【ロードバイク女子】成田美織の「ライドハンターズin上野村へ行ってきました♪」

11月24日に群馬県上野村で開催された第1回ライドハンターズin上野村へ行ってきました。

ロードバイクを始めたばかり、初級者女子の成田美織です

ライドハンターズとは、

決められたMAP上にある60以上ものスポットを探索しながらサイクリングを楽しむ、
子どもから大人までどなたでも楽しめる探検型サイクルイベント!

第1回目のこの日は、なんと長崎県から駆けつけたサイクリストを含め総勢約100名が参加♪

第1回の開催となるライドハンターズin上野村に各地からサイクリストが集まりました

制限時間内にどれだけスポットを巡り、スポット得点を獲得できるか、さらに、スポットでよりユニークな写真を撮ることや、地域の美味しいものを食べることでポイントを稼ぐことができる”ミッション得点”も多数設けられており、どなたでも楽しめば楽しむほど優勝できるチャンスがあるという、今までにない新感覚サイクルイベントに、私もはじめての参加ということで思いっきり楽しんできました!!

見渡す限りの山!紅葉!そしてピーカンの天気!
上野村絶好コンディションで迎え入れてくださいました。

途中寄った道の駅。こちらもスポットとなっており、多くのサイクリストの姿が
こちらは上野村で古民家Cafeを営業しているyotaccoさんのキッチンカーもスポット。ポイントGET

また、スポットのひとつである新羽神社ではなんと・・・

新羽神社の隣に住む男性が手作りしたというみそ田楽をふるまってくれました

神社近くにお住いの地域の方がアツアツのおでんを用意して待っていてくれました~。

このおでん、上野村の十石味噌や群馬食材こんにゃくを使った群馬名物”味噌田楽”のこと(来年も期待!笑)
甘辛い味噌だれがアツアツのこんにゃくと大根にしみこんで美味しい。

のどかな集落が上野村の魅力です!

とにかくスポットを巡り、ポイントを稼ぐもよし、

地元の美味しいグルメを堪能しながらユニーク写真で加点を狙うもよし、

おみやげを探したり、地元の人たちとの交流を楽しむもよし。

最後には美味しいイノブタ汁をご馳走になりました。

大会MCの杏寿沙さん(中央)と

このイベントで一気に上野村が好きになっちゃいました。

ライドハンターズを通して、知らない地域を思いっきり楽しんでみてはいかがでしょうか?

クルマの往来がほとんどない旧道にて
ライドハンターズin上野村のホームページ(2018年)

成田美織(なりたみおり)
2017ミスアース群馬代表・全国大会4位受賞 。2017Miss Tourism queen of the year世界大会へ日本代表として出場。各国の出場者たちの投票によって決まるミスフレンドシップ賞を受賞。国内・国外の大会経験で美や健康、コミュニケーション力などを学ぶ。現在はモデル・MCとして活躍
成田美織のアメブロ
成田美織のInstagram

サイクリストの隠れた聖地、西上州・上野村で訪れるべき10スポット

山岳サイクリストの聖地、西上州・上野村。神流川(かんながわ)沿いの旧道に点在する昔ながらの集落をつなぐように走ってみるだけで、自転車の気持ちよさを十分に感じることができる。そんな上野村を自転車で訪問して40年になるボクが、この村に行ったら訪れて損はないスポット十傑をご紹介。

上野村役場から自転車で村内をくまなくライドすっぞー!

1 福寿庵(閉店時は道の駅上野へどうぞ)

福寿庵の天ぷらそばセット

これまでいろいろなおそばをいただきましたが、間違いなく福寿庵の「十石そば」はおいしいです。地場のしいたけなどの天ぷらも最高です。ひとつだけ注意したいのが、上野村に10回行って1回しか営業時間にたどり着けなかったことです。定休日は火曜と水曜で、営業時間は11時から。オーダーストップは13時40分とのことですが、売り切れるとお店に入れなくなります。

だからぶどう峠などに1日かけてサイクリングしに行くときは、福寿庵でおそばを食べるのはほぼ不可能。道路をへだてて福寿庵の反対側にある「道の駅上野」が2018年4月に第1期リニューアルして、こぎれいなフードコートが新設されたので、そちらでごはんやソフトクリームを食べるのがいいです。

完全リニューアルされた「道の駅上野」にはなんとフードコートもある!

2 まほーばの森(そこに行くまでが激坂)

まほーばの森へのアプローチは激坂。2kmで200m上るってことは平均勾配10%だ

まほーばの森はきれいに手入れ・掃除が行き届いたコテージを備えたキャンプ&バーベキュー場。4人棟と8人棟があって、夏休みやお盆、土曜日を避ければきわめて安価で利用できます。ボクは毎夏、友だちを誘って、8人で「手ぶらでラクラクBBQ」セットをつけて夏合宿。飲み物は各自持ち込みですが、1人あたり1泊夕朝食込み6000円でおつりがきます。専属シェフが作ってくれる朝食をきれいな本棟のカフェ店内でいただくのですが、これがオンナコドモから歓声が上がるほどオシャレです。

手ぶらでラクラクBBQ。冬は上空が見渡せる原っぱにこたつを出して星空鑑賞ができるらしい

宿泊人数がコテージ収容数を超えたときは寝袋を用意すればいいとのこと。「イノブタ肉」に抵抗があるという同行者がいたので、電話をかければ普通のブタ肉に変更してもらえます。「イノブタったって、あんまり変わらないんさね」と言われましたが、実際に食べてみると「ほどんど変わりません」でした。

清潔なコテージを借りてのサイクリング合宿。夜のバーベキューも楽しい

要注意なのは、ふもとから激坂なんです。距離2kmで高低差200m上ります。さらにはカーナビにまほーばの森の住所を入力すると谷をひとつへだてた旧キャンプ場に案内されます。そこには不二洞という鍾乳洞があって、吊り橋の「上野スカイブリッジ」でつながっているので、徒歩でならまほーばの森にたどり着けるんですが。

森の中のカフェでおいしい朝ごはん

3 乙父のもみじ休憩所(紅葉情報を要チェック)

乙父(おっち)の紅葉スポット。上野村には乙母(おとも)という地名もある

上野村には国道299号となるバイパスが貫通しているんですが、いくつか長いトンネルがあるので、サイクリングは旧道を走るほうが気持ちいいです。上野村役場から西に向かう場合も、旧道を走っていくのがオススメですが、乙父(おっち)の集落の手前に紅葉の名所があって、休憩所としてのあずま屋も建てられています。

見ごろは11月中旬までとのことですが、冷え込み状況から毎年前後するようです。この上野村の旧道は神流川の北側、山の南面を通っているので木々の葉が落ちた初冬までは晴れていたらポカポカとした日の光に恵まれ、風もさえぎられるので桃源郷のようです。路面凍結もそれほどないとのことですが、厳寒期はさすがにシビレルでしょう。

4 宝蔵寺(こんな山の中に…)

宝蔵寺。こんな山の中に立派なお社があるなんて驚き

村の東エリアにある「ヴィラせせらぎ」から野栗沢温泉を目指すルートからちょっと路地を入った先にたたずむお寺さんです。40年にして先日初めて訪問したんですが、古い山門におもむきがあって、こんな山の中の小さなお寺なのになんかとてもいい雰囲気でした。

上野村は古くから林業が盛んですが、江戸幕府に木製のシャクシなどを納める木地師(きじし)をまつっていると、上野村商工会をはじめとしたいくつかのネットに書かれていました。

5 龍神の滝(意外と感激度☆☆☆)

龍神の滝を見たときは「うわあ、スゴい!」と声を出してしまった

龍神の滝は昔から大蛇が住むという伝承がある滝で(ネットで調べました)、2段になって美しい色を見せる滝つぼに流れ込む荘厳で神秘的なシーンが楽しめます。初めて訪問しましたが、それほど期待していなかったこともあり、かなり感激しました。じつはその手前に野栗川の治水用の堰があって、「おー、これが龍神の滝か」と勘違いしたんですが、もっと先に進んでみるとホンモノがありました。それだけに感動もひとしおでした。

その手前に野栗キャンプ場があって、夏場は手つかずの自然の中で野外生活が楽しめそうですね。

6 すりばち荘(自転車ツアーもやってます)

すりばち荘。四方を山に囲まれている上野村は「すりばちの底にある」と言われていたからだ

野栗沢の集落を上っていくとひっそりとたたずむ旅館がすりばち荘。その存在は30年以上前から知っていて、自転車雑誌『サイクルスポーツ』で上野村サイクリングを掲載したときも、この旅館のたたずまいを背景に撮影した記憶があります。1泊2食で7350円からと上野村のホームページに掲載されています。ちなみにWiFiつかえます!

登山客や釣り客、バイクのツーリストや山岳サイクリストの利用が多く、すりばち荘ホームページには「アオバトと自転車の宿」とうたわれています。この旅館を拠点としたサイクリングツアーも行われています。自転車修理サービス、食事、宿泊、温泉入浴込みで1万円。室内に自転車持ち込み可能。

「自転車修理サービスはカフェ神梛で行います」と記載されています。カフェ神梛(かんな)とは道の駅上野近くの国道沿いにある「自転車カフェ」なんですが、2018年10月に訪れたときは休業中で、「ダイニングバーに改装中です」という張り紙を見た気が…。

7 上野村ふれあい館(得点量産のチャンス)

川の駅で休憩。塩焼きやソフトクリームで疲れをいやす

上野村には勝山に「道の駅」がありますが、西の方の楢原に「川の駅」もあって、その一角を占める上野村ふれあい館ではトイレ休憩や飲食、おみやげ購入の拠点として気軽に使えます。階段を降りると神流川にアクセスできるので、ビンディングシューズのサイクリストが流れにタッチできる唯一の場所かも。WiFiも完備されています。

施設内にはおみやげやソフトクリーム、アユの塩焼き(夏季限定)を販売する「上野村ふれあい館」、手作りの木工品を販売する「クラフトマンショップこかげ」、手作り体験ができる「森の体験館」、郷土玩具1万5000点を集めた「森のギャラリー」があります。

11月24日に開催されるライドハンターズin上野村では得点を量産できるポイントとなるので、ここを目指すのが賢いですね。

8 Café Yotacco(現在軽トラ営業中)

運がよければ見つかる軽トラ営業中の「cafe yotacco」

勝山の福寿庵がある集落の一角、古民家カフェがあるのですが、自宅を兼ねたカフェは現在小さなお子さまがいるので休業中。そのため海外サイクリング経験豊富なご主人が軽トラで移動カフェをしています。運がよければ、例えば川の駅駐車場の一角などで見つけることができます。

サイクリング時の補給食として万能の「つとっこ」

小豆栽培などをする農業家で、それを使った郷土料理「つとっこ」がオススメ。「ちまき」のようなもので、栃の葉にもち米と小豆を包み込んで蒸して作ります。塩加減はご主人の力量で、ボクが訪ねたときは「ちょっとしょっぱくなっちゃたかな」と謙遜していましたが、ぶどう峠までサイクリングしていって食べたときは、その塩味が胃にしみました。包装も自然のものなので、ひと目のつかない土の中に埋めとけば持ち帰る必要もありません。

いつどこに出現するかはYotaccoのfacebookページでチェックしましょう。

9 やまびこ荘(日帰り温泉も利用可)

やまびこ荘近くの渓流にて

下仁田に向かう塩之沢峠の中腹にある、かつての国民宿舎がやまびこ荘で、現在は上野振興公社が運営しています。村の東部にある「ヴィラせせらぎ」と同様の形態のようで、どちらも気持ちのいい露天風呂があるのが特徴。「ヴィラせせらぎ」は夏場などの団体貸し切り宿泊時は日帰り入浴できないことがあるのに対し、やまびこ荘は当日訪ねていっても利用できるのが便利です。

旧道からやまびこ荘にいたるルートはクルマの往来こそ多少あるものの、きれいに舗装された道路で、気持ちよくサイクリングできます。やまびこ荘からの下り坂もそれほど急ではなく、初級者でスピード感が楽しめるはず。

また、やまびこ荘からさらに上っていくと「みかぼスーパー林道」の入口に到達します。現在は舗装済みで、ロードバイクでも周回コースを取って走りごたえのある山岳サイクリングができるようですよ。今度、行ってみよう!

10 しおじの湯(ここは桟敷でダムカレー!)

ぶどう峠まで激走したサイクリストがしおじの湯に到着

ぶどう峠のアプローチにある浜平温泉には、かつて「奥多野館」という一軒宿があって、山岳サイクリストにこよなく愛されていましたが、現在は廃業。その近くに日帰り温泉の「しおじの湯」がオープンしました。500円で入浴できるのもうれしいんですが、この施設のいいところはさっぱりしたあとに河原に面した桟敷で食事が楽しめること。基本的にはお昼時と夕方にしか食堂が営業していないと案内されているんですが、お願いすると用意してくれることも。というか、いつも提供してくれます。それも素朴な山村のよさなのかも。
しおじの湯の桟敷席

しおじの湯の食堂に行ったら「ダムカレー」がオススメ

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山岳サイクリストの聖地、西上州・上野村を走ってみよう

しまなみ海道 日本で一番人気のサイクリングコースはだれでも楽しめる!

広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道」はサイクリングコースが完備された巨大な橋が連続する。瀬戸内海に浮かぶ島々を満喫できるルートは、日本のみならずアジア諸国からもサイクリストが走りにやってくる。尾道駅から最初の向島までは渡船を使うのだが、その後は6つの大橋を走って今治駅まで約80kmだ。

しまなみ海道をいく。サイクリング専用道ではなく、歩行者も利用するので、出会ったときは減速するなどゆとりを持って

推奨サイクリングコースの道路脇には水色のラインが塗装してあって、「今治まで76km」などと案内がある。コースのほとんどはこの水色ラインがあるので、それをなぞっていけば迷うことなく四国に到着できるというわけだ。ちなみに道路の反対側にも水色ラインがあって、こちらのほうは「尾道」までの残り距離が表示されている。

生口(いくち)島の瀬戸田という海岸線にある手作りジェラート「ドルチェ本店」はサイクリングの休憩ポイントとしても大人気。店の前にはスタンドのないロードバイクを倒さずに駐輪できる設備がある

特筆すべきなのは、尾道市と今治市の両方に世界最大の自転車メーカー、ジャイアントのショップがあること。ここでは最新のカーボンバイクを含むスポーツ自転車がレンタルでき、しかも借りた自転車を乗り捨てることも可能だという。貸し出しや乗り捨てにはお金がかかるが、手ぶらでサイクリングできるというのも魅力だ。

まず尾道から向かい側に見える向島(むかいしま)に渡るのだが、橋を自転車で通行するのに唯一不向きなため渡船を利用する。駅近くやその東側などいくつかの渡船がある。大人100円、自転車持ち込み10円。所要時間は約4分

しまなみ海道サイクリングデータ
●スタート=JR山陽本線尾道駅/ゴール=JR予讃線今治駅
●走行距離=77.5km
●所要時間=5時間
●駐車場=尾道駅周辺に駐車場あり(有料)

●コース状況
難易度 やさしい★★★★★むずかしい
起伏   平たん★★★☆☆キツい
交通量  少ない★★☆☆☆多い
コンビニ・売店=公園、道の駅など要所にあり
トイレ=サイクリングコースなどにあり

①尾道駅=7.5km=②向島・立花臨海公園=8.0km=③因島フラワーセンター=19.6km=④生口島サンセットビーチ=5.9km=⑤大三島・多々羅しまなみ公園=9.0km=⑥伯方島・マリンオアシスはかた=14.3km=⑦大島・吉海サイクリングターミナル=6.7km=⑧今治・サンライズ糸山=6.5km=⑨今治駅

初級者でものんびりとしたサイクリングが楽しめる
大三島にある大山祇(おおやまづみ)神社。尾道〜今治間のサイクリングコースと外れるが、自転車道が整備してあるので寄り道もできる

コースの特徴
●整備されたしまなみ海道サイクリングロードをメインとして走る。いろいろなスポットで無料のサイクリングマップを配布しているうえに、コース上の案内標識も多く、迷うことなく安心して走れる。
●しまなみ海道沿線の各自治体ではレンタサイクルを運営しているので、気軽に自転車の旅が楽しめる。

コースガイド
①尾道駅〜向島・立花臨海公園
尾道から渡船で向かい側に見える向島(むかいしま)に渡る。自転車をそのままの状態で船に持ち込むことができる。所要時間は約4分。立花臨海公園は因島大橋のふもとにある。
②向島・立花臨海公園〜因島フラワーセンター
およそ50mの高低差がある因島大橋を渡って因島(いんのしま)へ。サイクリングロードの標識に従い、島の北側を走ってフラワーセンターへ。
③因島フラワーセンター〜生口島サンセットビーチ
生口橋を渡って、島全体が美術館となって美術作品が点在する生口島(いくちしま)へ。島の北側を走ればサンセットビーチへ。南側を走るルートもある。
④生口島サンセットビーチ〜大三島・多々羅しまなみ公園
多々羅大橋で大三島(おおみしま)へ。島々を結ぶ橋の途中からは大小さまざまな船や島が見える。多々羅しまなみ公園には「しあわせの鐘」がある。鐘を鳴らすとだれでも「しあわせ」になれるという。
⑤大三島・多々羅しまなみ公園〜伯方島・マリンオアシスはかた
大三島橋を渡って伯方島(はかたじま)へ。製塩業が盛んなところ。伯方(はかた)の塩ソフトクリームが有名。
⑥伯方島・マリンオアシスはかた〜大島・吉海サイクリングターミナル
伯方・大島大橋を渡って大島へ。島の中央をまっすぐに進むこともできるが、北側を行くことも可能。ただし上りが厳しい。3kmの激坂を上って亀老山展望公園に行けば、絶景を見ることができる。
⑦大島・吉海サイクリングターミナル〜今治・サンライズ糸山
長さ6.2kmの来島海峡大橋を渡れば愛媛県今治市に到着。サンライズ糸山にはサイクリングターミナルや宿泊施設がある。
⑧今治・サンライズ糸山〜今治駅
下り基調の道を走って今治市内へ。

生口(いくち)島はレモンやデコポンなどの柑橘類が沿道の露店などで販売されている。甘酸っぱい味はサイクリング途中の疲れを一気に吹き飛ばしてくれる
「伯方の塩」で知られる伯方島では「塩アイス」を堪能。食べてみると普通のソフトクリームと違和感のない舌触りだが、わずかなしょっぱさが後味としてあってクセになりそう。道の駅「伯方S・Cパーク」で味わえる

世界に誇れる自転車の楽園作りを目指している愛媛県は、自転車マナー先進県を打ち出し、2013年7月には「ヘルメット着用義務」条例を施行した。もちろん万一に備えて自らの身を守るためには広島県内でもヘルメットを着用すべきだが、しまなみ海道を走る際には必ずヘルメットを携行するか、ジャイアントストアでレンタルしよう。

かつての港湾倉庫を改修したOnomichi U2はサイクリストにとってなじみのある施設になった
Onomichi U2のサイクリスト向けホテル
Onomichi U2の朝食はタマゴの調理方法が指定できる

宅配便で送る
愛車で走りたいけど、輪行していくのはイヤだなあという人にとって都合がいいのは、出発地となる尾道市の「サイクル専用ホテル」に宿泊すれば、宅配でホテルまでロードバイクを送れること。宅配料金関東地方在住で往復1万円程度で、しかも「サイクル専用ホテル」では移送用の段ボールを預かってくれる。
配送用段ボールや緩衝材がついた自転車配送システムを利用すれば、目的地に手ぶらで行くことができる。ネットでカンタン申し込み、自宅に届いた段ボールに自転車を入れれば、集荷と配達はおまかせでやってくれる。
まず自宅に配送キットを送ってもらい、その自宅と広島県尾道市のホテルを往復で配送してもらった。配送キットは3400円。キットは何度か使えるので、2回目以降は不要。すでに段ボールやハードケースを持っているのなら往復の配送料のみでいい(追加料金が必要なモデルもある)。

●自転車専用宅配便「シクロエクスプレス」

大三島に上陸してすぐにある道の駅「多々羅しまなみ公園」には、鐘を鳴らすと幸福が訪れるという「しあわせの鐘」がある
海の幸で大満足!

輪行で行く
輪行袋に車輪を外した自転車を収納すれば、手数料なしで電車とバスに持ち込める(バスは不可)。薄手の輪行袋は傷つけないように収納するテクニックが必要なので、今回はクッション性のある輪行バッグを使用した。両輪を外してバッグの両サイドにあるポケットに収納。フレームは中央に突っ込むだけ。これならだれでも比較的短時間で輪行することができる。新幹線に輪行袋やバッグを持ち込んだときは、できるだけ車両最後尾の座席を確保し、背もたれと壁の間に置きたい。

最後の大島では亀老山に上ってみるのもオススメ。自転車コースガイドの表紙によく登場する来島海峡大橋が望める
大三島の浜辺にある廃校になった小学校の校舎はなんと泊まることができる。木村佳乃主演の映画「船を降りたら彼女の島」のロケ地でもあるという

尾道駅前の輪行スペース
JR山陽本線の尾道駅が本州側の起点となる。駅コインロッカーの隣には屋根付きの「自転車組立場」が用意されている。さすがしまなみ海道のスタート地点だ。取材日も遠くから来たサイクリストが何人か自転車を組み立てていた。駅周辺のスポットでは無料のサイクリングマップが配布されるので必ずもらっておこう。それぞれの区間の距離や、トイレとコンビニの場所も掲載されている。

瀬戸内海トライアングルサイクリングも面白い。尾道でロードバイクをピックアップして初日は今治までの90km。市内のホテルに泊まって、名物の焼き鳥を食べ、2日目は渡船を使って「とびしま海道」へ。このルートも広島本土まで大橋でつながっているので、別の景色を楽しみながら戻ることになる。尾道に戻る国道2号は交通量が多そうだが、なんとかなるかな?

今治に到着! 来島海峡大橋を振り返る

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2020東京五輪最初の決勝種目、自転車競技男子ロードレースのコースを走ってみた

2020東京五輪最初の決勝種目となるのが自転車競技の男子ロードレース。招致活動時の皇居前発着案から、雄大な富士山を背景とした山梨・静岡両県を走る山岳コースに変更された。舞台となる富士山麓を走るサイクリングバスツアーも企画されるので、五輪代表選手よりも先に走りに出かけてみよう。

雄大な富士のすそ野を走る

2年後に迫った東京五輪の自転車ロードコースは大会組織委員会から正式に発表されていないが、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザをスタートし、山梨県の山中湖周辺や富士山麓を走って静岡県小山町にある富士スピードウェイにゴールするコースが国際オリンピック委員会に承認されている。7月24日が五輪開会式で、翌25日から29日までがロード競技。競技初日の25日に男子ロードが開催されるのが慣例だ。2020年のツール・ド・フランスはそのため大会日程を1週間前倒しして6月27日に開幕。7月19日に終幕するように配慮している。

東京が五輪招致を決めた時点では皇居前をスタート・フィニッシュとした都心部のコースが計画されていたが、交通渋滞を回避する対策やコスト面で暗礁に乗り上げ、1964年の東京五輪と同様に東京西部をスタートする方針に変更。自転車競技の統括団体である国際自転車競技連合からも「日本の象徴であるような景観をバックにレースしてほしい」という要望があったとされる。

これを受けて大会組織委員会はスタートを東京都調布市にある武蔵野の森総合スポーツプラザに。バドミントンと近代五種が行われる施設で、サッカーとラグビーの一部試合が行われる東京スタジアム(味の素スタジアム)もここにある。スタートしてすぐに多摩川を渡り、神奈川県相模原市を経由して、「道志みち」へ。山中湖や富士山麓をめぐり、ワールドワイドオリンピックパートナーでもあるトヨタが所有する富士スピードウェイにゴールする。

男子は259km超、女子は100kmほど短くなるが、山中湖や富士山麓の周回数で距離を調整するようだ。同じロード種目のタイムトライアルも、富士スピードウェイ周辺にコースを移す。

御殿場から富士山五合目御殿場口に向け、樹海を突き進む

●実際に走ってみた
富士山麓を実際に走ってみると、樹海から見え隠れする富士山が美しくとても気持ちいい。群馬や長野によくあるつづら折りの激坂はないが、どこまでも一定の斜度が続く広大なすそ野はそれなりにキツい。標高の低いところは樹海が強烈な日差しをさえぎってくれるが、高度を稼ぐと一気に視界が開けて日本一の山が視界に飛び込んでくる。日本で開催される五輪の大舞台にふさわしいと感じる。

富士山の山すそを走る一周道路は路肩が広く、自転車も走りやすい。コンビニや自販機はほとんどないので、これからの季節は補給食と水分を十分に携行する必要がある。また、東京五輪自転車競技の舞台となったことで静岡県東部の自治体連合が「富士山麓をサイクリストの聖地とし、レガシーとして育てていこう」と一致団結。オススメしたいサイクリングコースの設定や案内役の育成などを推進している。

●富士山麓を走るバスツアーも
東京五輪のコース一部を走るサイクリングバスツアー「富士山周遊コース2018」が9月1日に催行され、その参加者募集が始まった。富士山麓をおよそ3分の2周する約74kmの行程で、小山町の温泉施設にゴールする。食事や補給食・入浴料など込みで1万5800円。地元サイクリストがツアーガイドとしてアシストしてくれるので初級者向き。主催は国際興業。詳細は「サイクリングバスツアー」で。

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自転車を乗せられる遊覧クルーズ船で霞ヶ浦をサイクリングトリップ

自転車を積める遊覧船で広大な霞ヶ浦をクルージングして、のどかな湖岸道路をサイクリングするのに便利な「霞ヶ浦広域サイクルーズ」がゴールデンウイークとその前後に期間限定で運行する。利用料は最も定番の土浦から潮来までの片道で1000円(子ども半額)。往路はクルーズ船で、復路はサイクリングで、あるいはその逆もできる。4月28、29日、5月3、5、19日に運行される。

サイクリングと遊覧船のクリージングが一度に楽しめる

茨城県土浦市は「サイクルーズ」という新事業を推進している。霞ヶ浦の西端にある土浦港のラクスマリーナを発着地として、遊覧船で霞ヶ浦を横断する。甲板にはスタンドのないスポーツバイクを駐輪するためのバイクラックが仮設され、参加者はデッキや船内のイス席でクルーズ気分を楽しむ。

午前9時30分に土浦港を出発し、国内第2位の面積を持つ霞ヶ浦を縦断。玉造港を経由して潮来港には11時30分に到着。土浦港へはクルマなら都心部から70km、所要時間1時間ほど。電車利用ならJR常磐線・土浦駅から徒歩10分。アクセスのいい土浦を発着地として広大な霞ヶ浦を楽しめるのだからストレスはない。

潮来から土浦までは湖岸の道路を走って最短50km弱だが、霞ヶ浦はアルファベットのYの形をしていて、ちょうど3つの線が交わったところに霞ヶ浦大橋があるのでさまざまなルートが取れる。体力やその日の風向きに応じてコース設定できるのが魅力。


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ラクスマリーナ

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サイクリングコースWEBサービス「ツールド」がオープン…観光庁とも連携

全国のサイクリストが本当に走りたいコース情報のみを厳選したサイクリングコースWEBサービス「ツールド」が3月26日にサービスを開始した。現在は40コースを収録しているが、順次追加されていく。全国版/機能拡張版は2018年10月ごろにサービス開始予定。

サイクリングコースWEB サービス「ツールド」のトップページ

ルーツ・スポーツ・ジャパンが全国の地方自治体などと共同で「全国サイクルツーリズム連携推進協議会」を設立し、サイクルツーリズム事業「ツール・ド・ニッポン」を開催。2017年には16地域で18イベントを開催し、サイクリスト約1万5000人が参加している。この「全国サイクルツーリズム連携推進協議会」の取り組みは、観光庁の平成29年度「テーマ別観光による地方誘客事業」の一つにも採択されていて、今回のWEBサービスはその事業の一環になる。

「全国サイクルツーリズム連携推進協議会」加盟各地では、すでにイベント事業での誘客実績はあったが、イベント開催時期以外の日常的なサイクリストの誘客に課題を抱えていた。今回のサービスでは、全国各地の魅力的なサイクリングコース情報を一元的に網羅してサイクリストへ提供することで日常的な来訪機会を創出し、加盟各地の地域活性化につなげることがねらい。

掲載するコース情報は加盟各地の自治体から提供されたものではなく、プロのサイクリングガイドが実走した上で、「サイクリストが本当に走りたい」と認定した魅力的なコースのみを厳選している。自治体主導で設計されたサイクリングコースは、時として行政的制約のもとサイクリスト目線不在のものになってしまっているケースもあって、今回のサービスではそのミスマッチを解消した。

今回は全国版に先立ち、静岡県東部のサイクリングコース情報を中心に発表した。掲載されるコースは、ルーツ・スポーツ・ジャパンと業務提携を結び協議会にも加盟しているスルガ銀行から提供されたもので、スルガ銀行サイクルステーションで開催されるプレミアムライドイベントの中で特にサイクリストから支持の高い21コース。アテネオリンピック代表で、リンケージサイクリングのサイクリングプランナー田代恭崇氏が監修。

サイクリングコースWEBサービス「ツールド」のホームページ

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