【ツール・ド・フランス現場雑感】北の地獄は背筋が凍る

第109回ツール・ド・フランスは2022年7月5日、リール〜アランベール間の157kmで第5ステージが行われ、イスラエル・プレミアテックのサイモン・クラーク(オーストラリア)が4選手のゴール勝負をわずかに制して初優勝した。

北の地獄を走る選手たち ©A.S.O. Pauline Ballet

UAEエミレーツのタデイ・ポガチャルが石畳区間でアタックしたが、マイヨジョーヌのワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)に対して13秒しか差をつけられず、ファンアールトが首位を守った。

2022ツール・ド・フランス第5ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
2022ツール・ド・フランス第5ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
7月の北の地獄 ©A.S.O. Pauline Ballet
ワウトファンアールトがトラブルで遅れたビンゲゴーを待ってその集団の先頭を走る ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)マグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

マイヨジョーヌを守ったファンアールト ©A.S.O. Pauline Ballet

旧炭鉱の世界遺産アランベールのゾッとするもの

前日のカレーのホテルはなかなか忍耐が必要なほど古いものでしたが、リネンは清潔で、心配していたプー(シラミ)もいなかったです。ランニング中に市庁舎近くでステキな自転車・歩行者専用ブリッジを見つけ、シャワーを浴びた後にスマホを持って撮影。

カレー市庁舎が見える鉄道沿いに素晴らしい自転車・歩行者専用橋が

ツール・ド・フランスは、ミシュランのホテルやレストランの格付けと同様に、それぞれの街の自転車フレンドリー度を格付けしています。こちらは星の数ではなくて自転車の数。最高ランクは自転車4台。

カレーは2022年、自転車にやさしい街として自転車3台を獲得しました。

ボクが目撃したのはカレーの駅からすぐのところ。橋だけでなく、その下にある運河沿いにも自転車通行レーンがしっかり整備されています。

欧州連合の欧州地域開発基金とオードフランス地域がこのエリアの再開発として共同出資した金額は186万8897ユーロだと、橋のたもとに案内板がありました

3度目の訪問となった韮山…ではなくてアランベールの旧炭鉱跡

この日はパリ〜ルーベのコースで知られる石畳へ。ボクが「フランスの韮山反射炉」と呼んでいるアランベールがゴールです。ここはかつての炭鉱施設。2012年にユネスコ世界遺産に登録されました。

ツール・ド・フランスでは「アランベール・ポルト・デュ・エノー」という長い名前がゴールの表記になっていますが、ポルト・デュ・エノーはアランベールがあるノール県の共同体のこと。小さな町であるアランベールだけでは大会協力金が支払えないときに、こうして自治体としてその上にある組織に協力金分担をお願いすることがあります。その結果、ゴール地点の名称に1つの街と1つの共同体が併記される。こういったことはステージレースでは結構あることなのです。

このあたりはワイン生産地ではないので地ビール

2010年にアランベールは世界遺産登録前にツール・ド・フランス招致を実現。登録後の2014年に2度目の招致。このときはフルームが石畳手前の舗装路で落車、右手首を骨折してここでマイヨジョーヌを獲得したニーバリが総合優勝しています。

この日はゴールからわずか13kmほど走ってバランシエヌへ。日本ではアルコールを口にするのは2日に1回だけですが、ヨーロッパに来て毎日飲んでいるのでちょっと休肝。ケバブ屋さんで10ユーロの串焼きセットを買って、前日に比べたらかなり快適なお部屋でご飯を済ませました。

これが炭鉱夫の作業服。手前は観光局スタッフ。カフェやミネラルウォーターをサーブしてくれる大会運営の男性も一緒に撮影

肝臓もたまに休まないといけないんですが、お財布も休ませたいというのが正直なところ。

フランスはもうパンデミックは終わったと信じたい気持ちが強いからか、マスク着用している人はいません。でも第7波の到来は間違いなく、PCR検査機関がていっぱい。帰国時の陰性証明入手に暗雲が。

どうなる?

ケバブのアンポルテ(テイクアウト)。イスラム教なのでアルコールではなくソフトドリンクが付く。赤ワインは撮影時の演出

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【ツール・ド・フランス現場雑感】翼をさずけたのはカモメだった

第109回ツール・ド・フランスは2022年7月4日、ダンケルク〜カレー間の171.5kmで第4ステージが行われ、マイヨジョーヌのワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)が残り11kmから独走して優勝した。

ファンアールトが3ステージ連続でマイヨジョーヌを着用 ©A.S.O. Pauline Ballet

ファンアールトはここまで3ステージ連続で区間2位だったが、鳥が羽ばたくウィニングポーズでゴールして大会通算7勝目を挙げた。2021年大会では第20ステージと第21ステージで優勝していて、ツール・ド・フランスでは6ステージにわたって1位と2位になった。

ファンアールトは個人総合1位のマイヨジョーヌはもちろん、ポイント賞のマイヨベールも守った。

ダンケルクの海岸をスタートする ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)マグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

3日連続でアタックしたマグナス・コルト(デンマーク)とアントニー・ペレス(フランス) ©A.S.O. Pauline Ballet

港町カレーは英国との玄関口

パリの北180kmほどのアラスで3年ぶりとなるフランスでの最初の朝を迎えました。昨夜は寒くて暖房を入れました。窓の外ではウサギが盛んに跳ね回っていて、スマホで撮影を試みたんですが、なかなか動きが早くて。

カレーはこのツール・ド・フランス招致を契機に、プラージュ(海水浴場)を観光の目玉として打ち出していく

今朝は濃霧。麦畑に囲まれた街道筋のホテルをランニングで出発すると、迷子になりそうでした。でもGPSを起動しているので、「出発点に戻る」コマンドで帰れました。

iPhone 13 Proのズームレンズで英国のドーバーを撮影してみた

それにしても快適なホテルで、使ってはいないけどトレーニングルームとサウナも。そして見るだけでも鳥肌が立ちそうなプールも。朝食で久しぶりのフランスパンと2種類のバター(減塩と無塩)を楽しみ、チェックアウトして北へ。

逃げた選手との差をメイン集団に伝えるスタッフは女性だ ©A.S.O. Pauline Ballet

ゴールのカレーに直接入り、この土地のものをビュッフェでいただきました。このあたりはワイン生産地ではないので、ベルギー産のビールが用意されていました。

2022ツール・ド・フランス第4ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

ホテルはゴール地点からわずか1.5kmほどの町中。それほど治安がいいところではなく、ホテルも古くて質素。前日の清潔なホテルと比較すると、もちろん値段は半分ほどですが、あまり調子に乗るなよということだなと、肝に銘じて過ごすことに。

広告キャラバン隊がやってきた ©A.S.O. Aurélien Vialatte

カレーの街は何度か来ていて土地勘もあったので、港に向かって歩いていき、魚介類が売り物のレストランへ。ウインドブレーカーを着込んできましたが、潮の香りがするテラス席では寒すぎるので店内を選択。おいしくいただきました。 つくづく感じたのは、ファンアールトに翼を授けたのは間違いなくカモメですね。翌日の朝、カレーの港をランニングしていて確信しました。

ムール貝は最初の1つはフォークを使ってもいいが、その殻をピンセット代わりにしてガンガン口に運ぶ。フランス人でも観光客はそれを知らない人がいて、そんなんじゃ1時間かかるし
3ステージ連続で2位だったファンアールトがついにステージ勝利 ©A.S.O. Pauline Ballet

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【ツール・ド・フランス現場雑感】夏祭りと残念な銃撃事件

第109回ツール・ド・フランスは2022年7月3日、デンマークのバイレ〜セナボー間182kmで第3ステージが行われ、バイクエクスチェンジ・ジェイコのディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)が大集団のゴールスプリント勝負を制し、3年ぶり5回目の優勝を挙げた。

デンマークでのラインレースはゴールまでみんなで行こうよという選手の意思共有を感じた ©A.S.O. Pauline Ballet

マイヨジョーヌのワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)は3ステージ連続で区間2位。総合1位を守るとともに、ポイント賞でも1位をキープしている。

バイキングに扮したリゴベルト・ウラン ©A.S.O. Charly Lopez

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)マグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

2022ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

2日前にツール・ド・フランスの舞台となった町でテロ

デンマークでの3日間は、ツール・ド・フランスの歴史上でも随一の盛り上がりを見せました。沿道には想像以上大観衆が詰めかけ、タデイ・ポガチャルも「もうとにかくファンの声援はスゴい!」とコメントしているほどです。

マグナス・コルト(デンマーク)が独走してさらに山岳ポイントを積み上げた ©A.S.O. Charly Lopez

現地運営を委託されたデンマーク側はコースから離れたところに圧倒的多数の駐車場を用意。ファンはそこから徒歩などでコース上に向かうことになりました。簡易トイレなどのホスピタリティも用意周到で、デンマークの人たちは「3日間のフェスティバル」という楽しさを口にして盛り上がったのは言うまでもありません。

まさに夢のような3日間だったに違いありません。ところが…。

デンマークの3日間は大盛りあがり ©A.S.O. Pauline Ballet

この第3ステージが行われていた3日に、コペンハーゲンの商業施設で銃撃事件があり、犠牲者も発生しました。ツール・ド・フランス関係者はそこから300km近く離れた本土にいたので影響はありませんでした。ボクはその翌日にコペンハーゲンに着き、東京中日スポーツから事件を知らせる連絡があったのでちょっとお気楽すぎた取材者日記を書き直す必要がありました。

集合住宅みんなでツール・ド・フランスを歓迎
2022ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
自転車が市民の生活には欠かせない。童話作家アンデルセンの生まれたオデンセで
オデンセの駐輪場にはコンプレッサーが常備。上部は鉄道駅の向こう側まで伸びる自転車専用橋
オデンセ郊外のレストラン付きモーテルで初めての本格料理

大会4日目はフランスまでの移動。そして3年ぶりのフランスへ

そして、通常より1日増の24日間で開催されているツール・ド・フランスは大会4日目にデンマークからフランス北部に大移動することになります。

アラス郊外のモーテルへ。クルマ移動のボクたちは荷物を部屋に運ぶのが楽で、このタイプが大好き

コペンハーゲンからパリに戻ったボクは、いよいよ3年ぶりにフランスの大地を踏みしめることに。目頭が熱くなるほど感慨深い思いでした。

この日はパリとカレーの中間にあるアラスへ。

清潔で快適な部屋からは麦畑と草むらのウサギも見える

これまで、
「ボクのツール・ド・フランスはマルセイユから始まった」
とか
「ボクのツール・ド・フランスはルーアンから始まった」
とか大ウソをついてきましたが、このアラスこそが人生を変えた街なんです。

そしてデンマーク帰りはフランスのレストランが激安に感じるという罠に

中学の頃から英国かぶれで、ラグビーなんかやったりして。高校の選択教科で英語を習得しようと参加した授業の題材が「フランス革命の指導者たち」。それを機会にフランスに傾倒し、恐怖政治を断行したロベスピエールがボクの英雄になりました。

フランス全土を駆けずり回っているボクにとって、フランスらしい景色といえばこんな感じだ

そのロベスピエールの出身地がアラス。フランスにはもうそんなにくる機会もないので、訪れておきたかったんです。部屋の窓を開けると草原のにおい、鳥の声、ウサギの姿。ツール・ド・フランスはこれから3週間をかけてフランスを一周することになります。

日差しは強いが朝夕は暖房をつけるほど冷え込んだ

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【ツール・ド・フランス現場雑感】1年遅れのお祭りがデンマークにやってきた

第109回ツール・ド・フランスは2022年7月2日、デンマークのロスキレ〜ニュボー間202.5kmで第2ステージが行われ、クイックステップアルファビニルのファビオ・ヤコブセン(オランダ)がゴール勝負を制して初優勝した。

2022ツール・ド・フランス第2ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

前日に5秒遅れの総合2位につけたワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)が区間2位になり、ボーナスタイム6秒を獲得。初日に首位となったクイックステップアルファビニルのイブ・ランパールト(ベルギー)をわずか1秒上回って、初めてのマイヨジョーヌを獲得した。

港に面した原っぱがツール・ド・フランス第2ステージのスタート地となった

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)マグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

ツール・ド・フランス第2ステージはデンマークの大観衆が沿道に詰めかけた ©A.S.O. Pauline Ballet
この日は平坦コース。気温20度半ばの過ごしやすい天気に恵まれた ©A.S.O. Pauline Ballet

物価高のコペンハーゲンでまさかの駐禁1万円

コペンハーゲンは首都とは思えないほど空気がきれいで、運河ではスイムやカヌーをする人もいるほどです。運河には天空のボードウォークがテーマパークのコースターのように作られていて、市民はその上を歩いたりジョギングしたりしてリラックスタイムを過ごしていました。

マイヨジョーヌのランパールトも好位置をキープ ©A.S.O. Pauline Ballet

2日目の朝もも気持ちよくラン練習したくてたまらないですが、ガーミン先生がレストを指示するのでやめておきます。2連泊のホテルには朝食をつけていなかったので、この日は駅近くのカフェで済まそうと、ホテルを出たらちょっと不安なことに気づきました。

ホテル前に駐車したクルマのワイパーに細長い紙がはさまれていたんですよ。どう見ても駐車違反の通達。でもデンマーク語がわからないので、周囲のクルマを見回してみると、デンマーク登録車両はなにも異常はなかったんですが、オランダ登録車に同じような紙が。

かつてのバイキングの面影を感じさせる船もツール・ド・フランスを歓迎

もうこの時点で駐車違反はほぼ確定。カフェに行くような余裕は全くなくなり、部屋に戻ってポケトークアプリで写真を撮って翻訳してみたら、違反金を払えと。どうやらホテル前の駐車スペースは公共パーキングで、地元の人たちはきちんと支払っているんでしょうね。

ほったらかしにしてしまうとめんどくさくなるし、レンタカー会社経由で増額された違反金がクレジットカードから引き落とされるはずなので、ネットですぐに支払いました。1万円の出費でした。

逃げた2人のデンマーク選手、マグナス・コルト(左)が山岳賞、スベンエリック・ビーストルムが敢闘賞 ©A.S.O. Charly Lopez
カベンディッシュを外したチームはファビオ・ヤコブセンをスプリントのエースとして起用。その結果にいきなり報いた ©A.S.O. Pauline Ballet

ツール・ド・フランス誘致の夢を実現したデンマーク

そんなコペンハーゲンでしたが、首都としてはとても落ち着いていて、いい街だという印象は変わりません。自転車利用者は歩道で必ず押し歩きすることに感激しました。それはもちろんルールなんですが、こっちの歩道はそうするために作ってあるのか部分的に石畳で自転車走行には向きません。ランニングしていると足を捻挫しそうなのでよくわかりました。

ワウト・ファンアールトが1秒差でマイヨジョーヌ ©A.S.O. Pauline Ballet
沿道は大観衆が大はしゃぎだが、その雰囲気をちょっと離れたところで味わう年配女性の姿も

この日は第2ステージのゴールの隣町オーデンセへ。同国第3の町で、童話作家アンデルセンの生まれたところ。初めての外食に繰り出しましたが、コースを頼むとどのお店も9000円はするので、うちひしがれました。若者が多いメキシカンのテラスでビール(500mlしかありません)とトルティーヤ。3000円です。今年のテーマは、質素に。

興味深い自転車がいたるところにある

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【ツール・ド・フランス現場雑感】世界のサイクルシティ、コペンハーゲンで開幕

第109回ツール・ド・フランスは2022年7月1日、デンマークの首都コペンハーゲンで開幕した。初日の第1ステージは距離13.2kmの個人タイムトライアルで、クイックステップアルファビニルのイブ・ランパールト(ベルギー)が15分17秒のトップタイムで初優勝。総合成績でも首位に立った。

ランパールトがまさかのマイヨジョーヌ獲得で2022ツール・ド・フランスが動き出した ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)イブ・ランパールト(ベルギー、クイックステップアルファビニル)
マイヨベール(ポイント賞)イブ・ランパールト(ベルギー、クイックステップアルファビニル)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)第1ステージは設定なし
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

6月29日にはチームプレゼンテーションが行われた ©A.S.O.

3年ぶりのツール・ド・フランス現地取材は不安いっぱいで…

1997年から全日程を単独で追い続けてきたツール・ド・フランスですが、コロナ禍で2年間の現場入り断念。3年ぶりとなる渡欧は不安いっぱい。ロシア上空を回避するために飛行時間が伸び、コペンハーゲン乗り継ぎが間に合わなくなったり、復路はエールフランスから4回に渡ってフライトキャンセルの通知が。

デンマークでeSIMが大活躍。クルマの中や公園のベンチなどどこでもパソコン通信できる
コペンハーゲンはこの日、タイムトライアルの時間帯だけ雨が降った ©A.S.O. Pauline Ballet

そしてコロナ禍により現地の人たちの生活環境や文化はどんな影響が生じているのか。ツール・ド・フランスという伝統の変貌ぶりも心配なところでした。

出国の朝、5時に家を出てから、パリ経由でコペンハーゲンに飛び、空港から歩いていけるホテルで力尽きたのは日本時間の翌朝7時でした。デンマークは初めての上陸となりますが円安&物価高が予想され、リッチな旅は期待できません。

コペンハーゲンにツール・ド・フランスがやってきた ©A.S.O. Aurélien Vialatte

ところで、エールフランスから円滑に旅するためにワクチン証明などフォーマットにダウンロードせよとか何度も案内されて、ボクはきちんと対応しましたが、そんなことしていなそうな人とともにすんなり入国していましたよ。機内でのマスク着用は努力義務で、しなくてもいいけど、する場合は鼻まで上げろと。街中はほぼ着用者いません。

首都なのに新鮮な空気と泳げるほどの運河にビックリ

翌朝は大会前日。猛暑の日本から来たコペンハーゲンは快適そのもの。朝までぐっすり眠れたので時差ボケはありません。取材パスをどこにもらいに行けばいいのか、今回はまったく案内がないので、検索してどこかの民間サイトで調べました。

開幕地に集結した広告キャラバン隊がダンスえ士気を盛り上げる ©A.S.O. Aurélien Vialatte

デンマークの足となるのはレンタカー会社のシュコダ。乗り込むときにさっそく iPhoneを落として画面を割って意気消沈です。今回は不安な気持ちが強く、なにかをなくしたりとか壊したりしないかを用心していましたが、やっておきました。開幕前日にいちばん大事なものを壊したので、これ以上の悲劇はないはずです。

コペンハーゲンの街歩きもGoogle Mapを起動させて目的地を探せる

プレスセンターは空港からすぐのところにあって、まずは地元の人に観光的見どころをリサーチ。世界三大ガッカリと言われるリトルマーメイド像があるところを教えてもらったり、世界のサイクルシティが誇る自転車ブリッジがあることを聞きました。

24日間のツール・ド・フランス取材はtrifaで原稿送信した
ミケル・モルコフに声援を送るコペンハーゲンのファン ©A.S.O. Pauline Ballet

さっそくその日の夕方にジョギングをしてリトルマーメイド像へ。そのすぐ横がタイムトライアルのコースのようで、沿道のバリケードの用意がありました。

そしてさすが世界のサイクルシティ。10分歩けばその理由がわかりました。

バウケ・モレマ ©A.S.O. Pauline Ballet

開幕日は、個人タイムトライアルの第1スタートが午後4時と遅いので、スウェーデンのルンドへ。次女が1年間、留学していた街を一度見ておきたかったんです。

国境を超えてスウェーデンへ。自動ローミングで(数分は要するが)なにもすることなく接続できる

レース後の夜は、ピザとサラダバーが2000円で食べ放題、カウンターで都度ドリンクというカジュアルで楽しそうなお店を見つけたんですが、ピザ1切れをもらうのに長蛇の列なのを見てやめました。アラブ系の食料品店で買い出し。まだレストラン行ってません。

ツール・ド・フランス第1ステージでコロンビアのTTチャンピオン、ダニエル・マルティネスが走る ©A.S.O. Pauline Ballet

第2ステージにすすむ

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