【速報】フルームは潔白で競技続行へ…UCIがぜんそく薬問題に結論

クリストファー・フルームが基準値超えのぜんそく薬「サルブタモル」を服用したことが2017年9月に検査で明らかになった問題について、UCI(国際自転車競技連合)は「フルーム氏は潔白」と結論づけた。ツール・ド・フランスを主催するASOが7月7日に開幕する同大会にフルームを出場させない意向を通達したことで、同問題を継続的に審議してきたUCIが7月2日に結果を発表し、この問題を結論づけた。

Tour de France 2017 © ASO

2017年9月7日にブエルタ・ア・エスパーニャで行われたアンチドーピングコントロールで、フルームから1000ng/mlを超えるサルブタモルが検出されたと発表されたのは9月20日。ぜん息治療の医療行為として、WADA(世界アンチドーピングコントロール機構)では最短24時間で1600マイクログラム、12時間ほどに800マイクログラムの摂取を容認。フルームも持病のぜん息治療のために服用することは事前登録していた。ただし問題となったのは基準値を超えた服用量だった。

UCIはアンチドーピング規則に準じてただちに懲戒手続きを発動。フルームに基準値超えに対する正当な理由とその証明の提出を求めた。UCIアンチドーピング法廷にそれらの証拠が集められ、WADAによる監査と専門家の意見が求められ、2018年6月28日にWADAはUCIに対して今回のサルブタモル問題に関してはAAFという罰則規定に抵触していないという報告を通知。UCIはそれを受けてフルームはルール上問題ない範囲での行為であると結論づけた。

UCIは最後に、「サイクリングの世界がレース結果にフォーカスし、だれもが楽しめる大会カレンダーがつつがなく行われることを願う」とリリースを締めくくっている。

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ツール・ド・フランス主催者がフルームの出場を認めない方針

ツール・ド・フランスを主催するASOは、7月7日に開幕する第105回ツール・ド・フランスにクリストファー・フルーム(英国)を出場させない意向があることを所属するチームスカイに文書で伝えた。同選手は4年連続5回目の総合優勝を目指して出場する準備をしているが、2017年の薬物問題に結論が見えないことを主催者が疑問を呈していた。

Tour de France 2017 © ASO

2017年9月、ブエルタ・ア・エスパーニャ期間中のアンチドーピングコントロールでぜんそく薬のサルブタモルが許容量を超えて検出されたフルーム。フルーム側は治療行為であると主張しているが、有酸素運動機能を向上させる効果もある。国際自転車競技連合はこの裁定を結論づけていない。

今回のASOはグレーゾーンであるフルームを大会から閉め出すことにより、ツール・ド・フランスの健全化を堅持したいというねらいがあるという。フルームが2018年大会で総合優勝するとツール・ド・フランス最多勝の5勝に並ぶが、5勝達成者のひとりベルナール・イノー(フランス)は、「フルームがこのツール・ド・フランスでいる場所はない。フルームの参加をボイコットすべく選手らはストライキを決行するべきだ」と主張している。

英国のスカイはこの通達に対して抗議の構え。(フランス有力紙ルモンドの報道)

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650万フォロワー、1億2000万ページビュー! 数字で読むツール・ド・フランス

参加176選手、チームスタッフ450人、記者・カメラマン2000人、沿道の警官・憲兵隊2万9000人。2018年で105回目の開催となる世界最大の自転車レース、ツール・ド・フランスを数字で見てみよう。

2017ツール・ド・フランスのメディア露出実績

2018年のコース。21ステージ、総距離3351km。平たん8、山がち5、山岳6、個人タイムトライアル、1チームタイムトライアル1。カテゴリー超級・1級・2級の山岳26。フランス、スペインの2カ国訪問。フランス国内36県。スタートやゴールとなる町は39、うち初訪問は9。最長距離は第7ステージの231km、最短距離は第17ステージの65km。最も高い峠は標高2215mのポルテ峠で、トップ通過選手には創始者アンリ・デグランジュ記念賞が与えられる。

レースの審判団は15人。主催社ASOの社員とスタッフ100人、パートタイム契約のスタッフ370人。500以上のホテルに滞在。飛行機チャーター便は2度の移動時に6機。医療態勢はドクター10人、看護士7人、救急車7台、医療サポートカー2台・オートバイ1台、放射線医療トラック1台。

安全対策としてオートバイなどで帯同する憲兵隊80人、フランス警察15人。警備スタッフ3000人、立哨の憲兵隊と警察官2万9000人。コース上に設置される指示板3600枚。コース上の安全確保のためのスタッフ65人、道路補修要員800人。

2017年にツール・ド・フランスを取材したメディア数。記者・カメラマン合わせて46カ国・2000人。テレビ放送は190カ国、100系列局、うち生中継60局。2017年の総放送時間6300時間。

インターネット報道は55サイト、3600万ユニークユーザー、1億2000万ページビュー。モバイルアプリ140万ダウンロード。Facebook・ツイッター・インスタグラム・YouTube合わせて650万フォロワー。映像視聴者7120万人。

総距離3351kmのコース沿道に立つ憲兵隊と警察官は2万9000人

いやはやツール・ド・フランス。2018年の開催は7月7から29日まで。

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ツール・ド・フランス歴代記録集(1903年から2017年まで)

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ツール・ド・フランス歴代記録集(1903年から2017年まで)

ツール・ド・フランス記録集(1903年から2017年まで)

ツール・ド・フランスの主な記録

●個人総合優勝回数
5勝
ジャック・アンクティル(フランス)1957,1961,1962,1963,1964
エディ・メルクス(ベルギー)1969,1970,1971,1972,1974
ベルナール・イノー(フランス)1978,1979,1981,1982,1985
ミゲール・インデュライン(スペイン)1991,1992,1993,1994,1995
4勝
クリストファー・フルーム(英国)2013,2015,2016,2017
3勝
フィリップ・ティス(ベルギー)1913,1914,1920
ルイゾン・ボベ(フランス)1953,1954,1955
グレッグ・レモン(米国)1986,1989,1990

●マイヨジョーヌ着用日数
エディ・メルクス(ベルギー)111*
ベルナール・イノー(フランス)79
ミゲール・インデュライン(スペイン)60
クリストファー・フルーム(英国)59
ジャック・アンクティル(フランス)52
*ドゥミタップ(午前と午後にそれぞれ行われる半ステージ)を含む

●ステージ優勝回数
エディ・メルクス(ベルギー)34
マーク・カベンディッシュ(英国)30
ベルナール・イノー(フランス):28

●1大会のステージ優勝回数
シャルル・ペリシエ(フランス、1930)8
エディ・メルクス(ベルギー、1970・1974)8
フレディ・マルテンス(ベルギー、1976)8

●ポディウム(総合1位から3位までの表彰台)
レイモン・プリドール(フランス)8

●参加回数
ジョージ・ヒンカピー(米国)17
イェンス・フォイクト(ドイツ)17
シルバン・シャバネル(フランス)17

●ポイント賞
エリック・ツァベル(ドイツ)6

●山岳賞
リシャール・ビランク(フランス)7

●新人賞
ヤン・ウルリッヒ(ドイツ)3
アンディ・シュレック(ルクセンブルク)3

ツール・ド・フランス歴代優勝者リスト。1999年から2005年までは取り消し線が引いてある

●国籍別の総合優勝回数
フランス:36勝
ベルギー:18勝
スペイン:12勝
イタリア:10勝
ルクセンブルク:5勝
英国:5勝
米国:3勝
オランダ:2勝
スイス:2勝
ドイツ:1勝
オーストラリア:1勝
デンマーク:1勝
アイルランド:1勝

●優勝者と2位の最小タイム差
8秒:1989年(優勝グレッグ・レモン、2位ローラン・フィニョン)

●優勝者と2位の最大タイム差
2時間49分21秒:1903年(優勝モーリス・ガラン、2位ルシアン・ポチエ)

●最年長総合優勝
フィルマン・ランボー(ベルギー、1922):36歳

●最年少総合優勝
アンリ・コルネ(フランス、1904):20歳

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トニー・マルティンが7年連続8回目のタイムトライアル・ドイツチャンピオン

カチューシャ・アルペシンのトニー・マルティンが6月29日に開催されたタイムトライアルのドイツ選手権で優勝。7年連続8回目のタイムトライアル・ドイツチャンピオンになった。

タイムトライアルのドイツチャンピオンとなったトニー・マルティン © Tim de Waele/Getty Images

「ジロ・デ・イタリアが終わって、身体に疲れを感じたので、ちょっと長い休養を心がけた。ジロ・デ・イタリア後の最初のレースだったので、自分の調子が判断できなかったが、スタートして数mでいい感触であることを感じたよ」とマルティン。
「レース後に走行データをチェックしたが、スタートからゴールまでコンスタントに走れていた。ボクのようなタイプの選手にこれはとても重要なことだ。いい調子でツール・ド・フランスの開幕が迎えられそうだ」

マルティンは7月7日に開幕するツール・ド・フランスの出場メンバーにも選ばれた。第1ステージではエーススプリンターのマルセル・キッテルをアシストする役目を担う。

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新城幸也は8回目のツール・ド・フランス出場を逃す

バーレーン・メリダが2018ツール・ド・フランスの出場メンバーを6月27日に発表し、出場8選手のなかに新城幸也が加わっていなかった。新城は2009年にツール・ド・フランスに初出場し、2010年、2012〜2014年、2016年、2017年と出場。すべて完走を果たしていた。3年連続8回目の出場が期待されていた。

2017ツール・ド・フランスの新城幸也 © ASO

バーレーン・メリダは自国のジロ・デ・イタリアを欠場したビンツェンツォ・ニーバリが2014年以来の総合優勝をねらい、上りに強いスペインのイサギレ兄弟らをアシストとして起用する布陣を選択した。

●バーレーン・メリダのツール・ド・フランス出場メンバー
ビンツェンツォ・ニーバリ(イタリア)、ソニー・コルブレッリ(イタリア)、ホン・イサギレ(スペイン)、ゴルカ・イサギレ(スペイン)、ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア)、ハインリッヒ・ ハウッスラー(オーストラリア)、フランコ・ペリツォッティ(イタリア)、クリスティアン・コレン(スロベニア)

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