スポーツ団体ローレウスのアンバサダーに有森裕子、為末大

世界40カ国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスは、女子マラソンオリンピックメダリストの有森裕子さんと、日本人初の世界大会でのスプリント種目メダリストで、男子400mハードルの日本記録保持者でもある為末大さんを新アンバサダーとして迎えることを決定。

2018年からローレウス・アンバサダーとして、ローレウスの活動をサポートしている元プロテニスプレイヤー杉山愛さんも参加し、就任発表会を2020年8月3日(月)にオンラインで実施した。

現アンバサダーの杉山愛さんも大歓迎

最初に杉山さんが登場し、「昨年、ショーン・フィッツパトリックとローレウスが支援するスペシャルオリンピックス日本のプログラムに参加しました。すごく楽しくて、プログラムに参加している子どもたちの笑顔を見て、スポーツの可能性は本当に大きいなと感じました。これからも日本でさまざまなプログラムを行っていきたいです」とこれまでの活動を振り返った。

続いて、新アンバサダーに就任した有森さん、為末さんが登場。有森さんは「世界で広く活動を行っているこのような国際団体に参加させてもらえて本当に光栄です。今後はさまざまなアスリートとともにスポーツの力を広げていきたいです」、為末さんは「私が現役時代に憧れていた選手たちと同じところにいると考えるとドキドキします。私自身もアジアの子どもたちにスポーツの力を広める活動をしています。ローレウスのような世界規模で活動している団体のアンバサダーになることができて本当に光栄です。いろいろなことを学びながら、貢献できたらいいと思っています」と意気込みを発表した。

次にローレウ スのグローバル・パートナーを代表し三菱UFJフィナンシャルグループ取締役 代表執行役社長グループ CEO 亀澤宏規(かめざわひろのり)氏、ローレウスを代表しローレウス・スポーツ・アカデミー チェアマンのショーン・フィッツパトリック氏からの祝福コメントを紹介。

有森裕子

フィッツパトリック氏は「(ローレウ スの)目標に向けて為末さんと有森さんにご協力いただけることを期待しています。日本のご健康を祈りつつ、ビフォーコロナに戻りましたらまたお会いできたらと思っています」と歓迎した。このメッセージを受けた為末さんは「“為末さん”なんて呼んでいただいてとてもうれしかったです (笑)」とコメン トし、会場の笑いを誘った。

トークセッションでは、選手として世界トップレベルで活躍の経験があり、現在はさまざまな立場からスポー ツに携わっている3名が、スポーツの力やスポーツ界の未来、現在新型コロナウイルスがスポーツ界に及ぼす影響などについて語った。

ローレウスが理念として掲げている“スポーツには世界を変える力がある”に関連し、『スポーツが世界中の子どもたちの助けになる力強い役割を担える理由』について、有森さんは 「応援する、応援される現場が存在するのがスポーツです。そのため自分が生きている存在意義を感じることができると思います。子どもたちにその現場を感じてもらい、生きているということを感じてほしい」。

為末大

為末さんは「私自身の経験を踏まえると、違う国でスポーツを通して仲間ができて本当によかったと感じています。スポーツを通じて、世界につながることを感じることができるし、子どもたちにはそれを感じてほしいです」。

杉山さんは「我々アスリートも目標を達成する喜びや勝った時のうれしさ、負けた時の悔しさなど、スポーツを通して多くを学んできました。協調する力やルールの下でスポーツを行うという、 本当に大切なことをたくさん学べるのがスポーツであると思います」と語った。

日本選手は自分のとこで精一杯で、あたりまえの社会還元ができない

また、日本ではローレウスのように世界規模で社会貢献活動を展開する団体が少ない・生まれにくい理由に関して、杉山さんは「有森さんも仰っていましたが、自分のことで精一杯という一面が日本のスポーツ界にはあるかもしれません。しかし、私自身ワールドツアーを回りながら、各国の選手が当たり前のように社会に還元している姿を目にしてきています。世界と日本を比べてみると、日本ではスポーツ文化の確立ができていないことが大きい理由だと思います」と見解を述べた。

さらに、新型コロナウイルスの影響がスポーツ界やトップアスリートらにも及んでいることについて、3名がそれぞれコメントした。

為末さんは「選手たちにとっては目標がなくなって本当に難しいと思う。どういう風にしたらいいのかという答えはなかなかない。一方で、少しずつ再開されている陸上競技大会で好記録も出ていて、専門的な練習から一歩下がって、室内でしかできないような基礎的な練習をしたことによって結果が出たのではないかとも言われています。現状を前向きにとらえることで、選手の次の飛躍も変えると思うので、そういう意味では工夫していくタイミングなんだろうなと思っています」。

有森さんは 「状況が大変なのは世界中同じ条件です。その中でなにを見出していくかが大事で、為末くんが言ったようにアスリートは今までないがしろにしていた部分や弱点を再発見するきっかけになると思う。『なんで?』と思うか、『せっかく』と思うか、とらえ方が大事。だから乗り越えて欲しいと思うし、これを負に変えるか負に変えないかは自分次第です。同じスタートラインから自分次第でその先がどうなるか決まること伝えたいです」。

杉山愛

杉山氏は「今までと同じようにスポーツやっていくにはさまざまな調整が必要になると思います。子どもたちに関して言うと、こういった時代なのでインターネットなど通してみんなとの会話など普段できないような時間を私も過ごさせてもらってる。いつもない時間が与えられたからこそ自分と向き合う時間にあてている子どもたちが多い。未来は明るいなと思わせてもらえたのは大きかった」と語った。

これからはスポーツが社会に対してなにができるか考えていく時代

最後に、2021年以降の日本スポーツ界はどうなっていくと考えるかについてトークを展開。有森さんは「これからは、スポーツが社会に対してなにができるのかが求められる時期になってくるだろう」、為末さんは「社会におけるスポーツの意義を考えるいい機会になったし、これからもその機会は増えていくと思う」、杉山さんは 「まずは、命ファースト。その中でやっぱりスポーツは大事だねという認識に繋がっていくと思う」とそれぞれコメントし、本発表会を締めくくった。

質疑応答

Q.東京五輪の1年延期を受けて、来夏の東京五輪開催に対する現在の思いをお聞かせ下さい。

A.有森氏:現状あってのオリンピック、スポーツかなと思っているので、現状がまず一番大切。 為末氏:やっちゃおう!という思い。日本には「頑張ってみよう」と宣言してほしい。 杉山氏:どのような形で開催されるか想像できない。イメージがついてからだと思う。

Q.このコロナ禍において、気持ちのコントロールが難しかったり、大会の中止や延期に動揺する知的障害の選手が多いと聞きますが、有森さんからみて選手たちにどんな影響が出ているか、また周囲のどんなケアが必要だと感じますか。

A.有森氏:距離が近くないとサポートできないので、選手は距離感の問題について一番困惑している。サポ ートなしでは難しいのが現状。周囲のケアがまず大事。ケアとして、現状や情報を常に発信していくことが大切だと思う。

Q. ちょうど1年後の2021年8月3日、東京オリンピックの男子400mハードル決勝が予定されています。 為末さんご自身、過去3度オリンピックに出場されて、その当時の決勝の舞台や表彰台に対しての特別な 思いなど、改めて今振り返って伺えますでしょうか。

A.為末氏:自分自身は決勝に残ったことがないので、ぜひ日本人には決勝の舞台、あわよくば表彰台を狙ってほしい。ただ、日本記録をまだ僕が持っているので、記録更新しない程度で頑張ってもらいたい。(笑)

■新アンバサダー プロフィール

有森裕子
1966 年岡山県生まれ。就実高校、日本体育大学を卒業して、(株)リクルート入社。 バルセロナオリンピック、アトランタオリンピックの女子マラソンでは銀メダル、銅メダルを獲得。 2007 年 2 月 18 日、日本初の大規模市民マラソン『東京マラソン 2007』でプロマラソンランナーを引退。 1998 年 NPO 法人「ハート・オブ・ゴールド」設立、代表理事就任。 2002 年 4 月アスリートのマネジメント会社を設立。 国際オリンピック委員会(IOC)スポーツと活動的社会委員会委員、日本陸上競技連盟理事、 スペシャルオリンピックス日本理事長、大学スポーツ協会(UNIVAS)副会長。他これまで、 国際陸連(IAAF)女性委員会委員、国連人口基金親善大使、笹川スポーツ財団評議員、 社会貢献支援財団評議員等の要職歴任。 2010 年 6 月、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞。 同 12 月、カンボジア王国ノロドム・シハモニ国王陛下より、ロイヤル・モニサラポン勲章大十字を受章。

為末大
1978 年広島県生まれ。スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。 男子 400 メートルハードルの日本記録保持者(2020 年 8 月現在)。 現在は人間理解のためのプラットフォーム為末大学(Tamesue Academy)の学長、 アジアのアスリートを育成・支援する一般社団法人アスリートソサエティの代表理事を務める。 新豊洲 Brillia ランニングスタジアム館長。主な著作に『Winning Alone』『走る哲学』『諦める力』など。

●ローレウスのホームページ

自宅でアイアンマン…ドイツの王者が8時間33分39秒で完走

北京オリンピック金メダリストでアイアンマントライアスロン・ハワイ大会で3度優勝しているヤン・フロデノ(ドイツ)が、スポーツは新型コロナウイルスでも止めることができないことを4月11日に実証した。

スマートトレーナーでZwiftにアクセスし、実際のコースと同じ負荷がかかるペダルを回すヤン・フロデノ

医療関係者の激務に比べたらロックダウンなんて犠牲は小さい

スポーツを通した慈善団体であるローレウスのアンバサダーも務めるフロデノは、外出禁止令が敷かれる制約の中で、スイム・自転車・ランに挑戦した。20万ユーロ(2500万円)以上の寄付金を集め、ローレウス団体と自宅があるスペイン・ヒローナの医療機関に寄付する。

ヒローナのロックダウンで、フロデノはアイアンマンディスタンス「AT HOME」を完走した。記録は8時間33分39秒という驚異的なものだった。

エンドレスプールで3.8kmのスイム

自宅の対流スイミングプールで3.8km、部屋のスマートトレーナーで180kmのサイクリング、そしてトレッドミルで42.2kmのマラソンを走った。

「いつもと違ってとても楽しかった。私たちは4週間近くロックダウンの対象となっていて、これらの規則の遵守を厳しく監視されているけど、いいタイムでゴールできて、困難な状況を打開するための資金を集めることができてとてもうれしい」とフロデノ。

「この状況は本当に悲惨だ。だから私は家でトレーニングをしてきた。しかし、病院の人々が私たちのために何をしているのかを見ると、こんな犠牲は小さいものだと感じた」

アイアンマンを制したキャニオンに乗って180kmを飛ばす

フロデノが参戦を予定していたチャレンジロスはパンデミックのために中止された。

「最初はレースができないなら、家でやるだけだと思っていた。だからまず、家でどうやってレースしようかを考えた。同時に義援金を集めるために広く告知したいと考えていた」

寄付の一部は、ヒローナの若者を支援するプロジェクトを推進するローレウスに提供する。フロデノのスポンサーであるメルセデスベンツはこの慈善団体のグローバルパートナーで、フロデノは長年アンバサダーとして関わっていたという縁があった。

「ローレウスはスポーツの力を利用して若者を支援していて、世界中で約200のプログラムを行っている素晴らしい団体だ。企画の多くは新型コロナウイルスのために停止しなければならなかったか、リモートで行われなければならなくなった。若者にとって状況はもっと深刻になり、二次災害とも言える」

トレッドミルでフルマラソン

残りの寄付はヒローナの地元医療機関に寄付される。「この恐ろしいことに打ち勝つために危険にさらされている医師、看護師、助手を尊敬しています」

世界中のトライアスロンファンが今回の #TriatHome チャレンジのライブストリーミングに同調した。1日じゅうローレウスアカデミーのメンバーとしてテニスのボリス・ベッカー、自転車のファビアン・カンチェラーラ、探検家のマイク・ホーン、自転車トラック競技のクリス・ホイを含むスポーツ界のレジェンドがストリームに参加した。

ヤン・フロデノ

●#TriatHomeチャレンジのホームページ

ラグビー日本代表受賞ならず…ローレウス成長賞はエガン・ベルナル

スポーツ界のアカデミー賞といわれるローレウス・ワールドスポーツアワード2020が2月17日(日本時間18日未明)にドイツのベルリンで発表され、最優秀成長部門にノミネートされていたラグビー日本男子代表は受賞を逃した。ツール・ド・フランスを22歳で初制覇したコロンビアのエガン・ベルナルが受賞した。

ローレウス・スポーツアワード2020の受賞者 ©Getty Images for Laureus

ローレウス・ワールドスポーツアワードを自転車選手が受賞したのは現在の記録のうえでは唯一となる。米国のランス・アームストロングが2003年に最優秀男子賞を、2000年にカムバック賞を受賞したが、現在はドーピングで記録抹消されている。

エガン・ベルナル

2019年に同賞を獲得した女子テニスの大坂なおみは最優秀女子選手部門にノミネートされていたが、女子体操のシモーネ・バイルズ(米国)が2年連続3度目の受賞を果たした。

シモーネ・バイルズ

最優秀男子選手部門はF1チャンピオンのルイス・ハミルトン(英国)、サッカーのリオネル・メッシ(アルゼンチン)が史上初の同時受賞。

ルイス・ハミルトンがローレウス・スポーツアワードを受賞者 ©Andreas Rentz/Getty Images for Laureus

最優秀チーム部門では日本で開催されたラグビーワールドカップを制した南アフリカ男子代表が選ばれた。

ラグビーワールドカップ南アフリカ男子代表

世界40カ国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスが2019年のスポーツシーンにおいて、最も優れた功績を残した個人や団体を表彰した。

セレモニーのホストを俳優のヒュー・グラントが務め、過去から現在に至るまでの世代を超えたスポーツ界のレジェンドやスターたちに加え、ワン・ダイレクションのメンバーでシンガーソングライターのリアム・ペインによるステージパフォーマンスも行われ、セレモニーは華々しく彩られた。

チーム賞を獲得したラグビー南アフリカ代表 ©Ian Gavan/Getty Images for Laureus

■受賞一覧
・ローレウス年間最優秀男子選手部門:ルイス・ハミルトン、リオネル・メッシ ※史上初の2名同時受賞
・ローレウス年間最優秀女子選手部門:シモーネ・バイルズ
・ローレウス年間最優秀チーム部門:ラグビー南アフリカ男子代表
・ローレウス年間最優秀成長部門:エガン・ベルナル
・ローレウス年間最優秀復活部門:ソフィア・フローシュ
・ローレウス年間最優秀障害者スポーツ部門:オクサナ・マスターズ
・ローレウス年間最優秀アクションスポーツ部門:クロエ・キム
・ローレウス・スポーティング・モーメント賞2000-2020:「Carried on the Shoulder of a Nation」サチン・テンドルカール
・ローレウス生涯功労賞:ダーク・ノヴィツキー
・ローレウス・アカデミー偉業達成賞:スペインバスケットボール連盟
・ローレウス・スポーツ・フォー・グッド賞:サウス・ブロンクス・ユナイテッド

■ローレウス年間最優秀男子選手部門
F1チャンピオンのルイス・ハミルトン(英国)と、世界最高のサッカー選手リオネル・メッシ(アルゼンチン)が史上初のダブル受賞を果たした。F1世界選手権で6度目の優勝を飾り、タイトル獲得数2位となったハミルトンと、6度目のFIFA年間最優秀選手賞に輝いたメッシの活躍は甲乙つけがたいものであり、メンバーによる最終投票で、過去20年の歴史において初めて同数となり、史上初のダブル受賞に。

■ローレウス年間最優秀女子選手部門
シモーネ・バイルズ(米国)が2年連続、4年間で3度目の受賞。2019年、22歳のバイルズは世界選手権女子個人総合で5度目の優勝のほか、驚異の金メダル5個を獲得した。また、米国の団体総合5連覇にも大きく貢献した。これまで世界選手権で計25個のメダルを獲得していて、史上最多メダル獲得数を誇る体操選手。

■ローレウス年間最優秀チーム部門
2019年ワールドカップ優勝を果たしたラグビー南アフリカ男子代表が、リバプールやサッカー米国女子代表をしのぎ、2008年以来2度目の受賞。南アフリカラグビー代表史上初の黒人キャプテンとなったシヤ・コリシが、決勝の地横浜でウェブ・エリス・カップのトロフィーを掲げたシーンは、世界にインパクトを与えた印象的な瞬間であり、大会3度目の優勝を果たした功績も評価された。チームの勝利により南アフリカ全体が一つになり、スポーツが世界を変えることができることが証明された。

■ローレウス年間最優秀成長部門
3週間におよぶツール・ド・フランスのフィナーレとなったシャンゼリゼ通りを黄色のジャージで駆け抜け、わずか2度目の出場ながら優勝した22歳のエガン・ベルナル(コロンビア)が受賞。戦後のツール・ド・フランスの歴史の中で最年少優勝者となった。この世界的に有名なサイクリングレースでの優勝はコロンビア人初であり、国中にいいニュースをもたらした。

■ローレウス年間最優秀復活部門
F3ドライバーのソフィア・フローシュ(ドイツ)は、マカオのサーキットを時速267kmで走行中、車のコントロールを失いガードレールに衝突。背骨を骨折する重傷を負い、11時間の手術と数カ月におよぶリハビ 生活を余儀なくされた。この事故からわずか1年後の2019年11月、18歳のフローシュはコックピットに復帰し、マカオ・グランプリ再出場を果たした。

■ローレウス年間最優秀障害者スポーツ部門
チェルノブイリ原発事故の影響により、生まれながらに四肢障害を持ち、米国人の里親に育てられたオクサナ・マスターズ(米国)が、2019年の素晴らしい成績が認められ受賞した。パラノルディックスキー世界選手権で金メダル5個、銀メダル1個を獲得。さらに、クロスカントリーではワールドカップ総合優勝を成し遂げた。また、パラサイクリングロード世界選手権のロードレースとタイムトライアルH5で銀メダルを獲得した。

■ローレウス年間最優秀アクションスポーツ部門
スノーボードの天才と称されるクロエ・キム(米国)が2年連続受賞。2019年よりさらに躍進の一年となり、世界選手権ハーフパイプとXゲームズ・スーパーパイプで金メダルを獲得した。19歳ながらすでにXゲームズの金メダル5個、オリンピック金メダル1個、世界選手権の金メダル1個を獲得。

■ローレウス・スポーティング・モーメント賞 2000-2020
過去20年間のスポーツシーンにおいて、これまでになかった新しい方法や他にはない素晴らしい方法で、スポーツが人々に団結力をもたらし、世界中に大きなインパクトを与えた瞬間(モーメント)を表彰する賞。世界中のスポーツファンの投票により、長年国を背負い、インド代表チームをけん引して戦い続けたクリケット選手、サチン・テンドルカール(インド)の「Carried on the Shoulders of a Nation」が選ばれた。テンドルカールの6度にわたる挑戦の末、2011年ICCワールドカップでついに優勝。 史上2度目、かつインドにとって初のホームでのワールドカップ優勝は歴史的な勝利となった。

■ローレウス生涯功労賞
ドイツのバスケットボールスター、ダーク・ノヴィツキーはバスケットボール界への貢献が評価され、ローレウス生涯功労賞を受賞した。かつてヨーロッパNo.1のバスケットボール選手であったノヴィツキーは、21年間のキャリアすべてをダラス・マーベリックスに捧げプレイした。2018-19シーズン終了後に引退し、通算3万1000 得点、1万リバウンド、3000アシスト、1000スティール、1000ブロック、1000スリーポイントシュートを超える成績を残した唯一の選手として、歴史にその名を刻んでいる。

■ローレウス・アカデミー偉業達成賞
スペインバスケットボール連盟に、史上初となる4度目の ローレウス・アカデミー偉業達成賞を授与した。スペインのバスケットボールは目覚ましく成長を遂げ、男子代表チームは中国で開催された2019年FIBAワールドカップで優勝し、2020年に開催されるオリン ピックでも優勝が期待されている。また女子代表チームは、バスケットボール欧州選手権の直近4大会で3度優勝を修め、ヨーロッパのバスケットボールにおいて確固たる地位を確立している。

■ローレウス・スポーツフォーグッド賞
ニューヨークのサッカーチーム「サウス・ブロンクス・ユナイテッド 」が受賞した。サッカーを通じ、貧困地域出身の若者の生活向上を目的に、若者が学校やキャリア、地域社会で成果をあげられるよう支援しているプログラム。

レッドカーペットのキプチョゲ ©Sebastian Reuter/Getty Images for Laureus
ベルリンで開催された授賞式 ©Margarethe Wichert/Getty Images for Laureus

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サッカーで貧困者を支援するニューヨークのサウス・ブロンクス・ユナイテッド

サッカーを通じて米国ニューヨークで貧困地域出身の社会的格差に苦しむ若者の生活向上を支援するプログラム「サウス・ブロンクス・ユナイテッド(South Bronx United)」がローレウス・スポーツフォーグッド部門賞を受賞した。

サウス・ブロンクス・ユナイテッド

世界40カ国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスが選んだ。2020年2月17日にドイツのベルリンで開催するローレウス・ワールドスポーツアワード2020に先立っての発表。会見には、ローレウス・ワールドスポーツアカデミーメンバーのショーン・フィッツパトリック、マイケル・ジョンソン、ミッシー・フランクリン、ローレウスアンバサダーのイェンス・レーマンが登壇した。

ローレウス・スポーツフォーグッド部門は、ローレウスアカデミーのメンバーの意見を基に、スポーツの力を通じて暴力、紛争、差別によって生じる影響を軽減し、社会的および情緒的発達を促してポジティブな変化を生み出し、教育と就業能力の向上に取り組む組織または個人を表彰する。

受賞となったサウス・ブロンクス・ユナイテッドは、若者たちをストリートから社会へと 繋げるプログラム、サッカーに情熱を持つ若者の成長を図る魅力的なプログラムが必要だというアイデアを基に2009年に設立。ニューヨークの貧困地域出身の若者が、社会を変革するためのツールとしてサッカーを用いて、若者の人格形成を助け、チームワーク、リーダーシップを向上させ、学校やキャリア、地域社会で活躍することができるよう支援することを目的としている。

過去10年にわたり、地域社会のニーズに応え、若者が直面している課題に対応し、サッカー、教育、メンタリング、 移住、支援サービスの相乗効果により発展を続けてきた。その功績がローレウスアカデミーに認められた。

2月17日のアワードでは、サウス・ブロンクス・ユナイテッドの共同設立者・理事長アンドリュー・ソー氏と、同組織から直接支援を受けた2名の参加者モハメド・コナートさん(18)とマリア・マルティネスさん(18)の3名に代表して賞が授与される。

モハメド・コナートさんは、ギニアから逃れた両親のもと、コートジボワールで生まれた。その後、家族の元を離れ米国へ。 8歳の時にサウス・ブロンクス・ユナイテッドに参加し、そのチームだけでなく、地域でもリーダーとなった。

マリア・マルティネスさんは母親とともに、よりよい生活と機会を求め、メキシコから米国に移住してきた。マリアさんはサッカーや学業に留まらず、サウス・ブロンクス・ユナイテッドの審判も務め、コーチの訓練も受けている。

両名2人とも現在高校生だが、サウス・ブロンクス・ユナイテッドの支援を受け、すでに複数のカレッジから入学許可を受けていて、2020年に入学する予定。

スポーツで世界はひとつに

ローレウス・スポーツフォーグッドは、スポーツの力で世界中の若者のために暴力、差別、社会的格差をなくすべく支援活動を行っている。2000年設立以降、パートナーとともに、ローレウス・スポーツフォーグッドはおよそ600万人もの子供たちや若者の生活を変革するための支援を続け、Sport for Development(スポーツを通じた青少年育成)の分野において1億5000万ユーロ(約180億円)を超える資金調達を行った。

2000年に行われた第1回ローレウス・ワールドスポーツアワードで、ローレウス設立時の支援者の一人であるネルソン・マンデラ氏が語った言葉 「スポーツには世界を変える力がある。それは他に類を見ない、人々を一つにする力だ」は、20年経った現在もローレウスの原動力となっている。スポーツ界のスター、レジェンドから、スポーツファンやローレウス・スポーツフォーグッドプログラムに参加する世界中の青少年まで“スポーツは私たちをひとつに(Sport Unites Us)”している。

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元ラグビー南ア代表のライアン・ハバナがアカデミーに

世界40カ国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスのワールドスポーツアカデミーメンバーに、元ラグビー南アフリカ代表のレジェンド、ブライアン・ハバナが加わった。2020年2月17日にベルリンで開催するローレウス・ワールドスポーツアワード2020に先立って発表された。

元ラグビー南アフリカ代表のブライアン・ハバナ

世界トップクラスのラグビー選手の一人として知られるブライアン・ハバナ。1995年南アフリカ代表がワールドカップ優勝を果たした歴史的瞬間をエリス・パーク・スタジアムの観客席で目の当たりにし、ネルソン・マンデラや当時南アフリカ代表を牽引していたフランソワ・ピナールに感銘を受けてラグビーを始めた。以来、将来最多トライ王になることを夢見て努力を続けた。

2007年のラグビーワールドカップで8トライを決め、チームを世界一に導いた。1999年にニュージーランド代表のジョナ・ロムーが打ち出したワールドカップ最多トライ記録に並び、同年国際ラグビーボード(現ワール ドラグビー)最優秀選手賞にも輝いた。さらにハバナは、ザ・ラグビーチャンピオンシップ、ブリティッシュ・アンド・アイリッシュライオンズ、ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップでも優勝。通算67トライは、世界歴代トライ数ランキングで2位を記録している。

ハバナは2009年にローレウス・アンバサダーに就任。この10年間で世界中のプログラムに参加し、プログラム支援のために認知度向上と募金活動に貢献した。今回、現在68名のスポーツレジェンドやスターを擁するローレウス・ワールドスポーツアカデミーに仲間入りを果たした。

ラグビーW杯開催中に六本木で行われたトークショー。田中史朗(中央)やブライアン・ハバナ(左端)

ブライアン・ハバナのコメント
「2人のレジェンドサッカー選手にちなんで名付けられ、物心ついたころからスポーツは私の人生の一部となっています。スポーツは大きなインスピレーションであり、選手として活躍する場でもありましたが、さらには社会貢献のきっかけにもなりました。 また、ファンとして、選手として、スポーツが持つ世界を変える力が、ここまで私の人生に大きな影響を及ばすとは夢にも思いませんでした。

ローレウスアカデミーは、選手として素晴らしい功績を残したレジェンドたちが、スポーツを通じた社会貢献を行い、世界中の人たちに喜びをもたらしています。 その一員になれることを、大変光栄に思っています。アカデミー、アンバサダー、そしてローレウスが掲げている目標は、まさに私が心に抱き続けてきたものでもありました。ローレウスアカデミーの一員として、より一層世界中の子供たちの生活向上に向けて、活動していきたいと思います」

ショーン・フィッツパトリック(ローレウス・アカデミー・チェアマン)のコメント
ブライアンは世界を代表するラグビー選手であり、過去10年間ローレウス・スポーツフォーグッドのアンバサダーとして大きく貢献してくれました。我々がローレウス・ワールドスポーツアカデミーの信念に共感してくれている彼とともに、今後もスポーツの力で世界中の恵まれない若者の生活向上のために、活動していけることを楽しみにしています」

スポーツで世界はひとつに

ローレウス・スポーツフォーグッドは、スポーツの力で世界中の若者のために暴力、差別、社会的格差をなくすべく支援活動を行っている。2000年設立以降、パートナーとともに、ローレウス・スポーツフォーグッドはおよそ600万人もの子供たちや若者の生活を変革するための支援を続け、Sport for Development(スポーツを通じた青少年育成)の分野において1億5000万ユーロ(約180億円)を超える資金調達を行った。

2000年に行われた第1回ローレウス・ワールドスポーツアワードで、ローレウス設立時の支援者の一人であるネルソン・マンデラ氏が語った言葉 「スポーツには世界を変える力がある。それは他に類を見ない、人々を一つにする力だ」は、20年経った現在もローレウスの原動力となっている。スポーツ界のスター、レジェンドから、スポーツファンやローレウス・スポーツフォーグッドプログラムに参加する世界中の青少年まで“スポーツは私たちをひとつに(Sport Unites Us)”している。

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世界スポーツ賞が2月17日発表…歌手リアム・ペインも登壇

スポーツ界で最も優れた功績を残した個人や団体を表彰するローレウス・ワールドスポーツアワード2020がドイツのベルリンで現地時間2月17日19時から21時(日本時間2月18日3時から5時)に開催される。日本から大坂なおみが年間最優秀女子選手部門、ラグビー日本代表チームが年間最優秀成長部門にノミネートされている。

英国のシンガーソングライター、リアム・ペイン

セレモニー当日のステージパフォーマンスには、ワン・ダイレクションのメンバーで、
ソロとしても活躍する英国のシンガーソングライターのリアム・ペインが出演が決定。スポーツ好きとしても知られるリアムが、記念すべき20回目のセレモニーのステージに登場する。

リアム・ペインのコメント
「ベルリンでのセレモニーは特別なものになるでしょう。当日のステージを楽しみにしています。テニス、ボクシング、サッカー、サーフィンなど、スポーツは常に私の人生の大部分を占めてきました。音楽と同じように、スポーツは人々に希望を与え、社会を結び付けてくれます。今年ノミネートされている方々が持つストーリーや功績に大きな感銘を受けました。また、ローレウスが、世界中でスポーツを通じて若者のために実施してきた素晴らしい事業についても聞きました。私自身もスポーツが与えてくれるポジティブな影響を経験したことがあるので、心からローレウスを応援しています」

リアムは人気オーディション番組「Xファクター」で注目を浴び、その後ボーイズグループ、ワン・ ダイレクションのメンバーとなり、世界中で爆発的な人気を獲得した。世界のトップチャートを 席巻したワン・ダイレクションは、ビルボード・ミュージック・アワードで6つ、ブリット・アワード で7つ、アメリカン・ミュージック・アワードで7つ、ティーン・チョイス・アワードで28など、合計200以上の賞を受賞している。

2016年、リアムはレコード会社と契約を結び、2017年5月には ソロデビューシングル「Strip That Down」をリリース。ブリット・アワード2部門にノミネートされた。また、ソロでの作品に加え、エド・シーラン、ファレル・ウィリアムス、リタ・オラなどの音楽界のスターらともコラボレーションを果たしている。2019年12月、リアムはデビューアルバム「LP1」をリリースした。

© Alexander Scheuber/Getty Images

リアムは10代の頃から、音楽だけでなくアスリートとしての才能も発揮していた。地元のウォルブズ・ブリストンACの陸上選手として活躍し、1500m走では3年間、英国国内の同年代でトップ3に名を連ねていた。また、音楽やスポーツのほか、ユニセフや英国の慈善団体コミックリリーフなどの組織と協力し、慈善活動にも取り組んでいる。

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女優シャロン・ストーンがスポーツ界のアカデミー賞ホストに

世界的女優シャロン・ストーンが2020年2月17日にドイツのベルリンで開催される『ローレウス・ワールドスポーツアワード2020』のセレモニーのホストに起用されて登場する。同賞はスポーツ界のアカデミー賞と言われるもので、各部門の最優秀アスリートらを表彰。日本から大坂なおみがローレウス年間最優秀女子選手部門、ラグビー日本代表チームがローレウス年間最優秀成長部門にノミネートされている。

シャロン・ストーン Photo by Carter Smith

記念すべき第20回セレモニーのホストとなったシャロン・ストーンはプロデューサー、ディレクター、ライター、活動家としても活躍している。

シャロン・ストーンのコメント
「ローレウス・ワールドスポーツアワードのホストを務めることができ、とても光栄に思います。この賞は、2019年のアスリートの活躍を祝福するだけにとどまらず、暴力、差別、社会的格差をなくすことのできるスポーツの力に光を当てるものです。ローレウス創設20周年を祝うとともに、この愛情と思いやりに満ちたローレウスの努力と、その基金によって数多くの子供たちの生活が向上したことも称えましょう」

ローレウス賞はベルリンで発表される ©Alexander Scheuber/Getty Images for Laureus

同世代の俳優陣の中でも、卓越した演技力の持ち主であるシャロンは、サスペンス映画 「氷の微笑」でキャサリン・トラメル役を演じ、ゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞にノミネートされ、一躍スター女優となった。マーティン・スコセッシ監督の犯罪映画 「カジノ」(1995年)での演技ではゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞を受賞、またアカデミー賞にもノミネートされた。さらに「マイ・フレンド・メモリー」(1998年)、「ハリウッド・ミューズ」(1999年)でもゴールデングローブ賞にノミネートされた輝かしいキャリアを誇っている。

幅広い豊かな演技力を発揮し、ダスティン・ホフマンと共演したSF映画「スフィア」、リチャード・ギアとタッグを組んだ「わかれ路」、ミステリー映画「硝子の塔」など、さまざまなジャンルの映画に出演した。

また、主演だけでなく製作にも携わった西部劇「クイック&デッド」では敵役を演じたジーン・ハックマンと、アクション映画「スペシャリスト」ではシルベスター・スタローンと共演。監獄でのドラマを描いた「ラストダンス」では主演を務めている。スティーブン・ソダーバーグ作のセンセーショナルな殺人ミステリードラマ「モザイク」で主演し高い評価を得た。また、「カッコーの巣の上で」を原作とし、2020年にNetflixで公開予定のライアン・マーフィー作「Ratched」に主演が決まっている。

ブレークスルー部門にノミネートされたラグビー日本代表チーム

大坂なおみとラグビー日本チームは頂点に立てるか?

『ローレウス・ワールドスポーツアワード2020』には、日本から大坂なおみがローレウス 年間最優秀女子選手部門、ラグビー日本代表チームがローレウス年間最優秀成長部門にノミネートされている。

アワードセレモニー当日は、ローレウス・アカデミーメンバーを含め、世界中からスポーツ界のスターやレジェンドが集結する。ボリス・ベッカー、カフー、ファビアン・カンチェラーラ、ナディア・コマネチ、ルイス・フィーゴ、ルート・フリット、トニー・ホーク、マイケル・ ジョンソン、エドウィン・モーゼス、マーク・スピッツ、カタリナ・ヴィットらが出席を予定している。

女子の最優秀選手部門にノミネートされた大坂なおみ

2000年に行われた第1回ローレウス・ワールドスポーツアワードで、ローレウス設立時の支援者の一人であるネルソン・マンデラ氏が語った言葉「スポーツには世界を変える力がある。スポーツには他のものにはない方法で人々を団結させる力がある」は、20年経った現在もローレウスの原動力となっている。スポーツ界のスター、レジェンドから、スポーツファンやローレウス・スポー ツ・フォー・グッドプログラムに参加する世界中の青少年まで“スポーツは私たちをひとつに(Sport Unites Us)”が合い言葉。

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大坂なおみとラグビー日本代表がスポーツ界のアカデミー賞にノミネート

ローレウス・ワールドスポーツ賞2020の年間最優秀女子選手部門にテニスの大坂なおみが、年間最優秀成長部門にラグビー日本代表チームがノミネートされた。世界40カ国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスが主催するもので、スポーツ界のアカデミー賞と言われる。最終結果は2月17日にドイツのベルリンで発表される。

ブレークスルー部門にノミネートされたラグビー日本代表チーム

同賞は7部門が設定され、1000を超える世界中のスポーツジャーナリストの投票によりそれぞれのノミネートが決定した。68人のローレウス・ワールドスポーツアカデミーメンバーによる投票が行われ、受賞者を決定。ベルリンで発表と表彰が行われる。

●ローレウス・ワールドスポーツ賞の7部門とは
ローレウス年間最優秀男子選手部門
ローレウス年間最優秀女子選手部門
ローレウス年間最優秀チーム部門
ローレウス年間最優秀成長部門
ローレウス年間最優秀復活部門
ローレウス年間最優秀障害者スポーツ選手部門
ローレウス年間最優秀アクションスポーツ選手部門

大坂と争うのは体操バイルズ、陸上フェリックスなど

大坂なおみは2019年、年間最優秀成長賞を受賞しているが、今回は女子アスリートの頂点となる年間最優秀女子選手部門にノミネートされた。また、ラグビー界のレジェンドであり、ローレウス・ワールドスポーツアカデミー会長のショーン・フィッツパトリックが称賛しているラグビー日本代表チームが年間最優秀成長部門にノミネートされた。

最優秀女子選手部門には大坂のほか、3度目の受賞をねらう体操のシモーネ・バイルズ、陸上界のスターであるアリソン・フェリックスとシェリーアン・フレーザープライス、FIFA女子ワールドカップの最優秀選手賞と得点王の二冠に輝いたミーガン・ラピノー、そして若きスーパースキーヤーとしてミカエラ・シフリンがノミネートされている。

女子の最優秀選手部門にノミネートされた大坂なおみ

羽生結弦も2019最優秀復活部門にノミネートされていた

年に一度、スポーツシーンにおいて最も優れた功績を残した個人や団体を称えるローレウス・ワールドスポーツ賞は記念すべき20回目を迎え、今日ではスポーツ界において最も名誉あるアワードの一つと称されているという。2019年はフィギュアスケートの羽生結弦がローレウス年間最優秀復活部門、大坂なおみがロ―レウス年間最優秀成長部門にノミネートされ、大坂が日本人で初めての受賞を果たした。

ラグビー日本代表チームは2019年のラグビーワールドカップでの活躍が評価され、ローレウス年間最優秀成長部門にノミネートされた。強豪スコットランドを相手に4トライをあげ、28対21で破り、決勝トーナメント出場を果たして世界を驚かせた。準々決勝では南アフリカに敗れたものの、試合後も多くのファンがスタジアムに残り、彼らの健闘を称えた。

ラグビーW杯開催中に六本木で行われたトークショー。田中史朗(中央)とフィッツパトリック会長(右から2番目)

元オールブラックスのレジェンド、フィッツパトリックも、「今回のラグビーワールドカップは衝撃的であり、興奮に満ちていた。開催国である日本の活躍は誰もが称賛するだろう。日本代表の選手たちは非常にエキサイティングで素晴らしいラグビーを見せ、日本ラグビー史上初めての決勝トーナメント進出という快挙で驚かせてくれた。フィールド外でも、運営者とファンらがこのワールドカップを忘れられないものにしてくれた」と絶賛。

「日本代表がシックスネイションズかザ・ラグビーチャンピオンシップに参戦するのでは、という話も耳にするほど盛り上がっている。スポーツの未来に興奮を抱かせてくれる話だ。彼らの素晴らしいパフォーマンスを祝福したい。彼らは個人にとっても、国にとっても、スポーツがいかに特別であるかということを具現化してくれた。ロ―レウス年間最優秀成長部門にとてもふさわしい候補だと思う」と語っている。

同部門には、今回最年少ノミネートの一人である15歳のテニスプレイヤー、ココ・ガウフ、同じくテニス界より初出場で見事全米オープン優勝を果たしたカナダの19歳ビアンカ・アンドレスク、コロンビア人として初めてツール・ド・フランスを制した22歳のエガン・ベルナルなどがノミネートされている。

エガン・ベルナルはブレークスルー賞をめぐってラグビー日本代表と争うことに

男子最優秀賞候補は F1ハミルトン、ナダル、メッシなど

ローレウス年間最優秀男子部門のノミネートには、6度目のF1世界チャン ピオンに輝いたルイス・ハミルトン、オートバイレーサーのマルク・マルケス、これまでローレウスで3度の受賞経験を持つスペインのテニス選手ラファエル・ナダル、自身6度目のFIFA年間最優秀選手賞を受賞したFCバルセロナのリオネル・メッシ、非公認ながらマラソンで史上初となる2時間の壁を破ったケニアのエリウド・キプチョゲ、そしてマスターズで15回目のメジャー制覇を果たしたゴルフ界のレジェンド、タイガー・ウッズという豪華な顔ぶ れ。

最優秀男子部門の候補となったエリウド・キプチョゲ

ローレウス年間最優秀チーム部門
ルイス・ハミルトンが所属するメルセデスAMGペトロナスF1チームがノミネート。このほか、FIFA女子ワールドカップで優勝したサッカー米国女子代表チーム、UEFAチャンピオンズリーグ優勝のリバプールFC、ラグビーワールドカップのチャンピオンとなったラグビー南アフリカ代表、カナダのチームとして初めてNBAチャンピオンとなったトロント・ラプターズ、FIBAワールドカップで2度目の優勝を果たしたバスケットボールスペイン男子代表チームがノミネートされている。

最優秀チーム部門の候補となったラグビー南アフリカ代表

ローレウス年間最優秀復活部門
さまざまなハードルを乗り越えた真の精神、固い決意と粘り強さを象徴する選手や団体が対象の部門。2020年のノミネートリストには、2018年マカオGPでの大クラッシュで重傷を負いながら、一年後の2019年11月に同レースで復帰を飾ったドイツの19歳F3ドライバー、ソフィア・フローシュ、白血病を克服しラグビーワールドカップでオーストラリア代表に復帰したクリスチャン・リアリーファノ、精巣ガンを乗り越えた米国の水泳選手ネイサン・エイドリアンの名が挙がっている。

ローレウス年間最優秀障害者スポーツ選手部門
2019年世界最速の女性パラリンピアンとなったキューバのオマーラ・ドゥランド、チェルノブイリ原発事故の影響で、生まれながらに障害を持つ米国のスキーヤー兼サイクリスト、オクサナ・マスターズなど素晴らしい活躍をみせた6名のパラアスリートがにノミネートされた。

ローレウス年間最優秀アクションスポーツ選手部門
ワールドサーフリーグ優勝のイタロ・フェレイラとカリッサ・ムーア、2019年同部門を受賞したスノーボード世界チャンピオンのクロエ・キム、そして今回最年少ノミネートとなる11歳のブラジル出身スケートボーダー、ライサ・リールが名を連ねている。また、スケートボードの世界チャンピオンナイジャ・ヒューストンと、カナダのスノーボードスターでXゲーム・スロープスタイルの金メダリスト、マーク・マクモリスもノミネート。

●ローレウス・ワールドスポーツ賞の発表サイト

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