川崎嘉久がKINAN AACA CUP 2020最終戦で優勝

KINAN Cycling Teamがホストを務める東海地区のロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」の2020年シーズン最終戦が、11月28日に愛知県新城市・鬼久保ふれあい広場を主会場に開催。メインクラスの1-1カテゴリーは、終盤に逃げる選手を捕まえた集団によるスプリント勝負に。最後は川崎嘉久(Nerebani)が制し、レース中3度の周回賞と合わせてタイトルを複数獲得した。

KINAN AACA CUP 2020最終戦は川崎嘉久が優勝 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

新型コロナウイルス感染拡大にともない、開催の中止・延期が続いた今季の同シリーズ。出場選手や関係者、観客の感染リスクを避けながら、おおよそ月1回のペースでレースを開催。今節は2020年シーズンの最終戦として、愛知県新城市での実施となった。

鬼久保ふれあい広場を基点とする1周1.4kmのコースは、アップダウンとコーナーが連続するテクニカルなレイアウト。選手たちのライドテクニックやダウンヒルスピードなど、観る者にとっては魅力満載。また、紅葉の時期とあって赤や黄色に色づいたコース周囲の景色もイベントに彩りを添える。

そんなシーズンの締めとなる一戦には、KINAN Cycling Teamから椿大志、山本大喜、中島康晴の3人がホストライダーとして参戦。キッズレースでの伴走や会場に訪れたファンへの対応と並行しながら、レース本番へと臨んだ。

リアルスタートからアタックが散発した序盤だが、変化に富むコースでは簡単には決定打が生まれない。激しい出入りが続いたまま周回数を重ねていく。

そんな状勢が変化を見せたのは、15周を過ぎようかというタイミング。椿ら数人が集団から抜け出すと、山本も合流。そのまま5人が逃げる展開となる。前を行く選手たちはその後もペースを緩めず進むと、先頭はトム・ボシスと山本の2人に。20周目には山本がボシスを引き離して独走態勢へと持ち込んだ。

1人先行する山本をのぞき、一時的に逃げていた選手たちはいずれもメイン集団へと戻る。その集団はペースの上下が起きたこともあり、山本との差は30秒まで開く。集団では代わる代わる牽引役がスピードアップを図るが、先頭とのタイム差に大きな変化はないままレースは後半へと入っていく。

快調に飛ばし続ける山本だが、30周を過ぎてメイン集団もいよいよ追撃ムードが本格化。周回を重ねるごとにその差は縮まり、タイムギャップは9秒に。これを受けて山本が再度ペースを上げて差を拡大するなど、戦況は一進一退を繰り返した。

そんな流れに大きな局面が訪れたのは残り3周。早川朋宏(Aisan Supporters)、上野颯斗(京都産業大学)、そして椿を加えた3人が集団から飛び出し追走を開始。これでレース全体が活性化すると、次の周回でついに山本をキャッチ。メンバーの入れ替わりを経てパックとなった5人ほどが、集団に対してわずかにリードした状態で最終周回の鐘を聞いた。

この直後に集団が前をゆく選手たちに合流すると、そのまま最終局面に向けたポジション争いへ。フィニッシュ直前の短い上りを前に、位置取りをかけた攻防が激化。前方で上りに入れば有利になるとあり、選手たちがひしめき合う。

迎えた最後の上り。ここへ一番に飛び込んだのは川崎。他の追随を許さないパワーとスプリントを発揮し、トップでフィニッシュラインを通過。このレースでは再三のアタックで、途中に設けられた周回賞4回のうち3回を獲得。さらには優勝と、タイトルを総取りする活躍を見せた。

また、長時間の独走で魅せた山本のシリーズ年間総合1位も確定。今節の上位フィニッシュはならなかったものの、第7戦と第8戦で連勝するなど、随所で持ち味を発揮し総合タイトル獲得につなげている。

そのほか、この日はキャリア最終レースを迎えた椿の引退セレモニーが開かれるなど、シーズンの締めくくりらしい催しも。チーム活動も今年残りわずかとあって、椿をお目当てに会場へと赴いたファンも多かった様子。それに応えようと椿も長時間ファン対応に努めた。

例年と比較してもよりアクティブに、そして勝利を賭けた激しいレースが繰り返されたKINAN AACA CUP。2021年シーズンもレースシーンの活性化を目指してあらゆる趣向で開催していく見通しとなっている。

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山本哲央が今季2勝目…KINAN AACA CUP 2020

KINAN Cycling Teamがホストを務める東海地区のロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」は10月31日に2020年シーズンの第10戦を開催。岐阜県海津市・国営木曽三川公園 長良川サービスセンター内の平坦コースでレースが行われ、最上位クラスの1-1カテゴリーは14選手による逃げ切りに。最後はスプリントで山本哲央(チームさわこ)が勝利。今季のシリーズ2勝目を挙げている。

山本哲央(チームさわこ)が寺田吉騎(磐田北OB)を抑えて優勝 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

新型コロナウイルスによるパンデミックで、イレギュラーなシーズンとなった2020年。このシリーズ戦も例外ではなく、これまでに日程や会場の変更、無観客開催などの措置を講じながら、おおよそ月1回のペースでレースを実施してきた。そうしたなかで、今節は有観客での開催へ。参加選手・関係者による健康状態の申告はもちろんのこと、観戦に関しても各自ソーシャルディスタンスを図りながらレースを楽しんでもらえるよう主催者側による配慮がなされた。

選手のレベルやスキルに応じて分けられるレースは計4クラス。最上位の1-1カテゴリーには、開催地域である東海地区の有力選手にとどまらず、今回は国内トップチームからも参戦。すでに公式戦シーズンは終わったものの、例年より少なかったレース機会を埋めていくべく、60人近い選手がスタートラインへ。ホストのKINAN Cycling Teamからは、山本元喜、椿大志、山本大喜、福田真平、トマ・ルバ、新城雄大の6選手が出走した。

迎えたレースは、2周目を後半までに山本と寺田吉騎(磐田北OB)が先行を開始。数周回リードしたのち集団へと戻されるが、レースを活性化させるには十分な動き。この2選手が集団へと戻ってからは散発的にアタックとキャッチを繰り返しながら、速いペースで序盤戦が進行。8周目には5人が先行したが、ここも大きなリードを奪うまでには至らず、少し置いて集団が追いついている。

この日の勝負にも関係することになる大きなアクションとなったのが12周目。11人が飛び出すと、そのまま逃げの態勢へ。KINAN勢では椿と新城がジョイン。集団が止まったこともあり、あっという間に1分近いタイム差に広がる。

ただ、集団内にこの状況を嫌う選手が多かったこともあり、追走ムードが高まる。約20秒差まで迫ったところで、4人ずつの追走パックが2つ形成され、先頭の11人に迫る。数周回追いかけた末に、18周目に第1追走グループが前を走っていた選手たちに合流。先頭グループでの選手の脱落が発生していたこともあり、入れ替わりによって14人が先行。結果的に、このメンバーが最後まで逃げ続ける形になった。

優勝争いへと移っていた14選手は、山本、寺田、川崎嘉久、古閑祥三(ともにNerebani)、岡本隼(愛三工業レーシング)、塚本一樹(Yamanakako Cycling Team)、小嶋渓円、大久保陣(ともに宇都宮ブリッツェン)、小山智也(Hincapie LEOMO p/b BMC)、水野貴行(稲城フィッツ)、吉田圭吾(京都産業大学)、森崎英登(Team ORCA)、そしてKINAN勢から椿と新城。

快調に飛ばしていた先頭グループだが、残り5周を切ったあたりからは牽制気味に。ときおりアタックがかかるが、いずれも決定打に欠く。結局、14人のグループのままで最終周回の鐘を聞くことに。そのままスプリント勝負にゆだねられた。

最終コーナーを目前に始まったスプリントは、真っ先にホームストレートへと突入した山本がトップを守ってそのままフィニッシュ。最後はスプリント力に加えて、先頭グループ内でのポジショニングも大きく反映される結果になった。これで山本は第4戦に続く2勝目を挙げている。

異例となったシーズンへの思いをレースにぶつけるべく、熱い走りを見せる選手たち。そんな姿を見られるのは、残りあと1戦となった。最終の第11戦は、11月28日に愛知県新城市・鬼久保ふれあい広場を舞台に開催される。エントリーは11月9日開始となっている。

KINAN AACA CUP 2020 第10戦 1-1カテゴリー結果
1 山本哲央(チームさわこ)
2 寺田吉騎(磐田北OB)
3 川崎嘉久(Nerebani)
4 森崎英登(Team ORCA)
5 椿大志(KINAN Cycling Team)

KINAN AACA CUP 2020 ポイントランキング(第10戦終了時)
1 山本大喜(KINAN Cycling Team) 1280pts
2 山本哲央(Yamanakako Cyclisme Formation/チームさわこ) 1024pts
3 椿大志(KINAN Cycling Team) 928pts
4 津田悠義(EQADS) 640pts
5 石原悠希(Hincapie LEOMO P/b BMC) 576pts
5 小山智也(Hincapie LEOMO P/b BMC) 576pts

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キナンの山本大喜がKINAN AACA CUP第7戦いなべで優勝

KINAN Cycling Teamがホストを務める東海地区のロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」は、今季の第7戦を8月1日に三重県いなべ市・いなべ市梅林公園を舞台に開催。72kmで争われたメインの1-1カテゴリーは、マッチスプリントを制した山本大喜が優勝。ホストライダーとしての役割を果たしている。

山本大喜がKINAN AACA CUP第7戦いなべで優勝 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

新型コロナウイルス感染拡大にともなうレースシーズンの中断で、このシリーズもしばし休止を余儀なくされたが、7月下旬から活動を再開。今節からは最上位クラスの1-1カテゴリーも戻り、よりハイレベルのレースが展開されることとなった。レースイベントの実施にあたっては、選手・関係者すべてに検温と健康状態の提出を義務付けたほか、会場内ではソーシャルディスタンスを確保するなど、感染リスクの抑制に努めた。

そんな中で行われた1-1カテゴリーのレースには、ホストであるKINAN Cycling Teamからも山本大のほか、山本元喜、椿大志、トマ・ルバ、中島康晴、新城雄大の6人が参戦。このレースの前に行われたキッズレースでもアテンド役を務め、イベントの盛り上がりにも一役買っている。

いなべ市梅林公園に設定された1周1.8kmのコースは、ツアー・オブ・ジャパンいなべステージのコースを一部採用。アップダウンとコーナーが連続し平坦区間が少ない中で、どれだけ変化に耐えられるかが勝負のポイントに。この日は気温が35度を超える暑さだったこともあり、サバイバル化することも予想された。

その見立ての通り、スタートから速い流れで進む。5周目までに数人がメイン集団から抜け出すと、そこから阿曽圭佑(Asia cycling academy / enshere / team aso)と香山飛龍(Yamanakako Cycling Team)の2人がリードを開始。メイン集団が落ち着いたことも関係し、最大で45秒差まで広げる。

ただ、この構図は長くは続かず、中盤に入ったところでメイン集団もペースアップ。山本大やトマらの引き上げによって、ちょうど中間地点を迎えるタイミングで先頭の2人に合流。この動きで集団の人数が絞られ、10人による争いとなる。

この状態から阿曽が再度アタックしたことでレースが活性化。香山と山本大が続き、少し置いてトマと津田悠義(EQADS)が合流。一時は5人で進んだ先頭グループだったが、香山が遅れ、残った4選手がそのまま終盤へ。この中から優勝者が出ることが濃厚になった。

決定打が生まれたのは残り3周。攻撃を繰り返す阿曽と山本大がアタックを成功させ、2人で逃げ切る態勢へと変化。その後ろでは津田とトマが追うが、先頭の2人が十分なリードを得たまま最終周回へ。阿曽、山本大ともチャンスとあらばアタックを試み、激しい駆け引きが繰り返されたままフィニッシュへと近づいていく。

両者一歩も譲らない戦いは、最終コーナーを前にしたアップダウンで山本大が加速。その勢いのまま最後の直線へと突入すると残り数十メートル。阿曽の追い上げをかわして、優勝のフィニッシュを飾った。

再三のアタックで強さを示した阿曽の2位に続き、速い流れを呼び込んだ津田が3位でレースを終えている。

今節は1-1カテゴリーを含む4クラスのレースが行われたほか、チームサプライヤーでもあるYONEX、ATHLETUNE(株式会社隼)、光設備などによるブース出展もあり、華やかなレース会場の趣きが少しずつ戻ってきていることを感じさせる1日となった。

KINAN AACA CUP 2020 第7戦 1-1カテゴリー結果
1 山本大喜(KINAN Cycling Team)
2 阿曽圭佑(Asia cycling academy / enshere / team aso)
3 津田悠義(EQADS)
4 トマ・ルバ(KINAN Cycling Team)
5 小島渓円(MiNERVA-asahi) 

KINAN AACA CUP 2020 ポイントランキング(第7戦終了時)
1 山本大喜(KINAN Cycling Team) 768pts
1 椿大志(KINAN Cycling Team) 768pts
3 津田悠義(EQADS) 640pts
4 小山智也(Hincapie LEOMO P/b BMC) 576pts
5 山本哲央(Yamanakako Cyclisme Formation) 512pts

山本大喜

山本大喜のコメント

「目標である“目立って勝つ”ことができてうれしい。序盤から逃げていた阿曽さんたちが強いことは分かっていて、差を広げられすぎると不利になると思ったので、5周くらいは自分ひとりで引き続けた。それが脚のあるメンバーだけに絞り込むことにつながったので、いい展開に持ち込めたと思う。
フィニッシュに向けては、最終コーナーを先頭で入ったもの勝ちだと分かっていた。直前の上りで阿曽さんが先に仕掛けたので、それに合わせて自分がカウンターでスプリントを始めてそのままトップを譲らず走ることができた。
次週はJプロツアーの宇都宮2連戦。とにかく“目立って勝つ”ことがテーマなので、それを結果に結び付けたい」

小山智也がKINAN AACA CUP第3戦で大集団スプリントを制す

KINAN Cycling Teamがホストを務める東海地区のロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」2020年シーズンの第3戦が、3月1日に岐阜県海津市・木曽三川公園長良川サービスセンターで行われた。メインの1-1カテゴリーは、たびたびアタックが発生するも、最後は集団でのスプリントに。好位置から加速した小山智也(Hincapie LEOMO P/b BMC)がシーズン初勝利。シリーズリーダーの椿大志(KINAN Cycling Team)は2位となり、その座をキープしている。

KINAN AACA CUP 2020第3戦で大集団のスプリント勝負を小山智也が制す ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

毎月1回のペースで東海地区の各地を転戦するシリーズ戦は、第1戦以来となる長良川沿いの平坦コース。今回は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、参加選手・関係者全員が対策したうえで会場入りすることを義務付けての開催となった。そんな中でも、国内シーンの本格的シーズンインを目前に各カテゴリーに多数のライダーが参戦。メインの1-1カテゴリーには、今季のJプロツアーを走るレバンテフジ静岡やシマノレーシングからもエントリー。総勢80人を超える選手がスタートラインへ。これら選手たちを迎え撃つKINAN Cycling Teamは、シリーズリーダージャージで出走の椿のほか、山本元喜、山本大喜、トマ・ルバ、新城雄大、荒井佑太の6選手が出場した。

5.1kmの周回コースを20周するレースは、リアルスタート直後から椿ら3選手が先行したこともあり、序盤から活性化。このリードは4周目で封じられるが、それ以降も数人単位のパックができては集団へと引き戻される流れの繰り返し。出入りの激しい展開は中盤まで続くこととなった。

そんなムードが一変したのは9周目後半。トマを含む3人が抜け出すと、次々と追走が発生。10周目を終える頃には10人がレースをリードすることに。ときおりメンバーを入れ替えながらも、先頭グループが主導権を握って後半戦へと進んだ。

レースを先行した10人は小山、寺田吉騎(UCIH)、水野貴行(稲城FIETSクラスアクト)、小島渓円(Team Nason)、石原悠希(Hincapie LEOMO P/b BMC)、阿曽圭佑(あそクリニック)に加え、山本元、山本大、トマ、新城のKINAN勢。メイン集団に対して最大で50秒ほどのリードを確保したまま、15周を終える。

しかし、残り周回が少なくなったところでメイン集団の追撃ムードが高まる。先頭グループの協調体制が崩れてきたこともあり、周回を経るたびにその差は10~20秒単位で一気に縮まっていく。そして、残り2周となったところでメイン集団が先頭を走った選手たちをキャッチ。土壇場でレースはふりだしへと戻った。

一団のまま迎えた最終周回。散発するアタックはいずれも決まらず。決定打が出ないまま、勝負はスプリントへとゆだねられることになった。混戦のまま突入した最後の直線、先頭で加速したのは小山。これを椿が追う形となるが、一歩及ばず。レースを通じ終始攻め続けた小山がシリーズ初勝利を挙げた。

この日は各カテゴリーのレースのほか、会場内では中西健児アカデミーコーチによるキッズスクールが行われ、KINAN Cycling Teamの選手たちも講師役として参加。バイクコントロールの向上を目的に、スラロームに挑戦。締めには2チームに分かれてのリレー勝負を行ってスキルアップを図った。また、FUSION(光設備)さまがブース出展。1-2カテゴリーの優勝者には、スマートフォンのタッチパネル強化の「ハドラスコーティング」のサービスが副賞として贈られた。

シリーズ第4戦は、3月28日に今回と同じ会場で行われる予定。エントリーは9日から開始される。

●キナンAACAカップのホームページ

EQADSの津田悠義が優勝…KINAN AACA CUP第2戦

KINAN Cycling Teamがホストを務める東海地区のロードレースシリーズ、KINAN AACA CUPは2月9日、愛知県新城市・新城総合公園内特設コースで第2戦を開催し、最上位の1-1クラスでEQADSの津田悠義が優勝した。KINAN Cycling Teamからは2人が出場し、周回賞を獲得するなど序盤から攻めの走りを見せた山本大喜が2位に入った。

KINAN AACA CUP第2戦はEQADSの津田悠義が勝利 ©︎KINAN Cycling Team / Midori SHIMIZU

この日は今季一番ともいわれる冷え込み。そんな中でも新城総合公園内の特設コースでは数カテゴリーで熱戦が展開。新城市といえば2026年のアジア競技大会で自転車ロードレース種目が実施されることで調整が進められていて、それに関連して同市の穂積亮次市長もレースを視察。出場選手たちを激励した。

メインカテゴリーの1-1クラスには、ホストを務めるKINAN Cycling Teamから山本大と荒井佑太が出場。1周3.1kmのコースを30周する90kmで競われるレースは、アップダウンやヘアピンカーブなど休みどころのない難易度の高いレイアウト。特に周回残り1kmからのつづら折りの急な坂道がポイントとなることが予想された。

その通り、スタート直後から厳しい上りを利用して山本大が人数を絞るべくペースを上げていく。山本大はそのまま1回目の周回賞を獲得し、その後も攻撃を続けていく。

レースの3分の1を消化しようかという頃に、先頭集団で落車が発生。至近距離にいた山本大はこれを避けられずに転倒してしまう。幸い大事には至らず、レギュレーションに基づいてニュートラル措置によって次の周回で元の集団に復帰を果たす。しかし、その間に集団からアタックがかかり、先頭2人とそれを追うメイン集団という構図での合流となった。

この状況がしばらく続いたが、落車によるペースダウンで人数を増やしたメイン集団が粘り強く前を追ったことに加え、先頭で牽制が生まれたこともあり、集団は再度まとまり1つへ。それ以降は力勝負の様相に変化し、前方は徐々に人数を減らしていく。

アタックやペースアップによるふるい落としは続き、最終周回を迎える頃には先頭は山本大を含む5人に。スプリント勝負が予想される展開に、沿道の観客も増え、期待が高まった。

そして最終局面。先頭でホームストレートに現れたのは3人。長い直線でのスプリント勝負に歓声が湧き起こる中、手を挙げて先着したのは津田。再三レースを動かした山本大は2位だった。

キッズスクールも併催

レースのほか、会場では中西健児アカデミーコーチによるキッズスクールも併催。バイクテクニックの向上を目的にゲーム感覚で行われたのは、保護者とスタッフが作った「人の輪」の中をいかに長く周り続けられるかというもの。その輪は時間の経過とともにどんどんと小さくなり、難易度が増していく。参加キッズと中西アカデミーコーチの激しい争いが繰り広げられる最中、レースを終えたばかりの荒井が緊急参戦。さすがのバランス感覚を見せ、参加キッズからは悔しいとの声が、そして保護者からは驚きの声が上がっていた。
さらに、スクールのまとめとして、前後へ重心を移動してバランスを取ることの重要さ、ゲーム感覚で楽しみながら培われた技術が実際のレースでも役立つことを荒井が話してお開き。続いて行われたキッズカテゴリーのビンディングペダルの部・フラットペダルの部でも山本大と荒井がサポートライダーとして走行した。
次戦のシリーズ第3戦は、3月1日に岐阜県海津市・木曽三川公園長良川サービスセンターで開催されることが決まっている。なお、エントリー受付は2月13日から始まる。(Text: 清水翠、Edit: 福光俊介)
KINAN AACA CUP 2020 第2戦 1-1カテゴリー結果
1 津田悠義(EQADS)
2 山本大喜(KINAN Cycling Team)
3 小嶋渓円(Team Nason)
4 塩澤魁(SPADE・ACA)
5 岩田聖矢

KINAN AACA CUP 2020 ポイントランキング(第2戦終了時)
1 津田悠義(EQADS) 512pts
1 椿大志(KINAN Cycling Team) 512pts
3 小嶋渓円(Team Nason) 384pts
4 山本大喜(KINAN Cycling Team) 256pts
5 山本元喜(KINAN Cycling Team) 256pts
山本大喜
山本大喜のコメント
「前半から前へ前へと考えて走った。1周目から上りで踏んで、動いて、集団を小さくしていった。ところどころ逃げはあったが基本的に前で展開できたのは良かった。ニュートラル復帰後も協調したり集団を利用したりして前に追いつくことができていた。
終盤は、勝った津田選手を逃がさないようアタックに反応した。結果は2位だったが、そこまでの展開は、でき得る限りのことを最大限できたと思う」
荒井佑太
荒井佑太のコメント
「AACAは長良川(平坦)での開催が多いが、今回は起伏に富んだ新城の素晴らしいコース。それぞれ違った良さのあるコースで開催されることに感謝している。 レースは厳しい展開になって、ついていくのがやっとだった。(山本)大喜も負けてKINANにとっては少し残念な結果になったが、AACAが盛り上がることで自分たちも力をもらえる。それを糧にしてがんばっていきたい」

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椿大志がスプリントを制して初戦を飾る…KINAN AACA CUP

KINAN Cycling Teamがホストを務める東海地区のロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」の2020年シーズンが1月25日に開幕。第1戦は主会場である岐阜県海津市・木曽三川公園長良川サービスセンターで実施。最上級カテゴリーである1-1クラスでは、ホストライダーの1人である椿大志が3選手によるスプリント勝負を制して優勝した。

椿大志が3選手でのスプリントを制してKINAN AACA CUP初戦を飾る ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

年を追うごとにロードレースシーンにおけるバリューと位置づけが高まっている本シリーズ。2020年もおおよそ毎月1回のペースで東海地区の各地を転戦する。シーズンの始まりは、メイン会場でもある長良川沿いの平坦コース。この時期は北からの強い風がレースを動かす要素となっていたが、今回はめずらしくほぼ無風のコンディション。太陽こそ顔をのぞかせたり隠れたりの繰り返しだったが、恵まれた天候の中で各カテゴリーのレースが行われた。

最上級カテゴリーの1-1クラスには、ホストのKINAN Cycling Teamから山本元喜、椿、山本大喜、トマ・ルバ、中島康晴、新城雄大の6選手が出場。この日ばかりはチーム戦術を排除し、選手がそれぞれに勝ちを意識しながらスタートラインへ。5.1kmのコースを20周回するレースに、約50選手とともに挑んだ。

逃げや果敢なアタックが毎回の見どころとなるこのシリーズだが、シーズン初戦の今節もそんな魅力に違わないレース展開に。ニュートラル区間を経てリアルスタートが切られると、次々とアタックが発生。一度は5人が先行しかけたが、2周目に先頭が新城と寺田吉騎(ビバーチェ掛川磐田北)の2人に入れ替わる。そのまま後ろを引き離して、逃げの態勢へと入っていった。

その後も追走狙いのアタックが出ては集団へと引き戻される状況が繰り返され、2人逃げが続いたが、4周目に山本元、犬伏輝斗(Teamスクアドラ)、小山智也の3人が抜け出しに成功。そのまま前の2人を追う態勢に入ると、6周目には合流。しかし、メイン集団も活性化し、一時は先頭と1分近くあったタイム差があっという間に縮小。さらに8周目の後半には集団から4人が飛び出し、それまでの逃げメンバーから入れ替わってレースを先行。

中盤を迎えても状勢はめまぐるしく変化する。集団から2~3人単位のパックがいくつも形成され、次々と前を行く選手たちに合流していく。10周を完了する時点で、先頭グループは8人となった。

さらに人数を増やして9人が先を急ぐ流れとなるが、メイン集団も諦めない。力のある9人の猛追が実り、13周目を終えると同時に先頭グループに合流。トップには総勢18人が集う格好となる。

残り周回数や各集団の勢いを見るに、この日の優勝争いは先頭グループから出ることは濃厚に。人数を絞り込むべくアタックが散発するが、いずれも決まらず。ホストのKINAN勢では山本元、椿、山本大、中島が残り、15周目には山本元と山本大が2人で抜け出しを図るが、協調体制が整わず再び集団へと引き戻されてしまった。

そんな流れの中、決定的な場面が17周目にやってきた。山本元のアタックに小嶋渓円(Team Nason)が反応。さらに椿が合流。後ろが牽制状態となったこともあり、3人が一気に差を開いていく。そのまま逃げ切りに向けて先を急いだ。

残る周回を経て、3人のまま最終周回の鐘を聞く。後続とは十分なタイム差を得て、優勝かけた駆け引きへと移る。残り数kmからは山本元が再三アタックを試みるが、いずれも厳しいチェックにあい決まらない。フィニッシュに向けお見合いになるかと思われた矢先、完全にマークをかいくぐった椿がアタック。最後のコーナーも難なく抜けると、あとはフィニッシュラインに向けてスプリント。追いすがる小島選手と山本元を振り切ってシリーズ初戦を制した。

出場した選手たちにとっては、実質シーズンインだったものの積極性が光る好レースとなった。また、椿らKINAN勢にとってはニュージーランドでのシーズン初戦を終えて、好調のままこのレースに参戦。ホストとしての役目も果たす結果を残した。

各カテゴリーのレースのほか、会場内では中西健児アカデミーコーチによるキッズスクールが行われ、KINAN Cycling Teamの選手たちも講師役として参加。今回はバイク上でのバランス感覚を養うことを目的に、キッズたちは地面に置いたボトルをキャッチする課題にチャレンジ。初体験の子供たちには難易度が高かったものの、最後には2組に分けてのボトルキャッチリレーができるまでに。また、チーム活動を支えるATHLETUNE、MINOURA、NORTHWAVE、FUSION(有限会社光設備)がブース出展。イベントの盛り上げに賛助した。

シリーズ第2戦は、2月9日に愛知県新城市・新城総合公園内特設コースで開催されることが決定。現在参加者募集中。また、5月下旬のツール・ド・熊野に出場予定のAACA選抜チームのトライアウトも実施中。23歳未満の有望株のセレクトを目的としており、この第2戦も選考の対象となる。

KINAN AACA CUP 2020 第1戦 1-1カテゴリー結果
1 椿大志(KINAN Cycling Team)
2 小嶋渓円(Team Nason)
3 山本元喜(KINAN Cycling Team)
4 小山智也
5 水野貴行(FIETSGROEN)

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キナンAACAカップ第4戦はアイラン・フェルナンデスが優勝

キナンサイクリングがホストを務める東海地区のロードレースシリーズ「キナンAACAカップ」は4月21日、2018年シーズン第4戦を国営木曽三川公園長良川サービスセンター内特設コースで行った。トップカテゴリーの1-1クラスは102kmで争われ、国内プロチームが上位を独占。最後はアイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)が地力を発揮して優勝した。

KINAN AACA CUP第4戦はアイラン・フェルナンデスが優勝 ©︎KINAN Cycling Team / Midori SHIMIZU

3月31日の第3戦ではキナンの新城雄大が上りスプリントを制して優勝。中西健児が2位に続き、ワンツーフィニッシュを飾った。そのいい流れを今節も継ぎたいキナンは11-1カテゴリーに新城、中西のほか、山本元喜、塚本一樹、雨乞竜己、中島康晴の6選手を起用。国内プロチームからマトリックスパワータグ、INTERPRO STRADALLI CYCLINGも参戦。UCIレースさながらのハイレベルなレースが期待された。

迎えたレースは、序盤から落ち着かない展開。アタックの応酬となり、出入りが激しくなる。毎周回のように仕掛ける選手が現れるが、いずれも決定打にはならない。また、一時は6人が抜け出す場面もあったが、ここは佐野淳哉(マトリックスパワータグ)がブリッジを試みたことで、他選手も次々と追随。結局逃げグループの形勢には至らない。

均衡が破られたのは残り10周回を迎えたタイミング。間瀬勇毅(マトリックスパワータグ)、水野恭兵(INTERPRO STRADALLI CYCLING)、そしてキナンの中島。この3人が集団からの抜け出しに成功し、逃げの態勢に入る。さらにフェルナンデスと佐野のマトリックス勢、中西と新城のキナン勢による4人の追走グループも形成される。

快調に飛ばす逃げの3人は追走グループに対し最大で45秒のリード。その形勢に変化はないまま終盤へと移り、やがて最終周回に突入。先頭3選手の逃げ切り濃厚かと思われたが、勝負がかかる局面とあり牽制状態となる。かたや、追走の4人は前に合流するべく猛追を開始。一気の追い上げで先頭3人に合流を果たした。

7人にふくらんだ優勝争い。最後はマトリックス勢とキナン勢によるスプリントとなり、加速の違いを見せたフェルナンデスがトップでフィニッシュラインを通過。優勝を決めた。2位には中島、3位には間瀬選手と続いた。(レポート:清水翠、編集:福光俊介)

キナンの選手たちが講師を務める恒例の「レーススキルアップ講座」は集団走行時のローテーションをテーマに実施。中島と、今回はレース出場のなかった椿大志がメインとなり、先頭交代の効率的な方法を参加者に向けて説いた。そのほか、選手たちと一緒にレースコースを走行する「キッズラン」も行われ、ちびっ子ライダーたちの力走に会場は和やかなムードに包まれた。

キナンAACAカップ2018 第4戦1-1クラス(102km、5.1km×20周回)結果
1 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
2 中島康晴(KINAN Cycling Team)
3 間瀬勇毅(マトリックスパワータグ)
4 新城雄大(KINAN Cycling Team)
5 中西健児(KINAN Cycling Team)

KINAN AACA CUP 2018 ポイントランキング(第4戦終了時)
1 新城雄大(KINAN Cycling Team) 576pts
2 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) 512pts
2 津田悠義(EQADS) 512pts
2 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) 512pts
2 中島康晴(KINAN Cycling Team) 512pts

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