キンタナがツール・ド・フランスでエース、アシストのバルギルもチャンスをねらう

フランスのアルケア・サムシックが8月29日に開幕する第107回ツール・ド・フランスに、今季加入のナイロ・キンタナ(コロンビア)を新エースと、ワレン・バルギル(フランス)をアシスト陣の一員とする布陣を発表した。

「ツール・ド・フランスのために強力でバランスの取れたチームを構築した」と統括ディレクターのエマニュアル・ウベール。

「コナー・スウィフトとクレモン・ルッソが平たんステージでナイロ・キンタナとワレン・バルギルをサポートする。ナイロ・キンタナはリーダーに指定した。フランスのスキー場、イゾラ2000で高地トレーニングを終えていて、昨年7月に負傷した膝に問題もなく長距離を乗り込むことができた」

© Team Arkéa – Samsic

ナイロ・キンタナのコンディションはいい状態とのことで、これまでプレッシャーの多かったバルギルの立ち位置を楽にさせる存在になると期待している。

「バルギルはナイロのサポートの一員だが、このツール・ド・フランスの総合順位で可能な限り最高のパフォーマンスを達成することができるはずだ。 とはいってもバルギルにも重要な役割がかかっていて、チャンスがあれば勝利に向けて走ることになる」

前フランスチャンピオンのワレン・バルギル © Team Arkéa – Samsic

●アルケア・サムシックの2020ツール・ド・フランス出場選手
ウィネル・アナコナ(コロンビア)
ワレン・バルギル(フランス)
マキシム・ブエ(フランス)
ダイエル・キンタナ(コロンビア)
ナイロ・キンタナ(コロンビア)
ディエゴ・ローザ(イタリア)
クレモン・ルッソ(フランス)
コナー・スウィフト(英国)

🇫🇷ツール・ド・フランス2020特集サイト
🇫🇷ツール・ド・フランス公式サイト

キンタナが交通事故もツール・ド・フランスに向け練習再開

フランスのアルケア・サムシックのエースとしてツール・ド・フランスでの活躍を期待されるナイロ・キンタナが、7月3日に母国コロンビアでのトレーニング中に交通事故に巻き込まれた。14日には一般道でのトレーニングを再開するまでに回復した。

コロンビアに滞在するナイロ・キンタナ © Team Arkéa – Samsic 2020

新型コロナウイルス感染拡大によりコロンビアに戻ってトレーニングを続けているキンタナだが、トゥンハとモタビタの間を走っているときに事故に巻き込まれた。当初は2週間の療養が必要だと診断されたが、手厚い医療支援を受けて順調に回復。

「自転車に戻りたいという衝動は痛みを超えるものがあった」とキンタナ。

「アルケア・サムシックのチームでいいシーズンを続け、ツール・ド・フランスでの夢のために働きたいと考えているんだ」

キンタナの欲望と仕事への意欲は、事故を経験しても衰退しなかった。ツール・ド・フランスの開幕に向けて可能な限り最高の状態に持って行きたいと話、医療スタッフに万全の支援を続けていく。

ナイロ・キンタナ © Team Arkéa – Samsic 2020

フランスのパリ〜ニースからの帰国後に政府の指示によりホテルの一室に滞在し、健康状態を監視されていたキンタナ。その後ようやく自宅に戻り、さらに屋外でトレーニングすることができるようになった。ただしコロンビアからフランスへの入国は現在のところ不可能だ。

「ボクに力を与えてくれるサポーターが喜びと誇りにあふれることができるように、頑張りたい。すべての人に感謝したいという気持ちだ」

●アルケア・サムシックのホームページ

ナセル・ブアニは山岳要素の多いツール・ド・フランスをパス

フランスのスプリンター、ナセル・ブアニは所属するアルケア・サムシックチームと共同声明を発表し、「ツール・ド・フランス2020をスキップするという決断をした」ということを明らかにした。

アルケア・サムシックのナセル・ブアニ

ツール・ド・フランスの平たんステージでスプリント勝利を目指すブアニは、アルケア・サムシックの監督と合意して、ツール・ド・フランス2020を欠場することを決めた。

「チームの思わくと同じ。アルケア・サムシックチームと私の選択だ。この判断がすべてであり、慎重に検討した結果だ」とブアニ。

「ツール・ド・フランス2020のルートが発表されたとき、私はすぐにこの主旨を理解した。私はすぐにそれが主にヒルクライマーを対象としていることに気づいた。もちろん私はツール・ド・フランスの平たんステージで勝ちたい。それは常に私の偉大なキャリア目標の一つであるからだ。それにまだツール・ド・フランスで自分自身を100%表現する機会を得ていないんだ。もちろん、将来的にチャンスはある。ツール・ド・フランスは私を鼓舞するレースなんだ」

アルケア・サムシックのナセル・ブアニ、ワレン・バルギル、ナイロ・キンタナ

ブアニのターゲットはグランツアーすべてに勝つこと

「私はすでにジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャでそれぞれ3勝している。ツール・ド・フランスは私の偉大な目標の一つだが、今年、私はアルケア・サムシックチームのゼネラルマネージャー、エマニュエル・ウベールと話したが、そのコースにスプリンターのメリットはない。

私が輝く可能性が必然的に減るこのツール・ド・フランスに出場するよりも、再編成された2020年のカレンダーのなかで他のレースに勝つチャンスのほうが大きい。ツール・ド・フランスに7、8区間のスプリントステージがあったら、状況は違っていただろう」

すでにブアニの心は2021ツール・ド・フランスの序盤のステージに向いている。そレースの最初の3日間で2つの可能なスプリントフィニッシュがあることを知っている。

●アルケア・サムシックのホームページ

キンタナ兄弟はコロンビアのホテル一室で2週間の健康監視

アルケア・サムシックのナイロ・キンタナと弟のダイエ、ウィネル・アナコナのコロンビア3選手が、フランスのパリ〜ニースからの帰国後に政府の指示によりホテルの一室に滞在し、健康状態を監視されている。

コロナウイルスに勝つために家にいようとハッシュダグでツイートするナイロ・キンタナ

3選手は新型コロナウイルス感染拡大が続くヨーロッパに滞在していたため、コロンビア政府の決定により、帰国後にホテルに2週間閉じ込められている。標高3000mの高地で練習できず、室内でのローラー台とプールでの水泳をする日々が続いているという。

多くのNGOに投資してきたナイロ・キンタナはコロンビア有数のインフルエンサーでもあり、ソーシャルネットワークを通じてメッセージを発信している。

#CoronemosElVirusDesdeCasa

このパンデミックを乗り越えるためにボクたちがなにをできるか? まずは家にいよう。

●アルケア・サムシックのホームページ

ナセル・ブアニ好調…アルケア・サムシック移籍後2勝目

アルケア・サムシックに移籍したスプリンター、ナセル・ブアニ(フランス)が本来の調子を取り戻し、2020年シーズン当初ですでに2勝目を挙げた。ツール・ド・ラプロバンスの第1ステージでスプリント勝利した。

ナセル・ブアニがアルケア・サムシックのジャージをアピール ©Luca Bettini/BettiniPhoto©2020

ブアニは2月7日、サウジアラビアで行われたサウジツアー第4ステージで移籍後初勝利。総合成績でも首位に立ったが、翌日の最終日にバーレーン・マクラーレンのバウハウス(ドイツ)に逆転された。

「マキシム・ブエをはじめとしたチームメイトは、ステージ勝利をつかむために素晴らしい仕事をしてくれた」とブアニ。

「アルケア・サムシックのチームスタッフ、チームメイトが私の存在を認識してくれて、それが私のモチベーションを高めている。私の目標は、アルケア・サムシックのためにできるだけ多くの勝利をつかむこと。サウジツアーはイライラを残して終わったが、2020年にフランスで初めて勝つことになったのは、自宅に近いプロバンス地方のコースだった。いまでもこの地域に住んでいるので、本当に幸せを感じる」

●アルケア・サムシックのホームページ

アルケア女子もプロ男子チームとジャージデザインを統一

UCI女子コンチネンタルチームのアルケアプロサイクリングが2020チームのジャージデザインを発表した。すでに発表されている男子チーム「アルケア・サムシック」と統一デザイン。男女それぞれのチームのアイデンティティを統一することで相互採用をもたらそうというねらいがある。

アネス・モリション ©Olivia Nieto

女子チームのエスポワールクラスで注目されるアネス・モリション(フランス)は「フランマンビユとフランス選手権でニュージャージをお披露目できると思う。私のキャリアとしても重要な一瞬であるとともに、チームとしても象徴的なデビューになるはず。このジャージを着てすべてのレースで表彰台に立てるように頑張りたい」と語っている。

アルケアプロサイクリング ©Olivia Nieto

●アルケアプロサイクリングのinstagram

キンタナ、ブアニ、バルギルが3本柱…2020アルケア・サムシック始動

フランスのアルケア・サムシックが2020シーズンに向けて、チームの本拠地となるブルターニュ地方のブリュで11月28日からトレーニングを開始する。前日にはパートナーとのプログラムミーティング、ファンとのサイクリングが行われた。

左からナセル・ブアニ、ナイロ・キンタナ、ワレン・バルギル

ブアニ…ゴール勝負で両手を挙げたい

コフィディスから移籍するスプリンターのナセル・ブアニ(フランス)は「チームに合流できてうれしい。チームメートやスタッフがみな同じ目的を持っていて、そんな環境の中で走れることでモチベーションを高めている」と語った。

「2020シーズンはどんなレースでもゴール勝負でガッツポーズしたい」とスプリント勝負を託されたブアニ。シーズンはサウジツアー、ツール・ド・オマーン、クルネ〜ブリュッセル〜クルネ、ティレーノ〜アドリアティコ、ミラノ〜サンレモに参戦予定。

ファン交流会で笑顔を見せるブアニ、バルギルら

バルギル…キンタナと刺激し合っていい結果に

これまで総合成績のチームエースを務めてきたワレン・バルギル(フランス)は「2019シーズンは大成功だった。シーズン序盤に2つの落車を経験したが、6月にはフランスチャンピオンになれた。悪い記憶を払しょくすることができた」という。

「2020年は強力なチーム運営体制が整った。それを成功に結びつけるのは選手それぞれだ。ナイロ・キンタナと一緒に新シーズンを走るよ。2人にお互いのプレッシャーがのしかかるが、それはいいことだと感じている。ナイロと最初に走るレースを楽しみにしている」とバルギル。

バルギルはツール・ド・ラプロバンス、アルデッシュクラシック、ドロームクラシック、パリ〜ニース、ミラノ〜サンレモ、カタロニア一周、アムステルゴールドレース、フレッシュワロンヌ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュに参戦予定。

アルケア・サムシックライドに1000人が参加し、がんとの闘いのために8600ユーロを募金した

キンタナ…まずはコロンビア選手権

スペインのモビスターから電撃移籍したナイロ・キンタナ(コロンビア)は、「チームメートやスタッフと打ち解けるためにたくさんの楽しい時間を過ごすことに努めた。アルケア・サムシックに加わってこんなにたくさんの人たちと巡り会えるとは思わなかった。自転車に乗るのはとても寒かったけど、とてもいいスタートが切れたと思う」とコメント。

「2020年はパリ〜ニースがアルケア・サムシックのチームジャージを着ての最初の大きなターゲット。その次はボクの家があるボヤカで開催されるコロンビア選手権だ。ツール・ド・ラプロバンスでワレン・バルギルと一緒に走ることになる。意思統一を図って、チーム監督やスタッフ一丸となって目標を目指して走っていきたい」

キンタナの新シーズンはコロンビア選手権のタイムトライアルとロードレースに出場し、ツール・ド・ラプロバンス、ツール・デュ・オバール、パリ〜ニース、カタロニア一周、アムステルゴールドレース、フレッシュワロンヌ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュに参戦予定。

●2020アルケア・サムシックのホームページ

ツール・ド・フランス1勝のブリス・フェイユが引退レースへ

アルケア・サムシックのブリス・フェイユ(フランス)が10月13日に開催されるパリ〜ツールを最後にプロ生活10年、チーム在籍6年の現役活動にピリオドを打つ。2009年のツール・ド・フランスではピレネーのアンドラにゴールする山岳ステージで区間優勝。兄のロマンは2008年のツール・ド・フランスで区間優勝し、マイヨジョーヌを着用している。

ブリス・フェイユ © Team Arkéa – Samsic

パリ〜ツールのコースとなるぶどう畑の小径は小さいころからよく通ったとこる。両親の家も近いし、若いときにトレーニングした道もパリ〜ツールのコースをかなり占めている。だから最後のレースをここにした」とフェイユ。

「レースの序盤だけでも集団を抜け出していい位置で走りたい。自転車と出会えたことはとても幸せで、いい思い出をしっかりと胸に刻みたい」

© Team Arkéa – Samsic

●パリ〜ツールのホームページ