大分・由布院でウィーラースクール…小学校で自転車安全教室

キナンサイクリングは、10月13~14日に大分市内でレース活動を行った後も県内に滞在し、小学生を対象としたウィーラースクール(自転車交通安全教室)に参加。4選手が講師を務め、自転車の安全な乗り方をレクチャーするとともに、サイクリングを通して参加した児童との交流を深めるひとときを過ごした。

大分・由布院でウィーラースクール ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

チームが参加したのは、15日に由布市立由布院小で行われたウィーラースクール。前々日の「おおいたいこいの道クリテリウム」、前日の「おおいたアーバンクラシック」の2レースを実施したサイクリングイベント「OITAサイクルフェス!!!2018」の関連事業として行われ、キナンからは山本元喜、山本大喜、中島康晴、新城雄大の4選手が参加。同様に両レースに出場したシマノ、愛三工業、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ、オーストラリアンサイクリングアカデミーからも選手が集い、同校6年生約60人と安全な自転車の乗り方について、考え、実践する機会となった。

進行役を務めたのはウィーラースクールジャパン主宰のブラッキー中島隆章氏。はじめにスライドを用いて自転車の歴史や種類、さらにはスポーツとしての自転車についてふれたのち、実際の事故例を用いながら交通ルールの重要性やヘルメットの必要性について説いていった。

自転車の安全について真剣に考える時間を設けつつも、ときにユーモアたっぷりに話題を提供するブラッキー氏に児童はあっという間に引き込まれ、笑いたっぷりの座学となった。

場所をグラウンドに移しての実技では、決められた幅の中をはみ出さないように走り、きっちりと止まる動きや、数mおきに置かれたコーンをバランスを保ちながらのスラローム、みんなで隊列を組んで走るなど、実践的なプログラム。選手たちはお手本を見せたり、児童への声かけでチャレンジをうながしたりと、自転車を通してコミュニケーションを深めていった。

最後は校舎をバックに記念撮影をして、約1時間30分のスクールは終了。思いがけずたくさんの選手たちの訪問を受けた児童たちは、終了後も記念の握手に感激しているなど、いつまでも大興奮の様子だった。

小学生が自転車の安全な乗り方を考え・学ぶ機会に…愛知県新城市でウィーラースクール

UCIコンチネンタルチームのキナンサイクリングは7月6日、愛知県新城市の作手(つくで)小学校にてウィーラースクール(自転車安全教室)を実施。同校3年生から6年生までの児童約70人を対象に、所属選手が指南役となり自転車と安全について学ぶ機会を設けた。

作手小学校ウィーラースクール ©︎KINAN Cycling Team / Midori SHIMIZU

キナンではこのところ、本職であるレース活動のみならず、児童・生徒を対象とした安全講習にも注力し、自転車をより身近に、そして安心して乗れる環境づくりを目指している。この日は、チームのホストレース「KINAN AACA CUP」の開催や、各種イベント招待などで縁のある新城市でのウィーラースクール開催の機会が設けられた。講師を務めたのは山本元喜、椿大志、中西健児、山本大喜、雨乞竜己、中島康晴、新城雄大の7選手に、加藤康則ゼネラルマネージャー、石田哲也監督、南野求メカニックを加えた総勢10人。

約1時間40分にわたって行われた講習は、まず座学として自転車の危険性と注意すべき事柄についてクイズ形式で確認。加藤GMの進行に呼応するかのごとく、児童が次々と解答。自転車の安全に対する意識の高さが垣間見られた。

その後、自転車を用いての実技へ。「まっすぐ走ること」「しっかり止まること」を中心に、さらにはパイロンの間をぬって走るスラロームにも挑戦。児童は選手・スタッフのサポートを受けながら、設定された課題をこなしていった。

また、先生たちも児童とともに実技に参加。ひときわ大きな歓声を受ける先生たちの表情も真剣そのもの。よいところを見せようと、果敢にトライする姿が印象的だった。

そのほか、選手からの自己紹介やチーム活動のPRも行い、アジアのレースシーンや、6月24日の全日本選手権ロードレースでの山本元の優勝にまつわる話題では大きなどよめきも。児童・教員ともに、多岐にわたるチームの取り組みに興味を惹かれた様子だった。

講習の最後にはチームの応援グッズをプレゼント。児童からは安全な自転車乗車を、選手からは自転車に乗る際のお手本として、そしてレースでの活躍も合わせて約束する場となった。(Report:清水翠、Edit:福光俊介)

⚫関連ニュース

キナンがJ PROTOUR広島シリーズ2連戦へ…第1ピリオドの締めくくり

⚫最新ニュースへ