デジタル化と自動化によりカーボンファイバー複合材生産にイノベーションを起こすシリコンバレーの企業であるAREVO(アレボ)が優れた人材(営業や技術者)を積極的に採用している。同社はDefy PartnersとGGV Capitalをはじめ、Khosla Ventures、Alabasterなどが参加する25億円のシリーズB資金調達ラウンドの大部分を完了した。
これにより、創業来の資金調達総額は約65億円となった。今回資本参加するDefy Partnersからはシリアルアントレプレナーであり投資家でもあるBrian Shin氏を経営陣として招き入れ、今まで以上に多角的な経営を行っていくという。
Arevoは今回調達する資金を活用し、大型連続カーボンファイバー複合材製造ロボット「Aqua 2(アクア・ツー)」の増産を実施する。Aqua 2は、高品質化に加えて、従来機の4倍の高速印刷が可能となっている。これにより、大型(最大1立方メートル)のカーボンファイバー複合材製品の自由で迅速なオンデマンド生産が可能になる。
高速印刷により、7月初旬からクラウドファンディングキャンペーンを実施している一般消費者向けの電動自転車「Superstrata(スーパーストラータ)」の生産速度も飛躍的に高めることが可能となる。
世界初の3Dプリンタによるカーボンバイク
Superstrataは、世界初の連続炭素繊維を使ったユニボディカーボンファイバー製の自転車でありながら、顧客の体型や好みに合わせて3Dプリントされていることが特徴。キャンペーン開始3分以内に目標の10万ドルを達成し、現在は2500人以上の支援者から約400万ドルの支援を受けている。
●Superstrataの特設サイト
Arevoとは?
Arevoは複合材科学・ロボット工学・設計ソフトウェアのイノベーションにより、大型で幾何学的に複雑な連続CFRP複合材製品の設計と製造を自動化するテクノロジー企業。自動車、重工業、建設、航空宇宙などさまざまな分野の顧客に対して最先端のソリューションを提供している。
●Arevoのウェブサイト
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