ローマ教皇レオ14世をジロ・デ・イタリア最終日の選手ら謁見

ジロ・デ・イタリア最終日となる6月1日、レオ14世教皇がバチカン市国を通過する最終ステージの選手たちを出迎えることになった。

2024ジロ・デ・イタリア第21ステージ ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

文化教育省長官のジョゼ・トレンティーノ・デ・メンドンサ枢機卿の提案を受け入れ、バチカン市国政府とバチカン市国のスポーツ公式団体「アスレチカ・バチカーナ」と共同で故・フランシスコ教皇の功績を称えるために行われる。

バチカンでのジロ・デ・イタリア最終ステージは、6月14日と15日に予定されているスポーツの聖年(ジュビリー)に先駆けて行われるイベント。2021年10月28日にアスレチカ・バチカーナがUCI(国際自転車競技連合)加盟を受けて計画されてきた。4月29日、ローマ教皇庁文化教育省長官のポール・ティゲ司教によって正式発表された。

第108回ジロ・デ・イタリアの最終ステージはローマのカラカラ浴場からスタート。選手たちはペトリアーノ入口からバチカン市国に入国。バチカン城壁内のルートは全長3km。

【ジロ・デ・イタリア】マリアローザのデルトロがグランツール初優勝

第108回ジロ・デ・イタリアは2025年5月28日、サンミケーレ・アッラディージェ〜ボルミオ間の154kmで第17ステージが行われ、総合1位のマリアローザを着用するイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ・XRG)がグランツールで初優勝。EFエデュケーション・イージーポストのリチャル・カラパス(エクアドル)が4秒遅れの区間3位に入り、総合成績で41秒遅れの2位に浮上した。

マリアローアのデルトロが2025ジロ・デ・イタリア第17ステージで初優勝 ©LaPresse

記録ずくめとなった若きマリアローザの勝利

デルトロはグランツール初優勝。ジロ・デ・イタリアでのメキシコ選手の勝利はフリオ・ペレス(2001年に1勝、2002年に2勝)に続く2人目。今大会のジロ・デ・イタリアでは第2ステージの個人タイムトライアルを制したジョシュア・ターリングに続く21歳という年少勝利記録。UAEチームエミレーツ・XRGは今季40勝目。2番目の記録はリドル・トレックの22勝。

デルトロはこれでマリアローザを9日間着用したが、大会史上61番目の記録。ボルミオでマリアローザを着用してステージ優勝したのは2000年のダミアノ・クネゴ以来2人目。21歳の若さでマリアローザを着用しての区間優勝は、1971年の個人タイムトライアルで勝ったジュゼッペ・サロンニ以来の記録。

2025ジロ・デ・イタリア第17ステージ ©LaPresse

ミラノ〜トリノと同じ闘牛士のポーズでフィニッシュ

「昨日は悪い日だったが、自転車レースでは誰にでもそんなときもある。みんな非常に厳しかった。正直に言うと、グランツールをリードする立場になるのは初めてで、昨日は脚が100%ではなかった。でもそれは言い訳にはならない。あまり不平を言わないようにしなければならない。私たちは人間だからだ。そう思ったことで今日の結果がよくなった」というデルトロ。

「カラパスは、今日も以前と同じように危険な存在だった。私たちはただ、進み続けて仕事を終えたいだけだ。チームは常に私のためにいるので、今日はこの立場の中で勝つことができるチャンスがわずかに見えた。だから、最後に積極的に出て下りでプレッシャーをかけた。今日、最後のコーナーと天候が私に有利に働いた。私は傲慢になりたくはない。ただベストを尽くしただけだ。後続との差が開いたので、フィニッシュラインに向かって全力を尽くした」

UAEチームエミレーツとEFエデュケーションが集団をコントロール。2025ジロ・デ・イタリア第17ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

最後のウイニングポーズは3月19日にイタリア北部で開催されたミラノ〜トリノで初優勝したときと同じ。闘牛士が大観衆に最後に見せるあいさつのように、腕を振って頭を下げるもので、「兄が冗談で言ったことから来ている」という。ミラノ〜トリノではジッパーが壊れていて、胸をはだけてのポーズだった。

「今、私を支えてくれるすべての人に感謝するしかない。私は特別な人間だとは感じていないけど、村を通り過ぎるときの群衆の応援は素晴らしい。みんなに感謝している」

2025ジロ・デ・イタリア第17ステージ ©LaPresse
2025ジロ・デ・イタリア第17ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
2025ジロ・デ・イタリア第17ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ・XRG)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDS・アスタナチーム)
マリアビアンカ(新人賞)イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ・XRG)

デルトロがバルデとカラパスから逃げ切って2025ジロ・デ・イタリア第17ステージ優勝 ©LapresseMassimo Paolone/Lapresse

【ジロ・デ・イタリア】ログリッチ棄権、アユソ脱落、S・イェーツが首位デルトロに急接近

第108回ジロ・デ・イタリアは2025年5月27日、ピアッツォーラ・シュルブレンタ〜サンバレンティーノ間の199kmで第16ステージが行われ、XDS・アスタナ チームのクリスティアン・スカローニ(イタリア)とチームメートで山岳賞ジャージを着るロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア)がワンツーフィニッシュした。

クリスティアン・スカローニと山岳王ロレンツォ・フォルトゥナートがワンツーフィニッシュ ©Massimo Paolone/Lapresse

2023年の覇者プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)は途中リタイア。UAEチームエミレーツ・XRGのフアン・アユソ(スペイン)は14分47秒遅れの35位で総合優勝争いから脱落した。

2025ジロ・デ・イタリア第16ステージ ©Lapresse

総合2位につけるチーム ヴィスマ・リースアバイクのサイモン・イェーツ(英国)が1分52秒遅れの8位。首位イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ・XRG)は2分46秒遅れの13位で、その差は1分20秒から26秒になった。

デルトロとそれをマークするエガン・ベルナル。2025ジロ・デ・イタリア第16ステージ ©Lapresse

「今日は全選手にとって非常に厳しい日となった。総合成績の上位選手たちも限界に達していた。それでもひたすら集中して走り続けたチームを誇りに思う。彼らがいなければ、私はこのポジションにいられなかった」とデルトロ。

「人生の中で最高の脚を持っていたわけではないけど、それは言い訳にはできない。持っていたエネルギーでベストを尽くした。チームメイトの経験は、今日私にとって非常に助けになった。エネルギーを1グラムも残さずにゴールに到達できたことにとても満足している。彼らに、私はこのジャージを守るために100%努力していると思わせたかった。明日はもっといい脚が欲しい。私は自分を信じるタイプの人間ではないけど、ただそれを実現したいと思っている。賢い動きがあれば、そこにいるつもりだ。この種の自信は私の中にはないが、できると信じている」

デルトロが総合2位サイモン・イェーツ(先頭)から遅れる。2025ジロ・デ・イタリア第16ステージ ©Lapresse

総合成績で後ろにいる3選手は危険な存在(デルトロ)

この日終わってUAEチームエミレーツ・XRGの絶対的有利は崩れた。デルトロを追ってサイモン・イェーツ、31秒遅れの総合3位リチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)、1分31秒遅れの総合4位デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック)がつける。

「チーム ヴィスマ・リースアバイクとUAEは、登りでスピードを上げようとしたが、少し向かい風があった。サイモン(イェーツ)も体力を少し使い果たしたが、彼らは急な登りを有利に活用した。リチャル・カラパスが加速したとき、私は付いていこうとした。彼と協力したかったが、あまりいい状態ではなかった。私は最後まで戦ったが彼の方が強かった。後悔はありません。朝にフアン・アユソと話したが、彼の調子はよくない。彼は2回の落車をした。彼が2回目の登りで苦しんでいるとき、私たちは少しやりくりしようとした。彼には悪い日となった。 総合成績で私の後ろにいる3選手は危険な存在。彼らはそれぞれタイプが異なるライダーだ。私たちは注意する必要がある」(デルトロ)

デルトロが2025ジロ・デ・イタリア第16ステージで遅れた ©Lapresse

山岳でロレンツォをアシストし、最後は彼が勝たせてくれた

「今日は私たちが勝ったことを実感した。チーム全体にとって素晴らしい日だった。私たちは最初から完璧に協力し、適切なタイミングでブレイクに入り、ロレンツォ(フォルトゥナート)が山岳ポイントを最大限に獲得するために前方で多くの仕事をした。本当に厳しいステージだった。長い登りは私にはあまり合わないけど、チームメートたちと一緒に完璧な戦略を実行した。最後の登りでロレンツォと私は適切な瞬間に攻撃し、2人きりになった。このステージとこの勝利に関して、特にロレンツォに感謝したい。私たちは一緒に勝利した! この勝利をXDSアスタナチーム全体、私の家族、そして彼女に捧げます」

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ・XRG)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDS・アスタナチーム)
マリアビアンカ(新人賞)イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ・XRG)

クリスティアン・スカローニ(右)と山岳王ロレンツォ・フォルトゥナートがワンツーフィニッシュ ©Massimo Paolone/LaPresse

【ジロ・デ・イタリア】ログリッチが脱落…ベローナが三大大会初勝利

第108回ジロ・デ・イタリアは2025年5月25日、フィウメベネト〜アシアゴ間の214kmで第15ステージが行われ、リドル・トレックのカルロス・ベローナ(スペイン)が独走で初優勝。2023年の覇者プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が1分30秒遅れて、総合優勝争いから大きく遅れた。

ベルナル(左)とカラパス(右)のアタックに食らいつくデルトロ ©Fabio Ferrari/LaPresse

総合成績ではイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ・XRG)が首位を守ったが、チーム ヴィスマ・リースアバイクのサイモン・イェーツ(英国)が1分20秒遅れでマークする。新鋭対ベテランの戦いとなった。

2025ジロ・デ・イタリア第15ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
2025ジロ・デ・イタリア第15ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
2025ジロ・デ・イタリア第15ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
カルロス・ベローナ(スペイン)が2025ジロ・デ・イタリア第15ステージ優勝 ©Lapresse
カルロス・ベローナを祝福するピーダスン ©Marco Alpozzi/Lapresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ・XRG)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDS・アスタナチーム)
マリアビアンカ(新人賞)イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ・XRG)

デルトロが2025ジロ・デ・イタリア第15ステージでも首位を守った ©Lapresse

【ジロ・デ・イタリア】総合成績が大きく動く中でデルトロが首位リード

第108回ジロ・デ・イタリアは2025年5月24日、トレビソから隣国スロベニアのノバゴリツァまでの186kmで第14ステージが行われ、EFエデュケーション・イージーポストのカスパー・アスグリーン(デンマーク)が独走で初優勝。

2025ジロ・デ・イタリア第14ステージは隣国スロベニアへ ©LaPresse

総合1位のマリア・ローザを着るイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ・XRG)は16秒遅れの2位でフィニッシュ。総合2位のチームメート、フアン・アユソ(スペイン)は1分04秒遅れ、総合3位のアントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)は2分遅れ。その結果、デルトロが首位を守り、チーム ヴィスマ・リースアバイクのサイモン・イェーツ(英国)が1分20秒遅れの2位に浮上。アユソが1分26秒遅れの3位に陥落した。

2025ジロ・デ・イタリア第14ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
2025ジロ・デ・イタリア第14ステージ ©LaPresse
2025ジロ・デ・イタリア第14ステージは国境を越えてスロベニアへ ©
アスグリーンがアタック。2025ジロ・デ・イタリア第14ステージ ©Marco Alpozzi/Lapresse
アスグリーンが2025ジロ・デ・イタリア第14ステージ優勝 ©LaPresse
マリアローザを守ったデルトロ ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ・XRG)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDS・アスタナチーム)
マリアビアンカ(新人賞)イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ・XRG)

アスグリーンが2025ジロ・デ・イタリア第14ステージ優勝 ©Fabio Ferrari/LaPresse

ワイズロードでカステリ製品を購入して優勝選手直筆サイン入りマリアローザを当てよう

5月9日から6月1日まで開催されているジロ・デ・イタリアで、総合1位の選手が着用するのがマリアローザ。ワイズロードでカステリ製品を購入すると今回の総合優勝選手の直筆サインが入ったマリアローザが当たるというキャンペーンが展開される。1点1万円(税込)以上のカステリ製品を購入したワイズクラブ会員(無料)限定。

実際の2025ジロ・デ・イタリア。プレゼント商品にはチーム名やIUMANロゴは入らないという ©Massimo Paolone/Lapresse

5月9日から6月15日までにワイズロード店舗とワイズロードオンラインでカステリ製品を1点あたり税込1万円以上購入し、キャンペーンサイトから応募したワイズクラブ会員の中から抽選で1人に、個人総合優勝選手の直筆サイン入りカステリ製「マリアローザ」(半袖ジャージ)をプレゼント。

【キャンペーン概要】
対象:2025年5月9日(金)から6月15日(日)までの間に、ワイズロード店舗およびワイズロードオンラインにてカステリ製品1点あたり1万円(税込)以上購入のワイズクラブ会員様 
応募期間:2025年6月15日(日)まで
応募方法:キャンペーンサイト内応募フォームより。期間中、複数回の対象となる会計がある場合も1回の応募のみですべての会計が抽選対象となる。申し込みの際に簡単なアンケートを実施  
当選発表:賞品の発送をもって換える。発送は7月中旬ごろを予定  
備考:・ジャージのサイズは選べない(サイズ未定)。   
・スポンサーの「IUMAN」のロゴなし
・抽選は対象商品単位で実施するので、期間中の対象商品の購入点数が多いほど
当選確率が上がる
・応募対象の商品購入時に、店頭ではワイズクラブの会員証の提示、ワイズロードオンラインでは会員ログインが必要。

●ワイズロードの詳細ページ

【ワイズロードオンライン】