佐藤水菜がトラックネイションズカップの女子ケイリンで2連勝

自転車トラックネイションズカップ第2戦が2023年3月17日に4日目(最終日)の競技を行い、日本代表は女子ケイリンで佐藤水菜がネイションズカップ第1戦に引き続き優勝した。

トラックネイションズカップ第2戦の女子ケイリンで優勝した佐藤水菜(中央) ©JCF

女子ケイリンは太田りゆ、梅川風子、佐藤が揃って準々決勝へ進出。準々決勝も3選手とも通過、準決勝進出となる。準決勝で太田は5位で7-12位決定戦へ。太田は7-12位決定戦で4位となり、全体の10位という結果に。

準決勝で佐藤、梅川は揃って決勝進出となった。女子ケイリン決勝では佐藤が1位、ネイションズカップ第1戦に続いてこの種目を制した。梅川は落車でDNF、記録の上では5位という結果。

佐藤水菜がトラックネイションズカップ第2戦の女子ケイリンで優勝 ©JCF

男子スプリントでも太田海也が3位。2戦連続で表彰台に上った。

トラックネイションズカップ第2戦、太田海也が3-4位決定戦で勝って3位に ©JCF

●自転車トラックネイションズカップのホームページ

佐藤水菜が女子ケイリン優勝、太田海也が男子スプリント2位

トラックネイションズカップ第1戦は最終日となる2月26日に女子ケイリンが行われ、佐藤水菜(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU神奈川)が優勝、梅川風子(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU 東京)が3位になった。男子スプリントでは太田海也(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU岡山)が2位になった。

トラック ネイションズカップ第1戦の女子ケイリンで佐藤水菜が優勝。左は2位マチルド・グロ、右は3位梅川風子 ©JCF

太田は予選の200mフライングで6位。1/16決勝、1/8決勝、準々決勝、準決勝と勝ち上がり、決勝へ。現世界チャンピオンのハリー・ラブレイセン(オランダ)との決勝となった太田は2本とも完敗したが、2位の表彰台に上った。

太田海也(左)がトラック ネイションズカップ第1戦の男子スプリントで2位。優勝は世界チャンピオンのハリー・ラブレイセン(中央) ©JCF

橋本英也がトラックネイションズカップ男子エリミネーション優勝

自転車トラックネイションズカップ第1戦は大会2日目となる2月24日、橋本英也(JPCA ブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜)が男子エリミネーションを制して優勝した。窪木一茂(JPCA ブリヂストンサイクリング/JPCU福島)は4位。

橋本英也がトラックネイションズカップ第1戦男子エリミネーションで優勝 ©JCF

女子エリミネーションの垣田真穂(楽天Kドリームス/愛媛・松山学院高)は8位。内野艶和(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU福岡)は9位。

橋本英也がベルギー、オランダ勢を抑えて男子エリミネーション優勝 ©JCF

女子チームパシュートはさらに日本記録を更新

女子チームパシュートの池田瑞紀(楽天Kドリームス/福岡・祐誠高)、梶原悠未(Team Yumi)、内野、垣田で編成された日本チームは1回戦に進出し、前日の予選で記録した日本新をさらに2秒近く短縮して4分18秒510をマーク。

トラックネイションズカップ第1戦の女子チームパシュート1回戦、池田瑞紀、梶原悠未、内野艶和、垣田真穂が再び日本記録を更新 ©JCF

大会前までの日本記録を3秒以上更新する成果を残したが、全体の6位で1回戦で敗退となった。優勝はニュージーランドで、記録は4分10秒651。

男子チームパシュートは1回戦に進出したが、スタートしなかった。

男子チームスプリントは最後に4位に順位落とす

佐藤水菜(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU神奈川)、太田りゆ(JPCA ブリヂストンサイクリング/JPCU埼玉)、梅川風子(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU 東京)で臨んだ女子チームスプリント予選。日本記録更新が予選突破のターゲットタイムとみられていたが、日本記録にコンマ4秒、予選通過ラインにコンマ2秒届かず予選敗退。

トラックネイションズカップ第1戦の女子チームスプリント ©JCF

小原佑太(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU青森)、長迫吉拓(ブリヂストンサイクリング)、太田海也(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU岡山)の男子チームスプリントは1回戦では従来の日本記録を4/100秒更新する新記録で3-4位決定戦に進出し。再び42秒台の好タイムを出すがフランスに敗れて4位。

トラックネイションズカップ男子チームスプリントは4位 ©JCF

パリ五輪一挙4枠を狙う女子チームパシュートは予選で日本新記録

自転車トラックネイションズカップ第1戦が2023年2月23日に開幕し、女子チームパシュート予選で池田瑞紀(楽天Kドリームス/福岡・祐誠高)、梶原悠未(Team Yumi)、内野艶和(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU福岡)、垣田真穂(楽天Kドリームス/愛媛・松山学院高)の4名からなる女子チームパシュートで日本新記録が誕生した。

トラックネイションズカップ第1戦の女子チームパシュートで日本新を樹立した池田瑞紀、梶原悠未、内野艶和、垣田真穂 ©JCF

池田、梶原、内野、垣田で臨んだ女子チームパシュート予選。日本代表チームは従来の日本記録をおよそ2秒縮める4分20秒053の日本新記録をマーク。全体の6位で予選通過した。

同種目ではオリンピックランキングで世界8位までに入ればパリ五輪出場枠が一挙4枠を獲得でき、代表選手となった4人はトラック中長距離のオムニアムと2人編成のマディソンにも出場できる。

松田祥位(ブリヂストンサイクリング)、窪木一茂(JPCA ブリヂストンサイクリング/JPCU福島)、橋本英也(JPCA ブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜)、兒島直樹(ブリヂストンサイクリング/日本大)で臨んだ男子チームパシュート予選は、日本記録には及ばないものの3分53秒961の好タイムを叩き出し、全体の5位で予選通過した。

トラックネイションズカップ第1戦2日目のスケジュールと出場選手

男子チームパシュート:松田祥位、窪木一茂、橋本英也、兒島直樹
女子チームパシュート:池田瑞紀、梶原悠未、内野艶和、垣田真穂
男子チームスプリント:長迫吉拓、小原佑太、太田海也
女子チームスプリント:太田りゆ、佐藤水菜、梅川風子
男子エリミネーション:窪木一茂、橋本英也
女子エリミネーション:内野艶和、垣田真穂

●ライブ配信予定(Tissot)

パリ五輪出場枠を懸けた長期戦開始…トラックネイションズカップ第1戦

自転車トラックネイションズカップ第1戦が2023年2月23日から26日まで、インドネシアのジャカルタで開催され、トラック日本代表がパリ五輪の国・地域別出場枠を目指す。大会初日の女子チームパシュート予選には初選出された高校生、垣田真穂(楽天Kドリームス/愛媛・松山学院高)と池田瑞紀(楽天Kドリームス/福岡・祐誠高)が出場。

トラックの日本ナショナルチーム ©JCF

[選手]
短距離男子

山﨑賢人(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU長崎)
小原佑太(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU青森)
寺崎浩平(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU福井)
長迫吉拓(ブリヂストンサイクリング)
太田海也(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU岡山)
中野慎詞(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU岩手)

中距離男子
橋本英也(JPCA ブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜)
窪木一茂(JPCA ブリヂストンサイクリング/JPCU福島)
今村駿介(ブリヂストンサイクリング)
兒島直樹(ブリヂストンサイクリング/日本大)
松田祥位(ブリヂストンサイクリング)

短距離女子
佐藤水菜(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU神奈川)
太田りゆ(JPCA ブリヂストンサイクリング/JPCU埼玉)
梅川風子(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU 東京)

中距離女子
梶原悠未(Team Yumi)
古山稀絵(楽天Kドリームス)
内野艶和(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU福岡)
垣田真穂(楽天Kドリームス/愛媛・松山学院高)
池田瑞紀(楽天Kドリームス/福岡・祐誠高)

JPCA、JPCUは競輪選手

●トラックネイションズカップ第1戦のホームページ

UCIトラックチャンピオンズリーグ終幕…4人の覇者が決定

全5戦で行われたUCIトラックチャンピオンズリーグは、12月4日に英国のロンドンで最終戦が行われ、男女のスプリント系、男女のエンデュランス系でシリーズ総合優勝者が決まった。同リーグは2021年に始まり、今季は2シーズン目。

UCIトラックチャンピオンズリーグ第5戦 ©Will Palmer/SWpix.com

男子スプリントはオーストラリアのマチュー・リチャードソン、女子スプリントはフランスのマチルド・グロ、男子エンデュランスはスイスのクラウディオ・イムホフ、女子エンデュランスは米国のジェニファー・バレンテが総合優勝した。優勝賞金はそれぞれ約400万円。

第5戦ロンドン大会で地元英国勢が声援に応える ©Will Palmer/SWpix.com

シリーズは11月12日、スペインのマジョルカ島パルマで開幕し、4週間で5戦を一気に行う。同19日にドイツのベルリン、26日にフランスのパリと転戦。最後の2戦は12月2日と3日にロンドンで行われた。(日本時間はすべて翌日)

UCIトラックチャンピオンズリーグ

すべて室内250mバンクで開催され、金曜開催の第4戦を除いて土曜日の深夜に行われる。照明や音楽を駆使して会場を盛り上げる。自転車競技の国際統括団体であるUCI(国際自転車競技連合)がトラックレースの人気を高めるために仕掛けたイベントだ。

選手との距離の近さが魅力 ©Will Palmer/SWpix.com

出場選手は世界チャンピオンと世界ランキングの上位者が招待され、全5戦を戦って獲得したポイントによって最終成績を争うというもの。男子スプリント系18選手、女子スプリント系18選手、男子エンデュランス系18選手、女子エンデュランス系18選手で、総勢72選手だ。

ケイリンのモーターペーサーにメッセージが

短距離のスプリント系はスプリントとケイリンの2種目、中距離のエンデュランス系はスクラッチとエリミネーションの2種目を行う。どちらも観戦していて優劣が目で見てわかる競技が採用された。

第1戦はスペインのマジョルカ島で行われた ©Simon Wilkinson/SWpix.com

日本からは女子エンデュランス系に内野艶和が出場して16位、男子スプリント系に中野慎詞が出場して11位だった。

©Alex Whitehead/SWpix.com

●UCIトラックチャンピオンズリーグのホームページ