みんなのおすすめコースを取り込んでナビできる自転車NAVITIME

自転車専用ナビゲーションアプリの自転車NAVITIMEがリニューアルされて使いやすくなった。直感的で使いやすく、より幅広い層のサイクリングユーザーが楽しめる。新たに「みんなのコース」や「台風表示」機能を追加。iOS向けで先行対応し、今後Android OS向けにも対応予定。

2011年のリリース以来追加された多様な機能を整理

自転車NAVITIMEは、「坂道が少ない」、「裏通り優先」、「サイクリングロード優先」など全7種類のルート検索や音声案内が可能な自転車専用のナビゲーションアプリ。高低差グラフの確認や走行ルート、距離、消費カロリーなどの記録、お気に入り地点の保存などの機能が利用できる。

Web版と連携する新機能「みんなのコース」

新機能「みんなのコース」を追加。これにより、Web上で公開されている「Myサイクリングコース」をアプリ内で確認、そのままナビゲーションを利用できる。他のユーザーが作成したコースを参考にすることで、サイクリング計画がより充実し、自転車に乗るモチベーションの向上につながる。

●自転車NAVITIMEの詳細ページ

海の向こうに3000m級の山岳が望める絶景富山湾サイクリング

能登半島地震は震源地の石川県だけでなく隣接する富山県にも多くの被害をもたらした。半島の付け根にある氷見(ひみ)市、その南に隣接する高岡市の観光産業は打撃を受けた。全国からサイクリストが集まれば復興支援になると、スマホアプリを使っていつでも自由に、無料で参加できるイベントが企画された。さっそく富山の絶景とおいしいものを満喫してきた。

立山連峰がかすかに見える比美乃江公園

ナショナルサイクルルートのなかでも絶景

能登半島を自転車で走ると、日本地図帳を初めて開いた小学生のころを思い出す。独特の海岸線を描く半島の東岸に位置するのが氷見。半円形の富山湾をはさんで3000m級の立山連峰が一望できる。これからの季節は日本海の荒波の向こうに冠雪した剣岳などが見えるチャンスが増える。そんな絶景ルートが全国に6カ所ある国土交通省指定のナショナルサイクルルートのひとつ、富山湾岸サイクリングコースだ。

海王丸パーク。右手に見えるのが新湊大橋

今回は無料のサイクリングアプリ「トラベロ」をスマホにダウンロードし、ナビとして活用しながら富山県を走った。日本全国のサイクリングコースをアプリを使って走破しようという「サイクルボール」に、5年目となる2024年から初めて富山県を走る「とやまいち」が登場した。琵琶湖一周を「ビワイチ」と呼ぶように、一周するという意味を込めて「とやまいち」と名付けられたのだ。

富山県南砺市相倉。古風で趣のある山村。アプリ推奨ルートからは外れる

距離131kmのロングコースと40kmのショートコースが用意されているが、スタート・ゴール地点はともに氷見。画面でコースを確認できたり、途中の「ご当地スポット」にチェックインできたりする。完走するとアプリ内の通貨を貯めることができて、特典と交換できる。これまでサイクリング大会といえば年に一度の開催が多かったが、「サイクルボール」はあらかじめ決められた期間内ならいつでも申し込みなしに参加できる。「とやまいち」は11月30日まで開催されるので、スマホと自転車があればいつでも無料で参加可だ。

JR氷見線の雨晴駅近くの海岸線を走る

今回は手軽なやり方で富山の魅力を満喫した。東京駅から北陸新幹線を使って2時間ちょっとで富山駅へ。駅近くにある自転車メーカーのジャイアントストアで最新バイクを2日間8800円でレンタル。自宅から持っていったのは愛用ペダルとシューズ、ウエアのみだ。

広い更衣室もあるジャイアントストアでロードバイクをレンタル
「日本のベニス」と呼ばれる内川地区

「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟している富山湾の眺望を自転車に乗りながら楽しむ。ルートは交通量が少なく、いつでも立ち止まったり引き返したりできる。今回の訪問で思い出に残ったポイントは雨晴(あまはらし)海岸、「日本のベニス」と称される落ち着いた内川の風情など。コース途中には随所に道の駅や公園などの休憩場所があり、飲食店で口にした「のどぐろ」「しろえび」が忘れがたいほどおいしかった。これからの季節なら「ベニズワイガニ」や「ブリ」なども味わえる。

海の向こうに立山連峰を望む比美乃江公園は絶好の撮影ポイント
サイクリングアプリ「トラベロ」が富山湾沿いのコースを案内してくれる

故郷の復興支援の機運につなげたい…被災で発案

コロナ禍をきっかけにこの期間分散型サイクリングイベントを企画したのが一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン。富山県高岡市出身の中島祥元代表理事は2024年1月1日、氷見市に滞在していたときに最大震度7、氷見市は震度5強の災害に見舞われた。その後、氷見・高岡エリアのホテルがキャンセルなどの影響を受けている状況を知り、「故郷の復興支援の機運につなげたい」と、富山県庁、氷見市役所の賛同と協力を得て、「とやまいち」企画が実現。「全国から多くの方に富山に来てもらい、素晴らしいサイクリングコースやグルメなどを堪能する機会となることを願っています」と中島代表理事。

JR氷見線のディーゼル車がやってきた
ユネスコ世界遺産に登録されている相倉合掌造り集落
相倉合掌造り集落は観光地化した白川郷とは違ってゆっくりと風情を楽しむことができる

ナショナルサイクルルートとは

優れた観光資源を 自転車の走行環境や休憩・宿泊機能、情報発信などと連携させ、新たな観光価値を創造し、地域の創生を図るため一定の水準を満たすルートを国土交通省が指定。日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルートとして国内外にピーアールして、 サイクルツーリズムを強力に推進していくもの。
しまなみ海道サイクリングロード(広島・愛媛県)
●ビワイチ(滋賀県)
●富山湾サイクリングコース(富山県)
太平洋岸自転車道(千葉・神奈川・静岡・愛知・三重・和歌山県)
つくば霞ヶ浦りんりんロード(茨城県)
●トカプチ400

名門・川奈ホテルゴルフコースでゴルフをせずにサイクリング

静岡県伊東市の川奈ホテルゴルフコースの新たな取り組みとして、ゴルフをしない人や富士コースを見てみたい宿泊者などを対象に、普段はゴルフ利用者しか入ることができない富士コースの絶景を見て感動を味わってもらう体験型オプションツアーが夏季期間で行われる。

世界ゴルフ場100選にも選出された名門コースをeMTBで走る

コース内を移動する際、台湾の自転車メーカーであるMERIDA製電動アシストマウンテンバイクで移動するアクテビティ要素も取り入れ、絶景の海岸線の景色の中を爽快に駆け抜けることができる。

富士コース オーシャンサイドクルーズ概要
【期間】2024年7月29日(土) ~ 8月31日(土)まで
【内容】早朝・夕刻の時間で富士コースINコースを電動アシストマウンテンバイクやゴルフカートで周遊し、普段は入ることができない絶景のコースを見て感じてもらう体験型オプションツアー。
【開始時間】1.早朝6:30A.M.~7:30A.M. 2.夕方4:00P.M.~5:00P.M. の1日2回実施 
【料金】 E-BIKE・宿泊者:一人7,700円(税込)、外来者:一人9,900円(税込)
電動アシストバイクが乗れない人や子供などがいる場合は、同料金でガイドが運転する5人乗り電動ゴルフカートでの周遊。

※持ち込みの自転車での参加は禁止
※小学生以下は無料、1名以上の大人の付き添いが必要
ヘルメットは無料で貸出しで必ず着用

【予約方法】期間内の前日の5:00 P.M.までにホテルフロントもしくは電話予約で受付
予約直通:0557-44-6060
【予約人数】1回の予約人数は先着4名まで 
【実施方法】ガイドが一人付き添い、参加者への運転講習、安全配慮、富士インコースまでのアテンド。富士コースの魅力や歴史などを伝えながら、コース内の絶景映えスポットを案内。

【参加資格】E-BIKE:身長155cm以上および中学生以上

サイクルボールSeasonⅤが4月27日から10カ所の周回コースで開始

サイクリングアプリのTraVeloを使ったフリーライド形式のイベント、サイクルボールSeasonⅤ‐グランボール制覇の旅が2024年4月27日に始まる。参加無料で、期間中好きな期日で挑戦できる。

全国各地の1周コース完走を目指す期間型イベント「サイクルボール」は、5年連続5期目の開催となり、2024年4月27日(日)にSeasonⅤとして開幕。2024年からルーツ・スポーツ・ジャパンが提供する新しいサイクリングアプリ「TraVelo」を使用する。

参加費は無料で、各ステージの1周を達成するごとにアプリ上で1つの「サイクルボール」を贈呈。期間終了までに指定した数のサイクルボールを集めると、達成者は「願い」を叶えることができる。

サイクルボールSeasonⅤ‐グランボール制覇の旅

内容:サイクリングアプリを使って日本各地の1周コースの制覇を目指す
期間:2024年4月27日(土)~2025年2月2日(日)
イベント特設WEBサイト:https://tour-de-nippon.jp/cycle-ball/
参加費:無料
開催地域:
佐渡島1周(新潟県)、霞ヶ浦1周(茨城県)、筑波山1周(茨城県)、狩野川1周(静岡県)、伊豆半島1周(静岡県)、富士山1周(静岡県)、伊豆大島1周(東京都)、房総半島1周(千葉県)、加賀温泉1周(石川県)、淡路島1周(兵庫県)、秋田県大館市1周(秋田県)※秋田県大館市1周は6月22日より開始
主催:(一社)ルーツ・スポーツ・ジャパン
共催:
茨城県かすみがうら市、木更津市、きさらづスポーツコミッション、東京都大島町、石川県加賀市、加賀まれびと交流協議会、(一社)美しい伊豆創造センター、狩野川周辺サイクル事業推進協議会、TOKYO2020開催市町レガシー推進協議会(小山町、御殿場市、裾野市)、一般社団法人淡路島観光協会、スポーツコミッション大館
協力:新潟県佐渡市
事務局:ツール・ド・ニッポン

ツール・ド・東北がリニューアルし、ふるさと納税で参加権も

東日本大震災の復興支援と震災の記憶を未来に残していくことを目的とした自転車イベント
「ツール・ド・東北2024」が9月15日に開催される。11年目となるイベントは運営団体が新たになり、地元主体のコンパクトな運営で、より地元色を出しながら心温まる“おもてなし”を第一にした大会に衣替えし、大会に関わる全ての人と一緒に「新しいツール・ド・東北」を共創していく。

早朝に石巻市の石巻専修大をスタートする南三陸フォンドの参加者。2023大会

ツール・ド・東北はこれまで河北新報社とヤフー(現LINEヤフー)の両社で主催してきたが、2023年の10回記念大会をもって終了。11回目からは河北新報社と共催自治体が主体となり設立した「一般社団法人ツール・ド・東北」が運営の中心となった。

〈開催概要〉
・開催日:2024年9月15日(日)
・会場:石巻専修大学
・コース:石巻発180km 気仙沼大谷海岸フォンド
    石巻発100km 北上フォンド
    石巻発65km 女川・雄勝フォンド
・定員:一般募集1,200人

新しくエントリー方法の1つとして、ふるさと納税寄附枠が新設され、4月18日からふるさと納税エントリーが開始される。走行する コースの沿線自治体(いずれか一自治体)にふるさと納税ができ、寄付の返礼品としてツール・ド・東北の参加権が得られる。

仙台市出身のシンガーソングライター Rake(レイク)の公式テーマソングも発表されて大会を盛り上げる。

●ツール・ド・東北2024のホームページ

秋の北海道を駆け抜ける!ニセコ・北後志エリア周遊サイクリングツアー

インバウンド富裕層向けサイクリングアクティビティを軸としたツアー「CYCLING OUT HOKKAIDO NISEKO KITA-SHIRIBESHI TOYA」が、2023年8月31日から10月20日まで期間限定で販売される。北海道文化放送などが企画した。

English

羊蹄山の東麓を走る

ツアーは、札幌からウィンタースポーツで世界的に知名度のあるニセコ・倶知安(くっちゃん)エリアを経由し、赤井川・仁木・余市・小樽の北後志(きたしりべし)エリアや洞爺湖エリアを自転車で駆け抜ける。食や地場の観光、北海道ならではのアウトドアアクティビティがセットになったサイクリングツアー企画。専用車によるサポート付きで実施。

参加者の希望に応じて、道有林オフセット・クレジット(J-VER)などを提案し、羊蹄山などの道有林の育成や自治体の森林整備に役立てていくという。

羊蹄山の勇姿

北海道の雄大な自然を楽しめる5泊6日。要望に応じてショートプランも

「CYCLING OUT HOKKAIDO NISEKO KITA-SHIRIBESHI TOYA」は、北海道らしいどこまでも続くような直線道路や雄大な羊蹄山を望むルート、仁木・余市のブドウ畑のかたわらを駆け抜けるルート、湖畔を駆け抜ける風光明媚な洞爺湖ルートなど多様なサイクリングルートを選択できる。

サイクリング中は安心のサポートカー付きで、要望に応じて北海道ならではのアクティビティを旅程に組み込むなど、サイクリングのみならずトレンドのアドベンチャーツーリズムコンテンツを選択することが可能。

スペシャライズドのロードバイクでインスタ映えする噂のポイントに

プラン内容(5泊6日のモデルプラン)

1日目 北海道有数の温泉地・定山渓で英気を養う
新千歳空港到着後、北広島市のFビレッジ内にある自転車ショップへ移動
フィッティングを済ませたら定山渓(じょうざんけい)の温泉宿で英気を養う

スペシャライズド・北海道ボールパークFビレッジ・エクスペリエンスセンター

2日目 ニセコ方面へ
定山渓をチェックアウト後サポートカーでニセコ・俱知安方面へ移動
「道の駅きもべつ」からニセコまでサイクリングを楽しむことができる
要望があればニセコひらふエリアの宿泊までサポートカーで移動し、羊蹄山1周コース(エゾプチ)などを楽しむことも可能

羊蹄山の周回コースを左回りで走る (image photo)

3日目 ニセコ周遊or洞爺湖周遊も
ニセコの牧場や蒸留所といったさまざまなスポットを巡る、羊蹄山ビューを楽しむ、洞爺湖方面まで足を延ばすなど自由にプランニング可能

洞爺湖

4日目 赤井川村の峠を越えて仁木・余市へ
ニセコを出発してカルデラに囲まれた自然豊かな赤井川村を抜け、ブドウ畑など果樹園が広がる仁木・余市方面へ
道中ではカルデラ盆地を見渡せる絶景の展望所、ヒルクライムにダウンヒルなどメイプル街道&フルーツ街道をサイクリングで存分に楽しめる
仁木ではワイナリーめぐりや森林トレッキングなどのアクティビティにもチャレンジできる

赤井川村のカルデラ盆地は気象条件によっては雲海に沈むという
仁木のワイナリーではレストランを備えた宿泊施設、いわゆるオーベルジュがある

5日目 小樽へ移動、マリンアクティビティや絶品の海鮮を楽しむ
仁木~余市のフルーツ街道のサイクリングを楽しみ、港町・小樽では絶品のうに丼をはじめとした海鮮グルメやSUP、クルージングなどのマリンアクティビティも楽しめる

早朝に自転車でアクセスすれば、誰もいない運河沿いの遊歩道を散歩できる (image photo)

6日目 新千歳空港へ
ノスタルジックな小樽観光を楽しみ、新千歳空港へ移動

北海道のニセコや洞爺湖、北後志エリアをめぐるコース

ニセコとは

ニセコエリアは、倶知安町とニセコ町で構成され、ひらふ地区、花園地区、東山地区、アンヌプリ地区には、海外からの評価が高いリゾートが立地している。通年観光リゾート地として、夏には登山・トレッキング・サイクリング・カヌーやラフティング・ゴルフ・乗馬・釣り・気球・ピュア・ドッグランなどのアウトドアアクティビティを楽しむことができる。また、2030年には北海道新幹線倶知安駅が開業予定で、札幌とのアクセスが大幅に短縮され、今後さらに注目されるエリアとなっている。

北後志とは

北後志エリアは、小樽市、余市町、仁木町、赤井川村、古平町、積丹町の6市町村で構成され、今回のツアーでは、小樽・余市・仁木・赤井川で周遊コースを作成し、運河や海鮮で有名な小樽市、ワイン畑やウイスキー蒸留所のある余市町、仁木町、そして冬にはパウダースノーが楽しめるキロロリゾートがある赤井川村が含まれ、海の幸、山の幸、果物、お酒など、飲食のレパートリーが豊富で、風光明媚な地形と相まって、来訪者を飽きさせない魅力が詰まったエリア。

●申し込みページ(北海道アクセスネットワーク)
●ツアーイメージ・コースガイド