山本純子12位、福岡沙織26位…レッドブル・クラッシュドアイス第2戦

アイスホッケー、ダウンヒルスキー、スノーボードクロスの要素を取り入れたアイスクロス・ダウンヒル競技の世界選手権「ATSXレッドブル・クラッシュドアイス・ワールドチャンピオンシップは2018シーズンの第2戦を2月3日にフィンランドのユバスキラで開催。日本の山本純子(35=北海道)は12位、福岡沙織(25=神奈川)は26位だった。

レッドブル・クラッシュドアイス第2戦ユバスキュラ大会 ©Andreas Schaad/Red Bull Content Pool

男子レースの決勝は大会史上初めてとなる、カナダの「クロクソール兄弟」とオーストリアの「ダラーゴ兄弟」による兄弟対決となった。初戦で優勝して波に乗るマルコ・ダラーゴとその弟ルカに対するのは、2012年にワールドチャンピオンになった兄カイル・クロクソールと2015年ワールドチャンピオンの弟スコットという新旧兄弟対決が実現。

レースは序盤から荒れた展開になった。位置取り争いを制しようと最初に第1コーナーに飛び込んだスコットがその勢いのままサイドの壁に激突して4位に転落。その後先頭を取ったマルコの真後ろにいるカイルが追いかける展開になった。中盤にさしかかった時、カイルがコーナーで勝負をかけ、インをついた際にマルコがバランスを崩す。その隙にカイルが先頭に立つと、その後落ち着いたレース運びで今シーズン初優勝を飾ったかのように見えた。

しかしレース後のビデオ判定により、カイルはマルコへのコンタクトを理由に失格となり1位の座をはく奪される。またマルコも第1コーナーでのスコットへのコンタクトにより4位転落。その結果大方の予想に反し2位にいたルカが逆転優勝するという波乱に満ちた結果となる。

レッドブル・クラッシュドアイス第1戦セントポール大会を走る山本純子(左) ©Mihai Stetcu/Red Bull Content Pool

女子部門では北海道出身の山本が準決勝まで進出したが12位。「自然の地形を利用したコースだったので途中穴があるなど、とても攻略が難しいコースでした。次戦に向けて頑張ります」とコメント。福岡も健闘したが26位。

■ATSXレッドブル・クラッシュドアイス・ワールドチャンピオンシップ
アイスホッケー、ダウンヒルスキー、そしてスキークロスやスノーボードクロスの要素を取り入れた競技”アイスクロス・ダウンヒル”の世界大会。2001年に初開催され、2010年より世界選手権として開催。アイスホッケーのプロテクターを付けた選手が、最高時速80kmに達する中、街中に設置された全長約600mの高低差がある氷の特設コースを一斉に滑り降りるレース。

福岡沙織 ©Sebastian Marko/Red Bull Content Pool

レースは1ヒート4選手ごとに行われ、選手たちがコース途中に設置されたヘアピンカーブやバンクコーナー、連続バンプや段差などの障害物をかわしながら、猛スピードでコースを駆け抜ける様子は圧巻。2017〜18シーズンは4戦、アイスクロス・ダウンヒルの世界選手権のポイントが獲得できる下位カテゴリーのライダーズカップが5戦行われる。
■日程と会場
ATSXレッドブル・クラッシュドアイス・ワールドチャンピオンシップ
1月20日(土)セントポール(米国)・・・終了
2月3日(土)ユバスキラ(フィンランド)・・・終了
2月17日(土)マルセイユ(フランス)
3月10日(土)エドモントン(カナダ)
ライダーズカップ
2017年12月16日(土)バグラインクライナリ(オーストリア)・・・終了
1月27日(土)サンクトペテルスブルク(ロシア)・・・終了
2月10日(土)サーリセルカ(フィンランド)
2月24日(土)ミネソタ(米国)
3月3日(土)ラサール(カナダ)

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福岡沙織がアイスクロス・ダウンヒルのクラッシュドアイスに初参戦

アイスホッケー、ダウンヒルスキー、スノーボードクロスの要素を取り入れたアイスクロス・ダウンヒル競技の世界選手権シリーズ、ATSXレッドブル・クラッシュドアイスワールドチャンピオンシップ。2月3日にフィンランドのユバスキュラで第2戦が行われ、日本からは山本純子(35=北海道)に加えて、福岡沙織(25=神奈川県)が初参加する。

レッドブル・クラッシュドアイス第2戦の練習をこなす福岡沙織 ©Sebastian Marko/Red Bull Content Pool

大会には2010年、2012~13年、2015~17年に出場している会社員の山本に加えて、今回より参戦する福岡。テレビで見たのをきっかけに本世界大会への参加に向けてハードトレーニングを重ね、1月27日にサンクトペテルスブルク(ロシア)で開催したライダーズカップから出場している。2人の日本女性が参戦する本大会は、レッドブル・クラッシュドアイスイベントのなかで今シーズン唯一自然の地形を利用したコース。初めて日中での開催となる。最高時速80kmのスピードで23カ国から集まった選手がコースを駆け抜ける中、日本人選手の頑張りも期待。

レッドブル・クラッシュドアイス第2戦 ©Sebastian Marko/Red Bull Content Pool

大会の様子はレッドブルTVで2月3日20時より生中継で視聴できる。

●福岡沙織
高校時代、部活でバレーボールに励むかたわら、フィギュアスケートやアイスホッケーにも興味を持つ。数年前に山本純子が出場していたレッドブル・クラッシュドアイスをテレビで見たことをきっかけに参加を決意。すぐに山本と連絡を取り、競技についての説明やアドバイスを受けながら独自に練習を開始する。2018年1月27日にサンクトペテルスブルクで開催したライダーズカップから参加するが、レッドブル・クラッシュドアイス特有の壁である上り坂を越えられずリタイア。次戦となるユバスキュラ大会では完走を目指す。

福岡沙織 ©Sebastian Marko/Red Bull Content Pool

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