クラッシュドアイス・ユバスキュラ大会で山本純子10位

アイスクロス・ダウンヒルの世界選手権の最上位カテゴリー大会であるレッドブル・クラッシュドアイスは今シーズン第2戦を2月2日にフィンランドのユバスキュラで開催し、決勝進出した山本純子が10位になった。

レッドブル・クラッシュドアイスのユバスキュラ大会、決勝で強豪に挑む山本純子(左奥) ©Samo Vidic/Red Bull Content Pool

北欧開催の第2戦に日本からは5選手が出場。男子は日本勢の決勝進出はならなかったが、日本歴代最多出場の山本は女子の決勝トーナメントに進出。準々決勝で強敵ばかりと当たり、ファイナルには駒を進められなかった。

男子ファイナルは現ワールドチャンピオンの弟と元ワールドチャンピオンである兄のクロクソール兄弟対決が実現。兄が2015年以来となる勝利を修めた。

ジュニア部門8位と健闘した山内斗真 ©Daniel Grund/Red Bull Content Pool

2018年12月にアジアで初めて開催された横浜大会に続くシリーズ戦。日本からは歴代最多出場の山本、昨シーズンから参戦している安床武士に加え、横浜大会から参戦している元プロアイスホッケー選手の鈴木雅仁、同志社大アイスホッケー部所属の山内斗真、そして安床の愛弟子で現役高校生の吉田安里沙の計5名が出場。

予選上位16名が決勝進出する女子では吉田が25位で敗退するも、山本が順当に決勝トーナメントに進出。しかし準々決勝で前ワールドチャンピオンのジャクリーン・レジェールと好敵手タマラ・カジャと当たり、惜しくも敗れて10位に。

予選上位64名が決勝進出する男子は、安床86位、鈴木88位、山内92位と、残念ながら日本勢は決勝進出できなかった。ジュニア枠である山内はジュニアで8位と健闘。

男子ファイナルの序盤は弟のスコットが先行したが ©Samo Vidic/Red Bull Content Pool

男子のファイナルは、2018年のユバスキュラ大会に続いてカイル・クロクソール(2012年ワールドチャンピオン)とスコット・クロクソール(昨シーズンと2015年ワールドチャンピオン)の兄弟対決が実現。兄カイルはスタートで出遅れたものの、途中で弟が転倒し2位に浮上。最終コーナーのイン側を回って先行するミルコ・ラティをかわして、大逆転で2015年以来の優勝を修めた。

女子クラスで横浜大会に続き2連勝を飾ったアマンダ・トルンゾ(中央) ©Samo Vidic/Red Bull Content Pool
カイル・クロクソール(カナダ)を中央に、右が2位ミルコ・ラティ(フィンランド)、左が3位ルカ・ダルラーゴ(オーストリア) ©Andreas Schaad/Victor Engström/Red Bull Content Pool

■Red Bull Crashed Ice第2戦ユバスキュラ大会結果
男子
1位 カイル・クロクソール(カナダ)
2位 ミルコ・ラティ(フィンランド)
3位 ルカ・ダルラーゴ(オーストリア)
86位 安床武士(やすとこたけし)
88位 鈴木雅仁(すずきまさひと)
92位 山内斗真(やまうちとうま)
女子
1位 アマンダ・トルンゾ(アメリカ)
2位 アナイス・モラン(スイス)
3位 ミリアム・トレパニエ(カナダ)
10位 山本純子(やまもとじゅんこ)
25位 吉田安里沙(よしだありさ)

大会の様子はRed Bull TVで。

10週間離脱のネイマール、27歳の誕生日にパリで真っ赤なパーティー

サッカーのフランス1部リーグ「リーグアン」のPSG(パリ・サンジェルマン)に所属するブラジル代表、ネイマールが2月3日にパリで27歳の誕生パーティーを開催した。同選手は1月23日のフランス杯ストラスブール戦で右足を負傷。チームは1月30日に「シーズン20ゴールを挙げた選手は復帰までに10週間を要する」と発表している。

2019年2月3日に27歳の誕生日を迎えたネイマール ©Sarah Bastin / Red Bull Content Pool

パーティーにはチームメートのキリアン・エムバペ、エディンソン・カバーニ、ジャンルイジ・ビュフォン、ダニ・アルベスらが参加。「ニュイ・ルージュ=赤の夜」をテーマとしたパーティーで、真っ赤な衣服を身につけた参加者がネイマールの誕生日を祝福するとともに、復帰を祈った。

ネイマールとチームメートのダニ・アルベス、キリアン・エムバペ ©Sarah Bastin / Red Bull Content Pool

レッドブル・クラッシュドアイス最終戦はあのレッドソックス本拠地で開催

アイスホッケー、ダウンヒルスキー、そしてスノーボードクロスの要素を取り入れたアイスクロス・ダウンヒル競技、レッドブル・クラッシュドアイスは2018-2019シーズン最終戦として2月8日から9日まで米国ボストンで開催される。会場は大リーグ「ボストン・レッドソックス」のホーム球場であるフェンウェイパークだ。

レッドブル・クラッシュドアイス最終戦はボストンレッドソックスの本拠地フェンウェイパークで開催。左奥にある緑の外野フェンスがあの有名なグリーンモンスター

レッドブル・クラッシュドアイス2018-2019シーズンは、2018年12月7日と8日にアジア初開催となる第1戦横浜大会でシーズンイン。続く第2戦は2019年2月2日にフィンランドのユバスキュラで行なわれた。そしてシーズンの総合ランキングを決めるのが第3戦にしてファイナルとなる米国ボストン大会。

会場はハンパない。メジャーリーグの代表的なチームであるレッドソックスが本拠地とするボールパーク(野球場)だ。大リーグ最古の球場だけに、フィールドは狭く、レフトスタンドには野球ファンにとって有名な、ホームランを阻止するように立ちはだかるグリーンモンスターという緑色のフェンスが存在する。今回のクラッシュドアイスがそんなボールパークが会場となる。

ベストコンディションとなるアイスリンクを設営するために6週間前から着工。作業員はのべ3万5000時間を要してレースに求められるアイスリンクの造成に携わっている。

●大会スケジュール
日時は現地時間。日本時間は14時間をプラスしてください。
2月7日(木)
17:00 – 18:00 Women & Junior トレーニング
19:00 – 20:00 Men トレーニング
20:00 – 21:00 Freestyle/ Goalie トレーニング
2月8日(金)
8:00 – 9:30 トレーニング&フリー練習(~9:30)
10:00 – 12:30 タイムトライアル
18:45 – 19:00 Freestyle ヒート1
19:00 – 19:45 Last Chance Qualifier(LCQ)Round 64 – 32
19:45 – 20:00 Women’s LCQ Round 16
20:00 – 20:30 Freestyle ヒート2
20:30 – 21:00 Men’s LCQ Round 16
21:00 – 21:30 Junior Cup
21:30 Junior Cup 決勝
2月9日(土)
18:30 – 19:00 サイドアクト & ライブショウ
19:00 – 19:45 Men’s ヒート Round 64
19:45 – 20:00 Women’s Quarter Finals
20:00 – 20:10 オープニングセレモニー
20:10 – 20:45 Men’s ヒート Round 32
20:45 – 21:00 Women’s & Men’s Semi Finals
21:00 – 21:15 Women’s Finals
21:15 – 21:30 Men’s Finals
21:30 表彰式 & クロージングセレモニー

東京マラソンに出場するランナーの位置情報はアプリで捕捉

3万8000人が出場する東京マラソン。トップ集団でやってくるはずのベケレや大迫傑を見つけるのは簡単かも知れないが、家族や知り合いの姿を探し出すのはかなり苦労するはず。そんなときに頼りになるのが大会公認の「応援navi」。使いこなすとリアルタイムだけでなく、走ったあとも楽しめる。ただしちょっとクセがあるので、その特性を知っておこう。

これは2019年の記事です。2023年の東京マラソンの選手位置情報はこちらのニュースに掲載しています。

スマホ、ネットにつないだパソコンやタブレット端末を利用して、スタートしたランナーのタイムと予測位置情報を地図上で確認できるサービスが東京マラソン当日の3月3日に利用できる。コースを先回りしてランナーを応援するのに便利だ。

システムを開発したのはアールビーズ。旧社名はランナーズで、ランニング専門誌の「ランナーズ」や自転車WEBサイトの「ファンライド」などを運営。ランニングや自転車イベントに欠かせない計測システム提供を事業の一環として、オンライン参加申し込みサイトや関連アプリ開発にも定評がある。

「応援navi」は、各ランナーがシューズのヒモにつけた計測チップをコース途中の計測地点で収集。そのデータからランナーの位置情報を予測し、その情報を地図上に表示するWEBアプリケーションだ。インターネット環境があればだれでも無料で利用できる。

かつては5kmごとの通過タイムだけが表示されたので、応援者が現在いる場所にいつ到達するかは、それぞれが計算するなどで予測する必要があった。ところが最新システムは、それまでの走行ペースからランナーの予測位置を表示するようにアップグレードされた。非常にシンプルなWEBアプリケーションであることもあって、直感的にランナーの位置が把握でき、それを見ながら応援するのが楽しいのだ。

実際の応援時も後日の記録としても楽しめる

「応援navi」にはうれしいことに2つのモードが用意されている。

大会当日(リアルタイムモード)
家族や友人がどこにいるか視覚的に予測できるため、マラソン大会応援ツールとして利用できる。

大会後日(リプレイモード)
リプレイモードがあって、大会に参加したランナー自身や友だちを同時に表示させ、大会当日のバトルを再現できる。しかもパソコンとタブレットでは最大10人まで同時にランナーを表示できる。

●応援したいランナーを追跡するには

STEP 1
応援したいランナーのゼッケン番号か氏名を入力する

STEP 2
検索結果が表示されるので、応援したいランナーの追加ボタンを押す

STEP 3
ランナーが表示される
パソコンとタブレットでは最大10人まで同時にランナーを表示。最大人数を超える場合や表示不要なランナーは、削除ボタンから削除することができる

応援したいランナーが表示されたあとは自動で表示・追跡される。視覚的にランナーの位置情報を知ることができるので、コースを先回りして応援することが容易になる。

●各地点の予測到着時間も
「記録を見る」を押すと記録一覧が表示される。
大会当日は各地点の予測到着時間が表示される。

●ランナーにメッセージを送れる
応援したいランナーを地図上に表示させ、地図上の名前をクリック
画面右に「選手へのメッセージ」ウィンドウが表示される

選手へのメッセージを投稿するために以下2点を入力し、「投稿」ボタンをクリック
●「お名前」にメッセージを投稿する際に表示する名前
●「メッセージ」投稿するメッセージ

予測だけに大ブレーキやリタイアには対応できず

画期的なシステムだが、そこまでのペースからその後の位置や通過予想タイムを算出するので、実際のランナーの不測の事態には対応できない。例えば、途中からアイコンが動かなくなった! とか、アイコンは応援ポイントを通過しているのにランナーが来ない! とか。

「応援navi」は、これまでの走行ペースからランナーの予測位置を表示していく。もし失速してしまい、予測よりも次の計測地点にたどりつくのが遅くなれば、その間アイコンは動かない。また、ずっと動かなくなってしまった場合は、リタイヤが考えられる。※アイコンはリタイヤした次の計測地点まで動くようだ。 著しくペースが落ちた場合など、「応援navi」の位置情報と実際の位置情報が乖離する場合もある。なかなかやってこない家族や友だちを待ち続けるのはハラハラするが、それも東京マラソン。ランナーのみなさんは家族を心配させないように、無理のないマイペースでゴールを目指しましょうね。

クラッシュドアイス第2戦ユバスキュラ大会は2月2日21時よりRed Bull TVで生中継

アイスホッケー、ダウンヒルスキー、そしてスノーボードクロスの要素を取り入れたアイスクロス・ダウンヒル競技の世界選手権『ATSX Ice Cross Downhill World Championship』。今シーズンの開幕戦は2018年12月に横浜で開催されたが、それに続く第2戦は2月2日(土)にフィンランドのユバスキュラで行なわれる。

シリーズ中唯一、大自然の氷上コースで開催されるフィンランド・ユバスキュラ大会 ©Daniel Grund/Red Bull Content Pool

日本からは横浜大会で決勝に進出した山本純子、安床武士、山内斗真、吉田安里紗に加えて、横浜大会後にヨーロッパで開催したATSX500、ATSX250、ATSX100の大会でポイントを獲得して出場権を獲得した鈴木雅仁の5名が参加する。

大会の模様は、日本時間の2月2日(土)21時より無料のインターネットテレビ『Red Bull TV』で生中継(英語のみ)。

シリーズ全戦に参戦する日本の第一人者、山本純子 ©Samo Vidic/Red Bull Content Pool

●日本の出場選手情報
山本純子
安床武士
山内斗真
吉田安里紗
鈴木雅仁

山本純子 © Lisa-Marie Reiter / Red Bull Content Pool
インラインスケートの元世界チャンピオンとしての意地を見せた安床武士 © Lisa-Marie Reiter / Red Bull Content Pool
⼭内⽃真 © Lisa-Marie Reiter / Red Bull Content Pool
吉⽥安⾥沙 © Lisa-Marie Reiter / Red Bull Content Pool

2019年のレッドブル・エアレース千葉大会は9月7〜8日開催

2019年レッドブル・エアレースの日程が1月29日に発表された。2月8日に第1戦がUAEのアブダビで開幕し、日本の千葉大会は第5戦。9月7〜8日に開催される。

2019年のレッドブル・エアレースは全8戦。千葉大会は9月7〜8日に開催される

●レッドブル・エアレース大会日程
第1戦 2月8〜9日 アブダビ(UAE)
第2戦 ヨーロッパ(未定)
第3戦 6月15〜16日 カザン(ロシア)
第4戦 7月13〜14日 ブダペスト(ハンガリー)
第5戦 9月7〜8日 千葉(日本)
第6戦 アジア(未定)
第7戦 10月19〜20日 インディアナポリス(米国)
第8戦 11月8〜9日 サウジアラビア

2018年のレッドブル・エアレース千葉大会 ©Samo Vidic/Red Bull Content Pool

2019年、レッドブル・エアレースは12シーズン目のワールドチャンピオンシップを迎える。経験豊かなライバル勢とルール変更が各パイロットに戦術の再考を促し、各チームに才能あふれる新メンバーが加わる2019シーズンは、開幕戦から最終戦まで激しい戦いが続くことが予想される。

2019シーズンは2018シーズンを戦った全パイロットが参戦する
2018シーズンを制したチェコ人パイロットのマーティン・ションカが連覇をねらう。2019シーズンのマスタークラスはルーキーパイロットがいないため、これまで以上にタイトな戦いになることが予想される。日本の室屋義秀も王座奪還を目指す。 

2019シーズン マスタークラスパイロット
クリスチャン・ボルトン:Cristian Bolton Racing(チリ)
ミカ・ブラジョー:#11 RACING Team Eyetime(フランス)
カービー・チャンブリス:Team Chambliss(米国)
マティアス・ドルダラー:Mathias Dolderer Racing(ドイツ)
マイケル・グーリアン:Team Goulian(米国)
マット・ホール:Matt Hall Racing(オーストラリア)
ニコラス・イワノフ:Team Hamilton(フランス)
ペトル・コプシュタイン:Team Spielberg(チェコ)
フランソワ・ルボット:FLV Racing Team 12(フランス)
ピート・マクロード:Cashback World Racing Team(カナダ)
室屋義秀:Team Falken(日本)
ベン・マーフィー:Blades Racing Team(英国)
マーティン・ションカ:Red Bull Team Šonka(チェコ)
フアン・ベラルデ:Team Velarde(スペイン)

チェコのマーティン・ションカが第8戦を制し、総合優勝を決めた © Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool

2019シーズンはチャンピオンシップポイントを含む複数のルールが変更される
2019シーズンは、2010シーズン以来となる「予選でのチャンピオンシップポイント付与」が決定したため、パイロットは各レースの予選首位通過で3ポイント、2位通過で2ポイント、3位通過で1ポイントを獲得する。
また、これまで通り決勝レース日の最終順位に応じたチャンピオンシップポイントも付与されるが、各順位の獲得ポイント数が変更され(下図参照)、さらにはラウンド勝利ごとにボーナスポイントが加算される(ラウンド8進出で5ポイント、ファイナル4進出で3ポイント)。
2018シーズンのワールドチャンピオンが5ポイント差、2017シーズンはさらに僅差で決まったことを踏まえると、このような追加ポイントはタイトル争いに非常に大きな影響を与えることが考えられる。今回のチャンピオンシップポイントに関するルール変更は、各パイロットの戦術にも影響を与えるはずだ。

予選
1位: 3 / 2位: 2 / 3位: 1 

決勝レース
1位: 25 / 2位: 22 / 3位: 20 / 4位: 18 / 5位: 14 / 6位: 13 / 7位: 12 / 8位: 11 / 9位: 5 / 10位: 4 / 11位: 3 / 12位: 2 / 13位: 1 / 14位: 0

2019シーズンは、マスタークラスの最大荷重倍数超過 “オーバーG”に関するルールも変更
2018シーズンのマスタークラスでは「10Gが0.6秒続けば2秒ペナルティが加算され、12G記録時点でDNF(Did Not Finish / 途中棄権)」というルールが採用されていたが、2019シーズンのマスタークラスでは「11G記録時点で1秒ペナルティが加算され、12G記録時点でDNF」に変更される。

2019シーズンのマスタークラスパイロットの顔ぶれに変更はないが、チームメンバーには変更がある
フアン・ベラルデ(スペイン)は、コーチ / メンタルコーチとしてマニュエラ・ロドリゲス・マロテを迎え入れ、ニコラス・イワノフ(フランス)は、2008シーズンのワールドチャンピオン、故ハンネス・アルヒと組んだ経験を持つテクニシャン、マリウス・ハイスを迎え入れた。もうひとりのアルヒの旧チームメイト、ヴェルナー・ヴォルフルムも、ピート・マクロード(カナダ)のテクニシャンに就任した。さらに、元マスタークラスパイロット、ピーター・ポドランセックと組んでいたマーク・トラウネルが、チーム再編中のペトル・コプシュタイン(チェコ)のテクニシャンに就任した。