時速51.234km、大会史上最速でデマール3勝目…ジロ第7S

第103回ジロ・デ・イタリアは10月9日、マテーラ〜ブリンディージ間の143kmで第7ステージが行われ、グルパマFDJのアルノー・デマール(フランス)が第4ステージ第6ステージに続く今大会3勝目、大会通算4勝目を挙げた。

2020ジロ・デ・イタリア第7ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

この日の平均時速51.234kmは大会史上最速。これまでの記録は2012年にアンドレア・グアルディーニが優勝した第18ステージの49.439km。

個人総合成績ではドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が首位を守った。

バーレーン・マクラーレンの新城幸也はトップと同タイムの区間67位。総合成績では48分11秒遅れの102位。

マテーラ〜ブリンディージ間の距離143kmは開幕がブダペストで実現できなかったことで急きょ採用されたステージだった ©Fabio Ferrari/LaPresse
マリアローザのアルメイダを引っ張るドゥークニンク・クイックステップ勢 ©Fabio Ferrari/LaPresse
スタートの町、マテーラ ©Marco Alpozzi/LaPresse
ジロ・デ・イタリア史上最速レースを制したデマール ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
今大会3勝目、ポイント賞ジャージを着るデマール ©Massimo Paolone/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
マリアアッズーラ(山岳賞)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
□マリアビアンカ(新人賞) ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)

5日間マリアローザを着用するアルメイダ ©Massimo Paolone/LaPresse

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デマール2勝目でポイント賞首位に…ジロ・デ・イタリア第6S

第103回ジロ・デ・イタリアは10月8日、カストロビッラーリ〜マテーラ間の188kmで第6ステージが行われ、グルパマFDJのアルノー・デマール(フランス)が第4ステージに続く今大会2勝目、大会通算3勝目を挙げた。

フランスチャンピオンのデマールが優勝 ©LaPresse

個人総合成績ではドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が首位を守った。

バーレーン・マクラーレンの新城幸也は1分32秒遅れの区間80位。総合成績では48分11秒遅れの103位。

2020ジロ・デ・イタリア第6ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

この日のデマールは2日前の写真判定にもつれ込んだステージ優勝とは異なり、2位以下に差をつけてガッツポーズでフィニッシュ。今シーズンのデマールは8月5日にミラノ〜トリノで1勝目を挙げて以降、これで通算12勝目。レムコ・エベネプールとタデイ・ポガチャルの9勝、プリモシュ・ログリッチの7勝を上回る最多勝利数を記録している。

マリアローザはドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダが守った ©Fabio Ferrari/LaPresse
デマールがマイケル・マシューズやペテル・サガンを退けた ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

「今朝のチームミーティングまでは、今日のステージは自分に向いていると思っていたが、昨日の厳しいレースの後、逃げを図る選手らがいるだろうと考えると集団スプリントフィニッシュに持ち込む自信がなかった」とデマール。

「結局、スプリントになった。短いけど急な上り坂は地獄のように苦しんだが、ゴールまでに回復した。チームメイトにできるだけ引っ張るように言った。最後の200mで平らな上り坂を見たとき、ここだと思った。完璧なスパートのタイミングだった」

区間2勝目のデマールをチームメートが祝福 ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
マリアアッズーラ(山岳賞)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
□マリアビアンカ(新人賞) ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)

ステージ優勝のデマールはポイント賞でも首位に立った ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

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負傷棄権のエースがガンナに託した勝利…ジロ・デ・イタリア第5S

第103回ジロ・デ・イタリアは10月7日、ミレート〜カミーリャテッロシラーノ間の225kmで第5ステージが行われ、フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)が独走勝利して第1ステージの個人タイムトライアルに続く2勝目を挙げた。

イネオス・グレナディアスのフィリッポ・ガンナ ©Fabio Ferrari/LaPresse

「昨日、ゲラント・トーマスから逃げに乗れというメッセージを受け取った」というガンナが歓喜のゴールを見せて、スキーリゾートに集まったイタリアファンをにぎわせた。

ガンナはトラック競技で4度の世界タイトルを持つスピード系選手。9月25日にイタリアのイモラで開催された世界選手権エリート男子タイムトライアルで優勝している。今大会の1勝目も個人タイムトライアルで、ガンナが集団スタートのラインレースで優勝したのはプロ初。アマチュア時代の2016年にU23パリ〜ルーベで優勝して以来。

ジロ・デ・イタリア第5ステージ。いよいよイタリア半島での戦いへ ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse
2020ジロ・デ・イタリア第5ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

「第1集団は総合成績の上位につける選手もいて、強い選手ばかりだった。この日の最初の計画は逃げ集団に加わることではなかったが、チームメートのサルバトーレ・プッチョと一緒に行って逃げに乗ることができた」とガンナ。

「プッチョは一日中ボクに助言してくれた。彼は自分でレースに勝つわけではないが、チームの本当のリーダーだ。ボクにとって兄弟のようなもの」

第1ステージの個人タイムトライアルに続いて区間勝利したガンナ ©Massimo Paolone/LaPresse

チームは、総合優勝を目指したエースのゲラント・トーマスが第3ステージで落車して負傷。第4ステージをスタートせずに大会を離れた。

「トーマスからアタックするようにとメッセージを受け取った。峠の頂上でトップになってアドバンテージを持った。多くのリスクを取ないようにしたが、下りコーナーで路側の壁をあまりにも近くから見ることになったのは確かだ」

独走勝利したガンナをあとから到着したチームメートが祝福 ©POOLFabio Ferrari/LaPresse /RCS

個人総合成績ではドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が首位を守った。

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアアッズーラ(山岳賞)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
□マリアビアンカ(新人賞) ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)

ポイント賞のペテル・サガン ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
アルメイダがマリアローザをキープ ©Massimo Paolone/LaPresse

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デマール区間優勝、負傷のトーマスはジロ・デ・イタリア棄権

第103回ジロ・デ・イタリアは10月6日、カターニア〜ビラフランカティッレーナ間の140kmで第4ステージが行われ、グルパマFDJのアルノー・デマール(フランス)がゴール勝負でボーラ・ハンスグローエのペテル・サガン(スロバキア)を写真判定の末に撃破。2019年に続く大会2勝目を挙げた。

デマール(右端)がサガン(右から3人目)をわずかに制した ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

総合成績では、前日に首位に立ったドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が中間スプリントポイントでボーナスタイムを2秒加算し、ゴールも大集団の中でフィニッシュしてその座を守った。

ジロ・デ・イタリア第4ステージは写真判定にもつれ込んだ ©Massimo Paolone/LaPresse
101のデマールがタイヤ1本分の差で51のサガンより先着。82はダビデ・バッレリーニ

イネオス・グレナディアスのゲラント・トーマス(英国)は前日、路面に転がっていたボトルを踏んで転倒して負傷。第4ステージを出走せず、大会を離れた。

バーレーン・マクラーレンの新城幸也はトップと同タイムの71位。総合成績では25分51秒遅れの108位。

フランスチャンピオンのデマールが大会通算2勝目 ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse
マリアローザのアルメイダ ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ヨナタン・カイセド(エクアドル、EF)
□マリアビアンカ(新人賞) ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)

アルメイダがマリアローザをキープ ©Massimo Paolone/LaPresse

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カイセド初V…トーマスがジロ・デ・イタリア第3Sで脱落

第103回ジロ・デ・イタリアは10月5日、エンナ〜エトナ間の150kmで第3ステージが行われ、EFのヨナタン・カイセド(エクアドル)がゴールまでの上り坂で独走して初優勝。総合成績ではドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が2位から首位に浮上した。

エクアドル選手として2019年のリチャル・カラパスに続く勝利を挙げたカイセド ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

ワールドツアー大会でも初勝利となる快挙を達成したカイセド。エクアドル選手としての大会勝利はリチャル・カラパスが2018年に1勝、2019年に2勝と総合優勝していて、これに続く2人目。

今回はエクアドルチャンピオンとしての特注ジャージを着用して参加しているが、ロードレースとタイムトライアルの2つの国内タイトルを持っている。

ジロ・デ・イタリア第3ステージはエトナ活火山にゴールする山岳コース ©Fabio Ferrari/LaPresse

カイセドは「夢を叶えた。プロライダーとして迎えた2年目はとても大変だった。今朝はブレイクアウェイを作ってステージに勝つつもりで目が覚めた。それを達成し、ほんとうに幸せだ。最後の1kmは苦しくて、感情と痛みがミックスした」とゴール後にコメント。

総合成績ではアルメイダとタイム差で並んだものの、これまでの区間成績の総計で2位となり、マリアローザはのがした。それでも「総合成績もいい位置にいるので上位を目指したい」と前向きに発言。

エトナ山で独走するカイセド ©Fabio Ferrari/LaPresse

前日まで22秒遅れの総合2位につけていたアルメイダはこの日1分03秒遅れの区間11位でゴール。マリアローザを着るフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)が19分47秒も遅れたため、首位に立つことができた。ポルトガル選手がマリアローザを着用するのは2人目。1989年にアカシオ・ダシルバがこの日と同じエトナ山でマリアローザを着用している。

ヤコブ・フルサンやビンチェンツォ・ニバリが総合成績の上位に浮上した ©Fabio Ferrari/LaPresse

「マリアローザを持つ気持ちは言い表しきれない。夢がかなった。できるだけ長く、このマリアローザを守りたい」とアルメイダ。
「上りの初めから、ペースは非常に速かった。後続にいる有力選手とのタイム差を教えられて、ゲラント・トーマスが落ちたことを知っていたが、まだ非常にパンチの効いたサイモン・イェーツを心配していたが、彼も落ちた。自分のペースを維持して状況をコントロールした。頂上の3〜4km手前は風が強かった。できる限りのことをした。フィニッシュラインまで多くの苦しみがあった」

ゲラント・トーマス(左)は12分19秒遅れでゴール。11分17秒遅れの総合53位に陥落した ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

優勝候補として前日まで23秒遅れの総合3位につけていたイネオス・グレナディアスのゲラント・トーマス(英国)はまさかの落車による負傷で12分19秒遅れ。11分17秒遅れの総合53位に陥落した。

バーレーン・マクラーレンの新城幸也は21分29秒遅れの114位。総合成績では25分29秒遅れの119位。

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEエミレーツ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ヨナタン・カイセド(エクアドル、EF)
□マリアビアンカ(新人賞) ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)

ドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)がマリアローザ ©Massimo Paolone/LaPresse

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ウリッシがサガンを制して7勝目…ジロ・デ・イタリア第2S

第103回ジロ・デ・イタリアは10月4日、アルカモ〜アグリジェント間の150kmで第2ステージが行われ、UAEエミレーツのディエゴ・ウリッシ(イタリア)が上り坂のゴール前で抜け出し、ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)を振り切って優勝。

ディエゴ・ウリッシがペテル・サガンを制して優勝 ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

総合成績では前日に首位に立ったイネオス・グレナディアスのフィリッポ・ガンナ(イタリア)がその座を守った。

ジロ・デ・イタリア第2ステージ ©Massimo Paolone/LaPresse
ディエゴ・ウリッシが大会通算7勝目 ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse
マリアローザを守ったフィリッポ・ガンナ ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

バーレーン・マクラーレンの新城幸也は3分56秒遅れの111位。総合成績では5分45秒遅れの118位。

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEエミレーツ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
□マリアビアンカ(新人賞) フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)

2020ジロ・デ・イタリア ©Fabio Ferrari/LaPresse

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