アプローチから登攀まで対応するultimate 60、ultimate 35

英国発祥のアウトドアブランド『karrimor(カリマー)』は、2019AWシーズンにデビューを迎えたアルパインレーベルより、レーベルを象徴するリュックサック「ultimate 60」「ultimate 35」の2モデルを2019年9月下旬より、全国のカリマー取り扱い店とECサイトで発売する。

カリマーは、アルピニズム発祥の国英国で生まれ、“carry more=もっと運べる”を語源とし、創業以来多くの登山家や冒険家を支える、数々の製品を生み出し続けてきた。今回ローンチしたアルパインレーベルultimate は、国内外で活動する気鋭のクライマーと協業しながら、専門性を追求し過酷な状況下でも耐えうるテクニカルプロダクトを開発。

今シーズンは、過酷な環境への対応力や登攀テクニックが必要とされる冬季のアルパインクライミングを目標に設定し、“極限= ultimate”を追い求めるクライマーの要望を具現化したコレクションとなった。

軽量性と剛性、背負い心地のよさを高次元で実現したリュックサックは、ultimateのアイデンティティを牽引する象徴として、レーベル名をプロダクトに冠したもの。野営ギアやロープ、クライミングギアなど一式を携行できる容量でアプローチから登攀まで対応する「ultimate 60」、テクニカルなアルパインクライミングをターゲットにした登攀向けモデル「ultimate 35」の2サイズで展開。

背負い心地の核となるバックシステムにはモールドタイプのEVAパッドと取り外し可能な バックパネルシステム“F format”を採用
フロントにアイゼンケースポケットを配置。アイゼンをそのまま収納できるよう裏地はハイパロンで補強(60Lのみ)
ショルダーハーネスとヒップベルトにはギアラックを配置。十分な強度を持たせ、カラビナの脱着がしやすい取り付け角度を実現
アックスホルダーには視認性を高めるリフレクターを配置。アックスのホールに装着するレバーは、 グローブをしたまま使用しやすいパーツを採用

ultimate 60

Price:¥33,000+tax
Size:H78×W36×D28(cm)/60L
Back Length:47cm
Weight:1510g
Color:Airforce/Rescue Orange
Material:TPX laminated nylon

ultimate 35

Price:¥28,000+tax
Size:H68×W31×D28(cm)/35L
Back Length:47cm
Weight:1240g
Color:Rescue Orange/Airforce
Material:TPX laminated nylon

テロ対策特殊装備展にミリタリーアイウエアのESS出展

「テロ対策特殊装備展’19(SEECAT)」が2019年10月2日(水)から4日(金)までの3日間、東京ビックサイトで開催され、ミリタリーアイウエアのESSが出展。来場者の関心を集めた。

テロ対策特殊装備展(SEECAT)は、自衛隊・警察・テロ対策が必要な企業などの治安関係者に入場を制限したクロ ーズドショー。官民問わず、改めて見直されているテロ対策に必要な特殊資機材・システム・サービス・コンサルティングなどが一堂に集結する年に一度開催される展示会だという。2020年東京オリンピック・パラリンピックを目前に控え、来場者(約7400 人)からはテロに対する危機意識が強く感じられた。

ESSブースでは、CROSS シリーズ(CROSSBLADE、CROSSBOW)、ゴーグルシリーズを中心に展示。来場者からは、ブランド背景、納入実績、目を保護する耐衝撃性レンズ、よりよく見える高解像度レンズ、特に CROSSBLADE、CROSSBOW、全ゴーグルシリーズに採用されている究極に曇りづらい防曇コーティング「シングルフローコート」にはミリタリースペックの高さを称賛された。

また自衛隊、警察関係者からは訓練、警備、被災地などでESS製品を使用をしているという声も非常に多く、ESS製品の必要性、各現場での「目の保護」、「視界の確保」の重要性が例年以上に認識されていたことが特徴。

●ESSの公式サイト(関連ページ)

ヤハラリカが3度⽬の砂漠マラソン250km完⾛で南極マラソン挑戦権獲得

ビーチハンドボールアンバサダー・⽇本ハンドホール協会広報委員会委員で、タレント・モデルのヤハラリカ(35)が9⽉29⽇から10⽉5⽇にかけて開催された、世界4⼤砂漠レースの1つアタカマ砂漠マラソンに参加し、完⾛を果たした。

ヤハラリカが3度⽬の砂漠マラソン250km完⾛

ヤハラは、楽しんで⾛るファンランを信条としていて、2017年のサハラ砂漠マラソン、2019年5⽉のナミブ砂漠マラソンに続く3度⽬の砂漠マラソン完⾛。今回、世界4⼤砂漠レースのうち2つ、ナミブ砂漠マラソン(Namib Race)、アタカマ砂漠マラソン (Atacama Crossing)を完⾛したことで、2年に1度⾏われる南極砂漠マラソン(The Last Desert)への出場権を獲得した。

完⾛したヤハラは、「みなさんの応援のおかげで3度⽬の砂漠マラソンをゴールすることができました。 砂丘のアップダウンや激しい気温差、荷物の重さなど、過酷さはありましたがとても壮⼤で美しい⾃然の景⾊を⾃分の⾜で踏みしめることができて、とても楽しい“究極のファンラン”でした」とコメント。

次の南極砂漠マラソン完⾛⽬指して、挑戦を続けるという。

■アタカマ砂漠マラソン(Atacama Crossing)

チリ共和国北部の2〜3000m級の⾼地にあるアタカマ砂漠で⾏われる⾃給⾃⾜の⾼地トレイルラン。6つのステージに分かれた250km以上のコースを、7⽇間にわたり、⽔以外の全ての装備(⾷料・ 寝袋など)を背負って制限時間内で進む過酷な⼤会。

●⼤会公式サイト

モデルとして活躍するヤハラリカ

ヤハラ リカ
1984年8⽉10⽇生まれ、出身=アブダビ/佐賀/東京、身長170cm
スキューバダイビング(レスキューダイバーライセンス取得)、⽇本ランニング協会認定講師、⽇本ランニング協会認定かけっこアドバイザー
⼤妻⼥⼦⼤学⼈間関係学部⼈間関係学科社会⼼理学専攻
⽇本ハンドボール協会広報委員会委員
⽇本ハンドボール協会公認 ビーチハンドボール・アンバサダー

2009年5⽉『FYTTE』(学研)創刊20周年記念 第1回専属モデルオーディション(応募総数 2862通、最終選考19名)にFYTTE未来賞を受賞、同誌初の専属モデルとしてデビュー。モデル・ファッションモデルにとどまらず、リポーター・MC・TV/舞台演者・ラジオパーソナリティ・コラムニストなど、幅広い分野で評価を受ける。特に、ハンドボール(都代表・関東代表を経験)・ビーチハンドボール(⽇本代表候補)・スキューバダイビング(レスキュー・ダイバー取得)などのスポーツ経験とマイナースポーツへの造詣の深さを活かし、モデル・パフォーマー・リポーター・MC として⾼い⽀持を得る。

ファンランナーとして、砂漠マラソン2連続完⾛(サハラマラソン・ナミブレース)。 2019 年秋、アタカマ砂漠マラソン出⾛予定。2020年南極マラソン出⾛を⽬指し活動中。講演活動やランニング講師、スポーツイベントのMCなど、スポーツを楽しむことを伝える啓蒙活動にも⼒を注いでいる。
2019 年サロモンブランドアンバサダーに就任。

●ヤハラリカ Official Website

高梨沙羅がおバカなレースで審査員…レッドブル・ボックスカートレース

エナジードリンク・ブランドのレッドブルは10⽉6⽇(⽇)、東京都稲城市と神奈川県川崎市にあるよみうりランドで、⼿作りカートのクリエイティビティとタイムを競うレース、Red Bull Box Cart Race Tokyo 2019(レッドブル・ボックスカートレース東京2019)を開催した。

©Jason Halayko/Red Bull Content Pool

カーブやジャンプ台などの障害物が設置された坂道コースを、動⼒を持たない⼿作りのカートで⾛⾏し、タイム、カートの創造性、レース前のパフォーマンスの基準で競う。

笑顔で採点するスキージャンプ選手の高梨沙羅
©Jason Halayko/Red Bull Content Pool
©Suguru Saito / Red Bull Content Pool

舞台となったのは、よみうりランド園外の特設コース(約300m)。参加チームは⼀般公募によるチームと特別枠チームの約60チーム。インディカーレース優勝で元F1レーサーの佐藤琢磨も30号車 FWD富士生命「いくぜ、人生電車号」のパイロットとして参加し、自転車競技とモータースポーツで鍛えたコントロール技術で会場をわかせた。

©Keisuke Kato/Red Bull Content Pool

レースを審査したのはレッドブルアスリートの⾼梨沙羅(スキージャンプ)、ホンダF1マネージングディレクターの⼭本雅史⽒、世界No.1 B-Girl のami(Red Bull BC One World Final 2018年初代世界⼥王)、NHK教育テレビ「つくってあそぼ」のワクワクさんとして知られる久保⽥雅⼈⽒、元プロ野球選手桑田真澄氏の次男Matt(アーティスト) 。

©Keisuke Kato/Red Bull Content Pool

ゴールレポートを全国区で⼈気の福岡発のTV番組「ゴリパラ⾒聞録」でおなじみの、 ゴリけんとパラシュート部隊が担当した。

©Suguru Saito / Red Bull Content Pool
©Jason Halayko/Red Bull Content Pool

●レッドブル・ボックスカートレース東京2019のホームページ

キャバレーでもビーチでも! さすがラグビー強豪国フランス

フランス南西部のオクシタニー地方ではラグビー競技場で観戦する大きな試合の他に、友人たちや家族の中など、“ラグビー” の文化は、数多くの活動やイベントに姿を変えていたるところに存在している。オクシタニーでは、このスポーツを魅力的で親しみやすいものにし、大衆化するために、あらゆることが利用される。

キャバレー・ムーラン・デ・ロシュで演じられるハカ ©Moulin_des-Roches

新奇な世界キャバレーがラグビーの世界と出会う時

トゥールーズの入口にある有名キャバレー、ムーラン・デ・ロシュ(Moulin des Roches)で、レヴューショーのリーダーとフェザードレスを纏ったダンサーたちが、スタジアムの神のような選手たちと出会った! 村のラグビーマンたちを誇りに思うバー・レストラン “ノエ”(Noé)の元オーナー、アレックス・ボレ(Alex Borret)が、そこで忘れられないトワジエム・ミタンに居合わせた。

ラグビーを愛してやまず、1000枚近くのラガーシャツを集めたボレは2009年に亡くなるが、父の想い出が永続することを願い、その子どもたちが寄贈したヨーロッパ随一のコレクションとしてムーラン・デ・ロシュに展示されている。
●ムーラン・デ・ロシュ

キャバレー・ムーラン・デ・ロシュ ©Moulin_des-Roches

これもラグビー:ビーチラグビー、ウォーターラグビーにラグビー祭り

ラグビーを魅力的で親しみやすいものにし、大衆化するために、ビーチラグビーやウォーターラグビーが娯楽ラグビーの形で発達。そんなラグビーフェスティバルが毎年トゥールーズで開催されている。

グリュイサンのビーチラグビー ©Gruissan Tourisme

ビーチラグビー
ビーチラグビーは、15人制と13人制ラグビーから生まれた団体競技で、ビーチ、少なくとも砂の上で行われる。1チーム5人の2チームが対戦する。この競技は、より遊びの要素が強く、より参加しやすく、ルールがとても柔軟なので、ラグビー経験のあるなしに関わらず、全ての参加者のレベルに合わせることができる。

地中海の全ての海岸で行われているが、とりわけヴァルラス・プラージュ(Valras-Plage)とオード県(Aude)のグリュイサン(Gruissan)で盛んで、毎年7月には有名な大会が開催されている。

グリュイサン・ビーチラグビーは、“プチ・プランス”(星の王子様)のニックネームを持つ、元フランス代表でグリュイサン市長のディディエ・コドルニウが力を入れて開催している。この大会は、若年層、男女混成、女性、全てのチームに開かれ、あらゆる形、あらゆるレベルで、砂の上で競われ、ラグビーの価値を際立たせている。
●グリュイサン・ビーチラグビー

ル・フェストバル(Le Fest’ oval:楕円球フェスティバル:ラグビーの祭典)

トゥールーズのキャピトル広場にラグビー場。ラグビーの祭典、ラ・フェストバル ©Dominique Viet

年に一度、6月、フランス選手権トップ・キャトルズ(Top14)決勝の際、トゥールーズのキャピトル広場(la Place du Capitole)は、2023年ラグビーワールドカップを開催する、誇り高き“ラグビーの首都”を象徴するこのスポーツの、パッションと文化を分かち合うため、ラグビー場に変化する。

グリュイサンのビーチラグビー ©Gruissan Tourisme

ウォーターラグビー:世界唯一の大会
縦40m 横35m の、水上に浮いたプラットフォーム上で行われる、遊びのラグビーの一種であるウォーターラグビーは、1チーム5人の2チームが20分間対戦するが、トライを取る時は水に飛び込まなければならない。

その雰囲気は折り紙付き! 2019年大会は9月13日から15日にトゥールーズのガロンヌ川(Garonne)で行われたたが、セドリック・エマンス(Cédric Heymans)、エミール・ンタマック(Emile N’ tamack)、イマノル・アリノルドキ(Imanol Harinordoquy)、クリストフ・ドミニシ(Christophe Dominici)、ディミトリ・ヤシュヴィリ(Dimitri Yachivili)、ヴァンサン・クレール(Vincent Clerc)、ヤニック・ジョジオン(Yannick Jauzion)といったフランスラグビー界のかつての大物選手が集まった。
●ウォーターラグビー

●ツール・ド・フランス取材者日記「トゥールーズ…これほどまで魅力的な町だとは」

フランスのラグビーは前後半だけでなく第3ハーフがある

フランス南西部のオクシタニー地方はラグビーが盛んな地方で、2019年ラグビーワールドカップ日本大会に出場するフランスナショナルチーム37人(バックアップメンバー6人を含む)のうち、11人もの選手を送り出している。4年後の2023年はフランス大会で、同地のトゥールーズで試合が開催される。

くまモンとスタッド・トゥールーザンの仲良しツーショット © Stade_Toulousain、 © 2010 Kumamoto pref. Kumamon

オクシタニーのラグビーは、単なるスポーツにとどまらずこの地方の文化そのもの。ラグビーの情熱はこの地方において、ライフスタイルのあらゆるところに浸透している。現地での試合後に勝者と敗者が盃を酌み交わし、お祭り騒ぎをする「トワジエム・ミタン」(第3ハーフ、試合後のお祭りという意味)という習慣もそのひとつ。

アジャンのラグビー競技場 ©Dominique Viet
フランス政府の元閣僚で、現在はオクシタニー地域圏議会の議長を務めるキャロル・デルガさんがラグビーW杯に合わせて来日

ラグビー関連の店は多く、クラブグッズを販売する店はもちろん、元ラガーマンが経営するレストランやバー、ラグビーボール型のチョコレート、ラグビーを題材にしたキャバレーのレヴューなど多岐にわたる。

ラグビーは19 世紀末にフランスに伝わり、まずパリでその愛好者ができ、それから驚くほどの熱狂とともに、フランス南西部のあらゆるところへと普及していく。そしてこのスポーツは、オクシタニーの人々のライフスタイルや性格に見られる、地方特有の哲学にぴたりとはまり、重要なものとなった。

スタッド・トゥールーザンに所属する日野剛志 ©Stade toulousain

誇りとホスピタリティーの微妙なバランス、懇親性と陽気な精神、勇ましさと他者へのリスペクトがこの土地とマッチ。この地方でこのうえないスポーツとなったラグビーのために、オクシタニーのどこでも、それがどんな小さな村でも毎週日曜日、全ての世代、家族、友人、そして全ての社会階級どうしが集まるという。

数字で見るラグビー:完全にラグビーな地方!

トゥールーズのキャピトル広場でパブリックビューイング ©Dominique Viet

7万人以上の登録選手(フランス全体で32万8000人=2018年統計)が約400のクラブに分かれて所属するオクシタニーは、15人制ラグビーのフランスで1番の地方リーグ。また、毎年2万人の若い選手が、全域に数100あるラグビースクールのどこかでラグビーを始めている。

フランスで最もスポーツが盛んな地方(77.6%以上の住民がスポーツ活動を実践:2018年統計)であるオクシタニーにおいて、ラグビーは、サッカー、テニスとともに、最も競技人口の多いスポーツのトップ3を形成している。

ドラゴンズ・カタランズの優勝 ©Dragons Catalans

トップ14(フランス選手権1部)所属の3つのチームと、プロ D2(同選手権2部)の5つのチームがあるオクシタニーは、フランスで最も多くトップクラスのプロクラブが存在する地方となっている。

女子ラグビー
地方の3つのチームが、エリート・アン(1部リーグ)で、他の3つがエリート・ドゥ(2部リーグ)でプレーしている。現在スタッド・トゥールーザン所属のガエル・エルメ(Gaëlle Hermet)は、6ネーションズ2018年大会の時、女子フランス代表の元キャプテンを務めた。これらのチームがいい結果を出していること、そしてメディア露出が増えたことで、登録選手数が激増し、すでに80以上の女子チームが地方に存在している。

モンペリエ・エロリーリュグビー女子クラブ ©Stade toulousain

競技場外での観戦場所や試合後に盛り上がれる場所

トゥールーズのパブ ©OT Toulouse

「ラグビーは、前後半の2つではなく、3つのハーフにわたってプレーされるのだ。前半は熱意、後半は勇敢、その後は友愛」ルネ・クラボス(René CRABOS)元フランス代表
大きな試合の時には、オクシタニー地方の主要なラグビー都市では、トゥールーズのキャピトル広場(Place du Capitole)、モンペリエの市庁舎広場(Parvis de l’Hôtel de Ville)などに、大型スクリーンが設置され、安全なパブリックビューイング体験を存分に楽しめる。ラグビー愛好家の中には、店内で試合の放送を流す、やはり特有の雰囲気を持つバーを好む人もいる。

スタッド・トゥールーザン勝利の瞬間 ©Nathalie Casado – Agence d’attractivité Toulouse

●ツール・ド・フランス取材者日記「トゥールーズ…これほどまで魅力的な町だとは」
●フランス観光開発機構のホームページ