三浦恭資が60歳以上の全日本王者に…マスターズ選手権

第89回全日本自転車競技選手権ロードレースは大会3日目となる10月24日、広島県中央森林公園サイクリングロードで男女・年齢別のマスターズクラスが開催され、60-69歳ロードレースでは1986、1987年に全日本選手権を連覇した実績を持つ三浦恭資(Tri-X JAPAN)が、同走の男子50歳代の集団と競り合い、男子60歳代2位の増田謙一(パインヒルズ90)に2分35秒差をつけて60歳代クラス初代チャンピオンとなった。

男子マスターズ60-69歳1位の三浦恭資(Tri-X JAPAN)。1986、1987年の全日本王者だ ©日本自転車競技連盟

唐見実世子が圧倒的強さで初代女子マスターズチャンピオンに

年齢区分のない女子マスターズでは、男子60歳代の三浦とともに唐見実世子(弱虫ペダル サイクリングチーム)が男子50歳代の集団で走行し、2位の安藤沙弥(TeamSHIDO)に2分43秒差をつけ、初代女子マスターズチャンピオンとなった。

女子マスターズで圧勝した唐見実世子(弱虫ペダル サイクリングチーム) ©日本自転車競技連盟

男子マスターズ30-39歳+40-49歳 ロードレース(7周86.1km)41名出走、33名完走

朝8時に2クラスが同時スタート。両クラスとも集団で推移。残り2周で築山元樹(Team Grandi petit)と森榮晃彦(パラティアムTOKYO)の2人が飛び出るが、間もなく集団に吸収される。最終周に原田将人(Infinity Style)が単独で飛び出し、雑賀大輔(湾岸サイクリング・ユナイテッド)がそれを追う。その後、川崎嘉久(Team Zenko)も集団から飛び出す。結果、原田将人がそのまま逃げ切り30歳代クラスの初代チャンピオンとなった。また、2-3位のゴールスプリントを川崎嘉久が制し、40代クラスの初代チャンピオンとなった。

男子マスターズ30-39歳+40-49歳 ©日本自転車競技連盟
原田将人(Infinity Style)が男子マスターズ30-39歳で優勝 ©日本自転車競技連盟
男子マスターズ40-49歳は川崎嘉久(Team Zenko)が雑賀大輔(湾岸サイクリング・ユナイテッド)を制して優勝 ©日本自転車競技連盟

[競技結果]
1 原田将人 兵庫 Infinity Style 2:13:22(30-39歳1位)
2 川崎嘉久 岐阜 Team Zenko 2:13:24(40-49歳1位)
3 雑賀大輔 千葉 湾岸サイクリング・ユナイテッド 2:13:24(40-49歳2位)
4 山本裕昭 静岡 BONDS静岡サイクルRT 2:13:31(40-49歳3位)
6 糸井正樹 大阪 VC VELOCE 2:13:34(30-39歳2位)
7 小林亮 兵庫 soleil de l’est 2:13:34(30-39歳3位)

男子マスターズ30-39歳。1位原田将人(Infinity Style)、2位糸井正樹(VC VELOCE)、3位小林亮(soleil de l’est) ©日本自転車競技連盟
男子マスターズ30-39歳。1位川崎嘉久(Team Zenko)、2位雑賀大輔(湾岸サイクリング・ユナイテッド)、3位山本裕昭(BONDS静岡サイクルRT) ©日本自転車競技連盟

男子マスターズ50-59歳+60-69歳 ロードレース(5周61.5km)37名出走、35名完走

男子マスターズ30-39歳+40-49歳のスタート3分後に女子マスターズも含めた3クラスが同時スタート。残り3周で山本敦(SBC Vertex Racing Team)、木村博志(イナーメ信濃山形)、西谷雅史(弱虫ペダル サイクリングチーム)、酒井浩一(IMEレーシング)の4名が先行する。残り2周、そこから山本と西谷が抜け出し、2人のゴールスプリントを山本が制し、50歳代クラスの初代チャンピオンとなった。男子60歳代の三浦は、男子50歳代の集団と走行し、2位の増田に2分35秒差をつけ60歳代クラス初代チャンピオンとなった。

男子マスターズ50-59歳クラスを走る西谷雅史(弱虫ペダル サイクリングチーム)ら ©日本自転車競技連盟
男子マスターズ50-59歳は山本敦(SBC Vertex Racing Team)が西谷雅史を制した ©日本自転車競技連盟

[競技結果]
1 山本敦 神奈川 SBC Vertex Racing Team 1:38:40(50-59歳1位)
2 西谷雅史 東京 弱虫ペダル サイクリングチーム 1:38:41(50-59歳2位)
3 木村博志 埼玉 イナーメ信濃山形 1:39:08(50-59歳3位)
12 三浦恭資 大阪 Tri-X JAPAN 1:46:28(60-69歳1位)
22 増田謙一 東京 パインヒルズ90 1:49:03(60-69歳2位)
23 小久保正彦 奈良 大正池クラブ 1:49:03(60-69歳3位)

男子マスターズ 50-59歳。1位山本敦(SBC Vertex Racing Team)、2位西谷雅史(弱虫ペダル サイクリングチーム)、3位木村博志(イナーメ信濃山形) ©日本自転車競技連盟
男子マスターズ60-69歳。1位三浦恭資(Tri-X JAPAN)、2位増田謙一(パインヒルズ90)、3位小久保正彦(大正池クラブ) ©日本自転車競技連盟

女子マスターズ ロードレース(5周61.5km)10名出走、8名完走

男子マスターズ30-39歳+40-49歳のスタート3分後に、男子マスターズ50-59歳、60-69歳クラスとともに同時スタート。男子マスターズ60歳代の三浦とともに唐見実世子(弱虫ペダル サイクリングチーム)が男子マスターズ50歳代の集団で走行し、2位の安藤沙弥(TeamSHIDO)に2分43秒差をつけ、初代女子マスターズチャンピオンとなった。

女子マスターズ。1位唐見実世子(弱虫ペダル サイクリングチーム)、2位安藤沙弥(TeamSHIDO)、3位手塚悦子(IMEレーシング) ©日本自転車競技連盟

[競技結果]
1 唐見実世子 茨城 弱虫ペダル サイクリングチーム 1:46:32
2 安藤沙弥 東京 TeamSHIDO 1:49:14
3 手塚悦子 東京 IMEレーシング 1:49:31