ナイロ・キンタナがアルケア・サムシックと3年契約で移籍へ

コロンビアのナイロ・キンタナがスペインのモビスターからフランスのアルケア・サムシックに移籍することが決まった。3年契約。モビスターのウィネル・アナコナ、ネーリ・ソットーリのダイエ・キンタナ(以上コロンビア)、イネオスのディエゴ・ローザ(イタリア)もアルケア・サムシックに移籍する。

2014ジロ・デ・イタリア、2016ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝のナイロ・キンタナ

「アルケア・サムシックは年々進歩している。チームのプロジェクトに興味を持ったことと、そのイデオロギーに好感を持った。人間の価値観うぃ重視してくれる組織だと思う。満足できるチームを探していた」とナイロ・キンタナ。

「私の野心は変わらない。個人的にもチームメンバーとしても、目標はツール・ド・フランスで勝つために戦うこと。キャリアの転換点となるが、ポジティブな気持ちだ。フランス語を修得する必要があるが、なによりも好きなことをし続ける。自転車に乗っているときは幸せで、心が和らぐ。アルケア・サムシックのジャージで最善を尽くしたい」

移籍に際してはチームメートとしてウィネル・アナコナ、ダイエ・キンタナ、ディエゴ・ローザとの移籍を希望したという。

チームはグランツールで勝てる逸材を模索

アルケア・サムシックはフランス北西部のブルターニュ地方を拠点とする第2ディビジョンのプロコンチネンタルチーム。同地で生まれたワレン・バルギル(フランス)と実績のあるスプリンター、アンドレ・グライペル(ドイツ)の2枚看板を掲げ、ツール・ド・フランスにワイルドカードで出場する。

「私はまだブルターニュ文化に精通していないが、類似点があると言われた。この冬にブルターニュに足を運んでそれを見つけてみたい」

ウィネル・アナコナはアルケア・サムシックと2年契約

「ナイロがシーズン中にアルケア・サムシックに移籍して、チームを強くしたいと打ち明けてくれた。その話に共感を覚えた。ボクの役割はナイロや他の山岳エースをサポートすること。個人的にも野心を持っているので、チャンスを与えられたら優勝するために全力で走りたい」(アナコナ)

ダイエ・キンタナはアルケア・サムシックと3年契約

「アルケア・サムシックに移籍できてうれしい。イタリアチームからの移籍となるので環境に順応する必要があるけど、そんなに時間はかからないと思う。チームのプロジェクトを信じて、成功させる一翼となりたい」(ダイエ・キンタナ)

2015ミラノ〜トリノ優勝のディエゴ・ローザ

「世界最強のイネオスで3年間走ったが、そこではチームの構成選手の1人に過ぎなかった。だから新たなチャレンジをするために移籍を決意した。グランツールではエースのために走るが、クラシックレースでは勝利を目指していきたい」(ローザ)

●ブエルタ・ア・エスパーニャのホームページ

ワレン・バルギルがフランスチャンピオンに

アルケア・サムシックのワレン・バルギルが6月30日に開催されたフランス選手権で優勝。トリコロールのフランスチャンピオンジャージを獲得し、7月6日に開幕する第106回ツール・ド・フランスに登場することになった。

ワレン・バルギルがフランス選手権で優勝 ©Team Arkéa – Samsic

バルギル(フランス)は2019年3月11日に開催されたパリ〜ニース第2ステージで落車。第2頚椎の2カ所を骨折する重傷を負った。チームのジャンジャック・ムニェ医師は「深刻な負傷なのでバルギルが再び自転車に乗れる時期は今のところ分からない」とコメントするほどだったが、3月25日のボルタ・ア・カタルーニャ(スペイン)でレース復帰。

「選手としてだけでなく今後の生活にも支障をきたす恐れもあったが、幸いなことに最小限の頚部負傷にとどまったことが認められた。リハビリなしにレース復帰できた」と同医師。

アルケア・サムシックにとっては悲願の優勝だ ©Team Arkéa – Samsic

「落車でケガをしたときにサポートしてくれた人もいたが、復帰は無理だと思っていた人もいた。絶望のどん底にいたときもあったが、いつかはいい波が訪れると思っていた。ボクはそんなにスーパーマンではないが、心身ともにフランス選手権に勝てる状態まで戻っていた」とバルギル。

「復帰できないと思ったこともある。簡単なことではなかったので、もう自転車をやめようと思ったこともあるけど、妻が献身的にサポートしてくれて、あきらめないで頑張ろうと決心した。人生はこういうもので、困難な時もいい時もあると思う。妻と家族、チーム、そして砂漠のど真ん中で私に手を差し伸べたすべての人々に感謝したい。自転車をやめていたら、この決断は一生でとても後悔するかもしれないと自分に言い聞かせた」

フランスチャンピオンジャージを獲得したバルギル ©Team Arkéa – Samsic

「さっそく明日からこのトリコロールジャージを着て練習に出ようと思う。ツール・ド・フランスにこのジャージとナショナルカラーに塗られた自転車でツール・ド・フランスに出場できるなんてまだイメージできない。でもやり過ぎないようにしたい。このジャージはプレッシャーではなく、情熱だから」

バルギルがフランスチャンピオンジャージを着て歓喜 ©Team Arkéa – Samsic

●アルケア・サムシックのホームページ

アンドレイ・グライペルが移籍後初勝利…ガボンのアミサボンゴ

たくましい肉体から「ゴリラ」の愛称で親しまれているアンドレイ・グライペル(ドイツ)が、フランスのアルケア・サムシックに移籍して初めての勝利を、1月26日にガボンで開催されたラ・トロピカルアミサボンゴ第6ステージで挙げた。

アンドレイ・グライペルが移籍後初勝利 © Team Arkéa – Samsic

「もちろん、このステージに勝つことができてとてもうれしいです。残り3km地点で3選手が先行していたが、チームはパニックにならずゴール勝負に持ち込もうと距離を縮めていた」とグライペル。

残り50mで3人のアシストがいたので、私の得意な距離からスプリントを開始した。チームがあきらめることなく仕事をこなしてくれたのがうれしい。第5ステージまで結果を残せなかったが、勝利することができて安堵している」

ガボンで開催されているラ・トロピカルアミサボンゴ © Team Arkéa – Samsic

チームは最も重要視するツール・ド・フランス出場権獲得を目指して、シーズン序盤から勝利を量産する必要がある。平たんステージを得意とするグライペルにかかる期待は大きく、舞台を本場欧州に移してからも勝利の量産が求められていく。

グライペルとバルギルで2019シーズン始動…アルケア・サムシック

ドイツのアンドレイ・グライペルとフランスのワレン・バルギルをツートップにしたアルケア・サムシックが2019シーズンのチームプレゼンテーションを1月9日に行った。

アルケア・サムシックのワレン・バルギル(左)とアンドレ・グライペル

フランス登録のプロフェッショナルコンチネンタルチームはメインスポンサーとしてアルケア銀行を獲得。2018年の「フォルチュネオ」は同社のオンラインバンキングの子会社。今季からアルケアブランドを前面に押し出して、チームジャージも刷新した。

アルケア・サムシックのワレン・バルギルが記者会見に登壇

バルギルは2017ツール・ド・フランスの山岳王。2018年に フォルテュネオ・サムシック に移籍して期待されたが、ツール・ド・フランスでは活躍できなかった。

ロット・スーダルから今季移籍してきたグライペルはツール・ド・フランス区間11勝のスプリンター。2016年最終日のパリで勝利してから同大会で勝ち星がなく、新天地での活躍を誓う。

アルケア・サムシックに移籍したアンドレ・グライペル
アルケア・サムシックの選手らがチームプレゼンテーションの舞台裏でニュージャージを着用
アルケア・サムシックはBHに乗る