ブロンプトンがツール・ド・フランス仕様の折りたたみ2モデル

英国ロンドン生まれの折りたたみ自転車ブランド、ブロンプトンが世界最高峰の自転車レース「ツール・ド・フランス」との初の公式コラボレーションモデルとして、それぞれデザインとスペックの異なる特別仕様の2モデル「Brompton x Tour de France C Line」「Brompton x Tour de France P Line」を発表した。

Brompton x Tour de France C Line

メインフレームにレース写真を用いたプリント配置

レース写真の第一人者であるポーリーヌ・バレ(Pauline Ballet)とチャーリー・ロペス(Charly Lopez)の作品を、ブロンプトン独自のプリント技術でメインフレームに転写。デザインは専用フィルムに高精細で印刷され、真空成型の専用ヒーターにより熱転写されることで、雨や紫外線、汚れにも強い耐久性の高い仕上がりを実現。都市を走るたびにツール・ド・フランスの記憶がよみがえる、まさに都市を走るすべてのサイクリストへ贈る「走るキャンバス」だ。

2025年6月4日よりブロンプトン直営店と全国の正規取扱店で先行予約を受け付け、6月下旬より順次販売。

Brompton x Tour de France C Line

Brompton x Tour de France C Line
重量:11.8kg
ギア:6スピード
シートポスト:スタンダード
ハンドルバー:Mid
マッドガードフラップ :カスタム(Tour de Franceロゴ入り)
サドル:Selle Royal (Tour de Franceロゴ入り)
グリップ:ブロンプトン エルゴグリップ Tour de France Yellow
メインフレーム:真空熱転写プリント
プリント写真提供:Pauline Ballet
付属品: ブロンプトンツールキット、専用バイクボックス
価格:¥346,500 (税込)
Selle Royal (Tour de Franceロゴ入り)

Brompton x Tour de France P Line

Brompton x Tour de France P Line
重量:10.5kg
ギア:12スピード
シートポスト:スタンダード
ハンドルバー:Low
マッドガードフラップ :カスタム(Tour de Franceロゴ入り)
サドル:Selle Royal(カスタム)- ポカドットプリント
グリップ:ブロンプトン エルゴグリップTour de France Yellow
ベル:グレー
ローラーホイール:カスタム-シルバー
メインフレーム:真空熱転写プリント
プリント写真提供:Charly Lopez
付属品:専用マルチツール & パンクポーチ、専用バイクボックス
価格:¥ 599,500 (税込)
パウダーコーティングと昇華転写加工
Selle Royal(カスタム)- ポカドットプリント

●Brompton Tokyoのホームページ

ヴィスマがツール・ド・フランスで着用するジャージに名前を載せよう

ヨナス・ヴィンゲゴー、マッテオ・ジョーゲンソン、ワウト・ファンアールトとともにツール・ド・フランスを戦うことができる。4月30日までにヴィスマ・リースアバイクのチームジャージ(85ユーロ)を注文すると、自分の名前が小さく掲載されることになった。発送は7月上旬頃。

ツール・ド・フランスを走るジャージに自分の名前が載る

2025ツール・ド・フランスとツール・ド・フランスファムでヴィスマ・リースアバイクが着用する「The Swarm」ジャージ。このチームジャージに名前が掲載できる。厳密には黒字に黄色い文字を載せ、書体の太さでトーンをつけるデザインだ。ジャージの枠には限りがあるので、早めに申し込む必要があるという。

メンズとレディースでシルエットが異なる。レディースはツール・ド・フランスファムでポーリーヌ・フェランプレヴォが着用する。

●ヴィスマ・リースアバイクの詳細ページ

フランスの町の看板が逆さまに設置されていたのにはわけがある

フランスのどんな町でもそこに入ったところに看板が設置されているが、それがなぜか逆!? しかもそんな町がいたるところに出没した。だれがいったいなんの理由で? そして犯人は法律で罰せられないの?

フランス政府の農業政策が正反対だと抗議する村は、集落に入ったところに設置される看板を逆にして意思表示する

国の農業政策はやるべきことと逆に行われている

ツール・ド・フランス取材30年で初めて目撃した不思議な光景に出会った。フランスではそれぞれの町に入ったところに、白地に赤枠で町の名前を記した看板が必ず掲げられている。そしてその町を出るところには斜めの赤い線が追記された看板が必ずある。

2024年の滞在中に数カ所でその看板が上下逆に掲げられていた。そんなのはこれまで見たこともなかった。不思議に思って聞いてみると、第一次産業を主体とする地方の若手の農業従事者が、「国の政策はやるべきことと逆に行われている」という抗議の意思を示すためのものだという。

2024ツール・ド・フランス第6ステージはブルゴーニュ地方を走る ©A.S.O. Charly Lopez

SNSで逆さま看板は全国に一気に拡大していった

発端は2023年10月、フランス南西部の町の農業組合と若手農業家が抗議運動を始め、その後フランス全土とベルギーとスイスに広まった。フランス政府が農業分野において規制することが過剰なこと、その基準が適用されない海外生産物の不当競争、欧州の農業支援の支払い遅れ、牛肉と豚肉の輸入量を非難した。

農業界に影響を与えている政府の政策の矛した命令を描写するために、「私たちは逆立ちしている」というスローガンを掲げた。これらの行動を伝えるために町の看板を逆さまにした。ソーシャルネットワーク上ですぐにそれが広まった。

チーズが食べ放題

法律ではだれかを危険にさらすことはないのでセーフ

政府による過剰な規制と農業の将来に対する真のビジョンの欠如を非難する農民たちの「うんざり」した感情を明確に表したものだ。「特に町の入口の標識だけを逆にしているだけで、安全にかかわる標識には手を加えていないので、危険はない」と抗議行動者の代表。

刑法では罰金1500ユーロから7万5000ユーロ、最長5年の懲役を含め、刑法のいくつかの条文が、これらの抗議行動に適用される可能性がある。ただし法律では他人の財産を破壊、損傷、危険にさらす行為を罰するもので、看板を逆さまにすることは該当しないようだ。

ブルゴーニュのチーズ

フランスの大統領選挙は2027年4月までに行われる予定。マクロン大統領は任期満了となり、初当選を狙う人たちの激しい争いが2025年から徐々に動き出す。観光大国でありつつ、第一次産業の従事者が多いフランスにあって、坂出しした若手労働者の心をどうとらえていくかもポイントとなる。

2024ツール・ド・フランス第13ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

講談社現代新書ツール・ド・フランスが電書版で好評発売中

世界最大の自転車レース、ツール・ド・フランス110年の歴史を簡潔にまとめた書籍「ツール・ド・フランス」が講談社現代新書の電書版として発売されている。著者は山口和幸。Kindleストア、楽天booksなどで880円。

講談社現代新書ツール・ド・フランス

1903年の第1回ツール・ド・フランスから100大会の歴史がわかる

同書は新書として2013年の第100回ツール・ド・フランスに合わせて出版された。第1回からの歴史が簡潔にまとめられ、その全貌を知るのにちょうどいい。

ラルプデュエズで独走するリシャール・ビランク

世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」のはじまりは1903年。新聞の拡販キャンペーンとして実施されたことに由来する。そして、2013年6月29日に開幕した大会でちょうど100回目を数える。

1997年の総合優勝者ヤン・ウルリッヒ

同書では、歴史を積み重ねてきたツール・ド・フランスのスポーツとしての魅力を、これまでの名勝負・名選手にまつわるエピソードから抽出し、歴史を育んできたフランス、ひいては欧州文化の土壌を紹介する。

ラルプデュエズを上る広告キャラバン隊
  • プロローグ 自転車ロードレースとは何か
  • 第1ステージ フランスの英雄とアメリカの開拓者
  • 第2ステージ ツール・ド・フランス5勝クラブ
  • 第3ステージ 黎明期からビッグイベントになるまで
  • 第4ステージ 偽りの王者に戦いを挑んだライバルたちの悲運
  • 第5ステージ カミカゼ・ジャポネ!
  • エピローグ はるかなるツール・ド・フランス
講談社現代新書ツール・ド・フランス

●講談社現代新書の詳細ページ

「ツール・ド・フランスを喋る」ポッドキャスト書籍化…小俣雄風太&辻啓

ツール・ド・フランスを全日程取材するジャーナリストとフォトグラファーがレース期間中現地から毎日配信するポッドキャスト「Daily Tour」。3年目を迎えた番組初の試みとして、2024年大会の全24エピソードを一冊にまとめた書籍を制作・販売する。

日本初のツール・ド・フランス現地から全日程配信を行ったポッドキャスト「Daily Tour」は、2022年7月期のApple Podcastスポーツランキング1位、2024年7月も総合ランキング上位入りを果たし、ロードレースファンにとって夏のお楽しみコンテンツとして定着。

ツール・ド・フランスでは取材陣も選手たち同様に毎日が移動の旅。レース内容はもちろん、ツール・ド・フランスだからこその変わりゆく文化や風景、食事、言語を主なトピックとして、中継には映らないレースの裏側ととの魅力を語り合う。

語り手は自転車ジャーナリストの小俣雄風太とフォトグラファーの辻啓。書く・撮るとそれぞれの表現でツール・ド・フランスを追いかける2人の、それぞれに異なる視点から語り続ける雑感は、このレースが単なるスポーツイベントではないことを証している。

開催前日と2度の休息日を含む、全24エピソードを完全収録。扉には全ステージ簡易MAPとリザルトを掲載。全158ページのボリュームは、年末年始にじっくりと2024年ツールを振り返るのにぴったり。

購入者限定エピソードとして、小俣&辻によるDaily Tour特別プログラム「2024年どんな年だった?」が付録。ツールやその他のレース、2024年をぐるりと振り返る対談。

書籍 Daily Tour 24
判型/A5 ページ数/158P
発売日/2024年12月25日
購入先/Arenbergのオンラインストアより予約受付中

2025シーズンもJ SPORTSはグランツール全ステージを放送

J SPORTSが2025シーズンにおける海外サイクルロードレースの放送予定を発表した。ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャのグランツール全ステージをはじめ、ワンデーレースの中でも歴史あるモニュメントと呼ばれる5大レースを全戦中継する。

マイヨジョーヌのポガチャル ©A.S.O. Charly Lopez

これらのレースは放送に加え、パソコン、スマホ、タブレットで見られる動画配信サービス「J SPORTSオンデマンド」でも配信。またサイクルロードレースの楽しさをより多くの人に伝えるため、注目のレースを毎月1~2番組厳選し、無料放送/J SPORTSオンデマンドで無料LIVE配信する予定。

ポガチャルがバッサーノデルグラッパでマリアローザを手中に ©LaPresse