大坂なおみが世界スポーツ賞最終候補…日本選手初受賞なるか

テニスの大坂なおみが、世界のスポーツシーンで最も優れた功績を残した選手を称えるローレウス世界スポーツ賞2021の年間最優秀女子選手の最終候補にノミネートされた。年間最優秀復活選手部門にはバドミントンの桃田賢斗がノミネートされた。

大坂なおみ

大坂はアスリートオブザイヤーでも日本勢初受賞

世界40カ国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスが主催するローレウス世界スポーツ賞2021は、1000人を超える世界中のスポーツジャーナリストの投票によりノミネートが決定した。このあとは69人のローレウス・ワールド・スポーツ・アカデミーメンバーによる投票が行われ、その投票結果をもって受賞者が決定する。

大坂は国際スポーツプレス協会(AIPS)のアスリートオブザイヤーでも日本勢として初受賞した実績があり、今回も有力候補と言われている。

ローレウス世界スポーツ賞2021の6部門にノミネートされた選手・チーム・団体

年に一度、スポーツシーンにおいて最も優れた功績を残した個人や団体を称える同賞は、2021年で22回目を迎え、今日ではスポーツ界において最も名誉あるアワードの一つと称されている。2020年は大坂がローレウス年間最優秀女子選手部門、ラグビー日本代表チームがローレウス年間最優秀成長部門にノミネートされていた。

バドミントンの桃田賢斗が年間最優秀復活選手部門にノミネートされた

年間最優秀女子選手部門には大坂のほか、自転車世界選手権でロードレースとタイムトライアルの両方で優勝を飾ったオランダのアンナ・ファンデルブレッゲン、イタリア人で初めてワールドカップスキーで総合優勝を果たしたイタリアのフェデリカ・ブリニョネ、ロンドンマラソンで優勝したケニアのブリジット・コスゲイ、リヨンのキャプテンを務め女子チャンピオンズリーグで5連覇を果たしたワンディ・ルナール、そしてシアトル・ストームをWNBAチャンピオンシップ優勝に導いたバスケットボールのブレアナ・スチュワートが名を連ねている。

年間最優秀女子選手にノミネートされたのは自転車ロード2冠のアンナ・ファンデルブレッゲン(オランダ)、スキーのフェデリカ・ブリニョネ(イタリア)、陸上競技のブリジット・コスゲイ(ケニア)、大坂、サッカーのワンディ・ルナール(フランス)、バスケットボールのブレアナ・スチュワート(米国)

大坂なおみのコメント
「世界中のメディアのみなさまによってローレウス賞に再び選出していただき、光栄に思っています。ローレウスはコートやピッチ上で行われるスポーツの結果だけでなく、スポーツを通じた活動をいかに世界中の若者の助けになるのかという面も含め、大局的な評価を重視しているので、この賞にノミネートされるというのは私にとって特別なことです。現代は、スポーツはいろいろな方法で大きな変化をもたらすことができ、世界を変える力を持った時代であると思っています」

年間最優秀男子選手にノミネートされたのは陸上5000mのジョシュア・チェプテゲイ(ウガンダ)、棒高跳びのアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)、モータースポーツのルイス・ハミルトン(英国)、バスケットボールのレブロン・ジェイミス(米国)、サッカーのロベルト・レバンドフスキー(ポーランド)、テニスのラファエル・ナダル(スペイン)

交通事故から復帰を果たした桃田賢斗がノミネート

桃田は、2020年1月のマレーシアマスターズ優勝の翌日、車で空港へ移動する際に乗っていた車両が交通事故に遭遇し重傷を負った。さらに新型コロナウイルス感染拡大の影響で世界大会が相次いで中止になったこともあり、12月に行われた全日本選手権まで競技復帰の時間を要した。

しかし、その全日本選手権では準々決勝で1セットを失ったものの、この試合以外はストレート勝ちで決勝に進出。決勝では2-1で勝利をおさめ、復帰戦を優勝で飾った活躍が評価されてローレウス最優秀復活選手部門に選出された。

大ケガからカムバックしたバドミントンの桃田賢斗がノミネートされた年間最優秀復活選手部門

この部門にノミネートされた選手たちはさまざまなハードルを乗り越えたアスリートの真の精神や固い決意、粘り強さを体現した選手たちが並ぶ。父の死からカムバックを果たし優勝を手にした女子トップスキー選手のミカエラ・シフリン、がんを克服しXゲームのスノーボードで2つの金メダルを手にしたカナダのマックス・パロット、脚の負傷により728日の離脱、17回の手術を経て復帰したNFLワシントン・レッドスキンズ(ワシントン・フットボールチーム)のアレックス・スミス、イップスにより引退し7年後に見事メジャー復帰を果たした野球のダニエル・バード、そして出産からわずか184日後にロンドンのクラブチーム、トッテナムで現役復帰を果たした米国サッカースターであるアレックス・モーガンらが候補。

ツール・ド・フランス逆転優勝のポガチャルも

ローレウス年間最優秀成長選手賞の候補者には、2020年に大きなインパクトを残した最高の若手選手たちが名を連ねている。ツール・ド・フランスで100年振りに最年少総合優勝記録を打ち立てたスロベニアの21歳タデイ・ポガチャル、スペイン代表史上最年少得点者となったバルセロナの17歳、アンス・ファティ、そしてmotoGP世界選手権で初優勝を果たしたスペインの23歳、ジョアン・ミル。全仏オープンテ ニスで1990年以降で最年少グランドスラム優勝を果たしたポーランドの19歳イガ・シフィオンテク、そして全米オープンテニスでグランドスラム初優勝を達成したオーストリアの27歳ドミニク・ティーム。そしてカンザスシティ・チーフスを50年振りのスーパーボウル優勝に導いたパトリック・マホームズ。

大躍進した若手選手を表彰するブレークスルー賞には2020ツール・ド・フランス総合優勝のタデイ・ポガチャル(スロベニア)がノミネートされた

元オールブラックスのレジェンドでローレウス・ワールド・スポーツ・アカデミー会長
ショーン・フィッツパトリックのコメント

「困難な1年を経て、私たちはローレウスを通じて人びとの功績を称える重要性をかつてないほど痛感しています。彼らは多くの場合これまでとまったく異なる環境下で、あるいは無観客にもかかわらず、大変な苦労の末にスポーツの世界に戻ってきてくれました。困難な時にすべての人の心を前向きにしてくれたのです。
アカデミーのメンバーとして、素晴らしい成果を達成した選手たちのほかに、3つのプログラムがローレウス・スポーツ・フォー・グッドの受賞者候補として選出されていることを誇りに思っております。こうしたプログラムは、世界中の社会的格差に苦しむコミュニティで過酷な状況の中活動を行い、スポーツの素晴らしさを示すとともに、逆境の中でも社会を変えるツールとしてスポーツを用いて、懸命に取り組んできました」

チーム賞にノミネートされた6団体

●ローレウスのホームページ

スポーツ界のアカデミー賞は大坂なおみが最有力候補

グラウンドの内外でスポーツがもたらす素晴らしさを称えるローレウス世界スポーツ賞が「プレー・アカデミー with大坂なおみ」への支援を拡大している。

ローレウス世界スポーツ賞は、これまではスポーツ界のスター選手が華々しい序章式に登場することから「スポーツ界のアカデミー賞」ともよばれてきた。22回目を迎える今回は新型コロナウイルス感染症対策として、今後数カ月の間に新しくバーチャル形式で発表される。史上初となるデジタル形式の授賞式で、スポーツの素晴らしさ、そしてアスリートが社会にもたらした影響力を称える。

ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団が主催する賞では過酷な一年となった2020年以降、新型コロナウイルス感染症の流行に対応すべく尽力してきたスポーツに関わる人々の、印象的なストーリーを紹介している。

2020年のスポーツ界で最も偉大な功績を称えるだけでなく、幅広い問題に対して影響力のある立場を利用して強い影響力を発揮したスポーツ選手たちの活動も評価され、ローレウスが新たな戦略的方向に進むための一助とする。

ローレウス・ワールド・スポーツ・アカデミーのチェアマンを務めるショーン・フィッツパトリックは、「ローレウス世界スポーツ賞の候補者および受賞者は、スポーツが人を勇気づけ意欲をもたらすものであることを思い出させてくれる」とコメント。

モーゼス、大坂なおみチームへのMUFGによる参加を称賛

オリンピックのレジェンドであるエドウィン・モーゼスは、ローレウスのグローバルパートナーであるMUFGの支援のもと、3度のグランドスラムタイトルを持つテニス女王である大坂なおみ、ナイキ、ローレウスが協力し、スポーツの力を用いて日本の女の子たちのスポーツの場を拡充させる活動に取り組み、その「パートナーシップの力」を称賛している。

楽しく前向きなスポーツ参加に投資し、ジェンダーインクルーシビティ(包摂性)の訓練を受けたコーチたちと協働することで、「プレー・アカデミー with大坂なおみ(PANO)」)は、女の子たちが前向きなロールモデルになれるよう支援する。

ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団のチェアマンであるモーゼスは、「大坂なおみ選手によるプレー・アカデミー創設は、一流スポーツ選手が、単にロールモデルになるのではなく重大な問題や原因に対し影響力を用いることで、若者の生活を変えることを示しています」と語る。
「プレー・アカデミーに参画するMUFG、そして活動を支援するナイキとその他パートナーは、素晴らしいチームワークの手本となっています」

新型コロナウイルスでスポーツ選手の2割が不安

2021年2月に発表された報告書によると、新型コロナウイルス感染症の流行により、開発のためのスポーツ分野に関わる人の5分の1以上が、将来に不安を感じていることが判明した。この統計では、資金不足や長引くロックダウン規制による重大な問題が明らかになった。

しかし前向きに考えると、調査を受けた団体の75%が、財政面で新型コロナウイルスから立ち直ることができるかという質問に対し、生き残りのカギとなる革新や新たな財源があれば、「ややそう思う」または「とてもそう思う」と回答している。

オークスコンサルタンシーによるこの研究は、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団、スポーツと開発に関する国際プラットフォーム、streetfootballworldの協力により実現した。この調査は世界の100を超える団体に対し実施された。調査では、パンデミックが収入、募金活動、緊急時対応計画にもたらす影響に焦点を当てている。

「特別」な関係を称賛 

20年間にわたり、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団は、親密なパートナーシップのもと、スペシャルオリンピックスの支援を続けている。現在、スペシャルオリンピックスは220もの国・地域で570万人を超えるアスリートを擁し、スポーツを用いて障害をもつすべての人のための包括的な世界を創出している。

最近では、ローレウスは女性の社会的地位向上やスキルフォーライフのためのカリキュラムに始まり、就学年齢の子どもたちを社会に参加させることを目指した団結プログラムに至るまで、中国、日本、ロシア、ナイジェリア、韓国のスペシャルオリンピックス・プロジェクトに支援を行っている。

ローレウスアカデミーのメンバーであるナディア・コマネチは、「ローレウス、そしてスペシャルオリンピックスを通じて出会った方々の愛と情熱に、いつも心を震わせています。スポーツは間違いなく皆さんの生活を変え、たくさんの重要なことを教えてくれます」と

スペシャルオリンピックス、団結プログラムを通じて世界の子どもたちとつながる

コロナ禍の国際スポーツ選手賞…候補に大坂なおみとポガチャル

2021年のローレウス世界スポーツ賞が、新型コロナウイルス感染拡大に大きく影響されたスポーツ界のなかでも活躍したアスリートを選出しようと各国のノミネーションパネルによる候補選手選考を始めた。

ノミネートが期待されるアスリートやチームとして、ラファエル・ナダル、ルイス・ハミルトン、レブロン・ジェームズ、ロベルト・レヴァンドフスキ、大坂なおみ、フェデリカ・ブリニョネ、タデイ・ポガチャル、FCバイエルン・ミュンヘン、ロサンゼルス・レイカーズ、メルセデスAMGペトロナス・フォーミュラワン・チームなどが挙げられる。

テニスの大坂なおみはスポーツ記者が選ぶAIPSアスリートオブザイヤーで2020年の女子最優秀選手に選出されているだけに、今回も最有力候補。

自転車界では2020ツール・ド・フランス総合優勝のタデイ・ポガチャル(スロベニア)の名前が挙げられている。前回の同賞では、2019ツール・ド・フランスを22歳で初制覇したコロンビアのエガン・ベルナルが最優秀賞を逃したものの、新人賞を受賞した。

ノミネート選手の選出は世界100カ国、計1200人を超えるスポーツジャーナリストやメディア関係者によって1月25日から2月3日までの投票により行われる。そのノミネート選手リストの中から最終的な受賞者を、スポーツ界のレジェンドらで構成されるローレウス・ワールド・スポーツ・アカデミーが選出する。

表彰はSNSなどを駆使して発表

大坂なおみ

依然として先行きが不透明ななか、中止や変更を余儀なくされた他のスポーツイベントと同様、ローレウス世界スポーツ賞も例年のような華々しい授賞式の開催を見送る。授賞式に代わってデジタルメディアを活用し、それぞれ安全な場所で、個別に受賞者の表彰を順次行う。

世界中で新型コロナウイルスの感染拡大による混乱が生じた2020年。例年とは大きく異なる状況下で、アスリートらが残した数々の功績の表彰に加え、広く社会全体に与えた影響に敬意を表する特別賞の表彰も予定しているという。

また、ローレウスが世界40カ国で展開する社会貢献活動「ローレウス・スポーツ・フォー・グッド」への関心の高まりに合わせて、今回ははパンデミックに不屈の精神で闘った人々のストーリーを紹介するほか、自身のポジションや影響力を生かし、スポーツ界を超えてさまざまな社会課題に対して強いインパクトをもたらしたアスリートらの活動やメッセージにも焦点を当てていく。

これまで授賞式の様子は、テレビ放映を通じて世界6億人以上、さらにデジタルチャンネルやSNSを通じて数百万人に届けられた。その規模を継続すべく、今回も授賞の様子やそのほかの関連コンテンツを世界各国のメディアに公開するとともに、ローレウスのSNSでも配信を予定している。

ポガチャルがスロベニア選手として初めてツール・ド・フランス総合優勝 ©A.S.O. Pauline Ballet

ローレウス・ワールド・スポーツ・アカデミーのショーン・フィッツパトリックチェアマン
「困難な1年を経て、私たちはローレウスを通じて世界中のアスリートの功績を称える重要性をかつてないほど実感しています。アスリートらは、無観客やこれまでとまったく異なる環境下で、想像を超える苦労の末にスポーツ界に戻ってきてくれました。本年のローレウス世界スポーツ賞のノミネート者および受賞者は、ロックダウンの最中でも、スポーツがいかに影響力をもち、人を奮い立たせるものであるかを思い出させてくれた選手になるでしょう」

●ローレウスのホームページ

大坂なおみが東京で若い女性や女の子たちの支援を開始

プロテニス選手の大坂なおみが、遊びとスポーツを通じて女の子の人生をいいものに変えることを目的とするプログラム「プレー・アカデミー with 大坂なおみ」を設立。三菱UFJフィナンシャル・グループがグローバルパートナーを務めるローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団より活動資金の提供を受けて活動を始めた。

大坂なおみと女の子たち

プレー・アカデミーは大坂なおみ、ナイキ、ローレウスが連携し、2020年8月に設立された。

スポーツをしている女の子は健康かつ学校、キャリア、 地域社会への適応能力に加え、自己意識が高く、前向きな対処スキル、高い目標設定などを備えていることが分かっている。しかし、世界中で女の子を取り巻くスポーツ環境や生活環境にはさまざまな課題があり、東京も15歳までにスポーツをやめてしまう女の子の割合が世界で最も高い都市の一つであり、その割合は男の子の2倍以上にも上る。

プログラムでは、ジェンダーインクルーシブに関する研修を受けたコーチとともに、スポーツを通じて楽しく前向きな遊びの体験を提供し、女の子たちが次世代のロールモデルになれるようサポートしていく。

ローレウスとのグローバルパートナーシップを通じて、MUFGがプレー・アカデミーに賛同することは大きなインパクトとなり、プログラムの認知および活動の拡大に繋がる。また、大坂なおみと複数のブランドパートナーの連携は、スポーツ界における女性の支援に繋がり、ジェンダーインクルージョンに光を当てることにも貢献している。

ローレウスは、世界40以上の国と地域で200以上のプログラムを支援し、スポーツの力で暴力や差別をなくして、よりよい世界作りを目指す国際組織として活動している。若い世代が直面している社会問題に終止符を打ち、その 人生をよりよいものに変えることで、目的を達成するという信念のもとに運営されている。2000年の設立から20年にわたり、パートナーとともに、Sport for Development(スポーツを通じた青少年育成)の分野において1億5000万ユーロ (約180億円)を超える資金調達を行い、およそ600万人もの子どもと若者を支援してきた。

日本におけるローレウスの活動は2017年ごろから始動しており、現在は香川真司、杉山愛、内村航平、 有森裕子、為末大(就任順)の5名がローレウス・アンバサダーとしてローレウスの活動に賛同および協力している。今後はスポーツの力でソーシャルインクルージョンや若い女性、女の子の活躍を推進する活動を積極的に実施、支援していく予定。

2019シーズンにローレウス・スポーツアワードの女子最優秀選手部門にノミネートされた大坂なおみ

大坂なおみのコメント
「ローレウスのグローバルパートナーであるMUFGより、プレー・アカデミーをサポートいただけること、心より感謝いたします。今後、ナイキやマスターカード、その他のパートナー企業と協力することで、若い女性や女の子たちを支援し、彼女たちにポジティブな影響を与えることが可能になります。社会、特に社会的排除を受けている地域で育った女の子たちにとって、今日のスポーツはこれまで以上に重要な存在となりました。プレー・アカデミーを通じて、より多くの女の子がスポーツを続けられるようサポートし、自信と自尊心、そしてリーダーシップのスキルを身につけて、彼女たちが人生のさまざまな局面において活躍できるよう支援していけることを誇りに思います」

エドウィン・モーゼス/ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団チェアマン
「大坂なおみ選手がプレー・アカデミーを創設したことは、世界トップレベルのアスリートが、単にロールモデルとして活動するだけでなく、その発信力や影響力を利用して社会課題を浮き彫りにし、若者の生活にいかに大きな変化をもたらすことができるかを示しています。MUFG、ナイキ、その他のパートナーがプレー・アカデミーに参画したことは、世界中の多くの若者に利益をもたらす素晴らしいチームワークの一例となりました。大坂なおみ選手がテニスコート上だけでなく、コート外でも世の中にインスピレーションを与える役割を担っていることを応援し、そして感謝しています」

杉山愛/ローレウス・アンバサダー
「世界トップクラスのテニスプレーヤーである大坂なおみ選手が、女の子の活躍の場を広げるためのプログラムを展開することを、同じテニス界の人間として、日本人として、そしてローレウス・アンバサダーとして誇りに思います。さらにMUFGのように、このプログラムに共感、賛同していただいた方々や企業から多くの支援をいただけていることもうれしい限りです。現在女の子や女性のスポーツにおけるロールモデルである彼女が、次世代のロールモデルの育成をサポートしていくことがとても楽しみです。スポーツの力を通じて、若い世代の女の子たちの活躍の場がますます増えていくことを期待しています。私も機会があればぜひプログラムに貢献したいです」

ローレウスのアンバサダーである杉山愛

三菱UFJフィナンシャル・グループ 渡辺陽
「この度、ローレウスのグローバルパートナーとして、スポーツの力を通じて女の子の活躍の場を広げるプログラムであるプレー・アカデミーをサポートする機会をいただきました。このプログラムが掲げている「遊びとスポーツを通じて女の子の人生を変える」というゴールと、私たちがローレウスとともに取り組んでいる「スポーツという活動を通じてよりよい社会を 作る」という目標に多くの共通点を感じ、今回のパートナシップに賛同いたしました。大坂なおみ選手は日本を代表するアスリートでありつつ、今では世界を代表するアスリートに成長されています。 私たちも日本に本拠地を構える企業として、 世界を代表する金融企業を目指す中で、ジェンダーに関係なく夢や成功を実現する人材を生み出す支援をしていきたいと考えています」

●ローレウスのホームページ

スポーツ団体ローレウスのアンバサダーに有森裕子、為末大

世界40カ国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスは、女子マラソンオリンピックメダリストの有森裕子さんと、日本人初の世界大会でのスプリント種目メダリストで、男子400mハードルの日本記録保持者でもある為末大さんを新アンバサダーとして迎えることを決定。

2018年からローレウス・アンバサダーとして、ローレウスの活動をサポートしている元プロテニスプレイヤー杉山愛さんも参加し、就任発表会を2020年8月3日(月)にオンラインで実施した。

現アンバサダーの杉山愛さんも大歓迎

最初に杉山さんが登場し、「昨年、ショーン・フィッツパトリックとローレウスが支援するスペシャルオリンピックス日本のプログラムに参加しました。すごく楽しくて、プログラムに参加している子どもたちの笑顔を見て、スポーツの可能性は本当に大きいなと感じました。これからも日本でさまざまなプログラムを行っていきたいです」とこれまでの活動を振り返った。

続いて、新アンバサダーに就任した有森さん、為末さんが登場。有森さんは「世界で広く活動を行っているこのような国際団体に参加させてもらえて本当に光栄です。今後はさまざまなアスリートとともにスポーツの力を広げていきたいです」、為末さんは「私が現役時代に憧れていた選手たちと同じところにいると考えるとドキドキします。私自身もアジアの子どもたちにスポーツの力を広める活動をしています。ローレウスのような世界規模で活動している団体のアンバサダーになることができて本当に光栄です。いろいろなことを学びながら、貢献できたらいいと思っています」と意気込みを発表した。

次にローレウ スのグローバル・パートナーを代表し三菱UFJフィナンシャルグループ取締役 代表執行役社長グループ CEO 亀澤宏規(かめざわひろのり)氏、ローレウスを代表しローレウス・スポーツ・アカデミー チェアマンのショーン・フィッツパトリック氏からの祝福コメントを紹介。

有森裕子

フィッツパトリック氏は「(ローレウ スの)目標に向けて為末さんと有森さんにご協力いただけることを期待しています。日本のご健康を祈りつつ、ビフォーコロナに戻りましたらまたお会いできたらと思っています」と歓迎した。このメッセージを受けた為末さんは「“為末さん”なんて呼んでいただいてとてもうれしかったです (笑)」とコメン トし、会場の笑いを誘った。

トークセッションでは、選手として世界トップレベルで活躍の経験があり、現在はさまざまな立場からスポー ツに携わっている3名が、スポーツの力やスポーツ界の未来、現在新型コロナウイルスがスポーツ界に及ぼす影響などについて語った。

ローレウスが理念として掲げている“スポーツには世界を変える力がある”に関連し、『スポーツが世界中の子どもたちの助けになる力強い役割を担える理由』について、有森さんは 「応援する、応援される現場が存在するのがスポーツです。そのため自分が生きている存在意義を感じることができると思います。子どもたちにその現場を感じてもらい、生きているということを感じてほしい」。

為末大

為末さんは「私自身の経験を踏まえると、違う国でスポーツを通して仲間ができて本当によかったと感じています。スポーツを通じて、世界につながることを感じることができるし、子どもたちにはそれを感じてほしいです」。

杉山さんは「我々アスリートも目標を達成する喜びや勝った時のうれしさ、負けた時の悔しさなど、スポーツを通して多くを学んできました。協調する力やルールの下でスポーツを行うという、 本当に大切なことをたくさん学べるのがスポーツであると思います」と語った。

日本選手は自分のとこで精一杯で、あたりまえの社会還元ができない

また、日本ではローレウスのように世界規模で社会貢献活動を展開する団体が少ない・生まれにくい理由に関して、杉山さんは「有森さんも仰っていましたが、自分のことで精一杯という一面が日本のスポーツ界にはあるかもしれません。しかし、私自身ワールドツアーを回りながら、各国の選手が当たり前のように社会に還元している姿を目にしてきています。世界と日本を比べてみると、日本ではスポーツ文化の確立ができていないことが大きい理由だと思います」と見解を述べた。

さらに、新型コロナウイルスの影響がスポーツ界やトップアスリートらにも及んでいることについて、3名がそれぞれコメントした。

為末さんは「選手たちにとっては目標がなくなって本当に難しいと思う。どういう風にしたらいいのかという答えはなかなかない。一方で、少しずつ再開されている陸上競技大会で好記録も出ていて、専門的な練習から一歩下がって、室内でしかできないような基礎的な練習をしたことによって結果が出たのではないかとも言われています。現状を前向きにとらえることで、選手の次の飛躍も変えると思うので、そういう意味では工夫していくタイミングなんだろうなと思っています」。

有森さんは 「状況が大変なのは世界中同じ条件です。その中でなにを見出していくかが大事で、為末くんが言ったようにアスリートは今までないがしろにしていた部分や弱点を再発見するきっかけになると思う。『なんで?』と思うか、『せっかく』と思うか、とらえ方が大事。だから乗り越えて欲しいと思うし、これを負に変えるか負に変えないかは自分次第です。同じスタートラインから自分次第でその先がどうなるか決まること伝えたいです」。

杉山愛

杉山氏は「今までと同じようにスポーツやっていくにはさまざまな調整が必要になると思います。子どもたちに関して言うと、こういった時代なのでインターネットなど通してみんなとの会話など普段できないような時間を私も過ごさせてもらってる。いつもない時間が与えられたからこそ自分と向き合う時間にあてている子どもたちが多い。未来は明るいなと思わせてもらえたのは大きかった」と語った。

これからはスポーツが社会に対してなにができるか考えていく時代

最後に、2021年以降の日本スポーツ界はどうなっていくと考えるかについてトークを展開。有森さんは「これからは、スポーツが社会に対してなにができるのかが求められる時期になってくるだろう」、為末さんは「社会におけるスポーツの意義を考えるいい機会になったし、これからもその機会は増えていくと思う」、杉山さんは 「まずは、命ファースト。その中でやっぱりスポーツは大事だねという認識に繋がっていくと思う」とそれぞれコメントし、本発表会を締めくくった。

質疑応答

Q.東京五輪の1年延期を受けて、来夏の東京五輪開催に対する現在の思いをお聞かせ下さい。

A.有森氏:現状あってのオリンピック、スポーツかなと思っているので、現状がまず一番大切。 為末氏:やっちゃおう!という思い。日本には「頑張ってみよう」と宣言してほしい。 杉山氏:どのような形で開催されるか想像できない。イメージがついてからだと思う。

Q.このコロナ禍において、気持ちのコントロールが難しかったり、大会の中止や延期に動揺する知的障害の選手が多いと聞きますが、有森さんからみて選手たちにどんな影響が出ているか、また周囲のどんなケアが必要だと感じますか。

A.有森氏:距離が近くないとサポートできないので、選手は距離感の問題について一番困惑している。サポ ートなしでは難しいのが現状。周囲のケアがまず大事。ケアとして、現状や情報を常に発信していくことが大切だと思う。

Q. ちょうど1年後の2021年8月3日、東京オリンピックの男子400mハードル決勝が予定されています。 為末さんご自身、過去3度オリンピックに出場されて、その当時の決勝の舞台や表彰台に対しての特別な 思いなど、改めて今振り返って伺えますでしょうか。

A.為末氏:自分自身は決勝に残ったことがないので、ぜひ日本人には決勝の舞台、あわよくば表彰台を狙ってほしい。ただ、日本記録をまだ僕が持っているので、記録更新しない程度で頑張ってもらいたい。(笑)

■新アンバサダー プロフィール

有森裕子
1966 年岡山県生まれ。就実高校、日本体育大学を卒業して、(株)リクルート入社。 バルセロナオリンピック、アトランタオリンピックの女子マラソンでは銀メダル、銅メダルを獲得。 2007 年 2 月 18 日、日本初の大規模市民マラソン『東京マラソン 2007』でプロマラソンランナーを引退。 1998 年 NPO 法人「ハート・オブ・ゴールド」設立、代表理事就任。 2002 年 4 月アスリートのマネジメント会社を設立。 国際オリンピック委員会(IOC)スポーツと活動的社会委員会委員、日本陸上競技連盟理事、 スペシャルオリンピックス日本理事長、大学スポーツ協会(UNIVAS)副会長。他これまで、 国際陸連(IAAF)女性委員会委員、国連人口基金親善大使、笹川スポーツ財団評議員、 社会貢献支援財団評議員等の要職歴任。 2010 年 6 月、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞。 同 12 月、カンボジア王国ノロドム・シハモニ国王陛下より、ロイヤル・モニサラポン勲章大十字を受章。

為末大
1978 年広島県生まれ。スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。 男子 400 メートルハードルの日本記録保持者(2020 年 8 月現在)。 現在は人間理解のためのプラットフォーム為末大学(Tamesue Academy)の学長、 アジアのアスリートを育成・支援する一般社団法人アスリートソサエティの代表理事を務める。 新豊洲 Brillia ランニングスタジアム館長。主な著作に『Winning Alone』『走る哲学』『諦める力』など。

●ローレウスのホームページ

自宅でアイアンマン…ドイツの王者が8時間33分39秒で完走

北京オリンピック金メダリストでアイアンマントライアスロン・ハワイ大会で3度優勝しているヤン・フロデノ(ドイツ)が、スポーツは新型コロナウイルスでも止めることができないことを4月11日に実証した。

スマートトレーナーでZwiftにアクセスし、実際のコースと同じ負荷がかかるペダルを回すヤン・フロデノ

医療関係者の激務に比べたらロックダウンなんて犠牲は小さい

スポーツを通した慈善団体であるローレウスのアンバサダーも務めるフロデノは、外出禁止令が敷かれる制約の中で、スイム・自転車・ランに挑戦した。20万ユーロ(2500万円)以上の寄付金を集め、ローレウス団体と自宅があるスペイン・ヒローナの医療機関に寄付する。

ヒローナのロックダウンで、フロデノはアイアンマンディスタンス「AT HOME」を完走した。記録は8時間33分39秒という驚異的なものだった。

エンドレスプールで3.8kmのスイム

自宅の対流スイミングプールで3.8km、部屋のスマートトレーナーで180kmのサイクリング、そしてトレッドミルで42.2kmのマラソンを走った。

「いつもと違ってとても楽しかった。私たちは4週間近くロックダウンの対象となっていて、これらの規則の遵守を厳しく監視されているけど、いいタイムでゴールできて、困難な状況を打開するための資金を集めることができてとてもうれしい」とフロデノ。

「この状況は本当に悲惨だ。だから私は家でトレーニングをしてきた。しかし、病院の人々が私たちのために何をしているのかを見ると、こんな犠牲は小さいものだと感じた」

アイアンマンを制したキャニオンに乗って180kmを飛ばす

フロデノが参戦を予定していたチャレンジロスはパンデミックのために中止された。

「最初はレースができないなら、家でやるだけだと思っていた。だからまず、家でどうやってレースしようかを考えた。同時に義援金を集めるために広く告知したいと考えていた」

寄付の一部は、ヒローナの若者を支援するプロジェクトを推進するローレウスに提供する。フロデノのスポンサーであるメルセデスベンツはこの慈善団体のグローバルパートナーで、フロデノは長年アンバサダーとして関わっていたという縁があった。

「ローレウスはスポーツの力を利用して若者を支援していて、世界中で約200のプログラムを行っている素晴らしい団体だ。企画の多くは新型コロナウイルスのために停止しなければならなかったか、リモートで行われなければならなくなった。若者にとって状況はもっと深刻になり、二次災害とも言える」

トレッドミルでフルマラソン

残りの寄付はヒローナの地元医療機関に寄付される。「この恐ろしいことに打ち勝つために危険にさらされている医師、看護師、助手を尊敬しています」

世界中のトライアスロンファンが今回の #TriatHome チャレンジのライブストリーミングに同調した。1日じゅうローレウスアカデミーのメンバーとしてテニスのボリス・ベッカー、自転車のファビアン・カンチェラーラ、探検家のマイク・ホーン、自転車トラック競技のクリス・ホイを含むスポーツ界のレジェンドがストリームに参加した。

ヤン・フロデノ

●#TriatHomeチャレンジのホームページ