トレックがまったく新しい本格e-MTBの2モデルを発売

トレック・ジャパンは同社として国内初となる電動アシストマウンテンバイク(e-MTB)を2モデル発表した。どちらのモデルもまったく新しい新開発のフレームと、ボッシュの新型e-MTB用のユニットであるPerformance Line CXを組み合わせた、最先端のe-MTB。

またトレック独自の着脱式一体型バッテリーシステムを備えることで、e-bikeとは思えないようなルックスを実現した。

Rail 9.7

Rail 9.7 79万円(税別) サイズ:S/M/L カラー:Slate/Trek Black

Rail 9.7は、トレイルでの攻めた走りを楽しみたい方に適したロングトラベルのフルサスペンションe-MTB。OCLV MTBカーボンフレームを採用することで、わずか22kgの本体重量を実現している。ジオメトリーはエンデューロバイクのSlashに近く、攻めた走りが可能。160mmフォークと150mmのリアトラベルを備え、荒れた路面での走破性をさらに高めるThru Shaft仕様のRE:aktiv ショックを搭載する。

160mmフォークと150mmのリアトラベル(写真)を備える

パーツは、トレイルやMTBパークでのダウンヒルを前提としたものがチョイスされている。フォークはタフなレッグとクラウンを用い、過酷な走行でもしならない。パワフルな4ピストンの油圧ディスクブレーキと、スムーズで一貫したパワー伝達を可能にする12速のSram Eagleドライブトレインを搭載する。また、Active Braking Pivot(ABP)、Mino Link 調整式ジオメトリー、Straight Shot ダウンチューブとKnock Blockなど、トレックが誇る最高のMTBテクノロジーを採用。

シマノ製のディスクブレーキを採用

バッテリーをフレームに内蔵して保護し、ドライブ側から工具不要で簡単に出し入れできるトレック独自の着脱式一体型バッテリーシステムを採用。大容量の500Wh バッテリーを搭載し、より長い距離を走れる。

Powerfly 5

Powerfly 5 46万円(税別) サイズ:S/M/L カラー:Trek Black/Viper Red

Powerfly 5は、高い走破性のハードテールMTBで、まさにe-bike界のSUVバイク。より遠くまで走ってみたいオフロードライダーに向け、走破性と楽しさがさらに高まった。効率的にペダリングできるフレーム設計に120mmトラベルのフロントフォークを組み合わせ、比較的難易度の低いトレイルでのライドや、街乗り、通勤まで幅広く1台でこなせるe-bike。

バッテリーを外す際はキーを回すとバッテリーが飛び出し、一体型キャリーハンドルが現れる
Boschはバッテリーとモーターの技術でリーダー的存在に君臨すること数十年。世界規模の優れたサポートとサービスを提供する唯一の供給ブランド

トレックの新型e-MTBは、全国のトレック販売店のうち、ボッシュによる技術講習を受講した販売店で販売される。9月13日より受注を開始し、2019年末ごろにデリバリーされる予定。また、Rail 9.7については、2019年に兵庫県豊岡市にオープンした「UP MTB PARK IN KANNABE」で常設のレンタルバイク設置を予定。

●トレック・ジャパンのホームページ

トレックがまったく新しいXCバイク、Supercaliber発表

トレック・ジャパンが、まったく新しいXCバイク、Supercaliber(スーパーカリバー)を発表した。Supercaliberは、ハードテールとフルサスレースバイクとの間を埋める、斬新なXCバイク。4年間をかけてFOXと共同開発を行った新機構、「IsoStrut(アイソ・ストラット)」を採用した。

IsoStrutは、フレーム一体型の60mmトラベルサスペンション。ハードテールの軽量性と効率性と、フルサスバイクに近いトラクションと操作性を両立します。これにより、ハードテールとフルサスのレースバイクを用意するのではなく、Supercaliber 1台でより多くのコースを戦うことができる。

ウォーターボトル2本に対応

また、OCLV Mountainカーボンがしなりと高い強度を持つため、シートステーはピボットレスの構造を実現している。フレームとショックが一体化することで、ほとんどのサイズでウォーターボトルを2本取り付けられる。Supercaliberは、ワールドカップレースに投入され、すでに大注目を浴びているという。

スムーズかつ速く走れるようにしたサスペンションシステム
全モデルにカーボンホイールを搭載

フレームにKnock Blockを採用することでハンドルバーの切れ込みによるフレームの損傷を防ぎ、ストレート形状のダウンチューブを実現、フロントエンドの剛性を高め、反応性に優れる。これは特に、ハイペースの登りやスプリントなど、高トルクがかかる状況で有効。

SupercaliberはXCレース専用バイクのため、Sサイズを含む全サイズに29インチホイールを搭載している。すべてのSupercaliberは、最上位グレードのSRAM AXS 仕様を含む、SRAM Eagle 1×12速ドライブトレインを搭載。軽量なOCLV カーボンチューブレスレディホイールは速さに定評があり、Rapid Driveの内部機構を備えることでペダルを踏み込むと同時にパワーを伝える。

さらなるカスタムを楽しみたい人のために、Supercaliberは11月頃にProject Oneのラインアップにも追加予定。

●トレック・ジャパンの詳細ページ

トレックがスマートデザインの最新eバイクAllant+発表

トレック・ジャパンが新型eバイクであるAllant+を発表した。この新しいeバイクは、スマートで考え抜かれたデザインを、Boschドライブシステムがもたらすパワーや信頼性と融合。自転車通勤やサイクリングなど、自転車でもっと遠くまで走り、自動車に乗る回数を減らしたい人や、見た目も走りも速い最新の高性能eバイクを試したい人に最適。

Allant+ 8 サイズ:M, L, XL 43万円(税別)

Allant+は、Alphaアルミのフレームが用意され、トレック独自の着脱式一体型バッテリーシステムを搭載している。長持ちする500WhのBoschバッテリーをフレーム内部に収納し、すっきりした見た目を実現。また、工具不要でバッテリーを出し入れできる。

新しいBosch Performance Line CXモーターは、旧モデルより軽くて抵抗が低いため、より自然な走りを体感できる。

新しいPurionコントローラーシステムは、パワーやモードを指先で操作でき、現在の速度からバッテリー残量や走行可能距離までのあらゆるライドデータを表示する。

Allant+ 8 Stagger サイズ:S 43万円(税別)

フェンダー、リアラック、自動ライトシステム、チェーンガード、スタンドが完成車に含まれていて、追加購入のアクセサリーが少ないことも大きな魅力。Sサイズのフレームは乗り降りしやすいスタッガー形状となっている。

●トレック・ジャパンの詳細ページ

トレックがトレイルバイクの一番人気Fuel EXをフルモデルチェンジ

トレック・ジャパンが、トレイルバイクの一番人気、Fuel EXをフルモデルチェンジして発表した。

トレックの中で最も売れているフルサスバイクに、新たな特徴と大幅なアップグレードを加えた。新しいFuel EXは、マウンテンバイクのあらゆる最新テクノロジーを採用し、1台のバイクであらゆる走りを楽しみたい人に最適のパッケージとなっている。

フロントサスペンションは140mmとなり、130mmのリアトラベルと組み合わせ、効率的な登坂性能を損なわずに、よりテクニカルなトレイルにも対応できるようにした。この新しいトラベル量に合わせてジオメトリーも一新し、よりオールラウンドな走りに対応する。新モデルは旧モデルと比べてヘッドアングルが寝かされ、下りでの安定性が高まっている。シートアングルは立たせ、より効率的な姿勢でペダリングできる。

Fuel EX

他のトレックのフルサストレイルバイクと同じく、固定式のロワーショックマウントを採用し、より高強度のチェーンステーと効率的なペダリングを実現した。

カーボンモデルのダウンチューブには新型Domaneと同様、ストレージが設けられる

新型Fuel EXは、女性用モデルを展開する代わりに、全てのモデルでXS サイズを用意した。これにより、乗り手の性別、身長、走り方にかかわらず、フィットに優れたFuel EXが見つかる。

MとLサイズは、速くて走破性の高い29インチホイールを搭載。XSサイズは27.5インチホイールを搭載し、小柄な人でも操作しやすく、より適したスタンドオーバー高となるようにした。Sサイズには27.5と29の両モデルを用意。これは、このサイズのホイールサイズの好みが分かれることが調査からわかったため。

どのモデルもドロッパーポスト、ワイドレンジの1xドライブトレイン、グリップ力に優れた2.6インチタイヤを搭載。 カーボンモデルのダウンチューブには新型Domaneと同様、ストレージが設けられ、パックの重さやわずらわしさを気にすることなく、ツールなどを収納できる。さらなるカスタムを楽しみたい人のために、Fuel EXはProject Oneでも選べる。

Fuel EX 8

●トレックのホームページ

トレックがエンデュランスバイクDomane SLRとDomane SL発売

トレックジャパンがDomaneカーボンモデルのラインアップを完全に一新。最も速く、快適で、多才なエンデュランスバイクのDomane SLRとDomane SLを発売する。

新しいDomaneは史上最速。エアロなチューブ形状はMadoneと見間違えるほどだ。さらにインテグレーテッドケーブルの採用により、Domaneは旧モデルと比べ、1時間のライドで1分短縮する。バイクとボントレガーチームの長年の研究から、荒れた路面では太めのタイヤをやや低圧にセットして走り、路面を確実にとらえながら走る方が速いことが判明。Domaneの広いタイヤクリアランスや標準搭載する32mmタイヤとワイドリムの組み合わせなら、路面が荒れ出しても速く走れるという。

IsoSpeedも進化した。Domane SLRは、Madone SLRと共通のトップチューブ調整式IsoSpeedを採用、走り方に合わせたセッティングが可能に。旧型のDomane SLRと比べると、フレームサイズ56cmでIsoSpeedを最もソフトな設定にした場合、振動吸収性が27%高まっている。

IsoSpeedは減衰のためのダンパーも搭載していて、リバウンドも抑制している。Domane SLは従来と同じシートチューブ方式のIsoSpeedを採用し、多くのユーザーが多くのシチュエーションで快適に感じる振動吸収性を実現している。

また、Domane SLR/SL両方のタイヤクリアランスは、余裕を持って38mmのタイヤを履かせることができる。タイヤクリアランスを広げたことで、Domaneはより多様なライドに対応でき、フェンダーは35cタイヤと両立可能なので、雨の中でも走れるようになる。

新たにフレーム内蔵ストレージを採用し、ツールやギアをフレームの内部に収納できるようにした。ボントレガー Integrated Tool System (BITS) は、チューブ、タイヤレバー、CO2、CO2 ヘッドをダウンチューブ内に収める。サドルバッグよりもバイクの重心が下がり、走行性能も安定する。

ボトルケージは開けやすいストレージドアの上に取り付けられ、ボントレガーのマルチツールをストレージの蓋の裏側に保持し、メカトラブル発生時に素早く取り出せるようにした。またMadoneと共通のFlareテールライト用マウントを自動車から最も視認されやすい位置に、邪魔なストラップを使わず取り付けられる。

■ジオメトリーは?
従来と同じエンデュランスジオメトリーを採用します。Project Oneで展開していたプロエンデュランスジオメトリーは、数か月後を目途にラインアップに追加される予定です。新しいプロエンデュランスジオメトリーは、より多くのライダーをカバーするため、H1.5の新しいフィットを採用します。

■SLとSLRの違いは?
Domane SLは500 Series OCLV カーボンと、調整式でない従来のシートチューブ IsoSpeedを採用します。それ以外は、同じ素晴らしい特徴を共有します。

DomaneSL5

■最大タイヤサイズは?
Domaneには、最大38cまでのタイヤを履かせられます。ほとんどのDomaneは、内幅25mmのリムに32mmのタイヤを履かせて出荷されるため、トラクションと快適性はさらに太いタイヤを履かせることで向上できます。

■内蔵ストレージにはどんな物を入れられる?
BITS バッグとマルチツールをおすすめします。どのモデルもBITS バッグが付属しますが、マルチツールやパンク修理キットは付属しません。

DomaneSLR7

■T47とは?
最高の整備性と走行体験を提供するために、Chris Kingらによって開発されたT47 新規格を採用しました。T47を使うことで、ねじ切りBBの丈夫さや整備性の高さがもたらされます。BBをお買い求めの際は、ベアリング内装式のBBをお探しください。

■従来のT47と、Domaneで採用しているT47は異なる?
基本的には同じですが、BB シェルの両側を0.5mmずつ削っています。これにより、OE BB カップ用工具をたくさん買わないで済みます。最新のクランクシステムには1mm以上の許容誤差があるため、他のT47 BBでもDomaneに問題なく装着できます。

■フレーム重量は?
Domane SLRは、フレーム、ダウンチューブストレージ、IsoSpeed 取付金具を含めて1335gです。Domane SLは、フレーム、ダウンチューブストレージ、IsoSpeed 取付金具を含めて1365gです。

●トレックのホームページ

女子ステージレースのジロ・ローザをトレックが世界無料配信

トレック・バイシクルは、最大の女性ロードステージレース「ジロ・ローザ2019」の全ステージを全世界で無料配信する。大会は7月5日から14日までの10日間。

ツアーダウンアンダーのトレック・セガフレードチーム ©Sean Robinson/velofocus.com

トレック・バイシクルは2019年よりTrek-Segafredo(トレック・セガフレード)Women’sチームを立ち上げ、本格的に女性ロードレースに参戦している。しかし、女性ロードレースの認知度はまだ低く、レース映像の配信もまだまだ十分ではない。より多くの人に女性ロードレースを知ってもらうため、トレックは最大の女性ロードステージレース「ジロ・ローザ2019」を世界中で無料配信することを決めたという(一部地域を除く)。

●トレックのジロ・ローザ配信サイト