ビビアーニがステージ3勝目、首位は依然イェーツ…ジロ・デ・イタリア

第101回ジロ・デ・イタリアは5月18日、フェッラーラ〜ネルベーザデッラバッタリア間の180kmで第13ステージが行われ、クイックステップフロアーズのエリア・ビビアーニ(イタリア)がゴール勝負を制し、第2、3ステージに続いて今大会3勝目、大会通算4勝目を挙げた。総合成績では首位のサイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)がその座を守った。

ジロ・デ・イタリア第13ステージ © Fabio Ferrari- LaPresse

クリストファー・フルーム。ジロ・デ・イタリア第13ステージ © LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

この日は序盤から5選手が先頭集団を形成してゴールを目指した。集団スプリント勝負に持ち込みたいカチューシャ・アルペシンがメイン集団をペースメークして、残り6kmで逃げていた選手を吸収。ゴール勝負でビビアーニが持ち前の爆発力を発揮してトップフィニッシュした。ステージ2位は前日に2勝目を挙げて、ポイント賞争いでビビアーニを追い上げているボーラ・ハンスグローエのサム・ベネット(アイルランド)。ベネットはこれで区間3位までの表彰台に10回登壇したことになる(1位2回、2位2回、3位6回)。

ジロ・デ・イタリア第13ステージ © Fabio Ferrari- LaPresse

ビビアーニのこの日の優勝で地元イタリア勢は通算1250勝目となったという。
「このところ2、3日はとても調子が悪かった。ポイント賞のマリアチクラミーノを守り続ける気持ちだけを持って走っていた。厳しい日々が続いていたので、表彰台に戻ってこられたのはうれしい。いいときもあり、悪いときもあって、夢を持ち続けるのがこのスポーツだ」とビビアーニ。

エリア・ビビアーニがジロ・デ・イタリア第13ステージで優勝 © Marco Alpozzi – LaPresse

「いざというときに備えて常に安全な走りを心がけていた。ボクが集団の前方に位置していられるようにチームメートが最善の仕事をしてくれた。みんな疲れているようで、今日はこれまでのようにハードなステージではなかったけど、明日のゴールであるゾンコランに備えているのが分かる」とイェーツ。
「ボクはゾンコランを経験したことがなく、テレビで見るに過ぎない。明日はいい脚を持っていることを望むよ。そうしたらアタックしたい。でも明日に体力を集中させてしまうとあさってにそのつけを払うことになる。マリアローザを着ていることはとても大きな使命を持つことになるが、ボクはジロ・デ・イタリアで勝つために来ていて、レースをリードしていることに心地よさを感じている」

ジロ・デ・イタリア第13ステージでマリアローザを守ったイェーツ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

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●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)リカルド・カラパス(エクアドル、モビスター)

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サム・ベネットが2勝目…ジロ・デ・イタリア第12ステージでイモラサーキットを制す

第101回ジロ・デ・イタリアは5月17日、オジモ〜イモラ間の214kmで第12ステージが行われ、ボーラ・ハンスグローエのサム・ベネット(アイルランド)が残り400mから単独で抜け出し、第7ステージに続く2勝目を挙げた。総合成績ではミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)が首位を守った。

ジロ・デ・イタリア第12ステージ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

モータースポーツでおなじみのイモラサーキットがゴールとなったステージ。レース終盤は土砂降りになり、そのなかをバーレーン・メリダのマテイ・モホリッチ(スロベニア)とモビスターのカルロス・ベタンクール(コロンビア)が抜け出してゴールを目指した。しかし追走集団も徐々に差を詰め、捕らえかけたところでベネットが単独でアタック。2人を追い抜くと後続にわずかの差をつけてゴールまで逃げ切った。

ジロ・デ・イタリア第12ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse
イモラサーキットのゴールを制したサム・ベネット © Fabio Ferrari – LaPresse

「モホリッチとベタンクールがすぐのところに見えたので単独でアタックした。2人に体力がどれだけ残っているか分からず、ゴールまでの残り距離も把握していなかったが、勝利をものにしたかった。ラッキーなことにボクは他の選手よりもいい脚が残っていた」とベネット。

ポイント賞のマリアチクラミーノを着るスプリンター、エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)は横風の影響で分断された後方集団にいて、一時はメイン集団に復帰したものの最後は再び脱落。ゴール勝負に加われなかった。

「ビビアーニが後方に置いていかれたと聞いた。そして再び戻ったとも聞いた。彼がどこにいるのか分からなかったので、集団スプリントに挑むよりもロングスパートをしかけたほうがいいと判断した。今後はマリアチクラミーノを獲得できるように走りたい」とベネット。

Foto Fabio Ferrari – LaPresse

「英国人にとっては得意とする天候だった。そしてアイルランドのベネットにとってもね」と悪天候にもかかわらずマリアローザを守ったイェーツ。
「こんなに荒れたコンディションになるとはみんな思ってなかったと思うし、ボクもその1人だった。最後はうまくまとめられてホッとしている」

イェーツがジロ・デ・イタリア第12ステージでマリアローザを守った © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

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●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)リカルド・カラパス(エクアドル、モビスター)

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ジロ・デ・イタリアのマリアローザは航空力学を応用。たった124gの超軽量ジャージ

ピンクのマリアローザをはじめとするジロ・デ・イタリアのリーダージャージがカステリから国内販売されている。2018ジロ・デ・イタリアで各賞のリーダーが着用する4つのジャージは、航空力学を応用し、軽量性に優れた生地から作成。その重量はわずか124gだという。取り扱いはインターマックス。

ジロ・デ・イタリアレースジャージFZ(マリアローザ)
ジロ・デ・イタリアクライマーズWジャージ(マリアネーロ)

ジロ・デ・イタリアレースジャージFZ
ジロ・デ・イタリアの優勝トロフィーをモチーフにしたゴールドファスナー。前傾姿勢になった時に身体にフィットする肩回りから腕に配置されたパネル。首の後ろにラベル付き。アスリートの体の形に従う縫い目で完璧なフィット感を保証。空力抵抗の軽減と通気性を最大に引き出す機能。ソデの端は快適性を最適化するためのレーザーカット。メッシュシリコンウエストバンド。ソスの際まである深い3つのバックポケット。レースフィットジャージ。
カラーはマリアローザ、マリアビアンカ、マリアアッズーラ、マリアチクラミーノ、マリアネーロ。
2万1500円(税別)

ジロ・デ・イタリアレースジャージFZ(マリアチクラミーノ)
ジロ・デ・イタリアレースジャージFZ(マリアアッズーラ)
ジロ・デ・イタリアレースジャージFZ(マリアビアンカ)

ジロ・デ・イタリアボーロビブショーツ
キスエアコンフォートシートパッド。ライクラてを使用し伸縮性に優れた素材を採用。エアロダイナミクスを導入したデザイン。ジロエアーというメッシュ素材でフィット感がいいスソグリップを配置。肩ひもはメッシュで通気性・コンフォート性に優れる。
カラーはマリアローザ、マリアネーロ。
1万5200円(税別)

ジロ・デ・イタリアボーロビブショーツ(マリアローザ)

ジロ・デ・イタリアクライマーズWジャージ
カラーはマリアローザ、マリアビアンカ、マリアアッズーラ、マリアチクラミーノ、マリアネーロ。
1万2800円(税別)

ジロ・デ・イタリアクライマーズWジャージ(マリアローザ)

ジロ・デ・イタリアグローブ
カラーはマリアローザ、マリアアッズーラ、マリアチクラミーノ、マリアネーロ。
4800円(税別)

ジロ・デ・イタリアグローブ(マリアローザ)

ジロ・デ・イタリアサイクリングキャップ
カラーはマリアローザ、マリアアッズーラ、マリアチクラミーノ、マリアネーロ。
2600円(税別)

ジロ・デ・イタリアサイクリングキャップ(マリアローザ)

●インターマックスのホームページ

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価格:12,668円
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マリアローザのイェーツが区間2勝目…ジロ・デ・イタリア第11ステージ

第101回ジロ・デ・イタリアは5月16日、アッシジ〜オジモ間の156kmで第11ステージが行われ、個人総合1位のマリアローザを着るミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)が、追いすがる総合2位トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)を突き放して区間勝利。第9ステージに続く今大会2勝目を挙げるとともに、デュムランとの差をさらに広げて第6ステージで獲得したマリアローザを守った。

マリアローザのイェーツがジロ・デ・イタリア第11ステージで優勝 © LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

トム・デュムラン。ジロ・デ・イタリア第11ステージ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

この日は2017年の大会直前に交通事故死したミケーレ・スカルポーニ(イタリア、当時アスタナ)の故郷を通過するため、追悼ステージと銘打たれていた。チームメートだったルイスレオン・サンチェス(スペイン)が真っ先にアタックし、数人の第1集団を形成してゴールを目指したが、終盤でメイン集団に捕らえられた。

ゴールは丘の上にあるオジモへ。第4ステージで優勝しているロット・フィックスオールのティム・ウェレンス(ベルギー)が上り坂で抜け出すが、満を持してアタックしたイェーツに逆転される。デュムランも追走したが、マリアローザのイェーツを捕らえられなかった。イェーツはデュムランに2秒差をつけてゴール。ボーナスタイムは区間1位のイェーツが10秒、デュムランが6秒を獲得したことから、イェーツはこの日デュムランに6秒差をつけることになり、総合成績で47秒のリードとなった。

ジロ・デ・イタリア第11ステージ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
ティボー・ピノ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
ジロ・デ・イタリア第11ステージ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

「ウェレンスのように激坂に強い選手がアタックしたらボクたちは追わないことにしていた。でもステージ優勝を取りたい他チームがこれを吸収しようと追走したので、最後はボクがそれにトライすることになった」とイェーツ。
「デュムランとのタイム差を開くことができたのがありがたい。彼はボクを追ってきたが、その調子はこれまでよりもよくなってきている。後半戦はもっと積極的な走りを見せると思う」

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マリアローザのイェーツ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)リカルド・カラパス(エクアドル、モビスター)

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モホリッチがジロ・デ・イタリア第10ステージ優勝…イェーツ首位堅持

第101回ジロ・デ・イタリアは5月15日、ペンネ〜グアルドタディーノ間の244kmで第10ステージが行われ、バーレーン・メリダのマテイ・モホリッチ(スロベニア)が初優勝。総合成績ではミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)が首位を守った。チームメートで総合2位に位置していたエステバン・チャベス(コロンビア)は体調不良によってこの日最初の峠で先頭集団から遅れ始め、ゴールでは25分25秒も遅れることになり、総合39位に陥落。

ジロ・デ・イタリア第10ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

今大会最長のステージは、2017年1月18日に発生した地震により雪崩が直撃し、宿泊客と従業員の29人が死亡したリゴピアノホテルの跡地横を通過(関連ニュース)。地元出身のバルディアーニCSFのジュリオ・チッコーネ(イタリア)が先頭で、依然がれきが残るホテル跡地を通過していった。

地震による雪崩で多くの犠牲者が出たリゴピアノホテル跡地を通過 © Fabio Ferrari – LaPresse

ジロ・デ・イタリア第10ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

チャベスがメイン集団から脱落すると、サンウェブ、グルパマFDJ、スカイチームらがメイン集団をペースアップ。総合2位のチャベスを切り離すことに成功し、ミッチェルトン・スコットの2枚看板態勢を崩した。それでもイェーツは途中のスプリントポイントをトップ通過してボーナスタイム3秒を稼ぐなどで、この日終わって総合2位に浮上してきたサンウェブのトム・デュムラン(オランダ)との差を38秒から41秒に開いた。

ジロ・デ・イタリア第10ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse
マリアローザのイェーツとフルーム。ジロ・デ・イタリア第10ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

レース終盤は雨中戦となり、伏兵たちがアタックを連発。最後はモホリッチとAG2Rラモンディアルのニコ・デンツ(ドイツ)との一騎打ちとなり、23歳のモホリッチが先着した。2013年にU23の世界チャンピオンとなったモホリッチは2017ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ1勝。
「ドメニコ・ポッツォビーボの総合成績を守ることが最優先のチーム戦略だが、その中でボクがステージ優勝をねらうことを容認してくれたチームに感謝したい」とモホリッチ。

マテイ・モホリッチがジロ・デ・イタリア第10ステージで優勝 © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

「チャベスはこの日の最初の上りで調子が悪かった。休日明けのステージはカラダがどう反応するか分からないという怖さがある。チャベスがこの大会に備えてとてもハードに準備してくれていただけに、失望は隠せない。総合1位と2位にいることでさまざまな作戦が取れただけに残念。それでもボクらはマリアローザを持っているので、それを守り抜くことが重要だ」とイェーツ。

マリアローザを守ったイェーツ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●ダイジェスト動画

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)リカルド・カラパス(エクアドル、モビスター)

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ジロ・デ・イタリアが雪崩直撃で29人の犠牲者を出したリゴピアノホテルで献花

ジロ・デ・イタリアは2回目の休息日となった5月14日、地震で発生した雪崩が直撃し、宿泊客と従業員の29人が死亡したリゴピアノホテルを訪問。地元出身のバルディアーニCSFのジュリオ・チッコーネ(イタリア)らが雪崩事故の犠牲者に献花した。事故は2017年1月18日に発生した。15日に行われる第10ステージで事故現場近くを通過する。

バルディアーニCSFのジュリオ・チッコーネが雪崩事故の犠牲者に献花した © Marco Alpozzi – LaPresse

アブルッツォ州にあるグランサッソ山で流れが発生し、ふもとのファリンドラ町にある4つ星の豪華ホテルを直撃した。屋根の一部が崩落し、猛吹雪によって救援隊の到着も難航した。ローマの北東に位置するこのあたりは大地震が発生することもあり、2016年には震災で298人が死亡している。

「雪崩が発生した山はいつもトレーニングで走っていた。時には立ち止まってカラダをリフレッシュするために休憩したこともある。事故の発生を聞いたときは、自宅からほんの少しでいけるところでこんなことが起こるとは信じられなかった」とチッコーネ。
「あの事故以来、ボクはこの場所に来ていなかったが、明日のステージでは犠牲者の冥福を祈るために全力で走りたい」

雪崩の直撃で29人が死亡したリゴピアノホテルをジロ・デ・イタリア関係者が訪れた © Marco Alpozzi – LaPresse

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