京都産業大の小出樹は2022シーズンにキナンに加入

京都産業大自転車競技部所属でEQADS準所属の小出樹(こいでいつき)が2022年シーズンからKINAN Cycling Teamに加入することとなった。11月5日にチームが発表した。

小出樹 ©Syunsuke FUKUMITSU

アマチュア版ツール・ド・フランスで日本勢唯一の完走

小出は大学・アンダー23といった年代別カテゴリーにとどまらず、UCI公認国際レースでも数々の好成績を残してきた。大学2年時の2019年に出場したツール・ド・北海道では個人総合7位に入ったほか、2021年のツアー・オブ・ジャパンでは第2ステージでKINANチーム所属の山本元喜らとステージ優勝争いを展開して4位に。また、「若手の登竜門」として世界へのきっかけともなるレースであるツール・ド・ラブニール(フランス)では、2021年の大会で日本勢唯一の完走。ミニ・ツール・ド・フランスとも呼ばれるレースで一定の成果を挙げた。

2021ツール・ド・ラブニール完走を果たした小出樹を抱きかかえる(左から)山田拓海、川崎三織、留目夕陽、蠣崎優仁、平井光介

同年代では国内外のトップライダーと肩を並べて走る経験に富んでいることや、サイクリストとしてさらなる向上を図っていく姿勢、そしてなによりクライマーとしての潜在的な能力・実力がKINANチームにとって大きなプラスに働くとの観点から、2022年シーズン以降の戦力として加入することになった。

現在は大学4年生で、2022年3月の卒業後にプロライダーとして自転車競技をメインとした生活を送ることになる。

「KINAN Cycling Teamでエリートという新たなステージに挑戦できることを大変光栄に思います。より一層がんばりますので、応援よろしくお願いいたします」と小出。

小出樹 ©Syunsuke FUKUMITSU

小出 樹(こいで いつき)/Itsuki KOIDE
1999年10月22日生まれ 長野県松本市出身
身長163cm・体重52kg O型
脚質:クライマー
2021年所属チーム:京都産業大自転車競技部(EQADS準所属)

●主な実績 
2019年 全日本大学対抗選手権自転車競技大会ロードレース 2位 
2019年 ツール・ド・北海道 個人総合7位
2021年 ツアー・オブ・ジャパン 第2ステージ 5位(個人総合13位)
2021年 ツール・ド・ラブニール(フランス) 個人総合73位

KINAN Cycling Teamのホームページ

ツール・ド・ラブニールは日本勢惨敗…小出樹が唯一の完走

全9ステージの激闘を繰り広げるU23版ツール・ド・フランス、ツール・ド・ラブニールが8月13日から22日までフランスで開催され、日本ナショナルチームはレース途中でリタイア選手が続出。小出樹が1時間21分24秒の73位で完走した。総合優勝は双子の兄弟として出場したノルウェーのトビアス・ヨハネッセン。

完走を果たした小出樹を抱きかかえる(左から)山田拓海、川崎三織、留目夕陽、蠣崎優仁、平井光介

日本からはEQADSに所属する留目夕陽蠣崎優仁山田拓海平井光介小出樹川崎三織が日本ナショナルチームとして出場した。

序盤の平たん区間はオランダ勢が上位を独占したが、山岳に突入した第6ステージで、1999年生まれ、双子のアンデルス&トビアス・ヨハネッセン兄弟がワンツーフィニッシュするなど実効支配。最終ステージでUCIワールドチームのイネオス・グレナディアーズに所属するカルロス・ロドリゲス(スペイン)が70kmを逃げ切り優勝。一時は総合成績で逆転したが、最終的にトビアス・ヨハネッセンがわずか7秒の差で総合首位を守った。

U23版ツール・ド・フランスに6選手からなる日本チーム出場

●EQADSのホームページ