ナルバエスが初優勝、アルメイダ首位死守…ジロ・デ・イタリア第12S

第103回ジロ・デ・イタリアは10月15日、チェゼナティーコを発着とする距離204kmで第12ステージが行われ、イネオス・グレナディアスのジョナタン・ナルバエス(エクアドル)が独走して大会初勝利。エクアドル選手のステージ優勝はこれで3人目。

ジョナタン・ナルバエス(エクアドル)が単独でゴールを目指す ©Fabio Ferrari/LaPresse

「ジロ・デ・イタリアの重要なステージで優勝できた。雨と寒さに強いので、このステージは幸運だった。長いステージだったが、ついになし遂げた」とナルバエス。

一緒に走っていたバーレーン・マクラーレンのマーク・パデュン(ウクライナ)がパンクし、ナルバエスが単独となった。

バーレーン・メリダのマーク・パデュン(ウクライナ)がパンクで区間勝利争いから脱落 ©Fabio Ferrari/LaPresse

「パデュンがパンクしたとき、チーム監督から待つようにと指示されたが、レース途中のアドレナリンで、ステージ優勝に突き進んでいると感じていた。この日は補給もよく取れたので、最後の10kmのエネルギー摂取も十分だった。大変な1年だった。長い間ステイホームを余儀なくされたので、今はこのジロ・デ・イタリアを楽しんでいる。それは本当に素晴らしいレースだ」

イネオス・グレナディアスのジョナタン・ナルバエスが第12ステージ優勝 ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

個人総合成績ではドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が首位を守った。アルメイダはこれで10日間マリアローザを着用したことになり、大会通算で62人目となる記録。

2020ジロ・デ・イタリア第12ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

バーレーン・マクラーレンの新城幸也は30分32秒遅れの区間101位。総合成績では1時間40分02秒遅れの90位。

第12ステージは故マルコ・パンターニの故郷が舞台。路面にはパンターニの名前が ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、EF)
□マリアビアンカ(新人賞) ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)

ステージ後半は冷たい雨に。マリアローザのホアン・アルメイダもゴール ©Marco Alpozzi/LaPresse

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デマール4勝目でポイント賞をリード…ジロ・デ・イタリア第11S

第103回ジロ・デ・イタリアは10月14日、ポルトサンテルピディオ〜リミーニ間の182kmで第11ステージが行われ、グルパマFDJのアルノー・デマール(フランス)が第4ステージ第6ステージ第7ステージに続く今大会4勝目、大会通算5勝目を挙げた。

第11ステージは専用列車が運行し、スタートからゴールまで優勝トロフィーを運んだ ©Fabio Ferrari/LaPresse

個人総合成績ではドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が首位を守った。

バーレーン・マクラーレンの新城幸也はトップと同タイムの区間50位。総合成績では1時間17分56秒遅れの85位。

ステージ4勝目を挙げたデマール ©Fabio Ferrari/LaPresse
自らのステージ勝利を伝える新聞を読むサガン ©Massimo Paolone/LaPresse
2020ジロ・デ・イタリア第11ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
ポイント賞の紫ジャージを着るデマールがサガン(その右)を制した ©Massimo Paolone/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、EF)
□マリアビアンカ(新人賞) ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)

アルメイダがマリアローザを守った ©Massimo Paolone/LaPresse

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サガンが独走で初勝利…ジロ・デ・イタリア第10ステージ

第103回ジロ・デ・イタリアは10月13日、ランチャーノ〜トルトレート間の177kmで第10ステージが行われ、ボーラ・ハンスグローエのペテル・サガン(スロバキア)が独走で優勝。大会初出場のサガンにとって初勝利となった。

ペテル・サガン ©Fabio Ferrari/LaPresse

サガンのプロキャリアの中で優勝から遠ざかっていた最長期間は1年3カ月と3日(461日)。サガンの最後の優勝は、2019年7月10日のツール・ド・フランス第5ステージだった。今回はそれ以来の勝利となる。それ以前の未勝利日数は277日で、2011年2月22日にジロ・デ・サルデーニャ第1ステージに優勝してから、2010年5月21日のツアー・オブ・カリフォルニア第6ステージで優勝するまでの期間。

ジロ・デ・イタリア第10ステージのスタート地点 ©Massimo Paolone/LaPresse
2020ジロ・デ・イタリア第10ステージ ©Massimo Paolone/LaPresse

「ジロ・デ・イタリアで初優勝を決め、とてもうれしい。最後に優勝してからほんとうに久しぶりだ」とサガン。

「きょうは自分のスタイルで勝った。多くのライダーはオレがエスケープことを望んでいなかったので、今日は追いかけられることが多くて逃げるのが難しかった。フィニッシュに近づいてからステージ勝利するためにアタックした。最後はとてもいい日になった。シチリア島でのスタート以来、ジロ・デ・イタリアは美しい場所を走り続けてきた。このイタリアを舞台としたレースをして、それに勝つのが好きだ」

第103回ジロ・デ・イタリア第10ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

第3ステージで首位に立ったホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)はこの日、区間3位でゴール。ボーナスタイム4秒を獲得し、総合2位ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ)との差を30秒から34秒に広げた。

マリアローザを守り抜いたアルメイダは「マリアローザのために毎日戦い続けていて、タイムボーナスをつかむ機会が今日あることに気がついた」とコメント。

「ボクが丘の上で加速したのは(総合3位にいる)ペリョ・ビルバオのアタックに反応するためだった。その後、ポッツォビーボも攻撃したが、素晴らしいチームメイトの働きでついていくことができた。彼らに感謝したい」

第103回ジロ・デ・イタリア第10ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
先行するサガンと、それをマークする英国チャンピオンのベン・スウィフト ©Fabio Ferrari/LaPresse
ジロ・デ・イタリアで初優勝したペテル・サガン ©Massimo Paolone/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、EF)
□マリアビアンカ(新人賞) ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)

マリアローザを着用して8区間を過ごすアルメイダ ©Massimo Paolone/LaPresse
ジロ・デ・イタリアでサンウェブとユンボ・ビスマの選手が陽性

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ジロ・デ・イタリアでサンウェブとユンボ・ビスマの選手が陽性

ジロ・デ・イタリアの主催者RCSスポルトはUCI(国際自転車競技連合)の規定する健康プロトコルに従って、出場全選手とチームスタッフ、合計571人を10月11日と12日にPCR検査を行い、その結果を発表した。

2020ジロ・デ・イタリア第8ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

サンウェブとユンボ・ビスマからそれぞれ1選手、合計2選手が新型コロナウイルスの陽性反応を示し、各チームの医師に委託されて隔離措置を行うことになった。

ミッチェルトン・スコットから4人のスタッフ、AG2Rラモンディアールとイネオス・グレナディアスからそれぞれ1人のスタッフがCovid-19の陽性反応を示し、各チームの医師に委託されて隔離措置を行うことになった。

第1報では選手やスタッフ名は未発表。感染した選手は隔離措置を余儀なくされるので、ジロ・デ・イタリアはリタイアとなる。

複数の感染者を出したミッチェルトン・スコットはチーム全体がジロ・デ・イタリアから除外された。

ジロ・デ・イタリア第10ステージのスタート地点 ©Massimo Paolone/LaPresse

【続報】感染選手はクライスバイクとマイケル・マシューズ

ステフェン・クライスバイク(ユンボ・ビスマ)とマイケル・マシューズ(サンウェブ)が新型コロナウイルス感染でジロ・デ・イタリアから排除と、フランスのレキップ電子版が速報。

さらにユンボ・ビスマチームは他の7選手も休息日明けの第10ステージをスタートぜず、チームとして大会をあとにする決断をした。

2020ジロ・デ・イタリア第10ステージ ©Massimo Paolone/LaPresse

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ゲレイロV、アルメイダがマリアローザ死守…ジロ・デ・イタリア第9S

第103回ジロ・デ・イタリアは10月11日、サンサルボ〜ロッカラーゾ間の280kmで第9ステージが行われ、EFのルーベン・ゲレイロ(ポルトガル)が初優勝した。個人総合成績ではドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が首位を守った。

ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル)がジロ・デ・イタリア第9ステージを制した ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

ゲレイロはワールドツアー初優勝。ポルトガル勢がジロ・デ・イタリアでステージ優勝したのは、1985年から1989年までに区間5勝したアカシオ・ダシルバ以来2人目。さらにゲレイロは山岳賞でもトップに立った。

ポルトガル勢が活躍。ルーベン・ゲレイロ(左)が山岳賞、アルメイダがマリアローザ ©Marco Alpozzi/LaPresse

首位のアルメイダはこの日18秒遅れたが、マリアローザを守った。グランツールでリーダージャージを着用した日数は7となり、ポルトガル勢としてはツール・ド・フランスで4日、ジロ・デ・イタリアで2日リーダージャージを着用したダシルバを抜いた。

第9ステージは雨模様のレースになった ©Massimo Paolone/LaPresse

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マリアローザ(個人総合成績)ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
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その差を詰められたもののマリアローザを死守したアルメイダ ©Massimo Paolone/LaPresse

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ドーセットがラインレースで初勝利…ジロ・デ・イタリア第8S

第103回ジロ・デ・イタリアは10月10日、ジョビナッツォ〜ビエステ間の200kmで第8ステージが行われ、イスラエルスタートアップネーションのアレックス・ドーセット(英国)が独走で優勝した。同選手はタイムトライアルのスペシャリスト。2013年の第8ステージ以来の大会通算2勝目となるが、集団スタートのラインレースでは初勝利。

アレックス・ドーセットが6人の第1集団からアタック ©Fabio Ferrari/LaPresse

個人総合成績ではドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が首位を守った。

バーレーン・マクラーレンの新城幸也は13分56秒遅れの区間95位。総合成績では48分11秒遅れの100位。

2020ジロ・デ・イタリア第8ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

「イスラエルスタートアップネーションがワールドツアーチームにステップアップして以来、チームはこの勝利のために戦ってきた」とドーセット。

6人の第1集団に加わり、その中からアタックを決めて独走を果たした。

タイムトライアルのスペシャリストであるドーセットが単独でゴールを目指す ©Fabio Ferrari/LaPresse

「今日、チームはアタックする計画を立てた。マティアス・ブランドルか私のどちらかが勝者だったかもしれない。これまで経験したことのないような信じられないことで、大きな救いとなった。ボクはまだ来年の契約を結びつけていないからね」

「まだ自転車レーサーとしての活動を続けていきたい。仕事ではなく、私がやりたいことであり、私が得意なことだからだ。もうすぐ初めての赤ちゃんが誕生する。心配だけどお父さんになることを楽しみにしている。今日のステージで勝つのと同じくらい感動すると思う」

ラインレースとしては初勝利を挙げたドーセット ©Jennifer Lorenzini/LaPresse
マリアローザの上に新人賞ジャージを重ね着するアルメイダ ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
マリアアッズーラ(山岳賞)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
□マリアビアンカ(新人賞) ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)

2020ジロ・デ・イタリア第8ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

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