史上初めて欧州を飛び出し、中東のイスラエルで3区間を戦ったジロ・デ・イタリア。移動日を過ごして大会5日目となる5月8日にいよいよイタリアでのレースが始まった。第4ステージはシチリア島の起伏あるルートが舞台。カターニア〜カルタジローネ間のステージは当初198kmだったが、この日4kmが追加され、総距離202kmとなった。
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史上初めて欧州を飛び出し、中東のイスラエルで3区間を戦ったジロ・デ・イタリア。移動日を過ごして大会5日目となる5月8日にいよいよイタリアでのレースが始まった。第4ステージはシチリア島の起伏あるルートが舞台。カターニア〜カルタジローネ間のステージは当初198kmだったが、この日4kmが追加され、総距離202kmとなった。
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eバイクと呼ばれる電動自転車を使ったジロ・デ・イタリアの「ジロE」が5月8日の第4ステージから開幕する。出場5チーム、1チームは2人編成で、全選手がピナレロのeバイク「ニトロ」を使用。ジロ・デ・イタリアで使用されるルートとほぼコースを走ってゴールを目指す。イタリアナショナルチームのダビデ・カッサーニ監督が開幕のプレゼンターを務める。
27日のジロ・デ・イタリア最終日まで全18ステージにわたって行われる「ジロE」。主催はもちろんジロ・デ・イタリアと同じRCS。各ステージの関係者ビレッジがオープンする午前8時にスタートするという興行レースで、本物のジロ・デ・イタリアの数時間前を走行する。イタリアの元体操選手のユリ・ケキなど五輪金メダリストが2人参加するなどで話題を集めている。
「ジロE」だけに、ジロ・デ・イタリアの公式パートナーを務める電力会社のエネルがメインスポンサー。ピナレロ、タグホイヤーなども本大会と合わせて協賛する。
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第101回ジロ・デ・イタリアは5月6日、イスラエルのベエルシェバ〜エイラト間の229kmで第3ステージが行われ、クイックステップフロアーズのエリア・ビビアーニ(イタリア)がゴール勝負を制し、2日連続、大会通算3勝目を挙げた。総合成績ではBMCのローハン・デニス(オーストラリア)がタイム差なしの大集団の中でゴールしてマリアローザを守った。
イスラエルで展開した3日間の最終日は砂漠の中を走るステージ。常に強風が吹き荒れる1日だったが、大きなトラブルはなかった。スタート直後から山岳賞のマリアアッズーラを着たエンリーコ・バルビン(イタリア、バルディアーニCSF)、アンドローニジョカットリ・シデルメックのマルコ・フラッポルティ(イタリア)、イスラエルサイクリングアカデミーのギヨーム・ボワバン(カナダ)が第1集団を形成。集団スプリントに持ち込みたいチームがゴールまでの距離を頭に入れながら追走し、残り5kmで吸収した。
ビビアーニを擁するクイックステップフロアーズが先頭で隊列を組むが、連続する環状交差点と残り350m地点の180度ターンでビビアーニがわずかに集団に埋もれた状態に。ボーラ・ハンスグローエのサム・ベネット(アイルランド)が最初にスパートすると、ビビアーニが追走。ベネットにフェンス際に押し込まれたビビアーニだが、接触することなくかわすと最後は持ち前のスプリント力を発揮して優勝をさらった。
●ダイジェスト動画
イタリア勢が最初の集団スタートの2日間で2勝を挙げたのは2009年のアレッサンドロ・ペタッキ以来。2017年のイタリア勢はビンチェンツォ・ニーバリの1勝にとどまっていた。
「最後の数kmは向かい風になり、残り350mで180度ターンのコーナーがあったりして、ゴールスプリントのスピードは低かった。砂漠の中を2000m上って降りる。ハードなステージで、総合優勝をねらう有力選手はみんな先頭に位置していたね」とビビアーニ。
この日は最初の2時間は調子が悪かったという。前日の勝利でプレッシャーはなくなっていたので、なんとか調子を取り戻すと、ゴール勝負では集団の中に埋もれそうな位置から最後は持ち前のパワーを発揮してトップフィニッシュを飾った。
「今年はジロ・デ・イタリアを選んだ。グランツールはすべてに出場しているが、ジロ・デ・イタリアは一番完走するのが難しいと思う。今年の目標はポイント賞のマリアチクラミーノ(シクラメン色のジャージ)を着て最後まで戦うことだ」
「グランツールでリーダージャージを守ったのは初めてだ。ジロ・デ・イタリアにとってこのマリアローザは特別な存在だと痛感している」とデニス。ツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャでも首位に立っているが、いずれも1日でその座を明け渡しているからだ。
「これまでも欧州以外の米国やオーストラリアでレースをしているが、沿道の観衆はとても静かだ。でもイスラエルはボクたちを熱狂的に応援してくれる。とてもうれしいことだった。そんなサポートがあって、マリアローザを着たままイタリアのシチリア島に渡ることができる。できるかぎりこのジャージを守っていきたい」
大会は4日目となる5月7日は移動日。地中海を飛び越えてシチリア島に向かい、8日の第4ステージから再開する。
●4賞ジャージ
■マリアローザ(個人総合成績)ローハン・デニス(オーストラリア、BMC)
■マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
■マリアアッズーラ(山岳賞)エンリーコ・バルビン(イタリア、バルディアーニCSF)
□マリアビアンカ(新人賞)マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ)
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第101回ジロ・デ・イタリアは5月5日、イスラエルのハイファ〜テルアビブ間の167kmで第2ステージが行われ、クイックステップフロアーズのエリア・ビビアーニ(イタリア)がゴール勝負を制して、2015年の第2ステージ以来となる区間2勝目を挙げた。総合成績ではBMCのローハン・デニス(オーストラリア)が途中のスプリントポイントでボーナスタイム3秒を獲得。前日の個人タイムトライアルで2秒遅れのタイムをマークしていたデニスは、サンウェブのトム・デュムラン(オランダ)を1秒差で逆転して首位に立った。
イスラエルの大地を走る集団スタートのロードレースは地元ファンの大声援に包まれた。2つ目のスプリントポイントでデニスをトップ通過させるためにBMCがコントロール。サンウェブ勢はデュムランの着るマリアローザを守る意志がなく、デニスがトップ通過した。スプリンターのビビアーニもポイント賞のマリアチクラミーノ獲得のためにスパート合戦に加わったが、デニスに先着を譲るかたちで通過。
レースはゴール前までに逃げていたすべての選手を吸収し、ビビアーニが圧倒的なパワーでステージ優勝を飾る。
「ここ2年間、ジロ・デ・イタリアを欠場していたので、この日の優勝のためにかなりナーバスになっていた。多くの人たちがボクの勝利を望んでいたことも分かっていた。この勝利は多くの犠牲を払ってきたガールフレンドに捧げたい」とビビアーニ。
●ダイジェスト動画
初めてマリアローザを着用したデニスは、グランツール(三大ステージレース)のすべてのリーダージャージを獲得した23人目の選手。マリアローザはオーストラリア勢として9人目。
「前日のタイムトライアルは勝ちにいったのに残念な結果になった。この日は中間スプリントで3秒を取れたが、これで逆転できるとは思わなかった。チームメートがその状況を堅持する働きをしてくれた」とデニス。
「これでグランツールのリーダージャージをすべて獲得したことになるけど、すべてその手段は異なっている。ツール・ド・フランスでは個人タイムトライアルでつかんだ。ブエルタ・ア・エスパーニャではチームタイムトライアルで、みんなで獲得したジャージなのにボクが着ることになってビタースイートな気持ちだった。マリアローザは数日で失うことになる。この大会の最終週はボクにとって厳しすぎるからね」
大会は6日に、イスラエルのベエルシェバ〜エイラト間の229kmで第3ステージが行われる。7日はイタリアの
シチリア島までの移動。8日に第4ステージが開催される。
●4賞ジャージ
■マリアローザ(個人総合成績)ローハン・デニス(オーストラリア、BMC)
■マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
■マリアアッズーラ(山岳賞)エンリーコ・バルビン(イタリア、バルディアーニCSF)
□マリアビアンカ(新人賞)マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ)
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アスタナのエースライダーであるアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)がアルゴン18のスペシャルチューンモデルをジロ・デ・イタリア第2ステージに投入する。モチーフはスノーレパード(ユキヒョウ)で、フロントフォークの内側にその象徴とも言えるユキヒョウ柄がペイントされている。
ルツェンコが使用するのはトップグレードのガリウムプロ。ジロ・デ・イタリア初参戦に期待してアルゴン18がプロデュースした。
「とても美しいバイクで、ジロ・デ・イタリアでのモチベーションを高めてくれる」とルツェンコ。
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第101回ジロ・デ・イタリアが5月4日、イスラエルのエルサレムで開幕。初日は距離9.7kmの個人タイムトライアルが第1ステージとして行われ、前年の総合優勝者、個人タイムトライアルの世界チャンピオンであるサンウェブのトム・デュムラン(オランダ)がトップタイムで優勝。大会通算4勝目。個人総合成績でも1位になり、ピンク色のリーダージャージ、マリアローザを獲得した。
●ダイジェスト動画
「希望したとおりの結果になった。勝つこと、そして総合優勝争いの有力選手にタイム差をつけることだ」とデュムラン。
「もちろん周到な準備はしてきたが、この日勝てるとは思っていなかった。コースはとてもハードだった。テクニカルなので、全力で走ったあとはリカバリー、もう1回全力で走ってリカバリーという繰り返しだった。こうして完ぺきに走ることができたのが勝因だ」
●デュムランのコース試走時から密着したチーム収録動画
大会初優勝をねらうスカイのクリストファー・フルーム(英国)はレース前の試走で激しく落車。骨折はしなかったが、ケガの程度は重く、予定通りにスタートしたもののデュムランから37秒遅れの21位とふるわなかった。
●4賞ジャージ
■マリアローザ(個人総合成績)トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)
■マリアチクラミーノ(ポイント賞)トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)
■マリアアッズーラ(山岳賞)第1ステージは未設定
□マリアビアンカ(新人賞)マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ)
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