EQADSの津田悠義が優勝…KINAN AACA CUP第2戦

KINAN Cycling Teamがホストを務める東海地区のロードレースシリーズ、KINAN AACA CUPは2月9日、愛知県新城市・新城総合公園内特設コースで第2戦を開催し、最上位の1-1クラスでEQADSの津田悠義が優勝した。KINAN Cycling Teamからは2人が出場し、周回賞を獲得するなど序盤から攻めの走りを見せた山本大喜が2位に入った。

KINAN AACA CUP第2戦はEQADSの津田悠義が勝利 ©︎KINAN Cycling Team / Midori SHIMIZU

この日は今季一番ともいわれる冷え込み。そんな中でも新城総合公園内の特設コースでは数カテゴリーで熱戦が展開。新城市といえば2026年のアジア競技大会で自転車ロードレース種目が実施されることで調整が進められていて、それに関連して同市の穂積亮次市長もレースを視察。出場選手たちを激励した。

メインカテゴリーの1-1クラスには、ホストを務めるKINAN Cycling Teamから山本大と荒井佑太が出場。1周3.1kmのコースを30周する90kmで競われるレースは、アップダウンやヘアピンカーブなど休みどころのない難易度の高いレイアウト。特に周回残り1kmからのつづら折りの急な坂道がポイントとなることが予想された。

その通り、スタート直後から厳しい上りを利用して山本大が人数を絞るべくペースを上げていく。山本大はそのまま1回目の周回賞を獲得し、その後も攻撃を続けていく。

レースの3分の1を消化しようかという頃に、先頭集団で落車が発生。至近距離にいた山本大はこれを避けられずに転倒してしまう。幸い大事には至らず、レギュレーションに基づいてニュートラル措置によって次の周回で元の集団に復帰を果たす。しかし、その間に集団からアタックがかかり、先頭2人とそれを追うメイン集団という構図での合流となった。

この状況がしばらく続いたが、落車によるペースダウンで人数を増やしたメイン集団が粘り強く前を追ったことに加え、先頭で牽制が生まれたこともあり、集団は再度まとまり1つへ。それ以降は力勝負の様相に変化し、前方は徐々に人数を減らしていく。

アタックやペースアップによるふるい落としは続き、最終周回を迎える頃には先頭は山本大を含む5人に。スプリント勝負が予想される展開に、沿道の観客も増え、期待が高まった。

そして最終局面。先頭でホームストレートに現れたのは3人。長い直線でのスプリント勝負に歓声が湧き起こる中、手を挙げて先着したのは津田。再三レースを動かした山本大は2位だった。

キッズスクールも併催

レースのほか、会場では中西健児アカデミーコーチによるキッズスクールも併催。バイクテクニックの向上を目的にゲーム感覚で行われたのは、保護者とスタッフが作った「人の輪」の中をいかに長く周り続けられるかというもの。その輪は時間の経過とともにどんどんと小さくなり、難易度が増していく。参加キッズと中西アカデミーコーチの激しい争いが繰り広げられる最中、レースを終えたばかりの荒井が緊急参戦。さすがのバランス感覚を見せ、参加キッズからは悔しいとの声が、そして保護者からは驚きの声が上がっていた。
さらに、スクールのまとめとして、前後へ重心を移動してバランスを取ることの重要さ、ゲーム感覚で楽しみながら培われた技術が実際のレースでも役立つことを荒井が話してお開き。続いて行われたキッズカテゴリーのビンディングペダルの部・フラットペダルの部でも山本大と荒井がサポートライダーとして走行した。
次戦のシリーズ第3戦は、3月1日に岐阜県海津市・木曽三川公園長良川サービスセンターで開催されることが決まっている。なお、エントリー受付は2月13日から始まる。(Text: 清水翠、Edit: 福光俊介)
KINAN AACA CUP 2020 第2戦 1-1カテゴリー結果
1 津田悠義(EQADS)
2 山本大喜(KINAN Cycling Team)
3 小嶋渓円(Team Nason)
4 塩澤魁(SPADE・ACA)
5 岩田聖矢

KINAN AACA CUP 2020 ポイントランキング(第2戦終了時)
1 津田悠義(EQADS) 512pts
1 椿大志(KINAN Cycling Team) 512pts
3 小嶋渓円(Team Nason) 384pts
4 山本大喜(KINAN Cycling Team) 256pts
5 山本元喜(KINAN Cycling Team) 256pts
山本大喜
山本大喜のコメント
「前半から前へ前へと考えて走った。1周目から上りで踏んで、動いて、集団を小さくしていった。ところどころ逃げはあったが基本的に前で展開できたのは良かった。ニュートラル復帰後も協調したり集団を利用したりして前に追いつくことができていた。
終盤は、勝った津田選手を逃がさないようアタックに反応した。結果は2位だったが、そこまでの展開は、でき得る限りのことを最大限できたと思う」
荒井佑太
荒井佑太のコメント
「AACAは長良川(平坦)での開催が多いが、今回は起伏に富んだ新城の素晴らしいコース。それぞれ違った良さのあるコースで開催されることに感謝している。 レースは厳しい展開になって、ついていくのがやっとだった。(山本)大喜も負けてKINANにとっては少し残念な結果になったが、AACAが盛り上がることで自分たちも力をもらえる。それを糧にしてがんばっていきたい」

●キナンサイクリングのホームページ

椿大志がスプリントを制して初戦を飾る…KINAN AACA CUP

KINAN Cycling Teamがホストを務める東海地区のロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」の2020年シーズンが1月25日に開幕。第1戦は主会場である岐阜県海津市・木曽三川公園長良川サービスセンターで実施。最上級カテゴリーである1-1クラスでは、ホストライダーの1人である椿大志が3選手によるスプリント勝負を制して優勝した。

椿大志が3選手でのスプリントを制してKINAN AACA CUP初戦を飾る ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

年を追うごとにロードレースシーンにおけるバリューと位置づけが高まっている本シリーズ。2020年もおおよそ毎月1回のペースで東海地区の各地を転戦する。シーズンの始まりは、メイン会場でもある長良川沿いの平坦コース。この時期は北からの強い風がレースを動かす要素となっていたが、今回はめずらしくほぼ無風のコンディション。太陽こそ顔をのぞかせたり隠れたりの繰り返しだったが、恵まれた天候の中で各カテゴリーのレースが行われた。

最上級カテゴリーの1-1クラスには、ホストのKINAN Cycling Teamから山本元喜、椿、山本大喜、トマ・ルバ、中島康晴、新城雄大の6選手が出場。この日ばかりはチーム戦術を排除し、選手がそれぞれに勝ちを意識しながらスタートラインへ。5.1kmのコースを20周回するレースに、約50選手とともに挑んだ。

逃げや果敢なアタックが毎回の見どころとなるこのシリーズだが、シーズン初戦の今節もそんな魅力に違わないレース展開に。ニュートラル区間を経てリアルスタートが切られると、次々とアタックが発生。一度は5人が先行しかけたが、2周目に先頭が新城と寺田吉騎(ビバーチェ掛川磐田北)の2人に入れ替わる。そのまま後ろを引き離して、逃げの態勢へと入っていった。

その後も追走狙いのアタックが出ては集団へと引き戻される状況が繰り返され、2人逃げが続いたが、4周目に山本元、犬伏輝斗(Teamスクアドラ)、小山智也の3人が抜け出しに成功。そのまま前の2人を追う態勢に入ると、6周目には合流。しかし、メイン集団も活性化し、一時は先頭と1分近くあったタイム差があっという間に縮小。さらに8周目の後半には集団から4人が飛び出し、それまでの逃げメンバーから入れ替わってレースを先行。

中盤を迎えても状勢はめまぐるしく変化する。集団から2~3人単位のパックがいくつも形成され、次々と前を行く選手たちに合流していく。10周を完了する時点で、先頭グループは8人となった。

さらに人数を増やして9人が先を急ぐ流れとなるが、メイン集団も諦めない。力のある9人の猛追が実り、13周目を終えると同時に先頭グループに合流。トップには総勢18人が集う格好となる。

残り周回数や各集団の勢いを見るに、この日の優勝争いは先頭グループから出ることは濃厚に。人数を絞り込むべくアタックが散発するが、いずれも決まらず。ホストのKINAN勢では山本元、椿、山本大、中島が残り、15周目には山本元と山本大が2人で抜け出しを図るが、協調体制が整わず再び集団へと引き戻されてしまった。

そんな流れの中、決定的な場面が17周目にやってきた。山本元のアタックに小嶋渓円(Team Nason)が反応。さらに椿が合流。後ろが牽制状態となったこともあり、3人が一気に差を開いていく。そのまま逃げ切りに向けて先を急いだ。

残る周回を経て、3人のまま最終周回の鐘を聞く。後続とは十分なタイム差を得て、優勝かけた駆け引きへと移る。残り数kmからは山本元が再三アタックを試みるが、いずれも厳しいチェックにあい決まらない。フィニッシュに向けお見合いになるかと思われた矢先、完全にマークをかいくぐった椿がアタック。最後のコーナーも難なく抜けると、あとはフィニッシュラインに向けてスプリント。追いすがる小島選手と山本元を振り切ってシリーズ初戦を制した。

出場した選手たちにとっては、実質シーズンインだったものの積極性が光る好レースとなった。また、椿らKINAN勢にとってはニュージーランドでのシーズン初戦を終えて、好調のままこのレースに参戦。ホストとしての役目も果たす結果を残した。

各カテゴリーのレースのほか、会場内では中西健児アカデミーコーチによるキッズスクールが行われ、KINAN Cycling Teamの選手たちも講師役として参加。今回はバイク上でのバランス感覚を養うことを目的に、キッズたちは地面に置いたボトルをキャッチする課題にチャレンジ。初体験の子供たちには難易度が高かったものの、最後には2組に分けてのボトルキャッチリレーができるまでに。また、チーム活動を支えるATHLETUNE、MINOURA、NORTHWAVE、FUSION(有限会社光設備)がブース出展。イベントの盛り上げに賛助した。

シリーズ第2戦は、2月9日に愛知県新城市・新城総合公園内特設コースで開催されることが決定。現在参加者募集中。また、5月下旬のツール・ド・熊野に出場予定のAACA選抜チームのトライアウトも実施中。23歳未満の有望株のセレクトを目的としており、この第2戦も選考の対象となる。

KINAN AACA CUP 2020 第1戦 1-1カテゴリー結果
1 椿大志(KINAN Cycling Team)
2 小嶋渓円(Team Nason)
3 山本元喜(KINAN Cycling Team)
4 小山智也
5 水野貴行(FIETSGROEN)

●キナンサイクリングチームのホームページ

キナンAACAカップ第4戦はアイラン・フェルナンデスが優勝

キナンサイクリングがホストを務める東海地区のロードレースシリーズ「キナンAACAカップ」は4月21日、2018年シーズン第4戦を国営木曽三川公園長良川サービスセンター内特設コースで行った。トップカテゴリーの1-1クラスは102kmで争われ、国内プロチームが上位を独占。最後はアイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)が地力を発揮して優勝した。

KINAN AACA CUP第4戦はアイラン・フェルナンデスが優勝 ©︎KINAN Cycling Team / Midori SHIMIZU

3月31日の第3戦ではキナンの新城雄大が上りスプリントを制して優勝。中西健児が2位に続き、ワンツーフィニッシュを飾った。そのいい流れを今節も継ぎたいキナンは11-1カテゴリーに新城、中西のほか、山本元喜、塚本一樹、雨乞竜己、中島康晴の6選手を起用。国内プロチームからマトリックスパワータグ、INTERPRO STRADALLI CYCLINGも参戦。UCIレースさながらのハイレベルなレースが期待された。

迎えたレースは、序盤から落ち着かない展開。アタックの応酬となり、出入りが激しくなる。毎周回のように仕掛ける選手が現れるが、いずれも決定打にはならない。また、一時は6人が抜け出す場面もあったが、ここは佐野淳哉(マトリックスパワータグ)がブリッジを試みたことで、他選手も次々と追随。結局逃げグループの形勢には至らない。

均衡が破られたのは残り10周回を迎えたタイミング。間瀬勇毅(マトリックスパワータグ)、水野恭兵(INTERPRO STRADALLI CYCLING)、そしてキナンの中島。この3人が集団からの抜け出しに成功し、逃げの態勢に入る。さらにフェルナンデスと佐野のマトリックス勢、中西と新城のキナン勢による4人の追走グループも形成される。

快調に飛ばす逃げの3人は追走グループに対し最大で45秒のリード。その形勢に変化はないまま終盤へと移り、やがて最終周回に突入。先頭3選手の逃げ切り濃厚かと思われたが、勝負がかかる局面とあり牽制状態となる。かたや、追走の4人は前に合流するべく猛追を開始。一気の追い上げで先頭3人に合流を果たした。

7人にふくらんだ優勝争い。最後はマトリックス勢とキナン勢によるスプリントとなり、加速の違いを見せたフェルナンデスがトップでフィニッシュラインを通過。優勝を決めた。2位には中島、3位には間瀬選手と続いた。(レポート:清水翠、編集:福光俊介)

キナンの選手たちが講師を務める恒例の「レーススキルアップ講座」は集団走行時のローテーションをテーマに実施。中島と、今回はレース出場のなかった椿大志がメインとなり、先頭交代の効率的な方法を参加者に向けて説いた。そのほか、選手たちと一緒にレースコースを走行する「キッズラン」も行われ、ちびっ子ライダーたちの力走に会場は和やかなムードに包まれた。

キナンAACAカップ2018 第4戦1-1クラス(102km、5.1km×20周回)結果
1 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
2 中島康晴(KINAN Cycling Team)
3 間瀬勇毅(マトリックスパワータグ)
4 新城雄大(KINAN Cycling Team)
5 中西健児(KINAN Cycling Team)

KINAN AACA CUP 2018 ポイントランキング(第4戦終了時)
1 新城雄大(KINAN Cycling Team) 576pts
2 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) 512pts
2 津田悠義(EQADS) 512pts
2 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) 512pts
2 中島康晴(KINAN Cycling Team) 512pts

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