カベンディッシュの新記録セレモニーもあるツール・ド・フランスさいたま

その年の夏に開催されたツール・ド・フランスで大活躍した選手らが日本を走るイベント、ツール・ド・フランスさいたまが11月2日にさいたま新都心駅周辺で行われる。10回大会を記念した限定イベントか行われるので、例年以上に盛り上がる予感がする。

2023ツール・ド・フランスさいたま ©A.S.O. Thomas Maheux

選手サイン入りグッズ抽選からアバンギャルディまで

第10回記念大会は大会史上初めて、さいたまスーパーアリーナのメインアリーナを使ってコース設定された。レースとしては13時20分から14時05分までタイムトライアル(個人・チーム)が行われ、15時からメインレースとなるクリテリウムがスタートする。

2023ツール・ド・フランスさいたま ©Yuzuru SUNADA

その前後にもさいたまスーパーアリーナの会場内でさまざまなイベントが行われる。注目したいのは7月のツール・ド・フランスで史上最多ステージ優勝記録を35勝に塗り替えたマーク・カベンディッシュの祝福セレモニーだ。さらにさいたま大会歴代優勝者のトークショーが行われる。カベンディッシュをはじめ、クリストファー・フルーム、マルセル・キッテル(現大会アンバサダー)、ジョン・デゲンコルプ、新城幸也、ヤスペル・フィリプセンの参加が予想される。

注目のパフォーマンス集団、アバンギャルディが出演するステージは14時10分から。また会場内には「ツール・ド・フランスミュージアム」が特設され、貴重なグッズを見ることができる。

アリーナへの入場は観戦チケットが必要で、当日販売もある。クリテリウムのフィニッシュは16時過ぎの予定で、その後に表彰式や歴代優勝者セレモニーが行われてフィナーレとなる。

●ツール・ド・フランスさいたま(イベント)の詳細ページ

ツール・ド・フランスさいたまにログリッチ、バルデ、カベンディッシュら

2024ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム10回記念大会が11月2日、さいたま市のさいたま新都心駅周辺で開催される。コースはさいたまスーパーアリーナのメインアリーナを初めて通過。自転車ロードレースの本場欧州で大活躍した海外のトップ選手ばかりが来日する。

ログリッチが独走勝利で総合首位に返り咲く ©Unipublic Sprint Cycling Agency

ブエルタ・ア・エスパーニャ4勝のプリモシュ・ログリッチ

ブエルタ・ア・エスパーニャ史上最多タイとなる4度の総合優勝を達成。2019年は真紅のリーダージャージ、マイヨロホを着用してさいたま新都心を走った。初来日はスキージャンプ選手として長野県で開催されたワールドカップに出場したとき!

ラストツールでマイヨジョーヌを着用したロマン・バルデ

ロマン・バルデが初のマイヨジョーヌ ©A.S.O. Billy Ceusters

1985年を最後にツール・ド・フランス総合優勝から遠ざかっているフランス勢にあって、最も期待されたアイドル的存在。来季前半の地元レースで引退することを明かしていて、最後のツール・ド・フランスで悲願のマイヨジョーヌを着用。まるで漫画のストーリー。

史上最多の通算35勝を記録したマーク・カベンディッシュ

カベンディッシュのいつものサムアップ ©A.S.O. Charly Lopez

2024ツール・ド・フランス第5ステージで区間通算35勝目をマーク。自転車競技史上最強と言われるメルクスの34勝を塗り替えた。つまり霊長類最強。新記録達成後は、苦手なピレネーとアルプスを制限時間ギリギリでゴールして、涙の完走を果たした。

アフリカ勢初のポイント賞獲得を果たしたビニヤム・ギルマイ

2024ツール・ド・フランス第8ステージで2勝目を挙げたギルマイ ©A.S.O. Billy Ceusters

アフリカ大陸出身選手としてツール・ド・フランス史上初めてとなるポイント賞ジャージを獲得。2024ツール・ド・フランスではステージ通算3勝。第5ステージでポイント賞の首位に立つと、最後まで緑色のリーダージャージを守り抜いた。

グランツール出場16回、しかもすべて完走を果たした新城幸也

ツール・ド・フランスに参戦した新城幸也 ©A.S.O.

ツール・ド・フランスの敢闘賞を2回獲得。ツール・ド・フランス7回、ジロ・デ・イタリア5回、ブエルタ・ア・エスパーニャ4回の出場経験があり、驚くべきことに全て完走。五輪では2012ロンドン、2016リオ、2021東京、2024パリと4大会連続出場。

●ツール・ド・フランスさいたまのホームページ

アバンギャルディがツールドフランスさいたまのイベントに登場

ツールドフランスさいたまクリテリウムは10回大会を記念するステージイベントの特別企画として、「スペシャルアクト・サポーテッドバイJ:COM」を開催。レース当日となる11月2日14:10~14:45に注目のパフォーマンス集団アバンギャルディが出演し、ダンスパフォーマンスを披露。

アバンギャルディは、バブリーダンスの振付師、akane(アカネ)プロデュースによる17名で結成されたダンスチームとして2022年に発足し、「謎の制服おかっぱ集団」としてTikTokやInstagramで世界中から人気を集めている。

ステージイベントには、他にもゲストが出演予定で、詳細は決定次第、大会公式ホームページで告知する。大会当日のステージイベントはアリーナ内限定のイベント。アリーナ内で観戦できるオフィシャルサポーターズは各プランとも発売中。

●ツール・ド・フランスさいたまの詳細ページ

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マイヨベールのギルマイがツール・ド・フランスさいたまに出場

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム10回記念大会は2024年11月2日、さいたま新都心駅周辺で開催されるが、アンテルマルシェ・ワンティのビニヤム・ギルマイ(エリトリア)が初出場する。

2024ツール・ド・フランス第8ステージで2勝目を挙げたギルマイ ©A.S.O. Billy Ceusters

ギルマイは2024ツール・ド・フランスで、自身初となるポイント賞のグリーンジャージを獲得。さらにステージ3勝を達成するなど、2024年のツール・ド・フランスで大きく飛躍し、これからの活躍が期待される若手選手。

「こんにちは日本のみなさん。ビニヤム・ギルマイです。2024年のマイヨベール獲得者として、さいたまクリテリウムに初めて参加することを大変うれしく思っています。私が憧れているカベンディッシュ選手とさいたまで一緒に走ることができるなんて信じられない思いです。2024年は記念すべき 10 回大会と聞いています。こんな特別な年に日本に訪れ、日本のファンに会えることが待ちきれません。11月2日、さいたまで会いましょう」とギルマイ。

2022ジロ・デ・イタリア、ビニヤム・ギルマイがファンデルプールを制して優勝 ©Massimo Paolone/LaPresse

すでに出場を発表している、マーク・カベンディッシュ(英国)も含め、人気・実力を兼ね備えた世界トップのスプリンターが集結する。

●ツール・ド・フランスさいたまのホームページ

マルセル・キッテルが第10回記念大会もさいたまアンバサダーに

元プロロードレーサーのマルセル・キッテル(ドイツ)が2024年11月2日に、さいたま新都心駅周辺で開催される「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」の大会アンバサダーに就任した。

自転車レースに興味がなかったという中学生を1時間でマニアにしてしまったキッテル先生

キッテルはツール・ド・フランス区間通算14勝をはじめとした多くの戦績を残し、2019年に現役を引退。ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムにも過去5大会に出場している。また、2019、2022、2023年に大会アンバサダーとして、プロモーション活動に参加。大会期間中は、ファンと一緒に大会を盛り上げた。

日本の食を体験するアレハンドロ・バルベルデ、ビンチェンツォ・ニバリ、大会アンバサダーのマルセル・キッテル ©Yuzuru SUNADA

10回目の節目となる大会でも、さまざまなプロモーション活動に参加し、大会の盛り上げや認知拡大、魅力の発信などに協力してくれる。

ティレーノ〜アドリアティコ第6ステージを制したマルセル・キッテル ©LaPresse/Fabio Ferrari

■マルセル・キッテルのコメント
「今年もさいたまクリテリウムのアンバサダーとしてさいたまに戻ってこられること、大変うれしく思います。さいたまクリテリウム10回大会をみんなで盛大にお祝いしましょう。過去大会も振り返り、ツール・ド・フランスの雰囲気を楽しみながら選手たちを応援しましょう。本当に今から当日を迎えることを楽しみにしています。11月2日にぜひさいたまに来てください。今年はさいたまスーパーアリーナのメインアリーナを通過します。また、オフィシャルサポーターズも充実しているので楽しみにしてください」

2017ドバイツアーを制したマルセル・キッテル

世界のサイクルシティにさいたま市…自転車レーベルは2台

その町が自転車にとって優しい環境であるかをツール・ド・フランスが認定する「ビル・ア・ベロ」。4回目となる2024年は24の自治体が申請し、このうち20自治体が自転車環境推進策を評価された。日本では初めてさいたま市が自転車レーベル2台を獲得した。

星ではなく自転車マーク ©A.S.O.

イメージはミシュランの星の数、パリは最高レーベルの自転車4台

ビル・ア・ベロを英訳するとサイクルシティ。自転車レーベルとはミシュランの星の数と同じような評価レベルで、最高ランクが4(台)となる。

2021年に創設されたビル・ア・ベロレーベル制度は、自転車の利用を促進する市町村の取り組みを評価して、今回を含めて155の町や都市が表彰された。立候補できるのはこれまでにツール・ド・フランスとツール・ド・フランスファムのスタートあるいはフィニッシュとなった町。今回からクリテリウム・デュ・ツール・ド・フランスを開催した町も対象となった。これにより10カ国・1100万人の市民が自転車に優しい町の恩恵を受けることになる。

さいたま市のレーベルは自転車2台で、フランスのニースやモンペリエは3台。2024ツール・ド・フランス開幕地となるイタリアのピアチェンツァ、ピネロロ、リミニも受賞した。

パリで除幕式のひもを引くアンヌ・イダルゴ市町(右から3人目)とプリュドム(左から2人目) ©A.S.O.

最高評価の自転車4台はパリやオランダのロッテルダム、デンマークのコペンハーゲンなど限られた都市で、高品質な自転車環境ネットワークの整備に成功した場所。一方で過疎化が進む小さな町、住民1328人のエボーレバンなど日常利用だけでなくスポーツやレジャーでの活用に積極的な町も登録されている。

ビル・ア・ベロ