手であったノヴィツキーは、21年間のキャリアすべてをダラス・マーベリックスに捧げプレイした。2018-19シーズン終了後に引退し、通算3万1000 得点、1万リバウンド、3000アシスト、1000スティール、1000ブロック、1000スリーポイントシュートを超える成績を残した唯一の選手として、歴史にその名を刻んでいる。

■ローレウス・アカデミー偉業達成賞
スペインバスケットボール連盟に、史上初となる4度目の ローレウス・アカデミー偉業達成賞を授与した。スペインのバスケットボールは目覚ましく成長を遂げ、男子代表チームは中国で開催された2019年FIBAワールドカップで優勝し、2020年に開催されるオリン ピックでも優勝が期待されている。また女子代表チームは、バスケットボール欧州選手権の直近4大会で3度優勝を修め、ヨーロッパのバスケットボールにおいて確固たる地位を確立している。

■ローレウス・スポーツフォーグッド賞
ニューヨークのサッカーチーム「サウス・ブロンクス・ユナイテッド 」が受賞した。サッカーを通じ、貧困地域出身の若者の生活向上を目的に、若者が学校やキャリア、地域社会で成果をあげられるよう支援しているプログラム。

レッドカーペットのキプチョゲ ©Sebastian Reuter/Getty Images for Laureus
ベルリンで開催された授賞式 ©Margarethe Wichert/Getty Images for Laureus

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サッカーで貧困者を支援するニューヨークのサウス・ブロンクス・ユナイテッド

サッカーを通じて米国ニューヨークで貧困地域出身の社会的格差に苦しむ若者の生活向上を支援するプログラム「サウス・ブロンクス・ユナイテッド(South Bronx United)」がローレウス・スポーツフォーグッド部門賞を受賞した。

サウス・ブロンクス・ユナイテッド

世界40カ国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスが選んだ。2020年2月17日にドイツのベルリンで開催するローレウス・ワールドスポーツアワード2020に先立っての発表。会見には、ローレウス・ワールドスポーツアカデミーメンバーのショーン・フィッツパトリック、マイケル・ジョンソン、ミッシー・フランクリン、ローレウスアンバサダーのイェンス・レーマンが登壇した。

ローレウス・スポーツフォーグッド部門は、ローレウスアカデミーのメンバーの意見を基に、スポーツの力を通じて暴力、紛争、差別によって生じる影響を軽減し、社会的および情緒的発達を促してポジティブな変化を生み出し、教育と就業能力の向上に取り組む組織または個人を表彰する。

受賞となったサウス・ブロンクス・ユナイテッドは、若者たちをストリートから社会へと 繋げるプログラム、サッカーに情熱を持つ若者の成長を図る魅力的なプログラムが必要だというアイデアを基に2009年に設立。ニューヨークの貧困地域出身の若者が、社会を変革するためのツールとしてサッカーを用いて、若者の人格形成を助け、チームワーク、リーダーシップを向上させ、学校やキャリア、地域社会で活躍することができるよう支援することを目的としている。

過去10年にわたり、地域社会のニーズに応え、若者が直面している課題に対応し、サッカー、教育、メンタリング、 移住、支援サービスの相乗効果により発展を続けてきた。その功績がローレウスアカデミーに認められた。

2月17日のアワードでは、サウス・ブロンクス・ユナイテッドの共同設立者・理事長アンドリュー・ソー氏と、同組織から直接支援を受けた2名の参加者モハメド・コナートさん(18)とマリア・マルティネスさん(18)の3名に代表して賞が授与される。

モハメド・コナートさんは、ギニアから逃れた両親のもと、コートジボワールで生まれた。その後、家族の元を離れ米国へ。 8歳の時にサウス・ブロンクス・ユナイテッドに参加し、そのチームだけでなく、地域でもリーダーとなった。

マリア・マルティネスさんは母親とともに、よりよい生活と機会を求め、メキシコから米国に移住してきた。マリアさんはサッカーや学業に留まらず、サウス・ブロンクス・ユナイテッドの審判も務め、コーチの訓練も受けている。

両名2人とも現在高校生だが、サウス・ブロンクス・ユナイテッドの支援を受け、すでに複数のカレッジから入学許可を受けていて、2020年に入学する予定。

スポーツで世界はひとつに

ローレウス・スポーツフォーグッドは、スポーツの力で世界中の若者のために暴力、差別、社会的格差をなくすべく支援活動を行っている。2000年設立以降、パートナーとともに、ローレウス・スポーツフォーグッドはおよそ600万人もの子供たちや若者の生活を変革するための支援を続け、Sport for Development(スポーツを通じた青少年育成)の分野において1億5000万ユーロ(約180億円)を超える資金調達を行った。

2000年に行われた第1回ローレウス・ワールドスポーツアワードで、ローレウス設立時の支援者の一人であるネルソン・マンデラ氏が語った言葉 「スポーツには世界を変える力がある。それは他に類を見ない、人々を一つにする力だ」は、20年経った現在もローレウスの原動力となっている。スポーツ界のスター、レジェンドから、スポーツファンやローレウス・スポーツフォーグッドプログラムに参加する世界中の青少年まで“スポーツは私たちをひとつに(Sport Unites Us)”している。

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