ションカが予選トップ、室屋義秀5位…レッドブル・エアレース第7戦

究極の三次元モータースポーツRed Bull Air Race World Championship(レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ)2018年シーズン第7戦の予選が10月6日に米国のインディアナポリスで開催され、マーティン・ションカ(チェコ)がトップタイムを記録した。

インディ500で有名なインディアナポリスのスピードウェイを飛行するフランスのニコラス・イワノフ © Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool

第7戦の舞台はインディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス・モータースピードウェイ。世界初のモータースポーツ専用施設として建造されたこのサーキットはインディ500の開催地として知られ、高速低空飛行のRed Bull Air Raceの舞台としてはまさにパーフェクト。

予選トップのションカのフライト © Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

14人のエアレースパイロットがこの日の予選に出場し、スペインのフアン・ベラルデが2位、オーストラリアのマット・ホールが3位。日本の室屋義秀は5位。決勝は7日に同地で行われる。

目をつむって精神統一をはかる室屋義秀 © Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool

室屋義秀スランプ脱出、開幕戦以来の2位表彰台…レッドブル・エアレース

究極の三次元モータースポーツRed Bull Air Race World Championship(レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ)2018年シーズン第6戦の決勝が9月16日(日)にオーストリアのウィーナー・ノイシュタットで初開催された。約4万人の観客が見守る中、マルティン・ションカ(チェコ)が3連勝し、シーズンランキングの首位に。室屋義秀は開幕戦のアブダビ大会以来
となる2位表彰台を獲得し、シーズンランキングが再び4位に浮上した。

左から2位の室屋、3連勝のションカ、3位のホール © Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool

ウィーナー・ノイシュタットでの決勝戦は、ランキング首位のマイケル・グーリアン(米国)がラウンド・オブ14で2秒のペナルティで敗退するという波乱の幕開けで始まった。これにより、同ポイントでシーズンランキング2位と3位のションカとマット・ホール(オーストラリア)は俄然やる気を出し、それぞれ順調にラウンド・オブ8、ファイナル4に進んだ。

ファイナル4で最初に飛んだのは、これまでの不調が嘘のように、2016年の第7戦以来となるポールポジションを獲得した室屋。室屋の59.324のタイムに対して、2番目に飛んだションカは2周目のバーティカル・ターン・マニューバ(VTM)までは室屋に遅れていたものの、最後の最後でわずか0.036秒先にゴールし、優勝した。

レッドブル・エアレース第6戦ウィーナー・ノイシュタット大会を飛ぶ室屋義秀 © Armin Walcher / Red Bull Content Pool

レース後、室屋は「今シーズンは、前の3戦はタフなコンディションが続いて精神的にも非常にきつい状態でしたが、カザンからフライトの質がよく、今回はフリープラクティスから非常にいいフライトができたので、いいフィーリングをもってレースに臨めた結果だと思います」とコメント。

キャリア2度目のファイナル4進出を果たしたミカ・ブラジョー(フランス)はクリーンでスムーズなフライトだったが、室屋とションカを上回ることはできず、ホールは中盤でションカとの差を0.021秒まで詰め、そのままションカを追い抜くかに見えたが結局ションカを上回ることはできず、トップから0.083秒遅れの3位でフィニッシュした。

ファンサービスをする室屋義秀 © Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool

これにより、ワールドチャンピオンシップの順位はションカとホールがグーリアンを上回り、ションカが64ポイントで首位、ホールが58ポイントで2位、グーリアンはションカに9ポイント差の3位に順位を落としている。

次戦は10月6日(土)、7日(日)のインディアナポリス大会(米国)、その次が11月17日(土)、18日(日)に米国テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイでの最終戦となる。

ウィーナー・ノイシュタットのトラック © Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

ションカ2連勝、室屋はエンジン回転数超過で失格…レッドブル・エアレース第5戦

究極の三次元モータースポーツRed Bull Air Race World Championship(レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ)2018年シーズン第5戦の決勝が8月26日(日)にロシアのカザンで開催された。12万8000人の観客が見守る中、マーティン・ションカ(チェコ)が2連勝。室屋義秀は第2戦カンヌ以来のファイナル4進出かと思われたが、ラウンド・オブ8での飛行中にエンジン回転数の上限超過したことで失格となり、8位に終わった。

レッドブル・エアレース第5戦カザン大会 © Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool

予選を53秒351とまずまずのタイムで5位通過した室屋は、ラウンド・オブ14で52秒774とさらにタイムを縮めてニコラス・イワノフ(フランス)を退け、ラウンド・オブ8に進出。続く対戦ではカービー・チャンブリス(米国)より先に飛び、フライト直後に無線で聞こえてきたレース・ディレクターの声は「室屋、51秒643、ノーペナルティ」。それを聞いた瞬間、久しぶりに機上でガッツポーズを決めた室屋だったが、エアポートに戻ってファイナル4の準備をしている最中に、先ほどのフライトでエンジン回転数がルール7.1.8.4で規定されている上限値の2,950rpmを超過していて、失格となったことを知らされ、カザンでのレースが終わった。

室屋義秀はエンジン回転数超過で失格8位。第5戦カザン大会 © Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool

レース後に室屋は「フライトはすごくよくてトラックレコードとなるタイムを出していたのですが、ミーティングの後にRPM(エンジン回転数)がオーバーしたことを知りました。今まで一度も経験したことがないことなので、チームで究明したいと思います」とコメント。

2度目となるカザンでのレッドブル・エアレースを制したのは、前節から調子を上げているマルティン・ションカだった。カザン入りしてからフライトラインを見つけるのに苦労していたションカは、土曜日の予選は54秒356で12位と出遅れたが、決勝日1回戦のラウンド・オブ14で最速の52秒246を記録。ラウンド・オブ8ではトラックレコードとなる52秒009を叩き出してファイナル4に進出した。

レッドブル・エアレース第5戦カザン大会を飛ぶ室屋義秀 © Andreas Schaad/Red Bull Content Pool

そのファイナル4では先行のマイケル・グーリアンが52秒238の好タイムを出てプレッシャーをかけてきた。最初のセクターこそグーリアンが上回ったが、ションカはバーティカルターンを完璧に攻略。最終的に0.115秒上回る52秒123でゴールし、グーリアンを退けて2連勝を果たした。総合ランキングは今大会2位のグーリアンが12をポイント獲得して再び首位に返り咲いたが、前節まで首位のマット・ホール(オーストラリア)が今大会7位に終わったことで、ションカが総合3位から2位に上がった。

室屋は8位で3ポイントを獲得し、5位に踏みとどまった。

次戦は9月15日(土)、16日(日)のウィーナー・ノイシュタット大会(オーストリア)。最終戦は11月17日(土)、18日(日)に米国テキサス州フォートワースのテキサスモータースピードウェイでの開催が決定した。

ションカがレッドブル・エアレース第5戦カザン大会を制す © Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool

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レッドブル・エアレース第5戦がロシアのカザンで8月25・26日に開催

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ションカがコースレコード、室屋義秀が2位…レッドブル・エアレース第4戦

究極の三次元モータースポーツRed Bull Air Race World Championship(レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ)2018年シーズンの第4戦が6月23日にハンガリーのブダペストで開幕。初日の予選ではチェコのマーティン・ションカがコースレコードを記録して1位に。室屋義秀(ファルケン)が0.032秒という僅差で2位になった。

レッドブル・エアレース第4戦ブダペスト大会 © Armin Walcher / Red Bull Content Pool

ファンの中で人気が高い開催地のひとつとして知られるハンガリーの首都はこの日も多くのファンを集めた。2年連続の総合優勝をねらう室屋は、前節の第3戦千葉大会で失格しただけに、仕切り直しのレース。シリーズ総合優勝を争う実力者のションカにわずかに及ばなかったものの、千葉大会のショックは完全に忘れ去られるほどの積極的なフライトだった。

レッドブル・エアレース第4戦ブダペスト大会 © Mark Somay / Red Bull Content Pool

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室屋義秀は予選3位。緒戦で今季総合2位の強豪と対決…レッドブル・エアレース千葉

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室屋義秀はオーバーGで失格…レッドブル・エアレース千葉大会

レッドブル・エアレースの第3戦千葉大会が5月27日、千葉県の幕張海浜公園で決勝レースが開催され、前年のワールドシリーズチャンピオンで千葉大会の3年連続優勝をねらった室屋義秀(ファルケン)がオーバーGで失格するという波乱があった。

室屋義秀がレッドブル・エアレース千葉大会を飛ぶ © Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

27日の決勝は午後2時から出場14選手が1対1でタイムを競うラウンドオブ14が行われた。予選を3位通過した室屋の対戦相手は最下位から3番目のマット・ホール(オーストラリア)。じつは第2戦のフランス・カンヌ大会優勝者で、現在ワールドランキング2位という優勝候補だが、予選結果が思わしくなく、室屋と対戦することになった。

対戦では先にフライトしたホールが好タイムでフィニッシュ。この記録が室屋にプレッシャーを与え、レース序盤に上空に旋回する場面でオーバーGという失格。まさかの決勝初戦敗退となり、会場に詰めかけた室屋ファンはガッカリ。

優勝はホール。2位は米国のマイケル・グーリアン。3位はチェコのマーティン・ションカ。

レッドブル・エアレース千葉大会を制したマット・ホール © Mihai Stetcu/Red Bull Content Pool

優勝のマット・ホールを中央に左が2位グーリアン、右が3位ションカ © Gardi/Red Bull Content Pool

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室屋義秀は予選3位。緒戦で今季総合2位の強豪と対決…レッドブル・エアレース千葉

レッドブル・エアレース第3戦千葉大会は5月26日、千葉市美浜区の千葉県立幕張海浜公園で予選が行われ、千葉大会3連覇をねらう室屋義秀が3位で、翌日のラウンドオブ14に進んだ。

幕張海浜公園の上空を飛ぶ室屋義秀 © Red Bull Content Pool

27日(日)の決勝は午後2時から出場14選手が1対1でタイムを競うラウンドオブ14が行われる。勝ち残った選手が午後4時からラウンドオブ8を行い、トップ4選手が午後4時35分からのファイナル4に進出。最速タイムを出した選手が優勝となる。

予選トップは米国のマイケル・グーリアン。第1戦優勝、第2戦3位で現在ランキングトップと好調。ラウンドオブ14の組み合わせは予選1位と14位、2位と13位と上位と下位が組み合わされるが、予選3位室屋の対戦相手は12位のマット・ホール(オーストラリア)。第2戦優勝でランキング2位の強豪だが、予選結果が思わしくなく、室屋と対戦することになった。

レッドブル・エアレース第3戦千葉大会の予選結果
レッドブル・エアレース第3戦千葉大会「ラウンドオブ14」の組み合わせ
レッドブル・エアレース第3戦千葉大会の予選を飛ぶ室屋義秀 © Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

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