「生まれ故郷がゴール」バルデ、「リスクと可能性が共存」ラトゥールが2019コースを分析

フランスのAG2Rラモンディアルに所属するロマン・バルデとピエール・ラトゥールが2019ツール・ド・フランスのコース発表を受けて、それぞれの見解を発表した。

2018ツール・ド・フランス新人王のピエール・ラトゥール

●ピエール・ラトゥール
200km以上の長いステージが多く、難易度の高いステージもある。全般的に峠も多い。つなぎとなるステージも長距離で、なにが起こるか分からない。チャンスを失うリスクもあるし、夢をつかむ可能性もある。ファンにとっては興味深いコースになったが、毎日注意を怠らないで走らないとすべてを失ってしまいそうだ。

●ロマン・バルデ
とても美しいコースで、印刷物で地図を見る限りではとても難しい。そこそこの難易度の山岳が中程度の山岳ステージにあるけど、かなりトリッキーなのでどんな結果になるかは不確かだ。
イゾアール、ツールマレー、ガリビエ、イズランといった標高の高い神秘的な峠が集められた。有力選手の間であっという間にタイム差が開いていきそうな予感がする。
タイムトライアルはレースの早い段階に設定されていて、最終日前日に設定された前回のように総合成績を確定させるものではなくなった。

ロマン・バルデ

うれしいのはボクがいつも使っていた道をレースが通過すること。とりわけ生まれ故郷のブリウドにゴールするなんて、熱心なサイクリストが多いこのオーベルニュ地方の大きな喜びだ。2年前もそうだったけど、ボクの庭でレースをするんだからいいパーティーになりそうだ。

⚫関連ニュース

2019ツール・ド・フランスのコース発表【動画を追加しました】

⚫最新ニュースへ

ツール・ド・フランスはスポーツであり冒険…表彰台を目指すバルデ

1985年を最後にツール・ド・フランスの総合優勝から遠ざかっているフランス勢。最も期待されるロマン・バルデ(AG2Rラモンディアル)が7月7日の開幕を前に、「過去に2度、表彰台に上っているが、今年もそれを目指す。チームとして強いので、達成できるように頑張りたい」と語った。

2018ツール・ド・フランスに出場するAG2Rラモンディアルの8選手

バルデはアルプス地方の出身で、山岳を得意とする。2016年総合2位、2017年総合3位。2015年から3大会連続でステージ1勝を挙げている。
「ツール・ド・フランスは1年をかけて計画的にトレーニングをして臨む大会だ。ボクたちはとても謙虚に準備をしてきた。1年の成果が試される。それはスポーツでもあり、人生における冒険だ」とバルデ。

🇫🇷2018ツール・ド・フランス特集サイト
🇫🇷ツール・ド・フランス関連ニュース一覧
⚫最新ニュースへ

バルデ、ガロパン…AG2Rラモンディアルがツール・ド・フランス出場8選手を発表

フランスのAG2R(アージェードゥーゼル)ラモンディアルがツール・ド・フランス出場8選手を発表した。ロマン・バルデをエースに起用し、フランス勢として33年ぶりの総合優勝に導くアシスト7選手を選出した。出場メンバーはロマン・バルデ(フランス)、アレクサンドル・ジェニエス(フランス)、アクセル・ドモン(フランス)、シルバン・ディリエ(スイス)、ピエール・ラトゥール(フランス)、オリバー・ナーセン(ベルギー)、トニー・ガロパン(フランス)、アレクシー・ビエルモーズ(フランス)。

ツール・ド・フランスに出場するAG2Rラモンディアルの8選手

27歳のバルデはツール・ド・フランス出場5回で、2016年に総合2位、2017年に総合3位になった実績を持つ。2015年から3年連続でステージ優勝し、通算3勝。グルパマFDJのティボー・ピノが総合優勝を争ったジロ・デ・イタリア終盤に極度の脱水症状からリタイアし、その回復が見込めないことからツール・ド・フランスを欠場しただけに、フランスファンの期待を一身に受けることになった。

「バランスのいい編成を心がけた。出場枠が9選手から8選手に減った影響はほとんどない布陣を作ることができた」とチームマネージャーのバンサン・ラブニュ。
「石畳区間、チームタイムトライアル、そして山岳ステージでバルデをアシストできるメンバーをそろえた」

🇫🇷2018ツール・ド・フランス特集サイト
🇫🇷ツール・ド・フランス関連ニュース一覧
⚫関連ニュース

ロマン・バルデが自宅でケガを負い2週間の療養…深刻ではなく恥ずかしい思い

⚫最新ニュースへ

ロマン・バルデがクラシック・ド・ラルデッシュを独走で優勝

AG2Rラモンディアルのロマン・バルデ(フランス)が2月24日にフランスで開催されたクラシック・ド・ラルデッシュを独走で優勝した。バルデは残り23km地点の上り坂でアタックすると、ゴールまでのアップダウンを単独走行してゴールまで逃げ切った。バルデは2月4日、自宅で左手を縫合が必要なほどの切り傷を負い、2週間の療養。リハビリを経てレース復帰した。

アルデッシュクラシックで独走優勝したロマン・バルデ

「ケガからの復帰でどれだけのコンディション状態にあるのか分からなかったが、チームメートのアシストもあって勝利をつかんでみようとアタックした」とバルデ。

この日のコースはバルデ自身やチームの活動拠点に近く、コースは何度となく走ってきた道路だった。
「地元で優勝することがなによりもうれしい。ボクにとってこれがシーズンのスタート。このあとの予定はまだ決まっていないけど、今週はハードに走って、(2月14〜18日に開催された)ルータデルソルに出場できなかった分の走り込みをこなしたい」

●関連ニュース

ロマン・バルデが自宅でケガを負い2週間の療養…深刻ではなく恥ずかしい思い

●最新ニュースへ

ロマン・バルデが自宅でケガを負い2週間の療養…深刻ではなく恥ずかしい思い

フランス勢としてツール・ド・フランスで33年ぶりの総合優勝を期待されているAG2Rラモンディアルのロマン・バルデは2月4日、アルプマルティームのバンスにある自宅で負傷した。左の上腕を縫合が必要なほどの切り傷を負い、筋肉損傷が確認できることから2週間の療養が必要だと診断された。

ロマン・バルデ

これによってレーススケジュールの変更が余儀なくされ、2月14〜18日に開催されるルータデルソルは欠場。トレーニング再開はその後になるようだ。

「自宅でケガをするなんてよくないけど、たいしたことないんです」とバルデ。
「昨年11月にトレーニングを始めて、すでに6000kmを走ってとてもいい感触だった。トニー・ガロパンがエロワールドベセージュで総合優勝するなど好調なチームにあって、とても申し訳ない。ケガは深刻じゃないけど、恥ずかしい思いです。シーズンに向けての準備はすこし滞ってしまったが、できるだけ早く復帰したい」

●関連ニュース

バルデ擁するAG2R、900kmをスペインで乗り込んで来期を迎える

●最新ニュースへ

バルデを擁するフランスのAG2Rラモンディアルがシーズンイン

ロマン・バルデをエースに起用するフランスのAG2R(アージェードゥーゼル)ラモンディアルがチーム態勢を発表した。所属選手は29人で、平均年齢は28.9歳。チームは1992年の発足から449勝を挙げていて、2018年はツール・ド・フランスをはじめとしたメジャー制覇をねらっていく。

AG2Rラモンディアル ©Vincent Curutchet

27シーズンを迎えるフランス随一のプロロードチーム。保険会社のAG2Rがスポンサーとなって20年目の節目を迎えた。ナショナルチャンピオンジャージを着用してシーズンインするのはベルギーのオリビエ・ナーセン、スイスのシルバン・ディリエル、そしてタイムトライアルのフランスチャンピオン、ピエール・ラトゥールだ。これまでグランツールと呼ばれる三大ステージレースで区間優勝した選手は9人いる。バルデ、ヤン・バークランツ、ディリエ、サムエル・デュムラン、マティアス・フランク、トニー・ガロパン、アレクサンドル・ジェニエ、アレクシス・グガール、そしてラトゥール。

ロマン・バルデ ©Vincent Curutchet
ロマン・バルデ ©Vincent Curutchet

もともとはアルプス山麓のシャンベリーを拠点としていたアマチュアチームで、現在の主力選手もそのエリアで生まれ育った選手らが多い。その代表はバルデ。2016ツール・ド・フランスで、バルデはアルプスの第19ステージで逃げ切り優勝。総合2位に浮上し、シャンゼリゼの表彰台に上った。地元フランス勢は1985年のベルナール・イノー以来総合優勝から遠ざかっているが、今季はバルデに王座奪還の期待がかかる。

「オフシーズンはケガもせず、体調も落とすことなく過ごすことができた。スペインのマジョルカ島での乗り込み合宿もチーム全員が効果的な強化が果たせたと思う」と手応えを感じるバルデ。

「チームはメジャー優勝に意欲を燃やしている。新たなチャレンジに努力する覚悟だ。やればできることを証明したい」とチームを率いるバンサン・ラブニュ監督。

チームはいよいよ1月28日にグランプリ・ドラ・マルセイユでシーズンイン。1月31日から2月4日までエトワール・ド・ベッセージュに参加する。

ロマン・バルデ ©Vincent Curutchet

●関連ニュース
バルデ擁するAG2R、900kmをスペインで乗り込んで来期を迎える