ナルバエスがポガチャルを制して初日優勝でマリアローザ…ジロ・デ・イタリア開幕

第107回ジロ・デ・イタリアは5月4日、ベナリアレアーレ〜トリノ間の140kmで第1ステージが行われ、イネオスグレナディアーズのジョナタン・ナルバエス(エクアドル)がボーラ・ハンスグローエのマキシミリアン・シャフマン(ドイツ)、UAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)とのゴール勝負を制して優勝した。

ジョナタン・ナルバエス(エクアドル)がジロ・デ・イタリア第1ステージ優勝 ©LaPresse

ナルバエスは2020年の第12ステージに続く大会通算2勝目。エクアドル勢としては通算6勝目。ナルバエスはそのまま首位に立ったことで、エクアドル勢として2人目のマリアローザを獲得。リチャル・カラパスが2019年と2022年に合計14日間マリアローザを着用している。

ジロ・デ・イタリア第1ステージ ©LaPresse

「ジロ・デ・イタリアでの2つの優勝を比べることは不可能。全然違うからだ。異なる大会期間中に、異なるステージで起こった。今日は最初のチャンスだったし、タデイ・ポガチャルのような強い選手に勝ててうれしい」とナルバエス。

ジロ・デ・イタリア第1ステージでUAEエミレーツがコントロール ©LaPresse

「ポガチャルが世界最強の男であることは分かっている。ポガチャルをマークしていたけど、ついていくのは大変だった。自分の戦いに持ち込む必要があった。

ゲント〜ベベルヘムでのクラッシュの後、チームは僕の面倒をよく見てくれて、エクアドルでの高地トレーニングのために帰国させてくれた。僕はキャリアの中で最高のコンディションで最高の年を過ごしているが、大きな上り坂でポガチャルと戦うことはできないから、明日のマリアローザをキープするのは難しいかもしれない。妻と息子のルーカスは僕が今日勝つチャンスがあることを知っていたから、マリアローザを目指していた。明日もそうするつもりだ」(ナルバエス)

ポガチャルがアタック ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオスグレナディアーズ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオスグレナディアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)リリアン・カルメジャーヌ(フランス、アンテルマルシェ・ワンティ)
マリアビアンカ(新人賞)アレックス・ボーダン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)

第1ステージを制してマリアローザを獲得したジョナタン・ナルバエス(エクアドル) ©Massimo Paolone/LaPresse

ナルバエスが初優勝、アルメイダ首位死守…ジロ・デ・イタリア第12S

第103回ジロ・デ・イタリアは10月15日、チェゼナティーコを発着とする距離204kmで第12ステージが行われ、イネオス・グレナディアスのジョナタン・ナルバエス(エクアドル)が独走して大会初勝利。エクアドル選手のステージ優勝はこれで3人目。

ジョナタン・ナルバエス(エクアドル)が単独でゴールを目指す ©Fabio Ferrari/LaPresse

「ジロ・デ・イタリアの重要なステージで優勝できた。雨と寒さに強いので、このステージは幸運だった。長いステージだったが、ついになし遂げた」とナルバエス。

一緒に走っていたバーレーン・マクラーレンのマーク・パデュン(ウクライナ)がパンクし、ナルバエスが単独となった。

バーレーン・メリダのマーク・パデュン(ウクライナ)がパンクで区間勝利争いから脱落 ©Fabio Ferrari/LaPresse

「パデュンがパンクしたとき、チーム監督から待つようにと指示されたが、レース途中のアドレナリンで、ステージ優勝に突き進んでいると感じていた。この日は補給もよく取れたので、最後の10kmのエネルギー摂取も十分だった。大変な1年だった。長い間ステイホームを余儀なくされたので、今はこのジロ・デ・イタリアを楽しんでいる。それは本当に素晴らしいレースだ」

イネオス・グレナディアスのジョナタン・ナルバエスが第12ステージ優勝 ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

個人総合成績ではドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が首位を守った。アルメイダはこれで10日間マリアローザを着用したことになり、大会通算で62人目となる記録。

2020ジロ・デ・イタリア第12ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

バーレーン・マクラーレンの新城幸也は30分32秒遅れの区間101位。総合成績では1時間40分02秒遅れの90位。

第12ステージは故マルコ・パンターニの故郷が舞台。路面にはパンターニの名前が ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、EF)
□マリアビアンカ(新人賞) ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)

ステージ後半は冷たい雨に。マリアローザのホアン・アルメイダもゴール ©Marco Alpozzi/LaPresse

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